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第47話:皆が温かく迎えてくれました
1週間後、久しぶりに制服に袖を通した。そしてリースが、私の髪を綺麗にとかし、髪飾りを付けてくる。
「ありがとう、リース。それじゃあ、行ってくるわね」
「ユリア様、見た目は元に戻っても、魔力はまだ完全には戻っていらっしゃらないのです。くれぐれも、無理をしないで下さいね」
「ええ、もちろんよ。行ってきます」
部屋から出ると、制服姿のブラック様の姿が。
「ブラック様の制服姿、やっぱり素敵ですわ。とてもカッコいいです」
「ユリアの制服姿も、新鮮で素敵だよ。ただ…やはり君は美しい。いいかい?知らない男に付いて行ってはいけないよ。君はあのゴミどもによって、世間から隔離されていた。その分無防備になっている部分も多々あるだろう。いいかい?俺から離れてはいけないからね。分かったね?」
あのゴミどもとは、叔父様たちの事だろう。確かに最低な人たちだったが、さすがにゴミは…
「ブラック様、私に興味を抱く物好きな殿方はあなた様くらいですので、ご安心ください」
「それはどうかな…君は自分の事を全く分かっていないからね。まあいい、そろそろ行こうか」
「はい」
お義母様やリース達に見送られ、馬車に乗り込み学院を目指す。しばらく走ると、懐かしい貴族学院が見えて来た。
「ブラック様、貴族学院が見えてきましたわ」
私の安らぎの場所だった貴族学院。学院を見た瞬間、嬉しくてついはしゃいでしまう。もし学院に入学できていなければ、ブラック様に再開する事もなかった。そう考えると、叔父様にはある意味感謝しているのだ。
「さあ、ユリア。そんなに嬉しそうに窓にへばりついていないで、行こうか?」
「はい」
ブラック様に差し出された手を取り、馬車から降りると…
「「「「ユリア!!!」」」」
私を待っていてくれたのは、友人達だ。
「皆、待っていてくれたのね。嬉しいわ」
「当たり前でしょう。ユリア、あなたの髪、元に戻ったのね」
「本当だわ、昔のユリアに戻ったのね。よかった。すっかり元気になって」
「皆、ありがとう。実は魔術師様が魔力を回復する薬を開発してくださったの」
「それは良かったわ。本当によかった」
友人たちが私を抱きしめながら、涙を流して喜んでくれている。そんな彼女たちを見たら、私も涙が溢れ出した。でも…そっと涙をぬぐい
「皆、本当にありがとう。クラスは違うけれど、これからも仲良くしてね。あなた達は、私の大切な大切な友人なのですもの。昼食も一緒に食べましょう」
「もちろんよ。やっぱりユリアね。公爵令嬢で、ブラック様の婚約者になっても、ちっとも変わらないのですもの。安心したわ」
「あら、あなた達こそ、ずっと同じ様に接してくれるじゃない。私、それが嬉しくてたまらないの。ありがとう、皆」
両親が亡くなり、治癒魔法のせいでおばあちゃんの様になった時も、ブラック様の家の養女になり、ブラック様の婚約者になった今も、彼女たちは同じ態度で接してくれる。それが嬉しくてたまらないのだ。
「それじゃあ、また後でね。お昼、テラスで待っているわ」
「ええ、必ず行くわね」
友人たちに向かって、笑顔で手を振る。
「ユリア、友人たちに再会できてよかったね。彼女たちは、どんなユリアでも受けいれてくれる素敵な友達だ。大切にしないとね」
「はい、私、彼女たちとずっと友達でいたいですわ。ブラック様、私を貴族学院に戻してくださり、ありがとうございました」
「お礼を言う必要は無いよ。俺は君の婚約者なのだから。俺はね、神様に…いいや、天使様に誓ったんだ。ユリアには二度と苦痛や悲しみを味わう事はさせない、彼女の喜ぶ事を目いっぱいすると」
「ブラック様…本当にあなた様は、最高の婚約者ですわ。私も今までブラック様に迷惑を掛けた分、今度は私がブラック様を幸せにしたいと考えておりますの」
「それなら、いつも笑顔でいて欲しい。それだけで俺は、幸せでたまらないから」
そう言うと、少し恥ずかしそうに笑ったブラック様。もう、ブラック様ったら。
そんな話をしているうちに、教室に着いた。私、皆に受け入れてもらえるかしら?そう思いつつ、ブラック様と一緒に教室へと入った。
すると
「「「「ユリア様(嬢)、ようこそ我がクラスへ」」」」」
クラスに入った途端、皆が声を合わせて歓迎してくれたのだ。これは一体…
「ユリア様、あなた様の置かれていた状況、父から聞きました。随分と苦労されたのですね。お可哀そうに…」
「もうあの意地悪な人たちはいません。どうかこれからはこのクラスの一員として、目いっぱい素敵な思い出を作りましょう」
「ユリア様のお席はこちらですわ。何か分からない事があれば、何でも相談してくださいね」
「それにしてもユリア嬢…こんなに美しい女性だったのか…治癒魔法とは恐ろしいな…こんな美しい女性を、あのような姿にしてしまうだなんて…」
「本当だな…本当に美しい…」
「おい、令息ども、ユリアを見つめるな!」
すかさずブラック様が怒っている。どうやら私は、皆から歓迎されている様だ。つい最近まで、伯爵令嬢、それも養女で虐げられていた私を、こんな風に高貴な身分の方たちが受け入れてくれるだなんて…
きっとこれから、素敵な学院ライフが待っているのだろう。彼ら彼女らを見て、そう確信したのだった。
※次回、最終話です。
よろしくお願いしますm(__)m
「ありがとう、リース。それじゃあ、行ってくるわね」
「ユリア様、見た目は元に戻っても、魔力はまだ完全には戻っていらっしゃらないのです。くれぐれも、無理をしないで下さいね」
「ええ、もちろんよ。行ってきます」
部屋から出ると、制服姿のブラック様の姿が。
「ブラック様の制服姿、やっぱり素敵ですわ。とてもカッコいいです」
「ユリアの制服姿も、新鮮で素敵だよ。ただ…やはり君は美しい。いいかい?知らない男に付いて行ってはいけないよ。君はあのゴミどもによって、世間から隔離されていた。その分無防備になっている部分も多々あるだろう。いいかい?俺から離れてはいけないからね。分かったね?」
あのゴミどもとは、叔父様たちの事だろう。確かに最低な人たちだったが、さすがにゴミは…
「ブラック様、私に興味を抱く物好きな殿方はあなた様くらいですので、ご安心ください」
「それはどうかな…君は自分の事を全く分かっていないからね。まあいい、そろそろ行こうか」
「はい」
お義母様やリース達に見送られ、馬車に乗り込み学院を目指す。しばらく走ると、懐かしい貴族学院が見えて来た。
「ブラック様、貴族学院が見えてきましたわ」
私の安らぎの場所だった貴族学院。学院を見た瞬間、嬉しくてついはしゃいでしまう。もし学院に入学できていなければ、ブラック様に再開する事もなかった。そう考えると、叔父様にはある意味感謝しているのだ。
「さあ、ユリア。そんなに嬉しそうに窓にへばりついていないで、行こうか?」
「はい」
ブラック様に差し出された手を取り、馬車から降りると…
「「「「ユリア!!!」」」」
私を待っていてくれたのは、友人達だ。
「皆、待っていてくれたのね。嬉しいわ」
「当たり前でしょう。ユリア、あなたの髪、元に戻ったのね」
「本当だわ、昔のユリアに戻ったのね。よかった。すっかり元気になって」
「皆、ありがとう。実は魔術師様が魔力を回復する薬を開発してくださったの」
「それは良かったわ。本当によかった」
友人たちが私を抱きしめながら、涙を流して喜んでくれている。そんな彼女たちを見たら、私も涙が溢れ出した。でも…そっと涙をぬぐい
「皆、本当にありがとう。クラスは違うけれど、これからも仲良くしてね。あなた達は、私の大切な大切な友人なのですもの。昼食も一緒に食べましょう」
「もちろんよ。やっぱりユリアね。公爵令嬢で、ブラック様の婚約者になっても、ちっとも変わらないのですもの。安心したわ」
「あら、あなた達こそ、ずっと同じ様に接してくれるじゃない。私、それが嬉しくてたまらないの。ありがとう、皆」
両親が亡くなり、治癒魔法のせいでおばあちゃんの様になった時も、ブラック様の家の養女になり、ブラック様の婚約者になった今も、彼女たちは同じ態度で接してくれる。それが嬉しくてたまらないのだ。
「それじゃあ、また後でね。お昼、テラスで待っているわ」
「ええ、必ず行くわね」
友人たちに向かって、笑顔で手を振る。
「ユリア、友人たちに再会できてよかったね。彼女たちは、どんなユリアでも受けいれてくれる素敵な友達だ。大切にしないとね」
「はい、私、彼女たちとずっと友達でいたいですわ。ブラック様、私を貴族学院に戻してくださり、ありがとうございました」
「お礼を言う必要は無いよ。俺は君の婚約者なのだから。俺はね、神様に…いいや、天使様に誓ったんだ。ユリアには二度と苦痛や悲しみを味わう事はさせない、彼女の喜ぶ事を目いっぱいすると」
「ブラック様…本当にあなた様は、最高の婚約者ですわ。私も今までブラック様に迷惑を掛けた分、今度は私がブラック様を幸せにしたいと考えておりますの」
「それなら、いつも笑顔でいて欲しい。それだけで俺は、幸せでたまらないから」
そう言うと、少し恥ずかしそうに笑ったブラック様。もう、ブラック様ったら。
そんな話をしているうちに、教室に着いた。私、皆に受け入れてもらえるかしら?そう思いつつ、ブラック様と一緒に教室へと入った。
すると
「「「「ユリア様(嬢)、ようこそ我がクラスへ」」」」」
クラスに入った途端、皆が声を合わせて歓迎してくれたのだ。これは一体…
「ユリア様、あなた様の置かれていた状況、父から聞きました。随分と苦労されたのですね。お可哀そうに…」
「もうあの意地悪な人たちはいません。どうかこれからはこのクラスの一員として、目いっぱい素敵な思い出を作りましょう」
「ユリア様のお席はこちらですわ。何か分からない事があれば、何でも相談してくださいね」
「それにしてもユリア嬢…こんなに美しい女性だったのか…治癒魔法とは恐ろしいな…こんな美しい女性を、あのような姿にしてしまうだなんて…」
「本当だな…本当に美しい…」
「おい、令息ども、ユリアを見つめるな!」
すかさずブラック様が怒っている。どうやら私は、皆から歓迎されている様だ。つい最近まで、伯爵令嬢、それも養女で虐げられていた私を、こんな風に高貴な身分の方たちが受け入れてくれるだなんて…
きっとこれから、素敵な学院ライフが待っているのだろう。彼ら彼女らを見て、そう確信したのだった。
※次回、最終話です。
よろしくお願いしますm(__)m
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