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第2話:まずは物語を整理しよう
まずは「聖なる愛をあなたに」の話を整理しよう。
舞台はアレクサンドル王国、この国は平民も貴族も少なからず魔力を持っていて、高貴な身分になればなるほど魔力が強いと言われている。そんなアレクサンドル王国の男爵令嬢でもあるヒロイン、リリーが貴族学院に入学するところから物語が始まる。
リリーは男爵令嬢でありながら実家が貧しく、市中で育った心優しい女の子。弱いものに優しく、時には自分より高貴な身分の人にもきっちりと意見の言えるヒロインは、孤独を抱えた2人の王子に出会う。
1人は第一王子で王太子でもあるカルロ・オブ・アレクサンドル、もう1人はカルロの異母兄弟に当たる第二王子のフェルナンド・マルケス・アレクサンドルだ。
王妃の子供として生まれたカルロだったけれど、魔力・武術・勉学どれをとっても平凡だった。それに対し身分の低い側室の子として生まれたフェルナンドは、魔力・武術・勉学どれをとても優れていたため、王位をめぐり2人は対立していた。
なんとしてでも自分の息子を王位につかせたい王妃は、当時絶大な権力を持っていたフィーサー公爵家の娘、エイリーンを婚約者に置くことで、カルロを王太子にしたのだった。
権力にしか興味のない母と婚約者のはざまで、孤独にさいなまれていた王太子カルロ。
母を早くに亡くし、カルロが王太子になったことで周りの大人たちから邪険に扱われるようになったフェルナンド。2人の王子はヒロインによって、人を愛する心を取り戻していく。同時に王子たちの不仲も解消されていった。
そんな王子たちやヒロインに立ちはだかるのが、悪役令嬢エイリーンだ。
彼女は王子たちと仲良くなったヒロインに嫉妬し、ありとあらゆる嫌がらせをしていく。
そんな時、ヒロインは聖女としての力が目覚める。この国で聖女は王族と同等ほどの力を持つ存在。
焦ったエイリーンはついにヒロインを毒殺しようとするが、王子たちによって未遂に終わる。
聖女を殺そうとしたエイリーンは、自分が彼女にもった同じ毒で処刑されてしまう。
エイリーン亡き後は平和が戻ったかに見えたが、なんと封印していた魔王が目覚めてしまう。魔王を封印することが出来るのは聖女のみ。ヒロインと王子たちは、魔王がいる洞窟を目指すが、洞窟の中には無数の魔族が。あまりの数の多さに、このままでは全滅してしまう。
そう考えたカルロは「自分が1人ここに残り魔族を足止めしておくから、リリーとフェルナンドは洞窟の奥へ行ってくれ」と言うのだった。
2人はもちろんそんなことはできないというが、カルロは「2人が愛しあっているのは知っているよ。僕はいいから早く行って、そして僕の分まで幸せになってほしい」
と言い、2人を洞窟の奥に押しやったのだった。
リリーとフェルナンドはカルロの協力で何とか魔王を封印することに成功したが、カルロは自分の持つ全魔力を放出し命を落としたのだった。
そしてカルロ亡き後はフェルナンドが王太子となり、リリーを妃に迎え幸せに暮らしました。
めでたしめでたし!
って、ちっともめでたくない!!
そう、何を隠そう前世の私はカルロ様押しだった。大好きすぎてカルロ様が亡くなった時には、ショックで3日間もご飯が食べられなかったほど。
カルロ様が魔力を解放して亡くなる寸前、「リリー、僕に人を愛するという気持ちを教えてくれてありがとう」とつぶやいたあの切なそうな表情、今思い出しても泣けてくる!!
そういえば私の前世の死因って、カルロ様が亡くなったショックで、同じくカルロファンの友人とやけ酒飲んでたんだっけ。その帰りに、駅の階段を踏み外して頭打って死んだんだよね。
なんて間抜けな死に方なんだ…
でもそのおかげで物語の世界に転生できたんだから、ある意味悪くないよね。
よし!決めた!
私何が何でもカルロ様を死なせない!
昔おばあちゃんが言ってたっけ、「生きていれば辛いこともたくさんあるけれど、良いこともあるんじゃよ」って。
ヒロインとは結ばれないかもしれないけれど、カルロ様も生きていればきっといいことあるもんね。何より私自身がカルロ様に生きてほしい!
エイリーンは確かに嫌な奴だけど、一番近くでカルロ様を見守ることが出来る存在だもの。
絶対にカルロ様を守って見せる!
幸い私はまだ7歳、ヒロインどころかカルロ様にも出会っていないんだもの!
何だってできるわ!
後処刑も回避しなきゃね…ここ大事!
舞台はアレクサンドル王国、この国は平民も貴族も少なからず魔力を持っていて、高貴な身分になればなるほど魔力が強いと言われている。そんなアレクサンドル王国の男爵令嬢でもあるヒロイン、リリーが貴族学院に入学するところから物語が始まる。
リリーは男爵令嬢でありながら実家が貧しく、市中で育った心優しい女の子。弱いものに優しく、時には自分より高貴な身分の人にもきっちりと意見の言えるヒロインは、孤独を抱えた2人の王子に出会う。
1人は第一王子で王太子でもあるカルロ・オブ・アレクサンドル、もう1人はカルロの異母兄弟に当たる第二王子のフェルナンド・マルケス・アレクサンドルだ。
王妃の子供として生まれたカルロだったけれど、魔力・武術・勉学どれをとっても平凡だった。それに対し身分の低い側室の子として生まれたフェルナンドは、魔力・武術・勉学どれをとても優れていたため、王位をめぐり2人は対立していた。
なんとしてでも自分の息子を王位につかせたい王妃は、当時絶大な権力を持っていたフィーサー公爵家の娘、エイリーンを婚約者に置くことで、カルロを王太子にしたのだった。
権力にしか興味のない母と婚約者のはざまで、孤独にさいなまれていた王太子カルロ。
母を早くに亡くし、カルロが王太子になったことで周りの大人たちから邪険に扱われるようになったフェルナンド。2人の王子はヒロインによって、人を愛する心を取り戻していく。同時に王子たちの不仲も解消されていった。
そんな王子たちやヒロインに立ちはだかるのが、悪役令嬢エイリーンだ。
彼女は王子たちと仲良くなったヒロインに嫉妬し、ありとあらゆる嫌がらせをしていく。
そんな時、ヒロインは聖女としての力が目覚める。この国で聖女は王族と同等ほどの力を持つ存在。
焦ったエイリーンはついにヒロインを毒殺しようとするが、王子たちによって未遂に終わる。
聖女を殺そうとしたエイリーンは、自分が彼女にもった同じ毒で処刑されてしまう。
エイリーン亡き後は平和が戻ったかに見えたが、なんと封印していた魔王が目覚めてしまう。魔王を封印することが出来るのは聖女のみ。ヒロインと王子たちは、魔王がいる洞窟を目指すが、洞窟の中には無数の魔族が。あまりの数の多さに、このままでは全滅してしまう。
そう考えたカルロは「自分が1人ここに残り魔族を足止めしておくから、リリーとフェルナンドは洞窟の奥へ行ってくれ」と言うのだった。
2人はもちろんそんなことはできないというが、カルロは「2人が愛しあっているのは知っているよ。僕はいいから早く行って、そして僕の分まで幸せになってほしい」
と言い、2人を洞窟の奥に押しやったのだった。
リリーとフェルナンドはカルロの協力で何とか魔王を封印することに成功したが、カルロは自分の持つ全魔力を放出し命を落としたのだった。
そしてカルロ亡き後はフェルナンドが王太子となり、リリーを妃に迎え幸せに暮らしました。
めでたしめでたし!
って、ちっともめでたくない!!
そう、何を隠そう前世の私はカルロ様押しだった。大好きすぎてカルロ様が亡くなった時には、ショックで3日間もご飯が食べられなかったほど。
カルロ様が魔力を解放して亡くなる寸前、「リリー、僕に人を愛するという気持ちを教えてくれてありがとう」とつぶやいたあの切なそうな表情、今思い出しても泣けてくる!!
そういえば私の前世の死因って、カルロ様が亡くなったショックで、同じくカルロファンの友人とやけ酒飲んでたんだっけ。その帰りに、駅の階段を踏み外して頭打って死んだんだよね。
なんて間抜けな死に方なんだ…
でもそのおかげで物語の世界に転生できたんだから、ある意味悪くないよね。
よし!決めた!
私何が何でもカルロ様を死なせない!
昔おばあちゃんが言ってたっけ、「生きていれば辛いこともたくさんあるけれど、良いこともあるんじゃよ」って。
ヒロインとは結ばれないかもしれないけれど、カルロ様も生きていればきっといいことあるもんね。何より私自身がカルロ様に生きてほしい!
エイリーンは確かに嫌な奴だけど、一番近くでカルロ様を見守ることが出来る存在だもの。
絶対にカルロ様を守って見せる!
幸い私はまだ7歳、ヒロインどころかカルロ様にも出会っていないんだもの!
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