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第1章
第20話:皆が私を支えてくれます
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デビッドが食堂の前で待ち伏せをした翌日、いつもの様に食堂に行くと、外で同僚3人が待っていてくれた。
「スカーレット、おはよう。さっきバカデビッドが来ていたから、追い払っておいたわよ。あいつ、本当にヘタレね。ちょっと私たちが睨んだら、さっさと逃げて行ったわよ」
そう言って笑っている。
「わざわざ心配して見に来てくれたのね。ありがとう。気を遣わせちゃってごめんね」
「何言っているのよ。私たち、ああいうクソ男が許せないのよ。それに、あのキャロリーナ、本当に最低な女なの。デビッドと付き合いながら、色々な男にも手を出していたのだから。実は私の元婚約者も、あの女と浮気していて破談になったの」
「あら、私もよ」
なんと!そう言えば、先輩もあのキャロリーナと言う女性のせいで、旦那さんと離縁したと言っていたわね。確かに綺麗な女性だったけれど…
「いい、スカーレット。キャロリーナが裁かれるという事は、私たちの無念も少しは晴れると言うものよ。だから頑張って!応援しているわ」
そう言ってにっこり笑った同僚たち。彼女たちの為にも、出来る事はやらないとね。そんな同僚たちが気を使ってくれ、帰りも近くまで送ってくれる様になった。本当に優しい子たちだ。
そして今日は食堂が休み。コメットさんから話を聞いたリンダさんが、遊びに来てくれている。
「スカーレットさん、色々と大変そうね。大丈夫?私に何かできる事があったら、何でも言って。もし今日、あなたの元旦那が訪ねてきたら、コメットから預かったこの木刀で退治するかね」
そう言って、近くに置いてあった木刀を振り回している。なんて逞しいのかしら。私も見習わないと!
「ありがとう。でも、デビッドはヘタレだから多分家までは訪ねてこないわ」
「まあ、そうなの?でも、油断は出来ないわね」
そう言ってまた木刀を振っている。
その後、デビッドとの事を話した。どうやらダリアさんはコメットさんから“クズ男に奪われたお金を取り返すために、裁判をするらしい”としか聞いていなかった様で、私の話を聞いた途端
「クズだとは聞いていたけれど、何てクズなの!それに女も!そもそも、あのクズ男はスカーレットさんを舐めすぎなのよ。いい、これは女のプライドをかけた戦いよ!どんなに男が泣こうがわめこうが、絶対に屈してはダメだからね」
そう叫んだ。確かに今までさんざんバカにされてきたのだ。この際だから、しっかりケジメは付けないと。
「ありがとう、リンダさん。わかったわ、どんなにデビッドが泣こうが叫ぼうが、絶対に屈しない。このままバカにされっぱなしじゃあ、癪だものね」
「そうよ、そのいきよ。それにあなたには、騎士団長様が付いているのですもの。きっと大丈夫よ」
グレイ様が付いている…確かにグレイ様がそばに居てくれるだけで、頑張れそうな気がする。
その後一緒にお昼ご飯を食べ、グレイ様が家に帰ってくるギリギリの時間までそばに居てくれたリンダさん。職場の仲間たちといい、リンダさんといい、皆私を応援してくれている。
それが何より心強かった。デビッドに捨てられたときは、本当に独りぼっちでどうしていいかわからなかった。でも、自分では気づけなかっただけで、私の味方は大勢いたのよね。
もし誰かが困っていたら、私も迷わず手を差し伸べられる人間になりたい。グレイ様の様に…
「スカーレット、考え事かい?大丈夫か?」
心配そうな顔で話しかけて来たのは、グレイ様だ。私が固まって動かないから心配してくれた様だ。
「ごめんなさい。大丈夫ですわ。ただ…私の為に職場の仲間たちやリンダさんが物凄く気にかけてくれていて。それが嬉しくて…」
「そうか。きっと彼女たちも、スカーレットの事を大切に思っているのだろう。スカーレットにはこんなにも沢山の仲間が支えてくれているんだ。もちろん、俺もだ。だから、安心して欲しい」
「もちろんです。私はもう、絶対にデビッドに屈するつもりはありません」
「それは良かった。まあ、あれだけ証拠をそろえているんだ。スカーレットが取り下げない限り、間違いなく有罪だろう。後は、向こうがどう出るかだな。でも当日は俺も傍にいるし、一応裁判時に被告が暴れた時に対応できるよう護衛も付いているとフィルが言っていたし。まあ、あんなクズが暴れたところで、俺が押さえつければいいだけだがな」
そう言えば今回の件で、副騎士団長様が色々と動いてくれたと聞いている。全て終わったら、副騎士団長様にもお礼をしないとね。
「ありがとうございます。本当に心強い限りですわ」
とにかく、もう心の準備も出来ている。後は、裁判日当日を迎えるだけだ。
「スカーレット、おはよう。さっきバカデビッドが来ていたから、追い払っておいたわよ。あいつ、本当にヘタレね。ちょっと私たちが睨んだら、さっさと逃げて行ったわよ」
そう言って笑っている。
「わざわざ心配して見に来てくれたのね。ありがとう。気を遣わせちゃってごめんね」
「何言っているのよ。私たち、ああいうクソ男が許せないのよ。それに、あのキャロリーナ、本当に最低な女なの。デビッドと付き合いながら、色々な男にも手を出していたのだから。実は私の元婚約者も、あの女と浮気していて破談になったの」
「あら、私もよ」
なんと!そう言えば、先輩もあのキャロリーナと言う女性のせいで、旦那さんと離縁したと言っていたわね。確かに綺麗な女性だったけれど…
「いい、スカーレット。キャロリーナが裁かれるという事は、私たちの無念も少しは晴れると言うものよ。だから頑張って!応援しているわ」
そう言ってにっこり笑った同僚たち。彼女たちの為にも、出来る事はやらないとね。そんな同僚たちが気を使ってくれ、帰りも近くまで送ってくれる様になった。本当に優しい子たちだ。
そして今日は食堂が休み。コメットさんから話を聞いたリンダさんが、遊びに来てくれている。
「スカーレットさん、色々と大変そうね。大丈夫?私に何かできる事があったら、何でも言って。もし今日、あなたの元旦那が訪ねてきたら、コメットから預かったこの木刀で退治するかね」
そう言って、近くに置いてあった木刀を振り回している。なんて逞しいのかしら。私も見習わないと!
「ありがとう。でも、デビッドはヘタレだから多分家までは訪ねてこないわ」
「まあ、そうなの?でも、油断は出来ないわね」
そう言ってまた木刀を振っている。
その後、デビッドとの事を話した。どうやらダリアさんはコメットさんから“クズ男に奪われたお金を取り返すために、裁判をするらしい”としか聞いていなかった様で、私の話を聞いた途端
「クズだとは聞いていたけれど、何てクズなの!それに女も!そもそも、あのクズ男はスカーレットさんを舐めすぎなのよ。いい、これは女のプライドをかけた戦いよ!どんなに男が泣こうがわめこうが、絶対に屈してはダメだからね」
そう叫んだ。確かに今までさんざんバカにされてきたのだ。この際だから、しっかりケジメは付けないと。
「ありがとう、リンダさん。わかったわ、どんなにデビッドが泣こうが叫ぼうが、絶対に屈しない。このままバカにされっぱなしじゃあ、癪だものね」
「そうよ、そのいきよ。それにあなたには、騎士団長様が付いているのですもの。きっと大丈夫よ」
グレイ様が付いている…確かにグレイ様がそばに居てくれるだけで、頑張れそうな気がする。
その後一緒にお昼ご飯を食べ、グレイ様が家に帰ってくるギリギリの時間までそばに居てくれたリンダさん。職場の仲間たちといい、リンダさんといい、皆私を応援してくれている。
それが何より心強かった。デビッドに捨てられたときは、本当に独りぼっちでどうしていいかわからなかった。でも、自分では気づけなかっただけで、私の味方は大勢いたのよね。
もし誰かが困っていたら、私も迷わず手を差し伸べられる人間になりたい。グレイ様の様に…
「スカーレット、考え事かい?大丈夫か?」
心配そうな顔で話しかけて来たのは、グレイ様だ。私が固まって動かないから心配してくれた様だ。
「ごめんなさい。大丈夫ですわ。ただ…私の為に職場の仲間たちやリンダさんが物凄く気にかけてくれていて。それが嬉しくて…」
「そうか。きっと彼女たちも、スカーレットの事を大切に思っているのだろう。スカーレットにはこんなにも沢山の仲間が支えてくれているんだ。もちろん、俺もだ。だから、安心して欲しい」
「もちろんです。私はもう、絶対にデビッドに屈するつもりはありません」
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そう言えば今回の件で、副騎士団長様が色々と動いてくれたと聞いている。全て終わったら、副騎士団長様にもお礼をしないとね。
「ありがとうございます。本当に心強い限りですわ」
とにかく、もう心の準備も出来ている。後は、裁判日当日を迎えるだけだ。
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