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第41話:話が急展開で付いていけません
「お心使い、ありがとうございます。それからブラック様と共に、私に治癒魔法を掛けて下さったとお伺いしました。私の為に、本当にありがとうございました。あの、お体の方は大丈夫ですか?」
「そんな事、気にしなくていいのよ。それよりも、あれほどまでの苦痛を7年もの間受けていただなんて。助けるのが遅くなってしまって、本当にごめんなさい。そうそう、家の娘もユリアちゃんに会いたがっているの。王太子殿下も謝罪したいとおっしゃっていたし、体調が良くなったら王宮に行きましょうね」
「また母上は勝手な事を!姉上はともかく、王太子殿下の謝罪は必要ない。そもそもあの男のせいで、ユリアは生死を彷徨ったんだ!俺はまだあいつを許していないのです。あんな男に、誰が大切なユリアを会わせるものですか!」
あの男とは、王太子殿下の事よね。殿下が一体私に何をしたと言うのかしら?全く理解できないが、ただ1つわかる事。この家は王太子妃殿下の生家であり、貴族界でも絶大な権力を持っているということだ。
そんな雲の上の様な方たちのお世話になっているのだなんて…そう思ったら、なんだかめまいがして来た。
「ユリアちゃん、顔色が悪いわよ。もしかして体調が悪いの?」
「ユリア嬢、大丈夫かい?すぐに医者を」
「大丈夫ですわ。ただ、私のような人間が、あなた様達のお世話になっていることが、どうしても信じられなくて…」
私は伯爵家でも厄介者だった人間。それなのに公爵家でチヤホヤして頂けるだなんて。
「あら、そんな事を気にしていたの?ブラック、まだユリアちゃんに養女の件、話していないの?」
養女?一体どういう事だろう。
「ええ…話すタイミングが見当たらなくて…ユリア、実は君を近々公爵家の養女として迎え入れようと思っている。ただ、養女になると、俺たちは兄妹になってしまうから、その…」
「もう、じれったいわね。ユリアちゃんさえよければ、ブラックと正式に婚約を結んでから、あなたを養女に迎え入れようと思っているの。ブラックはユリアちゃん以外の人との結婚は考えていなくてね。もちろん、ユリアちゃんがブラックとの結婚が嫌なら、婚約の件は断ってもいいのよ。ユリアちゃんがブラックと婚約しなくても、あなたを養女として迎え入れるつもりでいるから、安心して頂戴」
私がブラック様と婚約?この私が?びっくりしてブラック様の方を見る。すると不安そうな顔を出こちらを見ているブラック様と目が合った。
「あの…私は両親を亡くして以降、厄介者として生きてきました。伯爵令嬢とは名ばかりで、社交界にろくに出ておりませんし、何より未だに命の危険すら付きまとっています。そんな私が、公爵令息でもあるブラック様と婚約だなんて。いくらブラック様がお優しいと言っても、さすがにブラック様に申し訳ないですわ」
髪も真っ白でおばあちゃんみたいだし、いつ死ぬか分からない。そんな私が、次期公爵のブラック様と結婚するだなんて、さすがに図々しいだろう。それに世間もそれを許さないと思うし…何より私の家は潰され、叔父様や叔母様は犯罪者になったのだ。
そんな厄介者でしかない私と結婚しても、ブラック様にとってマイナスしかない。
「ユリア、俺は初めて会った時から、君の笑顔に一目ぼれしたんだ。俺の姉と母はなんと言うか強烈で、俺はそのせいで辛い幼少期を過ごした。すべてに興味がなく、自分の感情すらほとんどださなかった俺の前に現れたのがユリアだ。君に出会って俺は、感情を出せるようになった。将来を見据え、公爵になる為の勉強にも本腰を入れ始めた。俺を変えてくれたのはユリア、君だよ。俺は君が傍にいないと、生きる事すら苦痛に感じるくらい、君を愛している。だからどうか、俺の傍にいて欲しい。傍にいてくれるだけで、俺は生きていけるのだから」
私が傍にいるだけで、ブラック様が生きていける?こんな私の存在が、ブラック様を支えているですって…
「私も…ブラック様と共に生きて行けたら…ずっとそう思っておりました。ブラック様は私にとって、生きる希望なのです。どうかよろしくお願いします」
ずっと夢見ていた。もしも…もしも私がまだ生きられるのなら、ブラック様の傍にいたい。今まで沢山ブラック様に支えられた分、今度は私がブラック様を支えたい。と言っても、私に何が出来るか分からないが、それでも私は、ブラック様の傍にいたいのだ。
「ユリア…ありがとう。本当にありがとう」
そう言ってブラック様が私を抱きしめてくれる。ブラック様の匂いがする。彼の腕の中は、やはり落ち着くわ…
「そんな事、気にしなくていいのよ。それよりも、あれほどまでの苦痛を7年もの間受けていただなんて。助けるのが遅くなってしまって、本当にごめんなさい。そうそう、家の娘もユリアちゃんに会いたがっているの。王太子殿下も謝罪したいとおっしゃっていたし、体調が良くなったら王宮に行きましょうね」
「また母上は勝手な事を!姉上はともかく、王太子殿下の謝罪は必要ない。そもそもあの男のせいで、ユリアは生死を彷徨ったんだ!俺はまだあいつを許していないのです。あんな男に、誰が大切なユリアを会わせるものですか!」
あの男とは、王太子殿下の事よね。殿下が一体私に何をしたと言うのかしら?全く理解できないが、ただ1つわかる事。この家は王太子妃殿下の生家であり、貴族界でも絶大な権力を持っているということだ。
そんな雲の上の様な方たちのお世話になっているのだなんて…そう思ったら、なんだかめまいがして来た。
「ユリアちゃん、顔色が悪いわよ。もしかして体調が悪いの?」
「ユリア嬢、大丈夫かい?すぐに医者を」
「大丈夫ですわ。ただ、私のような人間が、あなた様達のお世話になっていることが、どうしても信じられなくて…」
私は伯爵家でも厄介者だった人間。それなのに公爵家でチヤホヤして頂けるだなんて。
「あら、そんな事を気にしていたの?ブラック、まだユリアちゃんに養女の件、話していないの?」
養女?一体どういう事だろう。
「ええ…話すタイミングが見当たらなくて…ユリア、実は君を近々公爵家の養女として迎え入れようと思っている。ただ、養女になると、俺たちは兄妹になってしまうから、その…」
「もう、じれったいわね。ユリアちゃんさえよければ、ブラックと正式に婚約を結んでから、あなたを養女に迎え入れようと思っているの。ブラックはユリアちゃん以外の人との結婚は考えていなくてね。もちろん、ユリアちゃんがブラックとの結婚が嫌なら、婚約の件は断ってもいいのよ。ユリアちゃんがブラックと婚約しなくても、あなたを養女として迎え入れるつもりでいるから、安心して頂戴」
私がブラック様と婚約?この私が?びっくりしてブラック様の方を見る。すると不安そうな顔を出こちらを見ているブラック様と目が合った。
「あの…私は両親を亡くして以降、厄介者として生きてきました。伯爵令嬢とは名ばかりで、社交界にろくに出ておりませんし、何より未だに命の危険すら付きまとっています。そんな私が、公爵令息でもあるブラック様と婚約だなんて。いくらブラック様がお優しいと言っても、さすがにブラック様に申し訳ないですわ」
髪も真っ白でおばあちゃんみたいだし、いつ死ぬか分からない。そんな私が、次期公爵のブラック様と結婚するだなんて、さすがに図々しいだろう。それに世間もそれを許さないと思うし…何より私の家は潰され、叔父様や叔母様は犯罪者になったのだ。
そんな厄介者でしかない私と結婚しても、ブラック様にとってマイナスしかない。
「ユリア、俺は初めて会った時から、君の笑顔に一目ぼれしたんだ。俺の姉と母はなんと言うか強烈で、俺はそのせいで辛い幼少期を過ごした。すべてに興味がなく、自分の感情すらほとんどださなかった俺の前に現れたのがユリアだ。君に出会って俺は、感情を出せるようになった。将来を見据え、公爵になる為の勉強にも本腰を入れ始めた。俺を変えてくれたのはユリア、君だよ。俺は君が傍にいないと、生きる事すら苦痛に感じるくらい、君を愛している。だからどうか、俺の傍にいて欲しい。傍にいてくれるだけで、俺は生きていけるのだから」
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