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第16話:自分のバカさ加減にうんざりする~エヴァン視点~
その日はあまりのショックで、食事もとらずに部屋に閉じこもった。物心ついた時から、ずっと傍にいてくれたルーナ。そんな彼女を裏切り、傷つけた。
それもよりによって、ルーナの天敵でもあるナタリー嬢にまんまと騙されたのだ。僕はどこまで愚かなのだろう…
よく考えたら、真面目で曲がった事が嫌いなルーナが、僕に内緒で他に好きな人を作る何て考えられない。きっと彼女なら、はっきりと僕にその事を伝えてくるだろう。それにクラーク殿下だって…
この1年、本当に僕は何をしていたのだろう。僕はここまで愚かだったなんて…きっとこのままいけば、ルーナは別の誰かと婚約し、もう二度と僕の傍にはいてくれないだろう。
でもそれは、僕が犯した罪への代償だ。だから僕は、どんなに辛くても、ルーナの幸せを願って他の令息と幸せになってくれることを祈る事しかできない。
その事実が、どうしようもなく辛くて、声をあげて泣いた。それと同時にナタリー嬢に対して、言いようのない怒りが湧いた。
翌日、怒りがおさまらない僕は、ナタリー嬢を呼び出した。
「ナタリー嬢、どうして僕にあんな嘘を付いたのだい?」
「あら?何の事かしら?」
面倒臭そうに僕を睨む、ナタリー嬢。
「何の事かしら?だって。ふざけないでくれ。昨日クラーク殿下にすべて聞いたんだ。彼には最愛の婚約者がいるという事をね!」
「ああ…その事。あんな嘘に騙されるあなたが悪いのでしょう?それにしてもルーナの奴。令息どもにちやほやされえて、本当に腹が立つわ。こんな事なら、あなたとの婚約破棄なんてさせなければよかった!本当にあんな女のどこがいいのかしら?」
「どうしてそこまでルーナを嫌うんだい?彼女が一体何をしたと言うのだ!」
そこまでルーナを嫌うのか分からず、ナタリー嬢に聞いた。
「何かしたですって?あの女は、私を差し置いて常に目立っているじゃない!次期王妃の私を差し置いてよ!本当に身の程知らずもいいところだわ。それに私の婚約者でもあるハドソン様に色目を使って、虜にしたのよ!ハドソン様ったら、すっかりルーナに魅了されて、私を見てくれないの。あの尻軽女、まさかハドソン様を虜にするなんて、許せないわ」
はっ?ハドソン殿下がルーナを?この女は何を言っているんだ?
「何をどうしたらそんな発想になるんだい?」
全く理解できなくて、そう聞き返した。
「あなた本当に鈍いわね。ハドソン様はずっと、ルーナを見つめているじゃない!」
ルーナを見つめている?ハドソン殿下が?
「とにかく、もうあなたには用はないわ。もう話しかけてこないで」
そう叫び、去って行ったナタリー嬢。相変わらず性格の悪い女だ。でも、僕はあんな女のいう事をまんまと鵜呑みにして、最愛の女性を失ったんだ。本当に情けない…
肩を落として教室に戻ると、ルーナが沢山の令息に囲まれていた。その姿を見た時、どうしようもない怒りが湧く。ルーナは本当は僕の婚約者だったのに…
でも、彼女を傷つけた僕には、どうする事も出来ない。辛くて心が折れそうになる。どうしてあんな女の言葉を信じてしまったんだ。あの言葉を信じなければ、今頃僕は…
て、僕はアイザックにも確か確認したよな。もしかして!
休み時間、アイザックを呼び出した。
「アイザック、クラーク殿下とルーナの事、どうして僕に嘘を付いたんだい?そのせいで僕は、ルーナを傷つけ婚約破棄までしてしまったんだぞ」
アイザックに向かって、文句を言う。すると
「だってそう言えば、エヴァンがルーナ嬢と婚約破棄してくれるかなって思って。僕もルーナ嬢が大好きだからね。でも、本当に婚約破棄してくれるなんて。エヴァン、ありがとう。ルーナ嬢は僕が必ず幸せにするからね」
そう言うと、それはそれは嬉しそうに笑ったアイザック。クソ、この男も、よく考えたらこういういい加減な男だった!
何が“ルーナ嬢は僕が幸せにする”だ!そんな事は絶対にさせない!とはいったものの、このままいったらきっと、アイザックがルーナと婚約をする可能性が高い。
分かっている、ルーナを傷つけた僕が、再びルーナと婚約を結び直すなんて出来ないという事を。それでもやっぱり僕は、ルーナの事を諦める事なんてできない。
教室に戻ると、相変わらず令息たちがルーナを囲んでいる。クソ、ルーナはどれだけ人気があるんだ!
はぁ~とため息を付きながら、今日も家に帰る。婚約破棄をしたあの日から、母上は寝込んでいるらしい。
正直僕もほとんど食欲がわかず、部屋で過ごす。考える事と言えば、ルーナの事ばかりだ。どうして僕は、こんなに愚かなのだろう。大切なルーナを傷つけて、自ら手放すだなんて…
後悔してももう遅いのだ。分かっていても、後悔せずにはいられない。結局この日も、僕はただただルーナを思い、涙を流す事しかできなかった。
それもよりによって、ルーナの天敵でもあるナタリー嬢にまんまと騙されたのだ。僕はどこまで愚かなのだろう…
よく考えたら、真面目で曲がった事が嫌いなルーナが、僕に内緒で他に好きな人を作る何て考えられない。きっと彼女なら、はっきりと僕にその事を伝えてくるだろう。それにクラーク殿下だって…
この1年、本当に僕は何をしていたのだろう。僕はここまで愚かだったなんて…きっとこのままいけば、ルーナは別の誰かと婚約し、もう二度と僕の傍にはいてくれないだろう。
でもそれは、僕が犯した罪への代償だ。だから僕は、どんなに辛くても、ルーナの幸せを願って他の令息と幸せになってくれることを祈る事しかできない。
その事実が、どうしようもなく辛くて、声をあげて泣いた。それと同時にナタリー嬢に対して、言いようのない怒りが湧いた。
翌日、怒りがおさまらない僕は、ナタリー嬢を呼び出した。
「ナタリー嬢、どうして僕にあんな嘘を付いたのだい?」
「あら?何の事かしら?」
面倒臭そうに僕を睨む、ナタリー嬢。
「何の事かしら?だって。ふざけないでくれ。昨日クラーク殿下にすべて聞いたんだ。彼には最愛の婚約者がいるという事をね!」
「ああ…その事。あんな嘘に騙されるあなたが悪いのでしょう?それにしてもルーナの奴。令息どもにちやほやされえて、本当に腹が立つわ。こんな事なら、あなたとの婚約破棄なんてさせなければよかった!本当にあんな女のどこがいいのかしら?」
「どうしてそこまでルーナを嫌うんだい?彼女が一体何をしたと言うのだ!」
そこまでルーナを嫌うのか分からず、ナタリー嬢に聞いた。
「何かしたですって?あの女は、私を差し置いて常に目立っているじゃない!次期王妃の私を差し置いてよ!本当に身の程知らずもいいところだわ。それに私の婚約者でもあるハドソン様に色目を使って、虜にしたのよ!ハドソン様ったら、すっかりルーナに魅了されて、私を見てくれないの。あの尻軽女、まさかハドソン様を虜にするなんて、許せないわ」
はっ?ハドソン殿下がルーナを?この女は何を言っているんだ?
「何をどうしたらそんな発想になるんだい?」
全く理解できなくて、そう聞き返した。
「あなた本当に鈍いわね。ハドソン様はずっと、ルーナを見つめているじゃない!」
ルーナを見つめている?ハドソン殿下が?
「とにかく、もうあなたには用はないわ。もう話しかけてこないで」
そう叫び、去って行ったナタリー嬢。相変わらず性格の悪い女だ。でも、僕はあんな女のいう事をまんまと鵜呑みにして、最愛の女性を失ったんだ。本当に情けない…
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そう言うと、それはそれは嬉しそうに笑ったアイザック。クソ、この男も、よく考えたらこういういい加減な男だった!
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正直僕もほとんど食欲がわかず、部屋で過ごす。考える事と言えば、ルーナの事ばかりだ。どうして僕は、こんなに愚かなのだろう。大切なルーナを傷つけて、自ら手放すだなんて…
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