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第20話:ユリアが学院に来ない~ブラック視点~
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翌日、いつもの様に校門でユリアを待っていると、なぜかユリアの従姉妹の性悪女が俺に話しかけてきたのだ。
「ユリアならもう学院には来ませんよ。体調が悪化したため、今日から自宅療養をしているのです。ブラック様、今までユリアの事でご迷惑をお掛けして申し訳ございませんでした。宜しければ、今度は私と…」
何を思ったのか、俺にすり寄って来たのだ。何なんだこの汚らわしい女は!女を振り払うと
「わざわざ教えてくれてありがとう。それから俺は、ユリア以外興味がない。俺に二度と近づかないでくれ!」
自分でもびっくりする程冷たい視線を女に送り、そう言い放つとその場を後にした。
昨日ユリアに何があったんだ?まさか治癒魔法を使ったのか?一体どういう事だ?
訳が分からず、近くにいた執事に何が起こったのか確認する様に依頼した。正直この日は、授業どころではない。それでも俺は平静を装い、授業を受けた。
そして放課後
「坊ちゃま、どうやら潜入しているメイドの話では、坊ちゃまとユリア嬢の中を嫉妬したカルディア嬢が、両親に頼んでユリア嬢がもう学院に通えない様に手配させたようです。音声を入手しようとしたそうなのですが、雑音が酷く、上手く録音できなかったそうです。今他国から録画機能に優れた機械を取り寄せておりますが、中々届かない様でして」
我が国では機械関係がかなり遅れており、録画や録音できる機械も、全くと言っていいほど普及していない。我が公爵家ですら、録画機能の付いた機会を取り寄せるのは困難なほど。
クソ、録画や録音機能がすぐれた他国の機械をもっとスムーズに取り寄せることが出来れば、すぐにでもあいつらの悪事を暴けるのに!
それにしても、醜い嫉妬心をむき出しにするだなんて。
「それから、言いにくいのですが、泣いて学院に通いたいと懇願するユリア嬢を、カルディア嬢が殴り、怪我をさせたとの事です…」
「何だって!ただでさえ体が弱っているユリアを、あのゴミ女が殴っただと!あの女、許せない!」
本当に、どこまでもクズな女だな!ユリアから唯一の楽しみである、学院生活を奪うだなんて。それに何より、俺がユリアに会えないなんて耐えられない!
「今すぐパラスティ伯爵家に向かうぞ」
「でも、坊ちゃま」
「大丈夫だ。うまくやるから。俺を母上と一緒にしないでくれ!」
「かしこまりました」
そのまま馬車に乗り込み、伯爵家に向かう。とにかく冷静に話しをしないと!そんな思いで、伯爵家に向かった。
俺が来た事を知ると、伯爵と夫人が迎えてくれた。こいつらがユリアを!そう思うと腸が煮えくり返るほどの怒りを覚えたが、必死に冷静を装う。
「パラスティ伯爵、夫人、急に押しかけて申し訳ございません。ユリアが今日、学院に来ていない様ですね。カルディア嬢の話では、病気が悪化したとの事で。実は私とユリアは、友人でして。ユリアが心配でお見舞いに来ました。ユリアに会わせて頂けますか?」
真っすぐ彼らを見つめ、無表情でそう伝えた。すると、みるみる顔色が悪くなる伯爵と夫人。2人で顔を見合わせて、どうしようと考えている様だ。
「あの…ユリアは…」
「学院に来られない程弱っているのですよね?ユリアは私にとって大切な人です。このまま何もせずに、ユリアが命を落としたら、私は後悔してもしきれないでしょう。もちろん、伯爵や夫人が優秀な医者を雇っていらっしゃることは重々承知しております。ただ、医者にも色々な人がいらっしゃいますので。失礼を承知で申し上げますが、我が公爵家専属の医師に、一度診察をさせたいのですが。もちろん、費用等は我が公爵家で支払います」
さあ、どうする?医者になんて見せたらきっと、自分たちの悪事がバレてしまうだろう。
「あの…ユリアの事をお気遣いいただき、ありがとうございます。ですが医者は伯爵家で手配しておりますので…」
「お言葉ですが、学院に通えない程悪化しているのですよね。やはり一度公爵家の医者に見せてみてはいかがですか?それに私自身も、ユリアが心配です。ユリアの部屋はどこですか?顔を見ないと、帰る事は出来ません。ユリアの部屋に案内してください!」
「あの…その…ユリアはちょっと怪我をしてしまっただけで、実は元気なのです。明日からまた学院に通いますので。どうか今日は、お帰り願えませんでしょうか」
汗をだらだらかきながら、必死に訴えてくる伯爵。こいつ、大したことないな。俺に完全にビビっているじゃないか?
「でも、カルディア嬢の話では、ユリアはもう学院に来ないとおっしゃっておりましたが。とにかくそんなに体の調子が悪いなら…」
「カルディアは何か勘違いをしているのです!本当にユリアは元気ですので。明日必ず学院に行かせます。ですから、どうか…今日はお引き取り下さい」
「ブラック様、本当にユリアは元気ですのよ。本当は今日も会わせたいのですが、昨日顔から転んでしまって。彼女も令嬢ですので、どうかご配慮を」
伯爵と夫人が必死に訴えかけて来た。
「分かりました。今日のところは帰ります。ですが、もしまたユリアが学院に来ないなんてことがあったら、その時はまた伺います。それから公爵家の医者の件も、ご検討お願いします。それでは失礼します」
そう伝えると、伯爵家を後にした。それにしてもあいつら、嘘ばかり並べて…ただ、嘘が下手だな。直接話してみて分かったが、あいつらは意外と小心者の様だ。俺の存在が、少しでもユリアにとっていい方向に向くといいのだが…
とにかく明日からまた、ユリアに会える。一刻も早く、ユリアをあの地獄から救い出してあげないと!
「ユリアならもう学院には来ませんよ。体調が悪化したため、今日から自宅療養をしているのです。ブラック様、今までユリアの事でご迷惑をお掛けして申し訳ございませんでした。宜しければ、今度は私と…」
何を思ったのか、俺にすり寄って来たのだ。何なんだこの汚らわしい女は!女を振り払うと
「わざわざ教えてくれてありがとう。それから俺は、ユリア以外興味がない。俺に二度と近づかないでくれ!」
自分でもびっくりする程冷たい視線を女に送り、そう言い放つとその場を後にした。
昨日ユリアに何があったんだ?まさか治癒魔法を使ったのか?一体どういう事だ?
訳が分からず、近くにいた執事に何が起こったのか確認する様に依頼した。正直この日は、授業どころではない。それでも俺は平静を装い、授業を受けた。
そして放課後
「坊ちゃま、どうやら潜入しているメイドの話では、坊ちゃまとユリア嬢の中を嫉妬したカルディア嬢が、両親に頼んでユリア嬢がもう学院に通えない様に手配させたようです。音声を入手しようとしたそうなのですが、雑音が酷く、上手く録音できなかったそうです。今他国から録画機能に優れた機械を取り寄せておりますが、中々届かない様でして」
我が国では機械関係がかなり遅れており、録画や録音できる機械も、全くと言っていいほど普及していない。我が公爵家ですら、録画機能の付いた機会を取り寄せるのは困難なほど。
クソ、録画や録音機能がすぐれた他国の機械をもっとスムーズに取り寄せることが出来れば、すぐにでもあいつらの悪事を暴けるのに!
それにしても、醜い嫉妬心をむき出しにするだなんて。
「それから、言いにくいのですが、泣いて学院に通いたいと懇願するユリア嬢を、カルディア嬢が殴り、怪我をさせたとの事です…」
「何だって!ただでさえ体が弱っているユリアを、あのゴミ女が殴っただと!あの女、許せない!」
本当に、どこまでもクズな女だな!ユリアから唯一の楽しみである、学院生活を奪うだなんて。それに何より、俺がユリアに会えないなんて耐えられない!
「今すぐパラスティ伯爵家に向かうぞ」
「でも、坊ちゃま」
「大丈夫だ。うまくやるから。俺を母上と一緒にしないでくれ!」
「かしこまりました」
そのまま馬車に乗り込み、伯爵家に向かう。とにかく冷静に話しをしないと!そんな思いで、伯爵家に向かった。
俺が来た事を知ると、伯爵と夫人が迎えてくれた。こいつらがユリアを!そう思うと腸が煮えくり返るほどの怒りを覚えたが、必死に冷静を装う。
「パラスティ伯爵、夫人、急に押しかけて申し訳ございません。ユリアが今日、学院に来ていない様ですね。カルディア嬢の話では、病気が悪化したとの事で。実は私とユリアは、友人でして。ユリアが心配でお見舞いに来ました。ユリアに会わせて頂けますか?」
真っすぐ彼らを見つめ、無表情でそう伝えた。すると、みるみる顔色が悪くなる伯爵と夫人。2人で顔を見合わせて、どうしようと考えている様だ。
「あの…ユリアは…」
「学院に来られない程弱っているのですよね?ユリアは私にとって大切な人です。このまま何もせずに、ユリアが命を落としたら、私は後悔してもしきれないでしょう。もちろん、伯爵や夫人が優秀な医者を雇っていらっしゃることは重々承知しております。ただ、医者にも色々な人がいらっしゃいますので。失礼を承知で申し上げますが、我が公爵家専属の医師に、一度診察をさせたいのですが。もちろん、費用等は我が公爵家で支払います」
さあ、どうする?医者になんて見せたらきっと、自分たちの悪事がバレてしまうだろう。
「あの…ユリアの事をお気遣いいただき、ありがとうございます。ですが医者は伯爵家で手配しておりますので…」
「お言葉ですが、学院に通えない程悪化しているのですよね。やはり一度公爵家の医者に見せてみてはいかがですか?それに私自身も、ユリアが心配です。ユリアの部屋はどこですか?顔を見ないと、帰る事は出来ません。ユリアの部屋に案内してください!」
「あの…その…ユリアはちょっと怪我をしてしまっただけで、実は元気なのです。明日からまた学院に通いますので。どうか今日は、お帰り願えませんでしょうか」
汗をだらだらかきながら、必死に訴えてくる伯爵。こいつ、大したことないな。俺に完全にビビっているじゃないか?
「でも、カルディア嬢の話では、ユリアはもう学院に来ないとおっしゃっておりましたが。とにかくそんなに体の調子が悪いなら…」
「カルディアは何か勘違いをしているのです!本当にユリアは元気ですので。明日必ず学院に行かせます。ですから、どうか…今日はお引き取り下さい」
「ブラック様、本当にユリアは元気ですのよ。本当は今日も会わせたいのですが、昨日顔から転んでしまって。彼女も令嬢ですので、どうかご配慮を」
伯爵と夫人が必死に訴えかけて来た。
「分かりました。今日のところは帰ります。ですが、もしまたユリアが学院に来ないなんてことがあったら、その時はまた伺います。それから公爵家の医者の件も、ご検討お願いします。それでは失礼します」
そう伝えると、伯爵家を後にした。それにしてもあいつら、嘘ばかり並べて…ただ、嘘が下手だな。直接話してみて分かったが、あいつらは意外と小心者の様だ。俺の存在が、少しでもユリアにとっていい方向に向くといいのだが…
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