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第75話:本当の幸せを手に入れました
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翌朝
「ディアン、本当にディアンなのね。よかった」
「ディアン、まさか目覚めるだなんて。夢ではないのだな」
馬車で夜通し飛ばしてきたおじ様とおば様が、領地にやって来たのだ。ディアンの姿を見るなり、泣きながら抱きしめていた。そんな2人の姿を見て、再び私も涙が溢れだした。
さらにその日の午後
「ディアン、やっと目覚めたのだね。よかったよ。でも、ユーリを泣かせたのだから、本当はぶん殴ってやりたいところだが…今回は見逃してあげるから」
領地で過ごしていたアレックス様が、わざわざカスタマーディス伯爵領に来てくれたのだ。どうやらカスタマーディス伯爵領の使用人が、知らせに行ってくれたらしい。
ちなみにカスタマーディス伯爵領とアレックス様の領地は、馬車で6時間程度の場所にある。
「アレックス、君にも随分と心配をかけてすまなかったね。確かに僕は君との約束をやぶってユーリを泣かせてしまったから、ぶん殴っていいよ」
そう言って目を閉じたディアン。
「意識の戻ったばかりの人間を、殴れるわけがないだろう。それに最初に約束を破ったのは僕だから、お互い様だよ。ただ、今度こそユーリを絶対に幸せにするのだよ」
「ああ、分かっているよ。アレックス、色々と本当にありがとう。君は僕の最高の親友だよ」
そう言ってディアンが笑った。アレックス様も嬉しそうだ。私の知らないところで、2人は強い絆で結ばれているのだろう。
せっかくなのでアレックス様には、カスタマーディス伯爵領でゆっくり過ごしてもらおうと思ったのだが、ディアンの様子を見たらすぐ帰って行ってしまった。どうやら領地でやりたい事があるらしい。
アレックス様が帰った後は、お兄様やお義姉様、さらになぜか家の両親まで加わり、盛大にディアンの快気祝いが行われた。お父様とお母様も、おじ様とおば様と一緒に、夜通し馬車を飛ばしてきてくれたのだ。
よほどディアンが目覚めたことが嬉しかったのだろう、おじ様もおば様も、お父様もお母様も浴びる様にお酒を飲み、何度も何度も
「ディアンが目覚めてよかった」
と、叫んでいた。さすがに飲みすぎだとお兄様が止めても全く聞かず、お酒を浴びる様に飲む4人。さすがのお兄様も諦め、食事が終わるとお義姉様を連れて領地に戻って行った。
「ディアン、あの人たち、朝までお酒を飲んでいるでしょうから、私たちも戻りましょう。さあ、私の肩につかまって」
まだうまく歩けないディアンの為に、肩を貸そうとしたのだが…
「ありがとう、ユーリ。でも、もう1人で歩けるよ」
そう言って歩き出したディアン。もう普通に歩けるようになるだなんて、さすがディアンね。
その後それぞれ湯あみを済ませ、ベッドに入る。今日も2人で一緒に寝るつもりだ。
「ユーリ、父上に聞いたよ。意識の戻る可能性が低い僕との婚約解消を申し出た両親に対し、ユーリは“ディアンと一緒にいることが私の幸せ”と言ってくれたそうだね。その上、自分がカスタマーディス伯爵を支えると言って、領地経営の勉強もしてくれていたそうじゃないか。まさかユーリが、そこまでしてくれるだなんて…」
「私はただ、私自身が幸せになるためにはどうしたらいいのかを考えた時、ディアンの傍にいる事が一番の幸せと思ったから、そうしただけよ。ディアンの温もりを感じるとね、私、とても幸せになれるのよ。それにディアンが愛した伯爵家を、この領地を私の手で守りたいと思ったの。だから、領地経営の勉強も全然苦ではなかったの。とはいえ、私が今まで頑張って来られたのは、皆が協力してくれたからだけれどね」
私の為に皆が手を貸してくれたから、ここまで来られたのだ。
「ユーリがそこまで、僕の事を大切に思ってくれていただなんて…嬉しくてたまらないよ。ユーリ、ありがとう。これからは僕が、ユーリを幸せにするからね」
「もう、ディアンったら。あのね、ディアン、1つお願いがあるの。私ね、領地経営のお勉強をしてみて、もっともっと領地を、伯爵家を盛り立てていきたいと強く思ったの。だからこれからは、私にも領地経営に携わらせてもらえないかしら?ディアンと2人で、もっともっとこの地をよくして行きたいの」
せっかく領地のお勉強をしたのだ。私もディアンを支えたいのだ。
「ありがとう、ユーリ。もちろんだよ。2人で一緒に、もっとこの地を良くしていこう。それにしても、領地に来た途端目が覚めるだなんて、不思議だね」
そう言ってディアンが笑ったのだ。
「ディアン、その件なのだけれど、サンクトスの羽のお陰で、ディアンが目覚めたのだと私は思っているの。ディアンが目覚める寸前にね、サンクトスの羽が一瞬光を放ったの。その光が、とても美しくて…」
確かにあの時、サンクトスの羽が光った。その瞬間、ディアンが目覚めたのだ。
「そうか…それじゃあ、あの光はサンクトスの羽の光だったのかな?」
「どういう事?」
「実はね、意識が戻る寸前、温かくて美しい光に包まれたんだ。その瞬間、目が覚めた。きっとサンクトスの羽が“いつまでもユーリを泣かせていてはダメだ。早く起きろ”と、僕を起こしてくれたのかもしれないね」
「そんな事があったのね。やっぱりサンクトスの羽の伝説は、本当だったのだわ。ディアン、私達、必ず幸せになりましょうね」
「ああ、もちろんだよ」
~半年後~
「ユーリ、準備は出来たかい?」
「ええ、もちろんよ」
純白のウエディングドレスに身を包み、ゆっくりとディアンの元に向かう。ディアンも真っ白なタキシードに身を包んでいる。
今日は私とディアンの結婚式だ。最初は身内だけでひっそりと結婚式を挙げようという話になっていたが、ディアンが目覚めたことで大々的に結婚式を行う事になったのだ。
この半年、ディアンと協力しながら、準備を進めてきた。領地経営に関しても、2人で一緒に勉強をしている。そして私が提案した温泉を使った化粧水も、今王都で人気が出始めているところだ。
今後はもっと温泉を使った色々な商品を、開発したいと考えているところだ。
この半年、私たちはいつも一緒に過ごした。8ヶ月のブランクを生めるように、何をするのも2人で行った。そう、私たちは2人で1つなのだ。
「今日のユーリ、とても綺麗だよ。そのドレスもよく似合っているね」
「ディアンもとても素敵よ。まるでおとぎ話に出てくる王子様みたい」
「僕が王子なら、ユーリはお姫様だね。今日からずっと一緒にいられるね。早速明日すぐに領地に向かおうね」
「もう、今までもずっと一緒だったでしょう?結局あの後も、私はカスタマーディス伯爵家にお世話になっていたし」
「それでも夜は別々だったよ。これからはずっと一緒だ。ユーリ、僕の傍にずっといてくれてありがとう。僕、今が一番幸せだよ」
「私の方こそ、目覚めてくれてありがとう。でもね、ディアン。きっとこれからもっともっと幸せな時間が待っていると思うわ。そうでしょう?」
「確かにそうだね。これからもっともっと幸せな時間が待っているね。さあ、そろそろ行こうか」
差し出された手を握り、2人で歩き出す。温かくて落ち着く、ディアンの手。
思い返してみれば、アレックス様に何度もフラれ、絶望の中向かった領地。その地で再開したディアンに、心癒された事。やっとディアンとの心が通じ合い、アレックス様も私たちを祝福してくれた矢先のディアンの事故に、絶望した日も。
どうして私ばかりこんな目に…そう思った時もあった。
でも…
そんな辛い日々があったからこそ、今の幸せがあるのかもしれない。
きっとこれから、もっともっと幸せな日々が待っている、そう私は確信している。だって私には、サンクトスの羽が付いているのだもの。
いいえ…
サンクトスの羽の力に頼ることなく、これからは自分たちの力で幸せを掴んでいきたい。
ディアンと2人で…
おしまい
~あとがき~
これにて完結です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
「ディアン、本当にディアンなのね。よかった」
「ディアン、まさか目覚めるだなんて。夢ではないのだな」
馬車で夜通し飛ばしてきたおじ様とおば様が、領地にやって来たのだ。ディアンの姿を見るなり、泣きながら抱きしめていた。そんな2人の姿を見て、再び私も涙が溢れだした。
さらにその日の午後
「ディアン、やっと目覚めたのだね。よかったよ。でも、ユーリを泣かせたのだから、本当はぶん殴ってやりたいところだが…今回は見逃してあげるから」
領地で過ごしていたアレックス様が、わざわざカスタマーディス伯爵領に来てくれたのだ。どうやらカスタマーディス伯爵領の使用人が、知らせに行ってくれたらしい。
ちなみにカスタマーディス伯爵領とアレックス様の領地は、馬車で6時間程度の場所にある。
「アレックス、君にも随分と心配をかけてすまなかったね。確かに僕は君との約束をやぶってユーリを泣かせてしまったから、ぶん殴っていいよ」
そう言って目を閉じたディアン。
「意識の戻ったばかりの人間を、殴れるわけがないだろう。それに最初に約束を破ったのは僕だから、お互い様だよ。ただ、今度こそユーリを絶対に幸せにするのだよ」
「ああ、分かっているよ。アレックス、色々と本当にありがとう。君は僕の最高の親友だよ」
そう言ってディアンが笑った。アレックス様も嬉しそうだ。私の知らないところで、2人は強い絆で結ばれているのだろう。
せっかくなのでアレックス様には、カスタマーディス伯爵領でゆっくり過ごしてもらおうと思ったのだが、ディアンの様子を見たらすぐ帰って行ってしまった。どうやら領地でやりたい事があるらしい。
アレックス様が帰った後は、お兄様やお義姉様、さらになぜか家の両親まで加わり、盛大にディアンの快気祝いが行われた。お父様とお母様も、おじ様とおば様と一緒に、夜通し馬車を飛ばしてきてくれたのだ。
よほどディアンが目覚めたことが嬉しかったのだろう、おじ様もおば様も、お父様もお母様も浴びる様にお酒を飲み、何度も何度も
「ディアンが目覚めてよかった」
と、叫んでいた。さすがに飲みすぎだとお兄様が止めても全く聞かず、お酒を浴びる様に飲む4人。さすがのお兄様も諦め、食事が終わるとお義姉様を連れて領地に戻って行った。
「ディアン、あの人たち、朝までお酒を飲んでいるでしょうから、私たちも戻りましょう。さあ、私の肩につかまって」
まだうまく歩けないディアンの為に、肩を貸そうとしたのだが…
「ありがとう、ユーリ。でも、もう1人で歩けるよ」
そう言って歩き出したディアン。もう普通に歩けるようになるだなんて、さすがディアンね。
その後それぞれ湯あみを済ませ、ベッドに入る。今日も2人で一緒に寝るつもりだ。
「ユーリ、父上に聞いたよ。意識の戻る可能性が低い僕との婚約解消を申し出た両親に対し、ユーリは“ディアンと一緒にいることが私の幸せ”と言ってくれたそうだね。その上、自分がカスタマーディス伯爵を支えると言って、領地経営の勉強もしてくれていたそうじゃないか。まさかユーリが、そこまでしてくれるだなんて…」
「私はただ、私自身が幸せになるためにはどうしたらいいのかを考えた時、ディアンの傍にいる事が一番の幸せと思ったから、そうしただけよ。ディアンの温もりを感じるとね、私、とても幸せになれるのよ。それにディアンが愛した伯爵家を、この領地を私の手で守りたいと思ったの。だから、領地経営の勉強も全然苦ではなかったの。とはいえ、私が今まで頑張って来られたのは、皆が協力してくれたからだけれどね」
私の為に皆が手を貸してくれたから、ここまで来られたのだ。
「ユーリがそこまで、僕の事を大切に思ってくれていただなんて…嬉しくてたまらないよ。ユーリ、ありがとう。これからは僕が、ユーリを幸せにするからね」
「もう、ディアンったら。あのね、ディアン、1つお願いがあるの。私ね、領地経営のお勉強をしてみて、もっともっと領地を、伯爵家を盛り立てていきたいと強く思ったの。だからこれからは、私にも領地経営に携わらせてもらえないかしら?ディアンと2人で、もっともっとこの地をよくして行きたいの」
せっかく領地のお勉強をしたのだ。私もディアンを支えたいのだ。
「ありがとう、ユーリ。もちろんだよ。2人で一緒に、もっとこの地を良くしていこう。それにしても、領地に来た途端目が覚めるだなんて、不思議だね」
そう言ってディアンが笑ったのだ。
「ディアン、その件なのだけれど、サンクトスの羽のお陰で、ディアンが目覚めたのだと私は思っているの。ディアンが目覚める寸前にね、サンクトスの羽が一瞬光を放ったの。その光が、とても美しくて…」
確かにあの時、サンクトスの羽が光った。その瞬間、ディアンが目覚めたのだ。
「そうか…それじゃあ、あの光はサンクトスの羽の光だったのかな?」
「どういう事?」
「実はね、意識が戻る寸前、温かくて美しい光に包まれたんだ。その瞬間、目が覚めた。きっとサンクトスの羽が“いつまでもユーリを泣かせていてはダメだ。早く起きろ”と、僕を起こしてくれたのかもしれないね」
「そんな事があったのね。やっぱりサンクトスの羽の伝説は、本当だったのだわ。ディアン、私達、必ず幸せになりましょうね」
「ああ、もちろんだよ」
~半年後~
「ユーリ、準備は出来たかい?」
「ええ、もちろんよ」
純白のウエディングドレスに身を包み、ゆっくりとディアンの元に向かう。ディアンも真っ白なタキシードに身を包んでいる。
今日は私とディアンの結婚式だ。最初は身内だけでひっそりと結婚式を挙げようという話になっていたが、ディアンが目覚めたことで大々的に結婚式を行う事になったのだ。
この半年、ディアンと協力しながら、準備を進めてきた。領地経営に関しても、2人で一緒に勉強をしている。そして私が提案した温泉を使った化粧水も、今王都で人気が出始めているところだ。
今後はもっと温泉を使った色々な商品を、開発したいと考えているところだ。
この半年、私たちはいつも一緒に過ごした。8ヶ月のブランクを生めるように、何をするのも2人で行った。そう、私たちは2人で1つなのだ。
「今日のユーリ、とても綺麗だよ。そのドレスもよく似合っているね」
「ディアンもとても素敵よ。まるでおとぎ話に出てくる王子様みたい」
「僕が王子なら、ユーリはお姫様だね。今日からずっと一緒にいられるね。早速明日すぐに領地に向かおうね」
「もう、今までもずっと一緒だったでしょう?結局あの後も、私はカスタマーディス伯爵家にお世話になっていたし」
「それでも夜は別々だったよ。これからはずっと一緒だ。ユーリ、僕の傍にずっといてくれてありがとう。僕、今が一番幸せだよ」
「私の方こそ、目覚めてくれてありがとう。でもね、ディアン。きっとこれからもっともっと幸せな時間が待っていると思うわ。そうでしょう?」
「確かにそうだね。これからもっともっと幸せな時間が待っているね。さあ、そろそろ行こうか」
差し出された手を握り、2人で歩き出す。温かくて落ち着く、ディアンの手。
思い返してみれば、アレックス様に何度もフラれ、絶望の中向かった領地。その地で再開したディアンに、心癒された事。やっとディアンとの心が通じ合い、アレックス様も私たちを祝福してくれた矢先のディアンの事故に、絶望した日も。
どうして私ばかりこんな目に…そう思った時もあった。
でも…
そんな辛い日々があったからこそ、今の幸せがあるのかもしれない。
きっとこれから、もっともっと幸せな日々が待っている、そう私は確信している。だって私には、サンクトスの羽が付いているのだもの。
いいえ…
サンクトスの羽の力に頼ることなく、これからは自分たちの力で幸せを掴んでいきたい。
ディアンと2人で…
おしまい
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