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「だだだ駄目です!!!」
わたくしは慌ててデメルフリード様の人差し指を握る。
「マリアンヌ、大丈夫だ、目を閉じていろ。あんな者達など一瞬で消してやる」
ふわぁぁぁあああ!!
怒りに目が据わったデメルフリード様、素敵!!
‥‥って、ずっきゅんときめいている場合ではない!
このままではあの二人が殺されていまいますわ!!!
「お、落ち着いて下さいませ!とにかく、ちょっと待ってて下さい!!!」
そう言ってデメルフリード様の背中から抜け出して、馬車から飛び降りた。
その後ろをデメルフリード様が慌てて降りると、マントの二人に駆け寄ろうとするわたくしの手を引いて、威圧的な声で叫んだ。
「貴様達は王家の影だろう!マリアンヌに危害を加えるならば容赦はしない!殺されたく無ければ今すぐ去れ!!!」
被っていたマントを脱ぎ捨てた二人が勢いよくわたくしの足下に跪いた。
「「お嬢さま!!!!」」
「マリアンヌお嬢さまっ!!!やっと、やっと、積年の恋が実ったのですね!おめでとうございます!!!」
さすが美人のフルール。
涙でぐしゃぐしゃの顔も可愛いですわ。
「お嬢さま、おめでとうございます!僕はこの日が来ることをどんなに待ち望んでいたか‥‥う、ううう」
もう!ファスグリーまで!!
イケメンは泣いてもやっぱりイケメンですわね。
そんな二人の泣き顔に、わたくしもまた喜びと共に涙が込みあげてどうしようもない。
「うわーん!フルール!ファスグリー!ありがとう!あなたたちがいてくれたお陰よ!」
「「いえ!全てお嬢さまが努力なさった結果です!」」
「ああ、フルール、ファスグリー、あなたたちはこれからもずっと一緒。あの日の宣言通り、みんなで幸せになりましょうね!!」
またぎゅうっと抱きしめ合って、喜びを噛みしめ合った。
「マ、マリアンヌ、この者達は一体‥‥」
あ!忘れてましたわ!
この二人をデメルフリード様に紹介しなければ!
二人は涙を拭って立ち上がり、わたくしのやや後ろに立ち並んだ。
「紹介いたしますわ。この二人はファスグリーとフルール。双子の兄妹です。彼らはわたくしの癒やしであり、親友であり、腹心ですわ」
わたくしの言葉に二人がアーモンド型の黒目からドバーッと涙を流した。
もう、二人ともホント涙もろいんだから!
「癒やし?腹心?これらが?!」
デメルフリード様が眉間にしわを寄せ、目を大きく見開いて二人を見る。
そうね、この世界では二人はかなりの醜人な
のだから、驚くのも無理はありませんわ。
「ええ、彼らはこの6年、ずっとわたくしの側にいて応援してくれていたのです。そして今日の断罪劇に備えて一緒に計画を練ってくれました。どんなパターンで断罪されようとも万に一つの抜けがないよう、それはもう綿密で完璧な計画を」
そう言うと、デメルフリード様はその険しいお顔をホッと緩めて二人を見た。
「そ、そうか。マリアンヌの敵でないならいいんだ。二人とも、先ほどは乱暴な事を言ってすまなかった」
「いえ、もったいないお言葉。貴方様はお嬢さまを守ろうとなさっただけです。お気になさらないで下さい」
ファスグリーはそう言ってデメルフリード様の前から三歩ほど後ろに下がると、フルールと共に跪いて頭を垂れた。
「「元ビシュー王国第一王子殿下デメルフリード様。ようやっとお目もじ叶いましたこと、至極光栄の極みに存じます」」
「わたくしはマリアンヌお嬢さまの腹心の執事、ファスグリーにございます」
「わたくしはマリアンヌお嬢さまの腹心の侍女、フルールでございます」
おお!さすがわたくしの腹心ですわ!
口上も姿勢も完璧!
「い、いや。俺は元々王子などと呼ばれる立場ではない。頭を上げてくれ」
デメルフリード様の言葉に二人は堂々と顔を上げた。
醜いと蔑まれ、顔を背けられて生きていた二人。
前髪を長く伸ばして顔を隠し、いつも俯いていた。
しかしこの6年で二人は、自分の顔を隠す事をしなくなった。
わたくしが許さなかったのだ。
わたくしの前で、その美しい顔を恥の如く隠すことを。
「お嬢さま、取り敢えずお着替えをしましょう。ここからサムーイ地方までは馬車で2ヶ月ほど掛かります。今お召しになっているドレスのままではお宿に入るのも大変です」
ファスグリーが大きな布を木に括り付けて簡易着替え室を作ってくれた。
「そうね、じゃあフルール、手伝ってくれる?」
「もちろんです」
「ま、待て!!ここで着替えるつもりか?!」
簡易着替え室に行こうとするわたくしを、デメルフリード様が慌てて止める。
「ええ。フルールが手伝ってくれますもの。大丈夫ですわ。」
「だだだ駄目だ!!もしも誰かに見られたらどうする!とにかく着替えはサムーイ地方の邸に着いてからだ!」
「え?でも二ヶ月もこの格好のままではさすがに‥‥」
「いや大丈夫だ、二ヶ月もかからない。どれほど遠かろうと俺の転移魔法なら馬車ごと一瞬だ」
一台詞前の慌てぶりなど一瞬で消え去り、自信たっぷりのドヤ顔で口角を上げるデメルフリード様。
きゃーーーーーーっっっ!!!
デメルフリード様!!
貴方、本気でわたくしの目を潰す気ですわね?!
今ですわ‥‥
今こそ正にあのセリフを叫ぶ時ですわ!!
あああああ!!!
目が!!目がーーーーーーーっっ!!!
わたくしは慌ててデメルフリード様の人差し指を握る。
「マリアンヌ、大丈夫だ、目を閉じていろ。あんな者達など一瞬で消してやる」
ふわぁぁぁあああ!!
怒りに目が据わったデメルフリード様、素敵!!
‥‥って、ずっきゅんときめいている場合ではない!
このままではあの二人が殺されていまいますわ!!!
「お、落ち着いて下さいませ!とにかく、ちょっと待ってて下さい!!!」
そう言ってデメルフリード様の背中から抜け出して、馬車から飛び降りた。
その後ろをデメルフリード様が慌てて降りると、マントの二人に駆け寄ろうとするわたくしの手を引いて、威圧的な声で叫んだ。
「貴様達は王家の影だろう!マリアンヌに危害を加えるならば容赦はしない!殺されたく無ければ今すぐ去れ!!!」
被っていたマントを脱ぎ捨てた二人が勢いよくわたくしの足下に跪いた。
「「お嬢さま!!!!」」
「マリアンヌお嬢さまっ!!!やっと、やっと、積年の恋が実ったのですね!おめでとうございます!!!」
さすが美人のフルール。
涙でぐしゃぐしゃの顔も可愛いですわ。
「お嬢さま、おめでとうございます!僕はこの日が来ることをどんなに待ち望んでいたか‥‥う、ううう」
もう!ファスグリーまで!!
イケメンは泣いてもやっぱりイケメンですわね。
そんな二人の泣き顔に、わたくしもまた喜びと共に涙が込みあげてどうしようもない。
「うわーん!フルール!ファスグリー!ありがとう!あなたたちがいてくれたお陰よ!」
「「いえ!全てお嬢さまが努力なさった結果です!」」
「ああ、フルール、ファスグリー、あなたたちはこれからもずっと一緒。あの日の宣言通り、みんなで幸せになりましょうね!!」
またぎゅうっと抱きしめ合って、喜びを噛みしめ合った。
「マ、マリアンヌ、この者達は一体‥‥」
あ!忘れてましたわ!
この二人をデメルフリード様に紹介しなければ!
二人は涙を拭って立ち上がり、わたくしのやや後ろに立ち並んだ。
「紹介いたしますわ。この二人はファスグリーとフルール。双子の兄妹です。彼らはわたくしの癒やしであり、親友であり、腹心ですわ」
わたくしの言葉に二人がアーモンド型の黒目からドバーッと涙を流した。
もう、二人ともホント涙もろいんだから!
「癒やし?腹心?これらが?!」
デメルフリード様が眉間にしわを寄せ、目を大きく見開いて二人を見る。
そうね、この世界では二人はかなりの醜人な
のだから、驚くのも無理はありませんわ。
「ええ、彼らはこの6年、ずっとわたくしの側にいて応援してくれていたのです。そして今日の断罪劇に備えて一緒に計画を練ってくれました。どんなパターンで断罪されようとも万に一つの抜けがないよう、それはもう綿密で完璧な計画を」
そう言うと、デメルフリード様はその険しいお顔をホッと緩めて二人を見た。
「そ、そうか。マリアンヌの敵でないならいいんだ。二人とも、先ほどは乱暴な事を言ってすまなかった」
「いえ、もったいないお言葉。貴方様はお嬢さまを守ろうとなさっただけです。お気になさらないで下さい」
ファスグリーはそう言ってデメルフリード様の前から三歩ほど後ろに下がると、フルールと共に跪いて頭を垂れた。
「「元ビシュー王国第一王子殿下デメルフリード様。ようやっとお目もじ叶いましたこと、至極光栄の極みに存じます」」
「わたくしはマリアンヌお嬢さまの腹心の執事、ファスグリーにございます」
「わたくしはマリアンヌお嬢さまの腹心の侍女、フルールでございます」
おお!さすがわたくしの腹心ですわ!
口上も姿勢も完璧!
「い、いや。俺は元々王子などと呼ばれる立場ではない。頭を上げてくれ」
デメルフリード様の言葉に二人は堂々と顔を上げた。
醜いと蔑まれ、顔を背けられて生きていた二人。
前髪を長く伸ばして顔を隠し、いつも俯いていた。
しかしこの6年で二人は、自分の顔を隠す事をしなくなった。
わたくしが許さなかったのだ。
わたくしの前で、その美しい顔を恥の如く隠すことを。
「お嬢さま、取り敢えずお着替えをしましょう。ここからサムーイ地方までは馬車で2ヶ月ほど掛かります。今お召しになっているドレスのままではお宿に入るのも大変です」
ファスグリーが大きな布を木に括り付けて簡易着替え室を作ってくれた。
「そうね、じゃあフルール、手伝ってくれる?」
「もちろんです」
「ま、待て!!ここで着替えるつもりか?!」
簡易着替え室に行こうとするわたくしを、デメルフリード様が慌てて止める。
「ええ。フルールが手伝ってくれますもの。大丈夫ですわ。」
「だだだ駄目だ!!もしも誰かに見られたらどうする!とにかく着替えはサムーイ地方の邸に着いてからだ!」
「え?でも二ヶ月もこの格好のままではさすがに‥‥」
「いや大丈夫だ、二ヶ月もかからない。どれほど遠かろうと俺の転移魔法なら馬車ごと一瞬だ」
一台詞前の慌てぶりなど一瞬で消え去り、自信たっぷりのドヤ顔で口角を上げるデメルフリード様。
きゃーーーーーーっっっ!!!
デメルフリード様!!
貴方、本気でわたくしの目を潰す気ですわね?!
今ですわ‥‥
今こそ正にあのセリフを叫ぶ時ですわ!!
あああああ!!!
目が!!目がーーーーーーーっっ!!!
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