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第20話:お妃候補者たちも様々です
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殿下と昼食を頂いた後、自室に戻ってきた。
「それじゃあヴィクトリア、また面会の時に来るよ」
そう言って笑顔で殿下が去っていく。そもそも殿下との面会は、午後の1時間だけだったはずだが…なんだかんだ言って、午前中からずっと一緒にいるのだが…
まあいいか。
午後、面会時間まで中庭で優美にお茶を飲む。すると
「ちょっとあなた、侯爵令嬢の分際で、午前中からずっと殿下と一緒にいるそうじゃない。一体どんな手を使ったの?第一殿下との面会は、午後の1時間と決まっているのよ」
私の元にやって来たのは、お妃候補の1人、侯爵令嬢のカルティア様だ。また面倒なのが来たわね。
「あら、カルティア様、ごきげんよう。あなた様も侯爵令嬢でしょう?それなのに侯爵令嬢の分際とおっしゃるのはいかがなものかと。そもそも、百歩譲ってご自分より身分が低い令嬢だったとしても、そのように見下す言い方は、品がありませんわ」
「な…何なのよあなた!私は公爵令嬢のマーリン様と仲良しなのよ。マーリン様は王太子殿下のお妃に内定されているお方。そんなお方を差し置いて、殿下との仲を深めるだなんて」
カルティア様が真っ赤な顔をして怒り狂っている。今日も茹でダコは健在の様だ。
「カルティア様、いくらここが王宮だからって、その様な茹でダコみたいに真っ赤なお顔をなさるだなんて、いかがなものかと。マーリン様と仲良しとの事ですが、まさかマーリン様があなた様に、私に嫌味を言って来いとおっしゃったのですか?まあ、怖いですわ」
扇子で口を押え、大げさに驚いてみせた。
「心お優しいマーリン様が、そんな事をおっしゃる訳がないでしょう?なんて女なの」
「まあ、それではカルティア様の独断で、その様な醜い姿を披露していらっしゃるのですね」
満面の笑顔をカルティア様に向けると
「キィィィイ!本当に腹が立つ女。覚えていなさい、あんたなんて、さっさと王宮から追い出してやるんだから!」
真っ赤な顔をして私の元を去って行ったカルティア様。一体何だったのかしら?
「相変わらずカルティア様は、無駄な事をしておりますね。本当に、愚かだ事…」
ん?この声は。
声の方を振り向くと、扇子で口元を隠し、心底残念な目をしてカルティア様の後ろ姿を見つめるアマリリス様の姿が。彼女はカルティア様と一緒に、私に文句を言っていた侯爵令嬢だ。そう言えば最近、この人は大人しいのよね。
すっと私の向かいの席に座るアマリリス様。
「ヴィクトリア様、ここに来た当初、あなた様に酷い事を言ってしまって申し訳ございませんでした。ずっと謝りたかったのですが、何分あなた様の姿をあまり見かける事がなかったうえ、見かけても殿下といらしている事が多かったので…」
ん?今アマリリス様が私に謝罪した?一体どうしたのかしら?びっくりして目を見開いていると
「私はこれでも侯爵令嬢です。いつも茹でダコの様な顔をして、怒っている訳ではありませんわ。それにあの時は、まだ少しでも私にチャンスがあるのではと思っておりましたので…本当に見苦しい姿をお見せして、申し訳ございませんでした」
再びアマリリス様が頭を下げた。
「あの…どうか頭を上げて下さい。私は全く気にしておりませんので。私こそ、茹でダコと言ってごめんなさい。それから、その…」
「いいのです。それよりもヴィクトリア様は非常に優秀で、殿下の心も1日で掴んでしまわれたのですね。今まで作り笑いしかしていなかった殿下が、あなた様の前では伸び伸びとしていらっしゃいますもの。殿下の姿を見て、お妃になる事をきっぱり諦めましたの。私、強いものに巻かれろタイプの人間ですの。だからこれからは、ヴィクトリア様に付いていきますわ」
なぜか私の手を握り、訳の分からない事を言っているアマリリス様。
「アマリリス様、私について来ても意味がありませんわよ…それに王妃に興味がないなら、辞退を申し出た方が自由になれてよろしいのでは?」
わざわざこんなところにいても、意味がない気がするのだが。だから私も辞退したいのだが、何分お父様が許してくれないのだ。もしかしてアマリリス様のお父様も、そんなタイプの人なのかしら?
「何をおっしゃっておりますの?せっかく王宮で生活できるのですもの。私は最後までおりますわ。それに、最後まで残っていた方が、我が家の格も上がります。王妃教育も殿下との面会も殿下にお願いして免除してもらっていますし。私は残りの4ヶ月、王宮内での悠々自適な生活を楽しみつつ、次期王妃殿下のヴィクトリア様と仲良くなる事に専念するつもりでいますの」
「ちょっと待って下さい。私は次期王妃ではありませんわ。そもそもお妃にはマーリン様が内定していると聞いております」
そうよ、お妃はマーリン様がなる予定なのよ。この子、一体何を言っているの?
「あら、お妃を選ぶのは殿下自身です。殿下はもう、ヴィクトリア様を選ぶ気満々ですわ。まあ、マーリン様は面白くはないでしょうけれどね。マーリン様って、何を考えているか分からないから怖いのですわ。カルティア様の様に頭が悪いと楽なのですが…くれぐれもマーリン様にはお気を付けくださいね」
カルティア様の事を頭が悪いだなんて…この子も言うわね。
「マーリン様は私に直接危害を加えて来ませんから、今のところ大丈夫ですわ。それでは私はそろそろ失礼いたします」
スッと席をたち、アマリリス様に一礼をしてその場を去る。笑顔で手を振っているアマリリス様。あの子、一体何なのかしら?ある意味カルティア様より脅威ね…
「それじゃあヴィクトリア、また面会の時に来るよ」
そう言って笑顔で殿下が去っていく。そもそも殿下との面会は、午後の1時間だけだったはずだが…なんだかんだ言って、午前中からずっと一緒にいるのだが…
まあいいか。
午後、面会時間まで中庭で優美にお茶を飲む。すると
「ちょっとあなた、侯爵令嬢の分際で、午前中からずっと殿下と一緒にいるそうじゃない。一体どんな手を使ったの?第一殿下との面会は、午後の1時間と決まっているのよ」
私の元にやって来たのは、お妃候補の1人、侯爵令嬢のカルティア様だ。また面倒なのが来たわね。
「あら、カルティア様、ごきげんよう。あなた様も侯爵令嬢でしょう?それなのに侯爵令嬢の分際とおっしゃるのはいかがなものかと。そもそも、百歩譲ってご自分より身分が低い令嬢だったとしても、そのように見下す言い方は、品がありませんわ」
「な…何なのよあなた!私は公爵令嬢のマーリン様と仲良しなのよ。マーリン様は王太子殿下のお妃に内定されているお方。そんなお方を差し置いて、殿下との仲を深めるだなんて」
カルティア様が真っ赤な顔をして怒り狂っている。今日も茹でダコは健在の様だ。
「カルティア様、いくらここが王宮だからって、その様な茹でダコみたいに真っ赤なお顔をなさるだなんて、いかがなものかと。マーリン様と仲良しとの事ですが、まさかマーリン様があなた様に、私に嫌味を言って来いとおっしゃったのですか?まあ、怖いですわ」
扇子で口を押え、大げさに驚いてみせた。
「心お優しいマーリン様が、そんな事をおっしゃる訳がないでしょう?なんて女なの」
「まあ、それではカルティア様の独断で、その様な醜い姿を披露していらっしゃるのですね」
満面の笑顔をカルティア様に向けると
「キィィィイ!本当に腹が立つ女。覚えていなさい、あんたなんて、さっさと王宮から追い出してやるんだから!」
真っ赤な顔をして私の元を去って行ったカルティア様。一体何だったのかしら?
「相変わらずカルティア様は、無駄な事をしておりますね。本当に、愚かだ事…」
ん?この声は。
声の方を振り向くと、扇子で口元を隠し、心底残念な目をしてカルティア様の後ろ姿を見つめるアマリリス様の姿が。彼女はカルティア様と一緒に、私に文句を言っていた侯爵令嬢だ。そう言えば最近、この人は大人しいのよね。
すっと私の向かいの席に座るアマリリス様。
「ヴィクトリア様、ここに来た当初、あなた様に酷い事を言ってしまって申し訳ございませんでした。ずっと謝りたかったのですが、何分あなた様の姿をあまり見かける事がなかったうえ、見かけても殿下といらしている事が多かったので…」
ん?今アマリリス様が私に謝罪した?一体どうしたのかしら?びっくりして目を見開いていると
「私はこれでも侯爵令嬢です。いつも茹でダコの様な顔をして、怒っている訳ではありませんわ。それにあの時は、まだ少しでも私にチャンスがあるのではと思っておりましたので…本当に見苦しい姿をお見せして、申し訳ございませんでした」
再びアマリリス様が頭を下げた。
「あの…どうか頭を上げて下さい。私は全く気にしておりませんので。私こそ、茹でダコと言ってごめんなさい。それから、その…」
「いいのです。それよりもヴィクトリア様は非常に優秀で、殿下の心も1日で掴んでしまわれたのですね。今まで作り笑いしかしていなかった殿下が、あなた様の前では伸び伸びとしていらっしゃいますもの。殿下の姿を見て、お妃になる事をきっぱり諦めましたの。私、強いものに巻かれろタイプの人間ですの。だからこれからは、ヴィクトリア様に付いていきますわ」
なぜか私の手を握り、訳の分からない事を言っているアマリリス様。
「アマリリス様、私について来ても意味がありませんわよ…それに王妃に興味がないなら、辞退を申し出た方が自由になれてよろしいのでは?」
わざわざこんなところにいても、意味がない気がするのだが。だから私も辞退したいのだが、何分お父様が許してくれないのだ。もしかしてアマリリス様のお父様も、そんなタイプの人なのかしら?
「何をおっしゃっておりますの?せっかく王宮で生活できるのですもの。私は最後までおりますわ。それに、最後まで残っていた方が、我が家の格も上がります。王妃教育も殿下との面会も殿下にお願いして免除してもらっていますし。私は残りの4ヶ月、王宮内での悠々自適な生活を楽しみつつ、次期王妃殿下のヴィクトリア様と仲良くなる事に専念するつもりでいますの」
「ちょっと待って下さい。私は次期王妃ではありませんわ。そもそもお妃にはマーリン様が内定していると聞いております」
そうよ、お妃はマーリン様がなる予定なのよ。この子、一体何を言っているの?
「あら、お妃を選ぶのは殿下自身です。殿下はもう、ヴィクトリア様を選ぶ気満々ですわ。まあ、マーリン様は面白くはないでしょうけれどね。マーリン様って、何を考えているか分からないから怖いのですわ。カルティア様の様に頭が悪いと楽なのですが…くれぐれもマーリン様にはお気を付けくださいね」
カルティア様の事を頭が悪いだなんて…この子も言うわね。
「マーリン様は私に直接危害を加えて来ませんから、今のところ大丈夫ですわ。それでは私はそろそろ失礼いたします」
スッと席をたち、アマリリス様に一礼をしてその場を去る。笑顔で手を振っているアマリリス様。あの子、一体何なのかしら?ある意味カルティア様より脅威ね…
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