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第33話:ユーリに会いたくてたまらない~アレックス視点~
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「アレックス様、最近顔色がよろしくない様ですが、大丈夫ですか?もしかして私と仲良くしていたせいで、ユーリ様と…」
心配そうに話しかけてきたのは、セレナ嬢だ。
「いいや、君は関係ないよ。僕がいけなかったんだ。どうかもう、僕には構わないで欲しい」
「分かりましたわ。それでは失礼いたします」
そう呟くと、セレナ嬢が去って行った。あんなに夢中だったセレナ嬢、今はびっくりするくらいどうでもいいと感じてしまうのは、なぜだろう。
て、今はセレナ嬢なんてどうでもいい。
今日もユーリに会いたくて、伯爵家を訪れた。そうだ、今日は王都で有名なお菓子を買って行ってあげよう。あのお菓子は、ユーリも食べたがっていたものな。
ユーリにはいつも自分で買ってくることを強要していた。だから僕も、自分自身で並んで買おう、そう思い、人気のお菓子屋の列に並んだ。
「坊ちゃまが自ら並んでお菓子を買うだなんて。私が買って参りますので、どうか坊ちゃまはお屋敷でお待ちください」
執事が僕に必死に訴えてくる。でも僕が自ら並んで買わないと意味がない、そんな気がした。それにしても、随分と待つのだな。ずっと立ちっぱなしでいると、足が痛い。あとどれくらい待つのだろう。
長時間並ぶというのは、こんなに辛いものなのだな。ユーリもきっと、辛い思いをして並んでいたのだろう。その瞬間、ユーリが嬉しそうな顔をして並ぶ姿が目に浮かんだ。
ユーリはきっと、僕が喜ぶ顔を想像しながら並んでいたのだろう。もしかしたら、僕と一緒にお茶が出来るかもしれないと、淡い期待を抱いていたのかもしれない。それなのに僕は、ユーリの気持ちを無下にして…
ユーリに会いたい、会いたくてたまらない。会ってユーリに謝りたい。
2時間ほど並んで、やっとお菓子を購入する事が出来た。少し遅くなってしまったが、ユーリの家へと向かった。
でも…
「アレックス様、ごめんなさい。ユーリはあなたに会いたくないと言っていて。それに明日から、領地に行く事になっているのです。明日の準備で忙しい様で…どうかもう、ユーリには構わないであげて下さい」
ユーリの母親に、そう言われてしまった。
「待って下さい、どうか少しでもいいので、ユーリに会わせて下さい。このお菓子、ユーリの為に買って来たのです。このお菓子だけでも、ユーリに…」
「本当に申し訳ないのだけれど、どうかユーリの事はそっとしておいてあげてください。アレックス様は、ユーリに興味がないのでしょう?こんな事は言いたくないけれど、ユーリの気持ちに答えられないのに優しくするのは、何よりも残酷な事なのです。ユーリの事を思うのなら、もうユーリに関わらないであげて下さい。お願いします」
ユーリの母親にここまで言われたら、引き下がるしかない。せめてお菓子だけでも渡したかったが、仕方がない。
結局今日も、ユーリに会えなかった。明日からユーリは、領地に向かうらしい。領地に行ったら、きっとしばらくは帰ってこないだろう。
ユーリ…
今まで当たり前のように傍にいてくれたユーリ。いつの間にか僕は、ユーリが傍にいるのが当たり前になっていた。ディアンがいた頃は、絶対にユーリをディアンに取られたくない、そう思っていたのに。
結局僕は、ディアンとの約束も果たせなかった。絶対にユーリを幸せにすると、ディアンに誓ったのに…
今頃になって、ユーリがいかに僕にとって大切な存在だという事を思い知らされるだなんて。僕はどこまで愚かなのだろう。
ユーリはこの7年、ずっと傍にいてくれたのに、それなのに僕は…
気が付くと涙が溢れいていた。今更後悔しても遅い、僕は取り返しのつかない事をしてしまったのだ。僕にとってユーリは、かけがえのない大切な女性。ずっとユーリの傍にいたい、あの頃間違いなくそう思っていたのに。
ユーリ、今更僕は、ユーリへの気持ちに気が付いたよ。僕はユーリが大好きだ。令嬢として君を愛している。
僕にとってユーリは、誰よりも大切な人なんだ。もしもまだ間に合うのなら、これからはずっとユーリの傍にいよう。ユーリが望むことは、何でも叶えてあげたい。
だからどうかまた、僕に可愛い笑顔を見せて欲しい。僕は君の笑顔を見るだけで、幸せな気持ちになれるのだから…
ユーリ、会いたい。会いたくてたまらない。どうすれば君に会えるのだろう。もしこのまま、領地に行ったっきり、ユーリが帰って来なかったら…
心配そうに話しかけてきたのは、セレナ嬢だ。
「いいや、君は関係ないよ。僕がいけなかったんだ。どうかもう、僕には構わないで欲しい」
「分かりましたわ。それでは失礼いたします」
そう呟くと、セレナ嬢が去って行った。あんなに夢中だったセレナ嬢、今はびっくりするくらいどうでもいいと感じてしまうのは、なぜだろう。
て、今はセレナ嬢なんてどうでもいい。
今日もユーリに会いたくて、伯爵家を訪れた。そうだ、今日は王都で有名なお菓子を買って行ってあげよう。あのお菓子は、ユーリも食べたがっていたものな。
ユーリにはいつも自分で買ってくることを強要していた。だから僕も、自分自身で並んで買おう、そう思い、人気のお菓子屋の列に並んだ。
「坊ちゃまが自ら並んでお菓子を買うだなんて。私が買って参りますので、どうか坊ちゃまはお屋敷でお待ちください」
執事が僕に必死に訴えてくる。でも僕が自ら並んで買わないと意味がない、そんな気がした。それにしても、随分と待つのだな。ずっと立ちっぱなしでいると、足が痛い。あとどれくらい待つのだろう。
長時間並ぶというのは、こんなに辛いものなのだな。ユーリもきっと、辛い思いをして並んでいたのだろう。その瞬間、ユーリが嬉しそうな顔をして並ぶ姿が目に浮かんだ。
ユーリはきっと、僕が喜ぶ顔を想像しながら並んでいたのだろう。もしかしたら、僕と一緒にお茶が出来るかもしれないと、淡い期待を抱いていたのかもしれない。それなのに僕は、ユーリの気持ちを無下にして…
ユーリに会いたい、会いたくてたまらない。会ってユーリに謝りたい。
2時間ほど並んで、やっとお菓子を購入する事が出来た。少し遅くなってしまったが、ユーリの家へと向かった。
でも…
「アレックス様、ごめんなさい。ユーリはあなたに会いたくないと言っていて。それに明日から、領地に行く事になっているのです。明日の準備で忙しい様で…どうかもう、ユーリには構わないであげて下さい」
ユーリの母親に、そう言われてしまった。
「待って下さい、どうか少しでもいいので、ユーリに会わせて下さい。このお菓子、ユーリの為に買って来たのです。このお菓子だけでも、ユーリに…」
「本当に申し訳ないのだけれど、どうかユーリの事はそっとしておいてあげてください。アレックス様は、ユーリに興味がないのでしょう?こんな事は言いたくないけれど、ユーリの気持ちに答えられないのに優しくするのは、何よりも残酷な事なのです。ユーリの事を思うのなら、もうユーリに関わらないであげて下さい。お願いします」
ユーリの母親にここまで言われたら、引き下がるしかない。せめてお菓子だけでも渡したかったが、仕方がない。
結局今日も、ユーリに会えなかった。明日からユーリは、領地に向かうらしい。領地に行ったら、きっとしばらくは帰ってこないだろう。
ユーリ…
今まで当たり前のように傍にいてくれたユーリ。いつの間にか僕は、ユーリが傍にいるのが当たり前になっていた。ディアンがいた頃は、絶対にユーリをディアンに取られたくない、そう思っていたのに。
結局僕は、ディアンとの約束も果たせなかった。絶対にユーリを幸せにすると、ディアンに誓ったのに…
今頃になって、ユーリがいかに僕にとって大切な存在だという事を思い知らされるだなんて。僕はどこまで愚かなのだろう。
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