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第46話:マリアナが心配して来てくれました
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学院を休んで早3日。毎日リュカ様が我が家にやってきてくれているらしい。でも、まだどうしても会う勇気が出ない。さらに、なぜかゴーン王太子殿下まで来ているとの事。体調が優れないと言って帰ってもらっているらしいが、一度強引に我が家に上がり込もうとしたらしい。
今日も何もする気が起きず、ただ部屋のベッドで横になって過ごす。私、こんな堕落した生活していたら、本当にリュカ様に捨てられるかもしれないわね…
そんな事を考えていると、ファリサがやって来た。
「お嬢様、ご気分はいかがですか?お嬢様の好きな、ブドウのジュースをお持ちいたしましたよ」
「ありがとう、ファリサ。早速頂くわ」
ファリサからジュースを受け取り、1口飲む。
このジュースは…
領地に行った時、私の為にリュカ様が作ってくれたブドウの炭酸ジュースだわ。
「ファリサ、このジュース、どうしたの?」
「昨日リュカ殿下が持ってきてくださったのです。お嬢様が、少しでも元気になってくれたらって。本当に、お優しい方ですね」
そう言って笑ったファリサ。
「そうね…とても美味しいわ…本当に…」
毎日私を訪ねてきてくれるリュカ様。私の為に、ジュースまで…
気が付くと、また涙が溢れ出す。ここ数日、どれほど涙を流しただろう。いい加減、私も現実から逃げてはダメよね。わかってはいるのだが、どうしても勇気が出ない。
「失礼します。ジュリアお嬢様、マリアナ様がいらしておりますが、どういたしましょう?」
「まあ、マリアナが。会いたいわ。どこにいるの?」
「客間にいらっしゃいます」
マリアナがわざわざ会いに来てくれたのね。
急いで客間へと向かう。すると、優雅に紅茶を飲んでいるマリアナの姿が。
「マリアナ、わざわざ会いに来てくれたのね。嬉しいわ。それで、リュカ様の様子はどうなの?」
「ちょっと、ジュリア。やってきて早々リュカ殿下の事を聞くなんて。私の事を何だと思っているのよ。それに、その顔。あなた、今酷い顔をしているわよ」
そう言って苦笑いをしているマリアナ。
「それより、どうして学院に来ないの?ジュリアはリュカ殿下とマリーゴールド殿下の事、どう思っているの?」
「どうって…」
言葉に詰まってしまう。
「は~。あなたはリュカ殿下の事、もういいの?このままマリーゴールド殿下に差し出すつもり?」
リュカ様をマリーゴールド殿下に差し出すですって。マリアナは何を言っているの?
「そんなのイヤよ。私はリュカ様を誰よりも大切に思っているわ。今回の件で、その気持ちをはっきり理解できた。そもそも、リュカ様はきっとマリーゴールド殿下に嵌められただけよ」
「なんだ、分かっているんじゃない。それならあなたがやるべき事は、もう決まっているわよね。ジュリア、変り者令嬢とまで言われたあなたが、何を怯えているの?」
「別に怯えてなんていないわ。ただ…もしリュカ様とマリーゴールド殿下が、本当に愛し合っているなら…」
「あなた、あれほどリュカ殿下から愛情を受けていて、そんなふざけた事を考えているの?ジュリアはリュカ殿下の何を見て来たのよ!」
マリアナの言葉が、胸に突き刺さる。
確かに、リュカ様は私の事をあれほど大切にしてくれていたのだ。それなのに、万が一の事ばかり考えて…我ながら情けない。
「ねえ、ジュリア。あなた、自分の気持ちをリュカ殿下に一度でも伝えた事がある?前に私がリューゴ様の事を好きと伝えていなくて、ずっと気持ちが伝わっていなかったって言う話をしたわよね。私たち人間は、超能力者じゃないのよ。言葉にしないと、相手には伝わらないの」
マリアナの言う通り、私は一度もリュカ様に自分の気持ちを伝えていなかった。でも、リュカ様は何度も私に気持ちを伝えてくれた。
「もしかしたら、私よりリュカ様の方がずっと不安だったのかしら…」
「そりゃそうよ。あなたはゴーン王太子殿下と仲良しだし、リュカ殿下には自分の気持ちを伝えていないし。きっとリュカ殿下、ものすごく不安だと思うわよ。それでも文句ひとつ言わずに、あなたの傍に居続けた。毎日侯爵家にも来ているのでしょう?いい加減自分の気持ちに正直にならないと、大切な人を失うかもしれないわよ」
そう言って、ニヤリと笑ったマリアナ。
「もう…意地悪なんだから」
「あら、私なりの激励よ。とにかく今日はゆっくり休んで、明日は学院に来なさいよ。来にくいなら、私が迎えに来てあげましょうか?」
「大丈夫よ、マリアナ。自分で行けるわ」
「そう、よかった。ジュリア、あなたはとても魅力的な令嬢よ。私もあなたが大好き。だから、明日は大きな顔をして学院に来るのよ。わかった」
「ありがとう、マリアナ。私もあなたが大好きよ。最高の親友だと思っているわ」
「ありがとう。明日は今みたいに、自分の正直な気持ちを、リュカ殿下に伝えるのよ。わかったわね。それじゃあ、私は帰るわ」
「待って、マリアナ。玄関まで見送るわ」
マリアナと一緒に門までやって来た。
「それじゃあ、明日学院で」
「ありがとう、マリアナ」
マリアナと話をした事で、なんだか吹っ切れた。明日はリュカ様の好きな唐揚げとポテトサラダ、イチゴの大福を作っていこう。そして、自分の気持ちをきちんと伝えよう。
そう思ったら、今すぐにでもリュカ様に会いたくなった。婚約してから、こんなに長い期間会わなかった事なんて一度もない。
さあ、明日の準備を始めないと!
大急ぎで厨房に向かって走って行ったのであった。
今日も何もする気が起きず、ただ部屋のベッドで横になって過ごす。私、こんな堕落した生活していたら、本当にリュカ様に捨てられるかもしれないわね…
そんな事を考えていると、ファリサがやって来た。
「お嬢様、ご気分はいかがですか?お嬢様の好きな、ブドウのジュースをお持ちいたしましたよ」
「ありがとう、ファリサ。早速頂くわ」
ファリサからジュースを受け取り、1口飲む。
このジュースは…
領地に行った時、私の為にリュカ様が作ってくれたブドウの炭酸ジュースだわ。
「ファリサ、このジュース、どうしたの?」
「昨日リュカ殿下が持ってきてくださったのです。お嬢様が、少しでも元気になってくれたらって。本当に、お優しい方ですね」
そう言って笑ったファリサ。
「そうね…とても美味しいわ…本当に…」
毎日私を訪ねてきてくれるリュカ様。私の為に、ジュースまで…
気が付くと、また涙が溢れ出す。ここ数日、どれほど涙を流しただろう。いい加減、私も現実から逃げてはダメよね。わかってはいるのだが、どうしても勇気が出ない。
「失礼します。ジュリアお嬢様、マリアナ様がいらしておりますが、どういたしましょう?」
「まあ、マリアナが。会いたいわ。どこにいるの?」
「客間にいらっしゃいます」
マリアナがわざわざ会いに来てくれたのね。
急いで客間へと向かう。すると、優雅に紅茶を飲んでいるマリアナの姿が。
「マリアナ、わざわざ会いに来てくれたのね。嬉しいわ。それで、リュカ様の様子はどうなの?」
「ちょっと、ジュリア。やってきて早々リュカ殿下の事を聞くなんて。私の事を何だと思っているのよ。それに、その顔。あなた、今酷い顔をしているわよ」
そう言って苦笑いをしているマリアナ。
「それより、どうして学院に来ないの?ジュリアはリュカ殿下とマリーゴールド殿下の事、どう思っているの?」
「どうって…」
言葉に詰まってしまう。
「は~。あなたはリュカ殿下の事、もういいの?このままマリーゴールド殿下に差し出すつもり?」
リュカ様をマリーゴールド殿下に差し出すですって。マリアナは何を言っているの?
「そんなのイヤよ。私はリュカ様を誰よりも大切に思っているわ。今回の件で、その気持ちをはっきり理解できた。そもそも、リュカ様はきっとマリーゴールド殿下に嵌められただけよ」
「なんだ、分かっているんじゃない。それならあなたがやるべき事は、もう決まっているわよね。ジュリア、変り者令嬢とまで言われたあなたが、何を怯えているの?」
「別に怯えてなんていないわ。ただ…もしリュカ様とマリーゴールド殿下が、本当に愛し合っているなら…」
「あなた、あれほどリュカ殿下から愛情を受けていて、そんなふざけた事を考えているの?ジュリアはリュカ殿下の何を見て来たのよ!」
マリアナの言葉が、胸に突き刺さる。
確かに、リュカ様は私の事をあれほど大切にしてくれていたのだ。それなのに、万が一の事ばかり考えて…我ながら情けない。
「ねえ、ジュリア。あなた、自分の気持ちをリュカ殿下に一度でも伝えた事がある?前に私がリューゴ様の事を好きと伝えていなくて、ずっと気持ちが伝わっていなかったって言う話をしたわよね。私たち人間は、超能力者じゃないのよ。言葉にしないと、相手には伝わらないの」
マリアナの言う通り、私は一度もリュカ様に自分の気持ちを伝えていなかった。でも、リュカ様は何度も私に気持ちを伝えてくれた。
「もしかしたら、私よりリュカ様の方がずっと不安だったのかしら…」
「そりゃそうよ。あなたはゴーン王太子殿下と仲良しだし、リュカ殿下には自分の気持ちを伝えていないし。きっとリュカ殿下、ものすごく不安だと思うわよ。それでも文句ひとつ言わずに、あなたの傍に居続けた。毎日侯爵家にも来ているのでしょう?いい加減自分の気持ちに正直にならないと、大切な人を失うかもしれないわよ」
そう言って、ニヤリと笑ったマリアナ。
「もう…意地悪なんだから」
「あら、私なりの激励よ。とにかく今日はゆっくり休んで、明日は学院に来なさいよ。来にくいなら、私が迎えに来てあげましょうか?」
「大丈夫よ、マリアナ。自分で行けるわ」
「そう、よかった。ジュリア、あなたはとても魅力的な令嬢よ。私もあなたが大好き。だから、明日は大きな顔をして学院に来るのよ。わかった」
「ありがとう、マリアナ。私もあなたが大好きよ。最高の親友だと思っているわ」
「ありがとう。明日は今みたいに、自分の正直な気持ちを、リュカ殿下に伝えるのよ。わかったわね。それじゃあ、私は帰るわ」
「待って、マリアナ。玄関まで見送るわ」
マリアナと一緒に門までやって来た。
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「ありがとう、マリアナ」
マリアナと話をした事で、なんだか吹っ切れた。明日はリュカ様の好きな唐揚げとポテトサラダ、イチゴの大福を作っていこう。そして、自分の気持ちをきちんと伝えよう。
そう思ったら、今すぐにでもリュカ様に会いたくなった。婚約してから、こんなに長い期間会わなかった事なんて一度もない。
さあ、明日の準備を始めないと!
大急ぎで厨房に向かって走って行ったのであった。
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