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第46話:公爵家の方たちもびっくりしていました
「魔術師様たち、お義姉様、それに王族の皆様、私の為に、本当にありがとうございました。体も随分と軽くなりましたわ。もう今日から、普通の生活が送れそうです。ブラック様も、ありがとうございました。近々貴族学院にも通えそうですね」
「…そうだね…」
なぜか視線をそらされてしまった。もしかして、私の姿が気に入らないのかしら?おばあちゃんみたいな私の方が、ブラック様はお好き?
「あの、ブラック様?」
「ごめんなさい、ユリアちゃん。あなたがあまりにも美しくなってしまったから、ブラックが他の令息に取られないか、心配しているのよ。ブラック、あなたはこの国で一番権力を持った家の公爵令息なのよ。そんなに心配しなくても大丈夫だわ。ただ…ここにも小さなライバルがいるけれどね」
「ユリア、僕と結婚すれば、次期王太子妃になれるよ。ブラックとは婚約破棄をして、僕と結婚しようよ」
満面の笑顔で可愛い事を言ってくれるのは、ライズ殿下だ。なんて可愛い事を言ってくれるのかしら?
「ライズ殿下、ありがとうございます。私は…」
「ライズ殿下、これ以上調子にならないで下さい。さあ、ユリア、そろそろ帰ろう。見た目は元に戻っても、魔力はまだ戻っていないのだから。それでは俺たちはこれで」
可愛いライズ殿下を抱きしめようとしたのだが、すかさず阻止され、そのままブラック様に無理やり手を引っ張られた。
「今日はありがとうございました。それでは失礼いたします」
王族の方たちに頭を下げ、そのまま部屋から出た。そして馬車に乗り込む。
「天使様といい、ライズ殿下といい、なぜこうも皆ユリアに好意を抱くんだ…」
訳の分からない事を言って頭を抱えているブラック様。そんなブラック様に、そっと寄り添った。
「ブラック様、私はいつでもどんな時でも、ブラック様が大好きです。私はあなた様の傍に居たくて、この世界に戻って来たのです。たとえどんな人が現れても、あなた様から離れるつもりはありません。あなた様は私にとって、誰よりも大切な人なのですから」
ブラック様がいなかったら、私はきっとこの世界には戻って来なかっただろう。彼がいたから、またこの世界で頑張ろうと思えたのだ。
「ありがとう、ユリア。君の体調も随分よくなった様だし、俺たちの婚約発表を半年後に行おう。出来るだけ早い方がいいからね。それから結婚は、貴族学院を卒業し次第という事でいいよね。俺は早く、ユリアと結婚したいし。すぐに母上に話しをしないと!」
「あの、貴族学院の方は…」
「そうだね、来週から通う様にしようか。正し君は今、公爵令嬢だ。クラスは俺と同じクラスだよ」
そうか、クラスは爵位によって決められているのだったわ。そうなると、友人達とは別のクラスになってしまうのね。それは残念だわ…
「ユリア、そんな残念そうな顔をしないでくれ。友人たちとクラスは違っても、学院で会えるのだから。それとも俺と同じクラスは嫌かい?」
「とんでもありませんわ。ただ、ブラック様と同じクラスという事は、爵位が高い人ばかりでしょう?なんだか不安で…」
「その点は大丈夫だよ。もし変な事を言っている奴がいたら、俺が対処するから。とにかくユリアは何にも心配しなくていいから」
「分かりましたわ。ブラック様、何から何までありがとうございます」
何はともあれ、来週から貴族学院に行けるのだ。そう思うと、やはり嬉しい。
屋敷に戻ると、お義母様が待っていてくれた。
「まあ、ユリアちゃん。あなた、その姿」
「はい、魔術師様がお薬を作ってくださいまして。それで、見た目だけですが、元の姿に戻りました」
「そうだったのね。あなたの亡くなったお母様にそっくりね。とても美しいわ。あなたのお母様も、本当にお美しい方だったから」
お義母様、相変わらずお世辞がうまいのだから。
部屋に戻ると、早速鏡の前に立った。確かに昔の私の姿だ。そう言えばこんな感じだったわね。でも、皆が驚くほど変わっていない気がするのだが…
「ユリア様、そのお姿。一瞬誰か分かりませんでしたわ。なんてお美しい桃色の髪なのでしょう。本当に素敵ですわ」
声を掛けてきたのは、リースだ。
「ありがとう。皆お世辞が上手なのね。でも、鏡で確認したけれど、それほど見た目は変わっていないと思うのだけれど…」
「いいえ、大違いですわ。こんなにもお美しい令嬢に、あんな非道な仕打ちを行っていたあいつらには、やはり腹が立ちます!ただユリア様の性格は、あの時とちっとも変りませんね。とても謙虚で。ユリア様、もっと我が儘を言ってもいいのですよ」
そう言ってリースが笑っていた。我が儘か…私、そんな謙虚な性格ではないのだが…現に死ぬとわかっていて、ブラック様に近づいたし。そのせいで、ブラック様には随分と心配をかけてしまった。
その事を考えても、私は我が儘な方だと思うのだが…
「さあユリア様、王宮に行って疲れたでしょう。ゆっくり休んでください」
すかさず私をベッドに寝かせるリース。本当に彼女は優しい。
その後ゆっくり過ごした後、ブラック様とご義両親と一緒に夕食を頂く。私の姿を見て、目を丸くして固まっていたお義父様。そこまで驚かなくてもと思うくらい、驚いていた。
さらに
「ユリア嬢がここまで美しい女性だったなんて。ブラックもこれから大変だ」
と言って、笑っていた。本当にこの家の人たちは、お世辞がうまい。
食後は部屋に戻って来て、湯あみを済ませ、ブラック様と一緒にベッドに横になる。ふと自分の髪を見ると、昨日とはうって変わって艶のあるピンク色をしていた。それが嬉しくてたまらない。
早く来週にならないかしら。友人たちに、私が元気になった姿を見せたい。きっと喜んでくれるだろう。
「…そうだね…」
なぜか視線をそらされてしまった。もしかして、私の姿が気に入らないのかしら?おばあちゃんみたいな私の方が、ブラック様はお好き?
「あの、ブラック様?」
「ごめんなさい、ユリアちゃん。あなたがあまりにも美しくなってしまったから、ブラックが他の令息に取られないか、心配しているのよ。ブラック、あなたはこの国で一番権力を持った家の公爵令息なのよ。そんなに心配しなくても大丈夫だわ。ただ…ここにも小さなライバルがいるけれどね」
「ユリア、僕と結婚すれば、次期王太子妃になれるよ。ブラックとは婚約破棄をして、僕と結婚しようよ」
満面の笑顔で可愛い事を言ってくれるのは、ライズ殿下だ。なんて可愛い事を言ってくれるのかしら?
「ライズ殿下、ありがとうございます。私は…」
「ライズ殿下、これ以上調子にならないで下さい。さあ、ユリア、そろそろ帰ろう。見た目は元に戻っても、魔力はまだ戻っていないのだから。それでは俺たちはこれで」
可愛いライズ殿下を抱きしめようとしたのだが、すかさず阻止され、そのままブラック様に無理やり手を引っ張られた。
「今日はありがとうございました。それでは失礼いたします」
王族の方たちに頭を下げ、そのまま部屋から出た。そして馬車に乗り込む。
「天使様といい、ライズ殿下といい、なぜこうも皆ユリアに好意を抱くんだ…」
訳の分からない事を言って頭を抱えているブラック様。そんなブラック様に、そっと寄り添った。
「ブラック様、私はいつでもどんな時でも、ブラック様が大好きです。私はあなた様の傍に居たくて、この世界に戻って来たのです。たとえどんな人が現れても、あなた様から離れるつもりはありません。あなた様は私にとって、誰よりも大切な人なのですから」
ブラック様がいなかったら、私はきっとこの世界には戻って来なかっただろう。彼がいたから、またこの世界で頑張ろうと思えたのだ。
「ありがとう、ユリア。君の体調も随分よくなった様だし、俺たちの婚約発表を半年後に行おう。出来るだけ早い方がいいからね。それから結婚は、貴族学院を卒業し次第という事でいいよね。俺は早く、ユリアと結婚したいし。すぐに母上に話しをしないと!」
「あの、貴族学院の方は…」
「そうだね、来週から通う様にしようか。正し君は今、公爵令嬢だ。クラスは俺と同じクラスだよ」
そうか、クラスは爵位によって決められているのだったわ。そうなると、友人達とは別のクラスになってしまうのね。それは残念だわ…
「ユリア、そんな残念そうな顔をしないでくれ。友人たちとクラスは違っても、学院で会えるのだから。それとも俺と同じクラスは嫌かい?」
「とんでもありませんわ。ただ、ブラック様と同じクラスという事は、爵位が高い人ばかりでしょう?なんだか不安で…」
「その点は大丈夫だよ。もし変な事を言っている奴がいたら、俺が対処するから。とにかくユリアは何にも心配しなくていいから」
「分かりましたわ。ブラック様、何から何までありがとうございます」
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屋敷に戻ると、お義母様が待っていてくれた。
「まあ、ユリアちゃん。あなた、その姿」
「はい、魔術師様がお薬を作ってくださいまして。それで、見た目だけですが、元の姿に戻りました」
「そうだったのね。あなたの亡くなったお母様にそっくりね。とても美しいわ。あなたのお母様も、本当にお美しい方だったから」
お義母様、相変わらずお世辞がうまいのだから。
部屋に戻ると、早速鏡の前に立った。確かに昔の私の姿だ。そう言えばこんな感じだったわね。でも、皆が驚くほど変わっていない気がするのだが…
「ユリア様、そのお姿。一瞬誰か分かりませんでしたわ。なんてお美しい桃色の髪なのでしょう。本当に素敵ですわ」
声を掛けてきたのは、リースだ。
「ありがとう。皆お世辞が上手なのね。でも、鏡で確認したけれど、それほど見た目は変わっていないと思うのだけれど…」
「いいえ、大違いですわ。こんなにもお美しい令嬢に、あんな非道な仕打ちを行っていたあいつらには、やはり腹が立ちます!ただユリア様の性格は、あの時とちっとも変りませんね。とても謙虚で。ユリア様、もっと我が儘を言ってもいいのですよ」
そう言ってリースが笑っていた。我が儘か…私、そんな謙虚な性格ではないのだが…現に死ぬとわかっていて、ブラック様に近づいたし。そのせいで、ブラック様には随分と心配をかけてしまった。
その事を考えても、私は我が儘な方だと思うのだが…
「さあユリア様、王宮に行って疲れたでしょう。ゆっくり休んでください」
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その後ゆっくり過ごした後、ブラック様とご義両親と一緒に夕食を頂く。私の姿を見て、目を丸くして固まっていたお義父様。そこまで驚かなくてもと思うくらい、驚いていた。
さらに
「ユリア嬢がここまで美しい女性だったなんて。ブラックもこれから大変だ」
と言って、笑っていた。本当にこの家の人たちは、お世辞がうまい。
食後は部屋に戻って来て、湯あみを済ませ、ブラック様と一緒にベッドに横になる。ふと自分の髪を見ると、昨日とはうって変わって艶のあるピンク色をしていた。それが嬉しくてたまらない。
早く来週にならないかしら。友人たちに、私が元気になった姿を見せたい。きっと喜んでくれるだろう。
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