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第41話:断罪は続きます
陛下の言葉に、唖然とする。とにかく、はっきりと陛下に伝えないと。
「陛下、申し訳ないのですが、私はネイサン様と結婚などしたくありません。先ほども申しましたが、私はネイサン様と婚約破棄をしたいが為に、父の悪事を暴いたのです。こんな事は言いたくはありませんが、ネイサン様は国王の器ではないのではないでしょうか?」
「おい、ジェシカ!さっきから聞いていれば、よくも僕の事をコケにしやがったな。それもこんな公衆の面前で。これは立派な国家反逆罪だ。今すぐジェシカを牢に入れろ」
私に向かって怒っているのは、ネイサン様だ。
「本当の事を申したまでですわ。私は間違った事を言っておりません」
「ジェシカ、君って子は本当に!」
「やめろ、ネイサン!」
陛下の止める声もきかず、さっきのお父様と同じように、真っ赤な顔をして私に殴りかかって来るネイサン様。でも予想通り、護衛騎士に止められていた。
あら、残念ね。ここで私を殴ってしまえば、令嬢に手を上げる最低な男というレッテルが張られたはずなのに。まあいいわ、私を殴っている映像は、この後ちゃんと流れる予定だし。
「陛下、ネイサン殿下は令嬢で自分の婚約者でもある、ジェシカ嬢を殴ろうとしました。さらに、ネイサン殿下の日ごろの行いは、目に余るものがあります。やはり、ネイサン殿下を王にするのは私は反対です」
「「「私たちもです」」」」
ダスディー侯爵を筆頭に、他の貴族たちも声を上げる。
「ちょっと、黙って聞いていれば好き勝手言って。そもそも、この女がネイサンに暴言を吐いたから悪いのでしょう?ネイサンは誰がなんと言おうと、この国の王になるのよ!」
あの映像を見せて以来、大人しくしていた王妃様がついに口を開いた。私たちを睨みつけている。
「王妃殿下、本当にそうお思いですか?そういえば、あなた様もファレソン侯爵と一緒に、随分と悪事を働いておりましたね。陛下、どうぞこちらをご覧ください」
王妃様がお父様と一緒に話をしている姿が流れる。もちろん、音声もしっかり入っている。そう、王妃様は王妃という権力を利用してお父様に協力し、見返りとして金品を受け取っていたのだ。
さらに、私が提供した騎士との浮気映像も流れた。これはさすがにアウトだろう。
「お前、まさか私以外の男と関係を持っていたのか。それも、悪事にまで手を染めて!」
「違うのよ、これには訳があるの。ちょっと、ジェシカ嬢、この映像は世に出さないと約束したじゃない」
「いいえ、そんな約束はしておりません。私は陛下を裏切る事は出来ませんので、提供させていただきました」
「ふざけないでちょうだい」
私に向かって怒鳴る王妃様。
「ジェシカ、まさか母上まで脅していたなんて、恐ろしい女だ。父上、ジェシカとの婚約破棄を受け入れます。こんな恐ろしい女、こっちから願い下げだ」
何を思ったのか、ネイサン様が得意げにそう言っている。この人、自分の置かれている状況がまだ分かっていない様だ。
「うるさい、どいつもこいつも!おい、王妃を今すぐ王宮の地下牢に連れていけ」
陛下が騎士たちに指示を出す。
「待って、あなた。本当に誤解なの。お願い、私の話を聞いてちょうだい」
泣き叫びながら退場をしていく王妃様。
王妃様の退場と同時に、家宅捜索をしていた騎士たちがたくさんの書類を持って戻ってきた。
「陛下、ジェシカ嬢がおっしゃっていたことは、本当の様です。侯爵の部屋に、原本がございました」
どうぞ!と言わんばかりに、陛下に書類を見せる騎士たち。
「どうやら間違いない様だな…ファレソン侯爵を王宮の地下牢に入れておけ」
大人しくしていたお父様が、騎士たちに連れていかれる。
「そんな、あなた」
「父上!」
継母と異母弟が泣きながらお父様に縋っている。その姿を見ても、正直何も思わない。それどころか、ザマァ見ろとすら思う私は、相当性格が悪いのだろう。
背を丸め、うなだれながら連行されていくお父様を見守る。
「ジェシカ、あなた、よくもあの人を!」
「父上によくもこんな酷い事をしたな。この裏切り者!」
私に向かって文句を言う継母と義理弟。
「私は真実を暴いただけですわ。文句なら、自分の夫と父親に言ってくださいませ。そうそう、お継母様、あなたがお父様に加担した証拠も残っておりますよ。きっとすぐにお父様と同じ場所に行けるでしょう」
そう伝えてやった。
「この性悪女!だからあの女の子供なんて、さっさと殺しておけばよかったのよ。それなのにあの人が“ジェシカはまだ使い道がある”なんて言うからいけないのよ」
そう言って暴れていた。今サラッと私を殺そうとしたことを暴露したわね。恐ろしい女。
「陛下、今ファレソン侯爵夫人がおっしゃった通り、彼女はファレソン侯爵と共謀し、元ファレソン侯爵夫人を殺し、ジェシカ嬢も亡き者にしようとしておりました。さらに、悪事にも手を染めております。侯爵と共に、地下牢へ連行した方がよろしいのではないでしょうか?」
すかさずダスディー侯爵が陛下に提案した。
「…そうだな。夫人も王宮の地下牢に入れておけ」
「ちょっと、どうして私まで。ジェシカ、あなたの事、一生恨んでやるからね」
真っ赤な顔をして怒鳴りながら連行されていった継母を見送る。さてと、後は異母弟だけだが…チラリと彼の方を見る。
「あ…あの、僕…父上や母上に逆らえなかったんだ。異母姉上、僕はまだ11歳だよ。だからその…助けてくれるよね」
なぜか私の顔を見て、そんな事を言いだした異母弟。
「私は何もできないわ。多分侯爵家は取り潰されるだろうから、あなたはお継母様の実家の、伯爵家でお世話にでもなるしかないのではなくって」
「伯爵家…そんな、僕は公爵になるつもりだったのに…」
がっくりと肩を落とす異母弟。だからなにをどうしたら公爵になれると思うのよ。まあ、今まで贅沢三昧をしてきた分、伯爵家でまっとうな貴族になれる様、努力する事ね。
さあ、最後はネイサン様だ。
「陛下、申し訳ないのですが、私はネイサン様と結婚などしたくありません。先ほども申しましたが、私はネイサン様と婚約破棄をしたいが為に、父の悪事を暴いたのです。こんな事は言いたくはありませんが、ネイサン様は国王の器ではないのではないでしょうか?」
「おい、ジェシカ!さっきから聞いていれば、よくも僕の事をコケにしやがったな。それもこんな公衆の面前で。これは立派な国家反逆罪だ。今すぐジェシカを牢に入れろ」
私に向かって怒っているのは、ネイサン様だ。
「本当の事を申したまでですわ。私は間違った事を言っておりません」
「ジェシカ、君って子は本当に!」
「やめろ、ネイサン!」
陛下の止める声もきかず、さっきのお父様と同じように、真っ赤な顔をして私に殴りかかって来るネイサン様。でも予想通り、護衛騎士に止められていた。
あら、残念ね。ここで私を殴ってしまえば、令嬢に手を上げる最低な男というレッテルが張られたはずなのに。まあいいわ、私を殴っている映像は、この後ちゃんと流れる予定だし。
「陛下、ネイサン殿下は令嬢で自分の婚約者でもある、ジェシカ嬢を殴ろうとしました。さらに、ネイサン殿下の日ごろの行いは、目に余るものがあります。やはり、ネイサン殿下を王にするのは私は反対です」
「「「私たちもです」」」」
ダスディー侯爵を筆頭に、他の貴族たちも声を上げる。
「ちょっと、黙って聞いていれば好き勝手言って。そもそも、この女がネイサンに暴言を吐いたから悪いのでしょう?ネイサンは誰がなんと言おうと、この国の王になるのよ!」
あの映像を見せて以来、大人しくしていた王妃様がついに口を開いた。私たちを睨みつけている。
「王妃殿下、本当にそうお思いですか?そういえば、あなた様もファレソン侯爵と一緒に、随分と悪事を働いておりましたね。陛下、どうぞこちらをご覧ください」
王妃様がお父様と一緒に話をしている姿が流れる。もちろん、音声もしっかり入っている。そう、王妃様は王妃という権力を利用してお父様に協力し、見返りとして金品を受け取っていたのだ。
さらに、私が提供した騎士との浮気映像も流れた。これはさすがにアウトだろう。
「お前、まさか私以外の男と関係を持っていたのか。それも、悪事にまで手を染めて!」
「違うのよ、これには訳があるの。ちょっと、ジェシカ嬢、この映像は世に出さないと約束したじゃない」
「いいえ、そんな約束はしておりません。私は陛下を裏切る事は出来ませんので、提供させていただきました」
「ふざけないでちょうだい」
私に向かって怒鳴る王妃様。
「ジェシカ、まさか母上まで脅していたなんて、恐ろしい女だ。父上、ジェシカとの婚約破棄を受け入れます。こんな恐ろしい女、こっちから願い下げだ」
何を思ったのか、ネイサン様が得意げにそう言っている。この人、自分の置かれている状況がまだ分かっていない様だ。
「うるさい、どいつもこいつも!おい、王妃を今すぐ王宮の地下牢に連れていけ」
陛下が騎士たちに指示を出す。
「待って、あなた。本当に誤解なの。お願い、私の話を聞いてちょうだい」
泣き叫びながら退場をしていく王妃様。
王妃様の退場と同時に、家宅捜索をしていた騎士たちがたくさんの書類を持って戻ってきた。
「陛下、ジェシカ嬢がおっしゃっていたことは、本当の様です。侯爵の部屋に、原本がございました」
どうぞ!と言わんばかりに、陛下に書類を見せる騎士たち。
「どうやら間違いない様だな…ファレソン侯爵を王宮の地下牢に入れておけ」
大人しくしていたお父様が、騎士たちに連れていかれる。
「そんな、あなた」
「父上!」
継母と異母弟が泣きながらお父様に縋っている。その姿を見ても、正直何も思わない。それどころか、ザマァ見ろとすら思う私は、相当性格が悪いのだろう。
背を丸め、うなだれながら連行されていくお父様を見守る。
「ジェシカ、あなた、よくもあの人を!」
「父上によくもこんな酷い事をしたな。この裏切り者!」
私に向かって文句を言う継母と義理弟。
「私は真実を暴いただけですわ。文句なら、自分の夫と父親に言ってくださいませ。そうそう、お継母様、あなたがお父様に加担した証拠も残っておりますよ。きっとすぐにお父様と同じ場所に行けるでしょう」
そう伝えてやった。
「この性悪女!だからあの女の子供なんて、さっさと殺しておけばよかったのよ。それなのにあの人が“ジェシカはまだ使い道がある”なんて言うからいけないのよ」
そう言って暴れていた。今サラッと私を殺そうとしたことを暴露したわね。恐ろしい女。
「陛下、今ファレソン侯爵夫人がおっしゃった通り、彼女はファレソン侯爵と共謀し、元ファレソン侯爵夫人を殺し、ジェシカ嬢も亡き者にしようとしておりました。さらに、悪事にも手を染めております。侯爵と共に、地下牢へ連行した方がよろしいのではないでしょうか?」
すかさずダスディー侯爵が陛下に提案した。
「…そうだな。夫人も王宮の地下牢に入れておけ」
「ちょっと、どうして私まで。ジェシカ、あなたの事、一生恨んでやるからね」
真っ赤な顔をして怒鳴りながら連行されていった継母を見送る。さてと、後は異母弟だけだが…チラリと彼の方を見る。
「あ…あの、僕…父上や母上に逆らえなかったんだ。異母姉上、僕はまだ11歳だよ。だからその…助けてくれるよね」
なぜか私の顔を見て、そんな事を言いだした異母弟。
「私は何もできないわ。多分侯爵家は取り潰されるだろうから、あなたはお継母様の実家の、伯爵家でお世話にでもなるしかないのではなくって」
「伯爵家…そんな、僕は公爵になるつもりだったのに…」
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