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第30話:どうか生きてくれ~ブラック視点~
「うわぁぁぁ」
「「ブラック!!」」
あまりの痛さに、つい声を上げてしまった。こんな激痛に、ユリアは7年もの間耐えていたのか。そう思ったら、俺の痛みなんて大したことない。
「ブラック、私の魔力も使って」
「私の魔力も」
母上と姉上までも、ユリアに魔力を与えだしたのだ。
「キャァァァ」
母上も姉上も、かなりの激痛に悲鳴を上げているが、やめようとはしない。と、次の瞬間、急に体を引き裂かれる様な激痛がおさまったのだ。
ただ、まだ体中が痛い。これが命を削ると言われている治癒魔法なのだな。同じく治癒魔法を使った母上と姉上は、その場に倒れ込んでしまった。
「公爵夫人、王太子妃殿下、大丈夫ですか?すぐに治療を」
「私たちの事は…気にしないで。それよりも…ユリア嬢を…」
「それにしても…こんなに治癒魔法が辛いだなんて…ユリア嬢は命を落とすまで…ずっとこの魔法を…掛けさせられていたのね…」
母上も姉上も泣いていた。体が痛くて泣いているのではない、きっとユリアを思って泣いているのだろう。この人たちはそういう人たちだ。
「ユリア…」
フラフラする体を必死に動かし、ユリアを抱きしめる。胸元に耳を当てると…
「ユリアの心臓が…動いている…」
そう、ユリアの心臓がどくどくと音を立てていたのだ。
「何ですって?そんな事はあり得ない。通常亡くなった人間に、魔力をいくら提供しても、無意味なはずだ」
「そもそも亡くなった人間に魔力の提供自体、不可能なはずだ。でも、お3人は間違いなくユリア嬢に魔力の提供を行っていた。という事は!」
医者たちが不思議そうにユリアの診察を行っている。
「これは…奇跡でも起きたのか?ブラック殿の言う通り、心臓が動いています。ただ…今まで相当無理をしたのでしょう。心臓は動いているものの、このまま意識が戻るかは分かりません。それにいつ、息を引き取るか…それくらい危険な状況です」
「そんな…それじゃあ、もっと私たちが魔力を…」
フラフラの母上と姉上がこちらにやって来た。
「母上も姉上も、今の状況でユリアに魔力を与えるのは危険です。俺が」
「ブラックだって、さっきユリア嬢に魔力を提供したじゃない。それにクリーン、あなたは王太子妃なのよ。無理は良くないわ。ここは私が…」
「この中で一番の年寄りのお母様が魔力を与えるだなんて、ダメよ。体力なら自信があるのよ。やっぱり私が!」
言い争いをしている時だった。
「ブラック、ユリア嬢の容態は?」
「クリーン、どうしたんだい?顔色がとても悪いじゃないか。一体何があったんだい?この小屋は一体…」
父上と王太子殿下がやって来たのだ。
「公爵様、王太子殿下、既に息を引き取ったユリア嬢に、お3人が魔力を提供されたのです。そのお陰か、奇跡的にユリア嬢の心臓は動き出したのですが、かなり危険な状態でして」
「何だって!クリーン、君は命を削る魔法を言われている、治癒魔法を使ったのかい?それでこんなに顔色が悪いのか。本当に君って子は!とにかく、すぐに王宮に帰って治療を受けるよ。それにしてもこんな小屋に令嬢を閉じ込めていただなんて」
王太子殿下が姉上を抱きかかえようとしたのだが…
「嫌よ!見て、ユリア嬢の姿を。こんなボロボロになるまで、治癒魔法を掛けさせられていたのよ。もっと早く私たちが助けてあげていれば、こんな事にならなかった。彼女をこんな目に合わせてしまった責任は、私達にもあるのです。だから私が、彼女に治癒魔法を…」
「何を言っているのだ、クリーン!ただ、君は言い出したら聞かないからね。それなら僕が、ユリア嬢に治癒魔法を掛けるよ」
「それなら私も掛けよう」
「それでしたら私たちも」
「待って下さい、皆さん。気持ちは嬉しいのですが、ユリアへの治癒魔法は、俺が…」
「ブラック、顔色が悪い。お前は一度治癒魔法を使ったのだろう?お前が無理をして倒れたら、誰がユリア嬢の傍にいるのだい?とにかく、ここは私達に任せなさい」
確かに父上の言う通りだ。でも俺は、他の男どもの魔力を、ユリアに入れたくはないのだ。たとえ無理をしてでも、俺の魔力をユリアに与えたい。
そう思い、再びユリアに向かって魔力を集中させた。
「ブラック!お前!」
俺が治癒魔法を掛けている事に気が付いた父上が叫んでいるが、気にせずユリアに魔力を注ぎ込もうとしたのだが…
「どうして…さっきはうまく行ったのに。どうして魔力が吸収されないのだ?」
なぜか治癒魔法が掛けられないのだ。
「私がやってみよう」
父上がユリアに治癒魔法を掛けたが、やはりうまく行かない。
「もしかしたらユリア嬢は、魔力の受け入れを拒否しているのかもしれません」
「拒否とはどういう事ですか?」
医者の言っている意味が全く分からず、聞き返した。
「我々には、他人が与えてくれる魔力を拒否する事が出来るのです。ユリア嬢はもう、自分に治癒魔法を掛けないでくれと無言のアピールをしているのかもしれません」
「そんな…ユリア嬢は意識がないのでしょう?それなのにどうやって魔力の拒否が出来るの?」
「それは私共では分かりかねます。ただ、さっきは魔力の提供が出来た事を考えると、やはりユリア嬢自身が拒否しているのかと…」
なるほど…ユリアらしいな…
「ユリアは誰よりも心優しい子です。治癒魔法の苦しみを誰よりも知っているユリアは、これ以上自分の為に、誰かが苦しんで欲しくないと考えているのでしょう。ユリアはそう言う子なのです」
一度止まった涙が、再び溢れ出す。
「これ以上こんな小汚いところに、ユリアを置いておけない。とにかくユリアを公爵家に運びましょう。それから、この部屋にあるものは、一旦全て公爵家に運んでください」
ユリア、迎えに来るのが遅くなってごめんね。どうか…どうか生きてくれ!
「「ブラック!!」」
あまりの痛さに、つい声を上げてしまった。こんな激痛に、ユリアは7年もの間耐えていたのか。そう思ったら、俺の痛みなんて大したことない。
「ブラック、私の魔力も使って」
「私の魔力も」
母上と姉上までも、ユリアに魔力を与えだしたのだ。
「キャァァァ」
母上も姉上も、かなりの激痛に悲鳴を上げているが、やめようとはしない。と、次の瞬間、急に体を引き裂かれる様な激痛がおさまったのだ。
ただ、まだ体中が痛い。これが命を削ると言われている治癒魔法なのだな。同じく治癒魔法を使った母上と姉上は、その場に倒れ込んでしまった。
「公爵夫人、王太子妃殿下、大丈夫ですか?すぐに治療を」
「私たちの事は…気にしないで。それよりも…ユリア嬢を…」
「それにしても…こんなに治癒魔法が辛いだなんて…ユリア嬢は命を落とすまで…ずっとこの魔法を…掛けさせられていたのね…」
母上も姉上も泣いていた。体が痛くて泣いているのではない、きっとユリアを思って泣いているのだろう。この人たちはそういう人たちだ。
「ユリア…」
フラフラする体を必死に動かし、ユリアを抱きしめる。胸元に耳を当てると…
「ユリアの心臓が…動いている…」
そう、ユリアの心臓がどくどくと音を立てていたのだ。
「何ですって?そんな事はあり得ない。通常亡くなった人間に、魔力をいくら提供しても、無意味なはずだ」
「そもそも亡くなった人間に魔力の提供自体、不可能なはずだ。でも、お3人は間違いなくユリア嬢に魔力の提供を行っていた。という事は!」
医者たちが不思議そうにユリアの診察を行っている。
「これは…奇跡でも起きたのか?ブラック殿の言う通り、心臓が動いています。ただ…今まで相当無理をしたのでしょう。心臓は動いているものの、このまま意識が戻るかは分かりません。それにいつ、息を引き取るか…それくらい危険な状況です」
「そんな…それじゃあ、もっと私たちが魔力を…」
フラフラの母上と姉上がこちらにやって来た。
「母上も姉上も、今の状況でユリアに魔力を与えるのは危険です。俺が」
「ブラックだって、さっきユリア嬢に魔力を提供したじゃない。それにクリーン、あなたは王太子妃なのよ。無理は良くないわ。ここは私が…」
「この中で一番の年寄りのお母様が魔力を与えるだなんて、ダメよ。体力なら自信があるのよ。やっぱり私が!」
言い争いをしている時だった。
「ブラック、ユリア嬢の容態は?」
「クリーン、どうしたんだい?顔色がとても悪いじゃないか。一体何があったんだい?この小屋は一体…」
父上と王太子殿下がやって来たのだ。
「公爵様、王太子殿下、既に息を引き取ったユリア嬢に、お3人が魔力を提供されたのです。そのお陰か、奇跡的にユリア嬢の心臓は動き出したのですが、かなり危険な状態でして」
「何だって!クリーン、君は命を削る魔法を言われている、治癒魔法を使ったのかい?それでこんなに顔色が悪いのか。本当に君って子は!とにかく、すぐに王宮に帰って治療を受けるよ。それにしてもこんな小屋に令嬢を閉じ込めていただなんて」
王太子殿下が姉上を抱きかかえようとしたのだが…
「嫌よ!見て、ユリア嬢の姿を。こんなボロボロになるまで、治癒魔法を掛けさせられていたのよ。もっと早く私たちが助けてあげていれば、こんな事にならなかった。彼女をこんな目に合わせてしまった責任は、私達にもあるのです。だから私が、彼女に治癒魔法を…」
「何を言っているのだ、クリーン!ただ、君は言い出したら聞かないからね。それなら僕が、ユリア嬢に治癒魔法を掛けるよ」
「それなら私も掛けよう」
「それでしたら私たちも」
「待って下さい、皆さん。気持ちは嬉しいのですが、ユリアへの治癒魔法は、俺が…」
「ブラック、顔色が悪い。お前は一度治癒魔法を使ったのだろう?お前が無理をして倒れたら、誰がユリア嬢の傍にいるのだい?とにかく、ここは私達に任せなさい」
確かに父上の言う通りだ。でも俺は、他の男どもの魔力を、ユリアに入れたくはないのだ。たとえ無理をしてでも、俺の魔力をユリアに与えたい。
そう思い、再びユリアに向かって魔力を集中させた。
「ブラック!お前!」
俺が治癒魔法を掛けている事に気が付いた父上が叫んでいるが、気にせずユリアに魔力を注ぎ込もうとしたのだが…
「どうして…さっきはうまく行ったのに。どうして魔力が吸収されないのだ?」
なぜか治癒魔法が掛けられないのだ。
「私がやってみよう」
父上がユリアに治癒魔法を掛けたが、やはりうまく行かない。
「もしかしたらユリア嬢は、魔力の受け入れを拒否しているのかもしれません」
「拒否とはどういう事ですか?」
医者の言っている意味が全く分からず、聞き返した。
「我々には、他人が与えてくれる魔力を拒否する事が出来るのです。ユリア嬢はもう、自分に治癒魔法を掛けないでくれと無言のアピールをしているのかもしれません」
「そんな…ユリア嬢は意識がないのでしょう?それなのにどうやって魔力の拒否が出来るの?」
「それは私共では分かりかねます。ただ、さっきは魔力の提供が出来た事を考えると、やはりユリア嬢自身が拒否しているのかと…」
なるほど…ユリアらしいな…
「ユリアは誰よりも心優しい子です。治癒魔法の苦しみを誰よりも知っているユリアは、これ以上自分の為に、誰かが苦しんで欲しくないと考えているのでしょう。ユリアはそう言う子なのです」
一度止まった涙が、再び溢れ出す。
「これ以上こんな小汚いところに、ユリアを置いておけない。とにかくユリアを公爵家に運びましょう。それから、この部屋にあるものは、一旦全て公爵家に運んでください」
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