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第40話:無事屋敷に帰って来ました
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お父様とお兄様と一緒に、王宮を後にする。
「それでは陛下、王妃様、明日また来ますので、ブライン様によろしくお伝えください」
「ありがとう、オニキス嬢。きっとブラインも喜ぶよ」
「オニキスちゃん、本当にありがとう。どうか、ブラインの事をよろしくね」
「はい、こちらこそ、よろしくお願いいたします」
2人に頭を下げ、馬車に乗り込む。さすがに今日は疲れたな。ただ…お父様とお兄様はまだ元気な様で…
「まさか殿下が、あれほどまでに変態だったとは思わなかった。見てみろ、オニキスの私物を、こんなに隠し持っていたんだぞ」
お父様が、ブライン様の部屋から回収した私の私物を握りしめ怒っている。
「以前殿下が、オニキスを見ると興奮して鼻血が出るとおっしゃられていたが、まさかあそこまでとは…父上、本当にこのままオニキスを殿下の元に嫁がせていいのですか?オニキスも、どうしてあの場で婚約破棄したいと言わなかったんだ。自ら苦労する道を選ばなくても…それにしても、令嬢を見て鼻血を吹き出す男なんて、本当にいるのですね…」
確かに実際あんな風に鼻血を出す人って、初めて見たわ。
「ジョンソンの言う通り、苦労するのが目に見えている。オニキスは優しすぎるからな。あの場で断れなかったのだろう。それよりも、オニキスの私物を殿下に横流しした奴がいるはずだ。徹底的に調べ上げ、処罰しないと!」
お父様が鼻息を荒くして怒っている。結局公爵家に着くまで、お父様とお兄様は元気に話しをしていた。
屋敷に着くと、お母様とお義姉様、さらにランプも待っていたが、さすがに疲れたのでそのまま自室に戻って、少し休憩する事にした。
本来はあまり昼寝はしないのだけれど、今日は疲れたので着替えを済ませ、ベッドに横になる。途中、専属メイドたちが皆呼び出された。きっと私の私物を横流しにした犯人を突き止めるため、お父様に呼び出されたのだろう。
マリンたち、大丈夫かしら…
そう思いつつ、眠りについた。
次に目を覚ました時は、既に夕方だった。いつも通り、私の世話をしてくれるマリン。そうだわ!
「マリン、あなた、お父様に呼び出されたらしいけれど、大丈夫だったの?」
「ええ…まさか殿下にお嬢様の寝具やドレスなどが横流しされているとも知らずに、申し訳ございませんでした。今日、旦那様に聞いて驚きましたわ」
そう言って謝るマリン。どうやらマリンは、私の私物がブライン様に流れていたことを、知らなかった様だ。
「あなたは何も知らなかったの?それじゃあ、誰が流したのかしら?」
「それは…奥様ですわ。奥様は、殿下の美しい笑顔にノックアウトされてしまった様で…それでメイドに、お嬢様の使用済みの寝具などを回収する様に指示を出していた様で…」
「まあ、犯人はお母様だったのね。もう、お母様ったら」
確かにお母様は、美しい人が大好きだものね。ちなみにお父様も、この国の3本の指に入るほどの、美青年だったらしい。
「旦那様にかなりきつく叱られておりましたので、もうお嬢様の私物が殿下に流れる事はないと思います。旦那様からも、メイドたちにお嬢様の私物を奥様に渡す事を禁じられましたし…」
なるほど…
「それから、部屋に設置されていた盗撮機も、旦那様の指示で先ほど回収させていただきましたので、ご安心を」
「あら、そんな事をしてもいいの?」
「旦那様が決められた事ですので、問題ないかと」
「そうなのね。やっぱり盗撮機でいつでも見られていると思うと落ち着かないから、外してもらってよかったわ。後でお父様に、お礼を言っておかないと」
「さあ、お嬢様。晩御飯のお時間です。今日は相当お疲れになったのでしょう。こんなに長い時間お休みになっておられるなんて。今日は若旦那様や若奥様、ランプ坊ちゃまも一緒に食事をするとお伺いしております」
「まあ、お兄様たちも?それじゃあ、早くいかないとね」
急いで食堂に向かう。すると
「オニキスちゃん、今日は大変だったわね。さあ、座って」
私の姿を見たお義姉様が、すぐに駆け付けてくれた。お兄様やランプ、お父様やお母様もいる。お義姉様に促され、席に付いた。
「あの…オニキス。ブライン殿下にあなたの私物を渡していたのは私よ。本当にごめんなさい。あのお美しいお顔でお願いされたら、どうしても断れなくて…」
お母様が申し訳なさそうに頭を下げた。
「お母様、大丈夫ですわ。でも、もう私の私物を勝手に渡さないで下さいね」
「ええ、分かっているわ…本当にごめんなさい」
いつも元気なお母様が、珍しくシュンとしている。相当お父様に厳しく怒られたのだろう。
「母さんも反省している様だし、オニキスを心配してジョンソン達も来てくれたんだ。オニキスも今日は色々とあって大変だっただろう。さあ、ゆっくり食事をしよう」
お父様の言葉で、食事がスタートした。久しぶりにお兄様家族も含め、6人で食事をする。特にお義姉様が私の事を心配してくれていた様で、“オニキスちゃんが嫌なら、殿下と婚約破棄をしてもいいのよ。家の事は気にしないで!”とまで言ってくれた。
私の事を一番に考えてくれる家族がいる。それなのに私は、ブライン様と婚約破棄をしたいばかりに、病気のフリをしようとしていたのよね…私、随分と我が儘な考えを持ってしまっていたわ。
これからは家族に迷惑を掛けない様にしないと!美味しい食事と温かい家族に囲まれ、改めてそう思ったのだった。
「それでは陛下、王妃様、明日また来ますので、ブライン様によろしくお伝えください」
「ありがとう、オニキス嬢。きっとブラインも喜ぶよ」
「オニキスちゃん、本当にありがとう。どうか、ブラインの事をよろしくね」
「はい、こちらこそ、よろしくお願いいたします」
2人に頭を下げ、馬車に乗り込む。さすがに今日は疲れたな。ただ…お父様とお兄様はまだ元気な様で…
「まさか殿下が、あれほどまでに変態だったとは思わなかった。見てみろ、オニキスの私物を、こんなに隠し持っていたんだぞ」
お父様が、ブライン様の部屋から回収した私の私物を握りしめ怒っている。
「以前殿下が、オニキスを見ると興奮して鼻血が出るとおっしゃられていたが、まさかあそこまでとは…父上、本当にこのままオニキスを殿下の元に嫁がせていいのですか?オニキスも、どうしてあの場で婚約破棄したいと言わなかったんだ。自ら苦労する道を選ばなくても…それにしても、令嬢を見て鼻血を吹き出す男なんて、本当にいるのですね…」
確かに実際あんな風に鼻血を出す人って、初めて見たわ。
「ジョンソンの言う通り、苦労するのが目に見えている。オニキスは優しすぎるからな。あの場で断れなかったのだろう。それよりも、オニキスの私物を殿下に横流しした奴がいるはずだ。徹底的に調べ上げ、処罰しないと!」
お父様が鼻息を荒くして怒っている。結局公爵家に着くまで、お父様とお兄様は元気に話しをしていた。
屋敷に着くと、お母様とお義姉様、さらにランプも待っていたが、さすがに疲れたのでそのまま自室に戻って、少し休憩する事にした。
本来はあまり昼寝はしないのだけれど、今日は疲れたので着替えを済ませ、ベッドに横になる。途中、専属メイドたちが皆呼び出された。きっと私の私物を横流しにした犯人を突き止めるため、お父様に呼び出されたのだろう。
マリンたち、大丈夫かしら…
そう思いつつ、眠りについた。
次に目を覚ました時は、既に夕方だった。いつも通り、私の世話をしてくれるマリン。そうだわ!
「マリン、あなた、お父様に呼び出されたらしいけれど、大丈夫だったの?」
「ええ…まさか殿下にお嬢様の寝具やドレスなどが横流しされているとも知らずに、申し訳ございませんでした。今日、旦那様に聞いて驚きましたわ」
そう言って謝るマリン。どうやらマリンは、私の私物がブライン様に流れていたことを、知らなかった様だ。
「あなたは何も知らなかったの?それじゃあ、誰が流したのかしら?」
「それは…奥様ですわ。奥様は、殿下の美しい笑顔にノックアウトされてしまった様で…それでメイドに、お嬢様の使用済みの寝具などを回収する様に指示を出していた様で…」
「まあ、犯人はお母様だったのね。もう、お母様ったら」
確かにお母様は、美しい人が大好きだものね。ちなみにお父様も、この国の3本の指に入るほどの、美青年だったらしい。
「旦那様にかなりきつく叱られておりましたので、もうお嬢様の私物が殿下に流れる事はないと思います。旦那様からも、メイドたちにお嬢様の私物を奥様に渡す事を禁じられましたし…」
なるほど…
「それから、部屋に設置されていた盗撮機も、旦那様の指示で先ほど回収させていただきましたので、ご安心を」
「あら、そんな事をしてもいいの?」
「旦那様が決められた事ですので、問題ないかと」
「そうなのね。やっぱり盗撮機でいつでも見られていると思うと落ち着かないから、外してもらってよかったわ。後でお父様に、お礼を言っておかないと」
「さあ、お嬢様。晩御飯のお時間です。今日は相当お疲れになったのでしょう。こんなに長い時間お休みになっておられるなんて。今日は若旦那様や若奥様、ランプ坊ちゃまも一緒に食事をするとお伺いしております」
「まあ、お兄様たちも?それじゃあ、早くいかないとね」
急いで食堂に向かう。すると
「オニキスちゃん、今日は大変だったわね。さあ、座って」
私の姿を見たお義姉様が、すぐに駆け付けてくれた。お兄様やランプ、お父様やお母様もいる。お義姉様に促され、席に付いた。
「あの…オニキス。ブライン殿下にあなたの私物を渡していたのは私よ。本当にごめんなさい。あのお美しいお顔でお願いされたら、どうしても断れなくて…」
お母様が申し訳なさそうに頭を下げた。
「お母様、大丈夫ですわ。でも、もう私の私物を勝手に渡さないで下さいね」
「ええ、分かっているわ…本当にごめんなさい」
いつも元気なお母様が、珍しくシュンとしている。相当お父様に厳しく怒られたのだろう。
「母さんも反省している様だし、オニキスを心配してジョンソン達も来てくれたんだ。オニキスも今日は色々とあって大変だっただろう。さあ、ゆっくり食事をしよう」
お父様の言葉で、食事がスタートした。久しぶりにお兄様家族も含め、6人で食事をする。特にお義姉様が私の事を心配してくれていた様で、“オニキスちゃんが嫌なら、殿下と婚約破棄をしてもいいのよ。家の事は気にしないで!”とまで言ってくれた。
私の事を一番に考えてくれる家族がいる。それなのに私は、ブライン様と婚約破棄をしたいばかりに、病気のフリをしようとしていたのよね…私、随分と我が儘な考えを持ってしまっていたわ。
これからは家族に迷惑を掛けない様にしないと!美味しい食事と温かい家族に囲まれ、改めてそう思ったのだった。
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