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第61話:一生懸命頑張るエマ様は素敵です【後編】
そこではカルロ様・エイドリアン・ライリー様が木刀で打ち合いをしている。
「ねえ、あなた達!ちょっと来て!」
メルシアお姉さまの言葉で、男性陣はこちらを向く。
「どうしたんだいメルシア、俺たちに何か用かい?」
「実はね、私たちクッキーを作ったの!はい、エイドリアン。美味しいから食べてみて」
嬉しそうにエイドリアンにクッキーを渡すメルシアお姉さま。
私もカルロ様にクッキーを渡した。2人とも早速クッキーを口に入れる。
「美味しいよメルシア、これ本当に君が作ったのかい?」
「そうよ、エイリーンに教えてもらいながら作ったの」
得意げなメルシアお姉さま。
「エイリーン、君が作ってくれたクッキー、本当に美味しいよ!ありがとう」
カルロ様が私の頭を撫でてくれる。幸せだわ!!
「ねえ!エイリーン!僕のクッキーは?僕にはないの?」
隣からライリー様が大声で叫んできた。
「ライリー様のクッキーはエマ様が作ってくれたのよ」
私がそう言うと、エマ様が真っ赤にしながら、ライリー様にクッキーを渡す。
「え~、エマから~!これ食べられるの?」
明らかに不満げなライリー様。
次の瞬間!
「ライリーのバカ!」
ライリー様にクッキーを投げつけると、泣きながら走って行ってしまった。
「エマ様!」
私が追いかけようとしたが、メルシアお姉さまに止められる。
さすがにヤバいと思ったのか、ライリー様もオドオドしている。
メルシアお姉さまはエマ様が作ったクッキーを拾うと、ライリー様と目線が合うようしゃがみ込む。
「ライリー、このクッキーはね。エマが一生懸命あなたの為に作ったクッキーなのよ。卵がうまく割れず悪戦苦闘したり、舞い上がった小麦粉にせき込みながらも一生懸命作ったの!顔や頭が小麦粉で白くなろうがお構いなしでね」
メルシアお姉さまは、ライリー様をまっすぐ見つめている。
「あのエマが…僕の為に?」
「そうよ!あんなに真剣なエマは初めて見たわ」
メルシアお姉さまの言葉に考え込むライリー様。
「僕…エマに謝ってくる!」
そう言うと、ライリー様はメルシアお姉さまからクッキーを奪い取り、エマ様が走って行った方向に走り出した。
♢♢♢♢♢♢♢♢
(ここからライリー視点です)
しばらく走ると、木の下で泣いているエマを見つけた。
「エマ」
僕が駆け寄ると、そっぽを向くエマ。
「エマ、ごめんね!僕の為に一生懸命クッキーを作ってくれたなんて、知らなかったんだ。傷つけて本当にごめん」
僕は素直に謝る。エマ、許してくれるかな?
「ライリーのバカ。私本当に一生懸命作ったんだから。なのにあんなこと言うなんて、ライリーなんか大っ嫌い!」
うっ、相変わらず可愛くないな。ちゃんと謝ったじゃん!
「でも、来てくれてありがとう。良かったら一緒にクッキー食べよう」
エマはそう言うと、僕に微笑んだ。あれ?エマってこんなに可愛かったっけ?
「ほら、ここ座って」
エマに言われて隣に座る。そしてエマの作ったクッキーを2人で食べた。
「美味しい」
僕の言葉に嬉しそうに「当たり前でしょ!私が作ったんだから」と言うエマ。
いつもと同じ口調なのに、なんだかいつも見たいにムカつかない。なんでだろう。
「ほら、いっぱい作ったらもっと食べて!ライリーの為に作ったんだから」
エマはそう言うと、顔を真っ赤にして俯いてしまった。
その姿を見て、僕も恥ずかしくなって俯く。何なんだろう、この気持ち。僕は俯きながらクッキーを食べる。もう味なんてよくわからない。
全てのクッキーを食べ終わった。
「エマ、クッキーありがとう。とっても美味しかったよ」
「じゃあ、また作るね」
エマはそう言うと嬉しそうに笑った。
それからしばらく2人ですごした。特に話をする訳でもないけれど、なんだか居心地がいい。そうこうしているうちに、日も暮れて来た。エマも公爵家に帰らないといけない。
「エマ、そろそろ戻ろうか」
僕の言葉にうなずくエマ。僕は何となくエマに手を差し伸べる。エマも僕の手を取ってくれた。初めて繋ぐ手は、温かくて柔らかい。なんとなくそのまま手を繋いで、みんなの待つ場所まで戻った。
♢♢♢♢♢♢♢♢
「ライリー、エマと仲直り出来たみたいね」
2人が手を繋いで戻ってきた姿を見て、メルシアお姉さまが2人に声をかける。
「まあね!」
嬉しそうに答えるライリー様の隣で、頬を少し赤くしたエマ様がいる。
手を繋いで戻ってきたってことは、きっとうまくいったのね。
2人を見つめていた私の元に、エマ様が寄ってきた。
「あのね、あなたが言った通り、少しだけ素直になれたのよ!でもまだライリーには私の気持ちは伝わっていないけれど…でも、私今回の事で、自分の気持ちを伝えるって大切だってわかったわ。そのことに気づかせてくれてありがとう!エイリーンお姉ちゃん!」
そう言うと、エマ様はそれはそれは可愛い笑顔を見せてくれた。
エマ様とライリー様、まだお互い素直になれないこともあるかもしれないけれど、これをきっかけに2人がもっと仲良くしてくれると嬉しいな!
~あとがき~
~クッキー事件後、メルシアとエイリーンの会話~
「ねえ、エイリーン、いつエマがライリーを好きって気づいたの?」
「えっと、初めてエマ様に会った日です。あの日2人きりになった時、直接エマ様に確認したのよ」
「え~~、だってあの2人いつも喧嘩ばかりしていたじゃない、エマもいつもライリーに酷いこと言っていたし!あれでどこにエマがライリーが好きなんてわかる要素があったのよ!」
「ちょっとしたしぐさですかね。ライリー様が私とエイドリアンを誘って遊ぼうとしたとき、寂しそうにしていたりとか…カルロ様との打ち合いの時に心配そうに見ていた時とか…まあ色々と」
「エイリーン、あなた凄いわ、そんな小さなしぐさを察知するなんて!私ぜ~んぜん見ていなかったわ!でも好きなら何で気持ちを伝えなかったのかしら。私なんてエイドエリアンに一目ぼれした時から、ガンガンアタックしたのに」
メルシアお姉さまは首をかしげる
「まあ、恥ずかしくてうまく自分の気持ちを伝えられない子もいるのよ!素直になれないお年頃ってやつです」
「面倒くさい年頃ね」
※メルシアお姉さまは自分の気持ちをストレートに伝えるタイプなので、エマ様の事が理解できないようです。
「ねえ、あなた達!ちょっと来て!」
メルシアお姉さまの言葉で、男性陣はこちらを向く。
「どうしたんだいメルシア、俺たちに何か用かい?」
「実はね、私たちクッキーを作ったの!はい、エイドリアン。美味しいから食べてみて」
嬉しそうにエイドリアンにクッキーを渡すメルシアお姉さま。
私もカルロ様にクッキーを渡した。2人とも早速クッキーを口に入れる。
「美味しいよメルシア、これ本当に君が作ったのかい?」
「そうよ、エイリーンに教えてもらいながら作ったの」
得意げなメルシアお姉さま。
「エイリーン、君が作ってくれたクッキー、本当に美味しいよ!ありがとう」
カルロ様が私の頭を撫でてくれる。幸せだわ!!
「ねえ!エイリーン!僕のクッキーは?僕にはないの?」
隣からライリー様が大声で叫んできた。
「ライリー様のクッキーはエマ様が作ってくれたのよ」
私がそう言うと、エマ様が真っ赤にしながら、ライリー様にクッキーを渡す。
「え~、エマから~!これ食べられるの?」
明らかに不満げなライリー様。
次の瞬間!
「ライリーのバカ!」
ライリー様にクッキーを投げつけると、泣きながら走って行ってしまった。
「エマ様!」
私が追いかけようとしたが、メルシアお姉さまに止められる。
さすがにヤバいと思ったのか、ライリー様もオドオドしている。
メルシアお姉さまはエマ様が作ったクッキーを拾うと、ライリー様と目線が合うようしゃがみ込む。
「ライリー、このクッキーはね。エマが一生懸命あなたの為に作ったクッキーなのよ。卵がうまく割れず悪戦苦闘したり、舞い上がった小麦粉にせき込みながらも一生懸命作ったの!顔や頭が小麦粉で白くなろうがお構いなしでね」
メルシアお姉さまは、ライリー様をまっすぐ見つめている。
「あのエマが…僕の為に?」
「そうよ!あんなに真剣なエマは初めて見たわ」
メルシアお姉さまの言葉に考え込むライリー様。
「僕…エマに謝ってくる!」
そう言うと、ライリー様はメルシアお姉さまからクッキーを奪い取り、エマ様が走って行った方向に走り出した。
♢♢♢♢♢♢♢♢
(ここからライリー視点です)
しばらく走ると、木の下で泣いているエマを見つけた。
「エマ」
僕が駆け寄ると、そっぽを向くエマ。
「エマ、ごめんね!僕の為に一生懸命クッキーを作ってくれたなんて、知らなかったんだ。傷つけて本当にごめん」
僕は素直に謝る。エマ、許してくれるかな?
「ライリーのバカ。私本当に一生懸命作ったんだから。なのにあんなこと言うなんて、ライリーなんか大っ嫌い!」
うっ、相変わらず可愛くないな。ちゃんと謝ったじゃん!
「でも、来てくれてありがとう。良かったら一緒にクッキー食べよう」
エマはそう言うと、僕に微笑んだ。あれ?エマってこんなに可愛かったっけ?
「ほら、ここ座って」
エマに言われて隣に座る。そしてエマの作ったクッキーを2人で食べた。
「美味しい」
僕の言葉に嬉しそうに「当たり前でしょ!私が作ったんだから」と言うエマ。
いつもと同じ口調なのに、なんだかいつも見たいにムカつかない。なんでだろう。
「ほら、いっぱい作ったらもっと食べて!ライリーの為に作ったんだから」
エマはそう言うと、顔を真っ赤にして俯いてしまった。
その姿を見て、僕も恥ずかしくなって俯く。何なんだろう、この気持ち。僕は俯きながらクッキーを食べる。もう味なんてよくわからない。
全てのクッキーを食べ終わった。
「エマ、クッキーありがとう。とっても美味しかったよ」
「じゃあ、また作るね」
エマはそう言うと嬉しそうに笑った。
それからしばらく2人ですごした。特に話をする訳でもないけれど、なんだか居心地がいい。そうこうしているうちに、日も暮れて来た。エマも公爵家に帰らないといけない。
「エマ、そろそろ戻ろうか」
僕の言葉にうなずくエマ。僕は何となくエマに手を差し伸べる。エマも僕の手を取ってくれた。初めて繋ぐ手は、温かくて柔らかい。なんとなくそのまま手を繋いで、みんなの待つ場所まで戻った。
♢♢♢♢♢♢♢♢
「ライリー、エマと仲直り出来たみたいね」
2人が手を繋いで戻ってきた姿を見て、メルシアお姉さまが2人に声をかける。
「まあね!」
嬉しそうに答えるライリー様の隣で、頬を少し赤くしたエマ様がいる。
手を繋いで戻ってきたってことは、きっとうまくいったのね。
2人を見つめていた私の元に、エマ様が寄ってきた。
「あのね、あなたが言った通り、少しだけ素直になれたのよ!でもまだライリーには私の気持ちは伝わっていないけれど…でも、私今回の事で、自分の気持ちを伝えるって大切だってわかったわ。そのことに気づかせてくれてありがとう!エイリーンお姉ちゃん!」
そう言うと、エマ様はそれはそれは可愛い笑顔を見せてくれた。
エマ様とライリー様、まだお互い素直になれないこともあるかもしれないけれど、これをきっかけに2人がもっと仲良くしてくれると嬉しいな!
~あとがき~
~クッキー事件後、メルシアとエイリーンの会話~
「ねえ、エイリーン、いつエマがライリーを好きって気づいたの?」
「えっと、初めてエマ様に会った日です。あの日2人きりになった時、直接エマ様に確認したのよ」
「え~~、だってあの2人いつも喧嘩ばかりしていたじゃない、エマもいつもライリーに酷いこと言っていたし!あれでどこにエマがライリーが好きなんてわかる要素があったのよ!」
「ちょっとしたしぐさですかね。ライリー様が私とエイドリアンを誘って遊ぼうとしたとき、寂しそうにしていたりとか…カルロ様との打ち合いの時に心配そうに見ていた時とか…まあ色々と」
「エイリーン、あなた凄いわ、そんな小さなしぐさを察知するなんて!私ぜ~んぜん見ていなかったわ!でも好きなら何で気持ちを伝えなかったのかしら。私なんてエイドエリアンに一目ぼれした時から、ガンガンアタックしたのに」
メルシアお姉さまは首をかしげる
「まあ、恥ずかしくてうまく自分の気持ちを伝えられない子もいるのよ!素直になれないお年頃ってやつです」
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