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国王陛下の謁見室に入ったら、甘いチョコレートの香りと腐ったドブの悪臭が混ざり合った何とも言えない匂いがした。
部屋の中をぐるりと見渡すと‥‥‥
おられましたわ!!!
デメルフリード様!!!
感動、感動です!!!
やっとそのお姿をこの目で見れる日が来たのですね!!!
あまりの感動に鼻血を吹きだしそうですわ!!
そのお顔は仮面で隠されておりますが、あの頃よりも随分背が伸びておられますわ!
そしてスラリとした長い手足。
まるで海外高級ブランドのモデルさんのよう!
今日はそんな素敵なデメルフリード様のお誕生日。
そう、彼が王家から絶縁と追放を言い渡される日なのです。
そして、この場にわたくしが呼ばれたと言うことは。
あの時デメルフリード様を傷つけてまで蒔いた種が芽を出した、と思ってもよろしいのではなくって?
「マリアンヌ・ガセット!僕は本日この時を持って貴様との婚約を破棄する!」
ほらね!
だってこのセリフ。
クソゲーでモラーハルトがこのセリフを言うのは卒業パーティーでしたもの!!
はい!喜んで!!!
そう叫びそうになるのをグッとこらえて
悔しそうな表情を作ってさしあげましょうね。
「わたくしはモラーハルト様のお隣に立つべく今日まで努力を積み重ねて参りました。その血の滲むような努力を無碍になさるとおっしゃ‥‥」
「だまれ!!僕はこのミリヨンを新しい婚約者として迎えることとなった。このことは国王であらせられる父上も同意して下さっている!」
うわっ!きったねーですわね!
唾を飛ばさないで下さいまし!
「いかにも。マリアンヌのような美貌と才をひけらかすだけの悪女を未来の王妃にするわけにはいかぬからな!そんなマリアンヌに比べ、ミリヨンは見目も心も身体もまるで聖女のように清廉で美しい」
あらまぁ、ミリヨン、陛下まで落としたのですか!
このセリフと表情からから察するに、すでにからだの関係もあるのでは?
くすっ、モラーハルト、せいぜい托卵には気を付けてくださいませね。
まぁ、わたくしには関係の無いことですからどうでもいいですけども。
「世はここに宣言する!モラーハルトとマリアンヌの婚約は破棄!そしてこのミリヨンを新たにモラーハルトの婚約者とする事を!」
壇下の者たちが満面の笑顔でこれでもかと力強く拍手する。
うわぁ、
ミリヨン、この場にいる全ての者に魅了魔法を掛けてるの?
さすがは性悪のクソビッチ!
あ、お父様もお顔を真っ赤にされて喜んでますわね!
次期王太子がわたくしの弟、なんて胸クソ展開はお断りですわよ!!
さぁ、問題はこの後。
蒔いた種は芽吹いていると信じたい。
それでも、もしも『処刑!!』と言われたら。
ええ、ぜーんぜん大丈夫ですわ。
無問題!!
今日のこの日のためにしてきた努力、練ってきた計画は完璧完全万全。
こんな王城とは思えないようなザル警備など、わたくしにかかれは簡単に脱出して見せますわよ?
問題はデメルフリード様と結ばれることが出来るかどうか、それだけなのです!!
さあ、陛下、お言葉を。
続きのお言葉を早く!!カモン!!!
「そしてデメルフリードには王位継承権の剥奪、王家から除籍の上‥‥」
ごくり
「マリアンヌとの婚姻を命ずる!!」
うおおおおおおおおぉぉぉ!!!!!
イエス!イエス!イエーーーーっス!!!!
わたくしが求めていたのはこの結果だけ!!
あああ、やったわ!勝ちましたわ!!
わたくしは勝ったのですわーーーーー!!!
騎士がデメルフリード様を突き飛ばし、わたくしの隣に並ばせた。
ちょっとあなた!
パグの化け物の分際で、この世の美の化身であらせられるデメルフリード様に乱暴を働くなど天罰が下りますわよ!!
「ほら、早くサインしろよ、マリアンヌ」
あら、サンキューですわ、モラーハルト。
「何をしておる、早うサインをせぬか」
グッジョブ陛下。
ニヤニヤと卑下た笑みを浮かべてわたくし達を見ている皆様。
貴方たちは今日のこの神聖な場面に立ち会うことを神に許されたのですよ?
感謝してくださいませね?
「ほらぁ、何してるのぉ?二人とも早くサインしてくれなきゃ、この下らない会議はいつまで経っても終わりませんよぉ?それともマリアンヌさん、舌を噛んで自害しますぅ?」
おえっ!ドブ女、臭っせーから喋らないで下さいな!!
自害などする訳ありませんでしょう!?
馬鹿じゃないの?
あ、馬鹿でしたわね。
だけどまぁ、このドブ女とモラハラ男には足を向けて寝られませんわね。
貴方たちの頭の悪さと単純さと性格の悪さに今、生まれて初めて心の底からお礼を申し上げたい気分ですわ!
お二人様、俯いて肩を震わすわたくしをさぞ醜い顔で笑って見てらっしゃる事でしょう。
だけど、わたくしはもうお腹の底から堪えきれない喜びが込みあげて、体の震えが止まりませんの。
その瞬間。
これまでに嗅いだことがないほどに濃厚で強烈な香りがデメルフリード様から立ち上った。
え???デメルフリード様?
うわ!背中の後ろで人差し指を立ててらっしゃる!!
怒ってる?
仮面でお顔は見えませんが、これは怒ってらっしゃるの?!
もしかしてわたくしとの婚姻を嫌がって怒ってるのですかーー!!!
こ、これはアレですわね。
ミリヨンの魅了魔法を解いた上で忘却魔法を発動して、全てを無かったことにしようとしてますわね?!
そうはさせませんことよ!!
そんなことをしてしまえば、わたくしはまたモラーハルトの婚約者に逆戻りしてしまいますでしょう?!!
わたくしの努力も計画も全て水の泡!
貴方の妻になれないではありませんか!!!
バチバチとデメルフリード様の指先から魔力の弾ける音がする。
ちょちょちょ、やめて下さいな!!
わたくしは思わずデメルフリード様の人差し指を掴んでドレスの陰に隠した。
デメルフリード様の指がメッチャ熱くなってる。
こ、これって火傷しているのではなくって?
「だ、大丈夫ですか?」
デメルフリード様の火傷が心配で小声で呟いたが、その指先にはまだブスブスと魔力が燻っている。
これはもう、一刻も早く婚姻誓約書にサインをしてしまわなければ!!
デメルフリード様がわたくしとの婚姻を嫌がってるとしても構いませんわ!
デメルフリード様しか欲しくない。
死んでもデメルフリード様じゃなきゃ嫌。
貴方がどんなに嫌がっても、わたくしに縛りつけて未来永劫絶対に離さない。
デメルフリード様はわたくしのもの。
誰にも渡しはしない。
わたくしの目に映るのはデメルフリード様だけ。
そして貴方がその美しい瞳に映すのはこのわたくしだけ!!!!
自分のヤンデレ気質は百も承知!
だけどこれがわたくしの愛し方!!
わたくしがささっと手早くサインをすると、デメルフリード様もブルブル震える手でサインをした。
え?そんなに震えるほどにわたくしとの婚姻は嫌ですの?
いやいや、違う違う!
そんなことは無いはずよ!!
緊張してらっしゃるのですわ!
デメルフリード様はわたくしを好いてらっしゃるのよ!
愛してらっしゃるのよ!!
わたくしとデメルフリードは愛し合っていますのよ!!
言霊カモーーン!!!
「今此処にデメルフリードとマリアンヌの婚姻が成立した!!」
はぁぁぁぁーーーーよかったぁーーっっ!!
デメルフリード様の気持ちはともかく、これでわたくしとデメルフリード様は正真正銘夫婦になれましたわ!
うふふ。
デメルフリード様、覚悟なさって?
これからうんと甘やかして、息つく間もないほどにでろでろに愛して、必ずわたくしのことを好きにさせてみせますからね。
ええ、きっと貴方はわたくしを好きになる。
だってわたくしは絶世の美女(笑)
千年に一人の美姫(笑)
薔薇の妖精(笑)
この世界がわたくしを超絶美しい者として認めているのですから(大爆笑)!!!
「デメルフリード、貴様はサムーイ地方へ追放だ!!これは王命である。何人たりとも覆すことはできぬ。分かったら今すぐにマリアンヌと共にサムーイ地方へ立て!」
そうしてわたくしとデメルフリード様は、今にも壊れそうなボロ馬車へと押し込まれた。
御者のかけ声と共に馬車が走り出す。
ゴーン ゴーン ゴーン
王城の大きな時計台から正午を告げる鐘が鳴り響いた。
部屋の中をぐるりと見渡すと‥‥‥
おられましたわ!!!
デメルフリード様!!!
感動、感動です!!!
やっとそのお姿をこの目で見れる日が来たのですね!!!
あまりの感動に鼻血を吹きだしそうですわ!!
そのお顔は仮面で隠されておりますが、あの頃よりも随分背が伸びておられますわ!
そしてスラリとした長い手足。
まるで海外高級ブランドのモデルさんのよう!
今日はそんな素敵なデメルフリード様のお誕生日。
そう、彼が王家から絶縁と追放を言い渡される日なのです。
そして、この場にわたくしが呼ばれたと言うことは。
あの時デメルフリード様を傷つけてまで蒔いた種が芽を出した、と思ってもよろしいのではなくって?
「マリアンヌ・ガセット!僕は本日この時を持って貴様との婚約を破棄する!」
ほらね!
だってこのセリフ。
クソゲーでモラーハルトがこのセリフを言うのは卒業パーティーでしたもの!!
はい!喜んで!!!
そう叫びそうになるのをグッとこらえて
悔しそうな表情を作ってさしあげましょうね。
「わたくしはモラーハルト様のお隣に立つべく今日まで努力を積み重ねて参りました。その血の滲むような努力を無碍になさるとおっしゃ‥‥」
「だまれ!!僕はこのミリヨンを新しい婚約者として迎えることとなった。このことは国王であらせられる父上も同意して下さっている!」
うわっ!きったねーですわね!
唾を飛ばさないで下さいまし!
「いかにも。マリアンヌのような美貌と才をひけらかすだけの悪女を未来の王妃にするわけにはいかぬからな!そんなマリアンヌに比べ、ミリヨンは見目も心も身体もまるで聖女のように清廉で美しい」
あらまぁ、ミリヨン、陛下まで落としたのですか!
このセリフと表情からから察するに、すでにからだの関係もあるのでは?
くすっ、モラーハルト、せいぜい托卵には気を付けてくださいませね。
まぁ、わたくしには関係の無いことですからどうでもいいですけども。
「世はここに宣言する!モラーハルトとマリアンヌの婚約は破棄!そしてこのミリヨンを新たにモラーハルトの婚約者とする事を!」
壇下の者たちが満面の笑顔でこれでもかと力強く拍手する。
うわぁ、
ミリヨン、この場にいる全ての者に魅了魔法を掛けてるの?
さすがは性悪のクソビッチ!
あ、お父様もお顔を真っ赤にされて喜んでますわね!
次期王太子がわたくしの弟、なんて胸クソ展開はお断りですわよ!!
さぁ、問題はこの後。
蒔いた種は芽吹いていると信じたい。
それでも、もしも『処刑!!』と言われたら。
ええ、ぜーんぜん大丈夫ですわ。
無問題!!
今日のこの日のためにしてきた努力、練ってきた計画は完璧完全万全。
こんな王城とは思えないようなザル警備など、わたくしにかかれは簡単に脱出して見せますわよ?
問題はデメルフリード様と結ばれることが出来るかどうか、それだけなのです!!
さあ、陛下、お言葉を。
続きのお言葉を早く!!カモン!!!
「そしてデメルフリードには王位継承権の剥奪、王家から除籍の上‥‥」
ごくり
「マリアンヌとの婚姻を命ずる!!」
うおおおおおおおおぉぉぉ!!!!!
イエス!イエス!イエーーーーっス!!!!
わたくしが求めていたのはこの結果だけ!!
あああ、やったわ!勝ちましたわ!!
わたくしは勝ったのですわーーーーー!!!
騎士がデメルフリード様を突き飛ばし、わたくしの隣に並ばせた。
ちょっとあなた!
パグの化け物の分際で、この世の美の化身であらせられるデメルフリード様に乱暴を働くなど天罰が下りますわよ!!
「ほら、早くサインしろよ、マリアンヌ」
あら、サンキューですわ、モラーハルト。
「何をしておる、早うサインをせぬか」
グッジョブ陛下。
ニヤニヤと卑下た笑みを浮かべてわたくし達を見ている皆様。
貴方たちは今日のこの神聖な場面に立ち会うことを神に許されたのですよ?
感謝してくださいませね?
「ほらぁ、何してるのぉ?二人とも早くサインしてくれなきゃ、この下らない会議はいつまで経っても終わりませんよぉ?それともマリアンヌさん、舌を噛んで自害しますぅ?」
おえっ!ドブ女、臭っせーから喋らないで下さいな!!
自害などする訳ありませんでしょう!?
馬鹿じゃないの?
あ、馬鹿でしたわね。
だけどまぁ、このドブ女とモラハラ男には足を向けて寝られませんわね。
貴方たちの頭の悪さと単純さと性格の悪さに今、生まれて初めて心の底からお礼を申し上げたい気分ですわ!
お二人様、俯いて肩を震わすわたくしをさぞ醜い顔で笑って見てらっしゃる事でしょう。
だけど、わたくしはもうお腹の底から堪えきれない喜びが込みあげて、体の震えが止まりませんの。
その瞬間。
これまでに嗅いだことがないほどに濃厚で強烈な香りがデメルフリード様から立ち上った。
え???デメルフリード様?
うわ!背中の後ろで人差し指を立ててらっしゃる!!
怒ってる?
仮面でお顔は見えませんが、これは怒ってらっしゃるの?!
もしかしてわたくしとの婚姻を嫌がって怒ってるのですかーー!!!
こ、これはアレですわね。
ミリヨンの魅了魔法を解いた上で忘却魔法を発動して、全てを無かったことにしようとしてますわね?!
そうはさせませんことよ!!
そんなことをしてしまえば、わたくしはまたモラーハルトの婚約者に逆戻りしてしまいますでしょう?!!
わたくしの努力も計画も全て水の泡!
貴方の妻になれないではありませんか!!!
バチバチとデメルフリード様の指先から魔力の弾ける音がする。
ちょちょちょ、やめて下さいな!!
わたくしは思わずデメルフリード様の人差し指を掴んでドレスの陰に隠した。
デメルフリード様の指がメッチャ熱くなってる。
こ、これって火傷しているのではなくって?
「だ、大丈夫ですか?」
デメルフリード様の火傷が心配で小声で呟いたが、その指先にはまだブスブスと魔力が燻っている。
これはもう、一刻も早く婚姻誓約書にサインをしてしまわなければ!!
デメルフリード様がわたくしとの婚姻を嫌がってるとしても構いませんわ!
デメルフリード様しか欲しくない。
死んでもデメルフリード様じゃなきゃ嫌。
貴方がどんなに嫌がっても、わたくしに縛りつけて未来永劫絶対に離さない。
デメルフリード様はわたくしのもの。
誰にも渡しはしない。
わたくしの目に映るのはデメルフリード様だけ。
そして貴方がその美しい瞳に映すのはこのわたくしだけ!!!!
自分のヤンデレ気質は百も承知!
だけどこれがわたくしの愛し方!!
わたくしがささっと手早くサインをすると、デメルフリード様もブルブル震える手でサインをした。
え?そんなに震えるほどにわたくしとの婚姻は嫌ですの?
いやいや、違う違う!
そんなことは無いはずよ!!
緊張してらっしゃるのですわ!
デメルフリード様はわたくしを好いてらっしゃるのよ!
愛してらっしゃるのよ!!
わたくしとデメルフリードは愛し合っていますのよ!!
言霊カモーーン!!!
「今此処にデメルフリードとマリアンヌの婚姻が成立した!!」
はぁぁぁぁーーーーよかったぁーーっっ!!
デメルフリード様の気持ちはともかく、これでわたくしとデメルフリード様は正真正銘夫婦になれましたわ!
うふふ。
デメルフリード様、覚悟なさって?
これからうんと甘やかして、息つく間もないほどにでろでろに愛して、必ずわたくしのことを好きにさせてみせますからね。
ええ、きっと貴方はわたくしを好きになる。
だってわたくしは絶世の美女(笑)
千年に一人の美姫(笑)
薔薇の妖精(笑)
この世界がわたくしを超絶美しい者として認めているのですから(大爆笑)!!!
「デメルフリード、貴様はサムーイ地方へ追放だ!!これは王命である。何人たりとも覆すことはできぬ。分かったら今すぐにマリアンヌと共にサムーイ地方へ立て!」
そうしてわたくしとデメルフリード様は、今にも壊れそうなボロ馬車へと押し込まれた。
御者のかけ声と共に馬車が走り出す。
ゴーン ゴーン ゴーン
王城の大きな時計台から正午を告げる鐘が鳴り響いた。
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