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31 ゴディバルト国王
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ゴディバルト国王視点
足の先が埋もれるほどに長い毛足のカーペット。
優しく灯るシャンデリアと、オレンジ色の炎が揺らめく暖炉。
愛した妻アンジェリカと過ごした懐かしい邸は、今ではすっかりデメルフリードとマリアンヌの色に染まっている。
赤子のようにわんわんと泣きじゃくる儂にデメルフリードとマリアンヌは驚いていたが、小さくうなずき合うと邸のリビングに通してくれた。
二人がけのソファーにデメルフリードとマリアンヌが並んで座る。
そして、儂はドアの前に置かれた小さなスツールにちょこんと腰掛ける。
「陛下、申し訳ござません。この邸にまさかお客様がいらっしゃるなど想定しておりませんでしたので、ソファーが足りませんの」
う、嘘だ。
きっと隣の部屋にもあるはずだ。
デメルフリードなら指先一つでこの部屋に移動できるはず。
これは‥‥マリアンヌは相当怒っているのだろう。
いや、儂はマリアンヌを無理やりデメルフリードに嫁がせたのだから怒って当然である。
しかし、先ほどの二人を思い出す。
愛するデメルフリードを守ると叫んだマリアンヌ。
マリアンヌを愛していると、そのために強くなると叫んだデメルフリード。
ああ、この二人は心から愛し合っているのだ!!!
儂の心は喜びに震え、涙を堪えることが出来なかった。
「か、構わぬ。この腰掛けで十分だ」
儂の言葉にマリアンヌは扇子で口許を覆い、ホホホと笑って見せたが、その目は笑っていない。
儂はスツールから立ち上がり、その場に両肘を付いて土下座をした。
そして、これまでのこと、今回の騒動のこと、そしてその騒動の収束のこと、全てを正直に話してデメルフリードとマリアンヌに謝った。
「俺は‥‥母上を殺してはいなかった‥‥そして、ずっと父上に守られていたのか‥‥」
そう言って大粒の涙をボロボロと落とすデメルフリード。
その泣き顔は、他人が見れば悲鳴すら上げることも出来ずに気を失ってしまうだろう程に醜悪だ。
マリアンヌはそんなデメルフリードを優しく見つめ、背をさする。
そして懐からハンカチを取り出し、涙を拭いてやる。
優しく、丁寧に、口許に垂れた鼻水までも丁寧に。
そして、そのハンカチをまた懐に戻した。
あああああああ!!!!!
儂は今ここに本物の愛を見た!!!
これこそが真実の愛!!!!
「ファスグリー、陛下にお隣の部屋からソファーをお持ちして頂戴」
「いや、大丈夫だ。儂はおぬしたちの前でソファーに座る価値もない。如何なる理由があったにせよ、儂は18年間もデメルフリードに冷たく当たってきたのだ。ミリヨンの魅了魔法にもモラーハルトの不貞にも気づいていながらそれを利用した。
そしてマリアンヌ、其方にはデメルフリードと無理やり婚姻させた。その人生を壊しても構わないと‥‥」
「陛下‥‥」
「儂は国王失格、父親失格、人間としても失格だ」
「陛下、そのようにご自分を責めてはいけません」
項垂れる儂をマリアンヌが慰める。
「ミリヨンの魅了魔法に掛かった者などせいぜい100名足らず。陛下の魔力で忘却の魔法を掛けてやればよろしいのです。モラーハルトに関してはまぁ、馬鹿とハサミは使いよう、とでも申しておきましょう。そしてわたくしはずっとデメルフリード様をお慕いしておりましたから何の問題もございません」
ニッコリと笑ってキッパリと言い切った。
「陛下、全ての物事を難しく、重く受け止める必要は無いのですよ。結果が良ければそれで良いのです」
マリアンヌ、其方は美しくも聡明で、そして意外と豪胆な性格なのだな。
こんなマリアンヌは王宮に居た頃は見たことがなかった。
いつでも公爵令嬢として、王太子の婚約者として、貼り付けたような笑みを浮かべていた。
「確かにデメルフリード様は生まれてから18年間という長い時間を辛く苦しい思で過ごされました。でもそれはわたくしの海よりも深い愛で埋めて差し上げますので心配はご無用ですわ」
「其方は頼もしいな。もしもデメルフリードの見目が良く王太子であったなら、其方は始めから何の苦労もなくデメルフリードの婚約者であったろうに‥‥」
「あ、それは駄目です。それだとデメルフリード様は沢山のご令嬢から秋波を送られていたはずです。そのような事は耐えられませんもの。デメルフリード様のお姿を見つめるのはわたくしだけで十分です」
こんなセリフをてらいも無く言い放つマリアンヌ。
「俺はマリアンヌだけに見つめられれば誰もいらない」
ふっ、デメルフリードよ、お前もなかなか情熱的なセリフを吐くのだな。
「けれどもしも‥‥デメルフリード様が他の令嬢を熱く見つめたりしたら‥‥」
ぽそりと呟いたマリアンヌの目つきが変わった。
その目は真っ直ぐにデメルフリードを見据え、ギラギラと光る。
「見つめたりしたら?」
デメルフリードもまた、何か期待をしているようなドロリと蕩けた瞳でマリアンヌを見つめ返した。
な、何だ?何だか雲行きが怪しくなってきたような‥‥
背中がゾクゾクして寒気がする。
「勿論わたくしのデメルフリードに見つめられたクソビッチなどぶち殺して棄てますわ。そして、貴方のそのスカイブルーの瞳は‥‥」
「俺の瞳は?」
「くり抜いて指輪に仕立てます。そしてわたくしの薬指を美しく飾るでしょう。そうすれば貴方のその瞳は未来永劫わたくししか見ることが出来ませんからね」
「ああ、マリアンヌ、未来永劫君だけを見つめることが出来るなんて‥‥素晴らし過ぎるだろう。それでは罰にならない」
マリアンヌの左手を持ち、薬指をうっとりと見つめるデメルフリード。
その鼻からはボタボタと鼻血が垂れている。
そして、再び懐からハンカチを取り出してデメルフリードの鼻血を優しく拭うマリアンヌ。
「「ふふふふふふ」」
ドロリとした瞳で微笑み合う二人‥‥‥
あばばばばばば!!
恐い、これは恐い!!
この二人は恐すぎるであろう!!
そうだ、よく考えてみればいくらデメルフリードの為とは言え、マリアンヌは国王である儂の頬を思い切り扇で打ち据えたのだ!!
常軌を逸しているではないか!!
とても正気の沙汰ではない!
もしも仮にこの二人を引き裂こうとすれば、きっと殺される。
いや、儂は死なないから殺されることはないのだが、死ぬよりも恐ろしい目に合わされるだろう!
触らぬ神にたたり無し。
そっと見守ることにしよう。
そうしよう。
───────────
ご覧頂きありがとうございます♪
次回で番外編の最終話になります。
よろしくお願いします(ゝω・)
足の先が埋もれるほどに長い毛足のカーペット。
優しく灯るシャンデリアと、オレンジ色の炎が揺らめく暖炉。
愛した妻アンジェリカと過ごした懐かしい邸は、今ではすっかりデメルフリードとマリアンヌの色に染まっている。
赤子のようにわんわんと泣きじゃくる儂にデメルフリードとマリアンヌは驚いていたが、小さくうなずき合うと邸のリビングに通してくれた。
二人がけのソファーにデメルフリードとマリアンヌが並んで座る。
そして、儂はドアの前に置かれた小さなスツールにちょこんと腰掛ける。
「陛下、申し訳ござません。この邸にまさかお客様がいらっしゃるなど想定しておりませんでしたので、ソファーが足りませんの」
う、嘘だ。
きっと隣の部屋にもあるはずだ。
デメルフリードなら指先一つでこの部屋に移動できるはず。
これは‥‥マリアンヌは相当怒っているのだろう。
いや、儂はマリアンヌを無理やりデメルフリードに嫁がせたのだから怒って当然である。
しかし、先ほどの二人を思い出す。
愛するデメルフリードを守ると叫んだマリアンヌ。
マリアンヌを愛していると、そのために強くなると叫んだデメルフリード。
ああ、この二人は心から愛し合っているのだ!!!
儂の心は喜びに震え、涙を堪えることが出来なかった。
「か、構わぬ。この腰掛けで十分だ」
儂の言葉にマリアンヌは扇子で口許を覆い、ホホホと笑って見せたが、その目は笑っていない。
儂はスツールから立ち上がり、その場に両肘を付いて土下座をした。
そして、これまでのこと、今回の騒動のこと、そしてその騒動の収束のこと、全てを正直に話してデメルフリードとマリアンヌに謝った。
「俺は‥‥母上を殺してはいなかった‥‥そして、ずっと父上に守られていたのか‥‥」
そう言って大粒の涙をボロボロと落とすデメルフリード。
その泣き顔は、他人が見れば悲鳴すら上げることも出来ずに気を失ってしまうだろう程に醜悪だ。
マリアンヌはそんなデメルフリードを優しく見つめ、背をさする。
そして懐からハンカチを取り出し、涙を拭いてやる。
優しく、丁寧に、口許に垂れた鼻水までも丁寧に。
そして、そのハンカチをまた懐に戻した。
あああああああ!!!!!
儂は今ここに本物の愛を見た!!!
これこそが真実の愛!!!!
「ファスグリー、陛下にお隣の部屋からソファーをお持ちして頂戴」
「いや、大丈夫だ。儂はおぬしたちの前でソファーに座る価値もない。如何なる理由があったにせよ、儂は18年間もデメルフリードに冷たく当たってきたのだ。ミリヨンの魅了魔法にもモラーハルトの不貞にも気づいていながらそれを利用した。
そしてマリアンヌ、其方にはデメルフリードと無理やり婚姻させた。その人生を壊しても構わないと‥‥」
「陛下‥‥」
「儂は国王失格、父親失格、人間としても失格だ」
「陛下、そのようにご自分を責めてはいけません」
項垂れる儂をマリアンヌが慰める。
「ミリヨンの魅了魔法に掛かった者などせいぜい100名足らず。陛下の魔力で忘却の魔法を掛けてやればよろしいのです。モラーハルトに関してはまぁ、馬鹿とハサミは使いよう、とでも申しておきましょう。そしてわたくしはずっとデメルフリード様をお慕いしておりましたから何の問題もございません」
ニッコリと笑ってキッパリと言い切った。
「陛下、全ての物事を難しく、重く受け止める必要は無いのですよ。結果が良ければそれで良いのです」
マリアンヌ、其方は美しくも聡明で、そして意外と豪胆な性格なのだな。
こんなマリアンヌは王宮に居た頃は見たことがなかった。
いつでも公爵令嬢として、王太子の婚約者として、貼り付けたような笑みを浮かべていた。
「確かにデメルフリード様は生まれてから18年間という長い時間を辛く苦しい思で過ごされました。でもそれはわたくしの海よりも深い愛で埋めて差し上げますので心配はご無用ですわ」
「其方は頼もしいな。もしもデメルフリードの見目が良く王太子であったなら、其方は始めから何の苦労もなくデメルフリードの婚約者であったろうに‥‥」
「あ、それは駄目です。それだとデメルフリード様は沢山のご令嬢から秋波を送られていたはずです。そのような事は耐えられませんもの。デメルフリード様のお姿を見つめるのはわたくしだけで十分です」
こんなセリフをてらいも無く言い放つマリアンヌ。
「俺はマリアンヌだけに見つめられれば誰もいらない」
ふっ、デメルフリードよ、お前もなかなか情熱的なセリフを吐くのだな。
「けれどもしも‥‥デメルフリード様が他の令嬢を熱く見つめたりしたら‥‥」
ぽそりと呟いたマリアンヌの目つきが変わった。
その目は真っ直ぐにデメルフリードを見据え、ギラギラと光る。
「見つめたりしたら?」
デメルフリードもまた、何か期待をしているようなドロリと蕩けた瞳でマリアンヌを見つめ返した。
な、何だ?何だか雲行きが怪しくなってきたような‥‥
背中がゾクゾクして寒気がする。
「勿論わたくしのデメルフリードに見つめられたクソビッチなどぶち殺して棄てますわ。そして、貴方のそのスカイブルーの瞳は‥‥」
「俺の瞳は?」
「くり抜いて指輪に仕立てます。そしてわたくしの薬指を美しく飾るでしょう。そうすれば貴方のその瞳は未来永劫わたくししか見ることが出来ませんからね」
「ああ、マリアンヌ、未来永劫君だけを見つめることが出来るなんて‥‥素晴らし過ぎるだろう。それでは罰にならない」
マリアンヌの左手を持ち、薬指をうっとりと見つめるデメルフリード。
その鼻からはボタボタと鼻血が垂れている。
そして、再び懐からハンカチを取り出してデメルフリードの鼻血を優しく拭うマリアンヌ。
「「ふふふふふふ」」
ドロリとした瞳で微笑み合う二人‥‥‥
あばばばばばば!!
恐い、これは恐い!!
この二人は恐すぎるであろう!!
そうだ、よく考えてみればいくらデメルフリードの為とは言え、マリアンヌは国王である儂の頬を思い切り扇で打ち据えたのだ!!
常軌を逸しているではないか!!
とても正気の沙汰ではない!
もしも仮にこの二人を引き裂こうとすれば、きっと殺される。
いや、儂は死なないから殺されることはないのだが、死ぬよりも恐ろしい目に合わされるだろう!
触らぬ神にたたり無し。
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