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勇気を出してモデルと同じ髪型にしたのに翌日には芸人ヘアーになってること、あるよね。
第16話 ベッドの上で幼馴染を実験
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「ねぇ、メイ。明日、家に遊びに行ってもいい?」
クラブ活動で散々な目に遭ったあの後。
一緒に下校していたアカネが何の前触れもなく誘ってきた。
今日は顧問であるキワミの実験に付き合わされたせいで、被害者となった二人はヘトヘトな状態だった。
なんだかいろいろと身体が汚れてしまった気がするし、さっさと帰って早くお風呂に入ってスッキリしたい。
「明日は休みだし予定もないから別にいいけど、またゲームでもしに来るのか?」
「うん。たまにはいいかなーって」
幼馴染である二人は昔からこうして休みの日には遊ぶことが多い。
メイはアカネの家に行ったことは無いが、逆にメイの部屋に突撃されることはしょっちゅうだ。
新作ゲームを買った日にゲームショップから帰ったら、彼女が勝手に部屋でスタンバイしていたなんてこともある。
よくあるエロ本やエッチなゲームなんてものは持ってないので、いくら部屋を見られたところで特に困ることは無いのだが……そこはやはりメイも気になるお年頃。そんな無神経すぎるアカネがちょっと苦手だったりもする。
かと言って、特に断る理由も無いので明日家に来る許可を出すと、アカネはパァァと嬉しそうに喜んだ。
基本的にメイは幼馴染には弱い。恋愛感情は無いが、こんな陰気な自分を気にしてくれている友人をとても大切に思っている。
メイの家の前まで来ると「じゃあまた明日!」と言ってアカネは小走りで去っていった。
別れ際に彼女の顔が赤く見えたのは夕陽のせいだったのか、それとも……。
帰宅したメイは簡単に夕飯をカップラーメンで済ませ、さっさとシャワーを浴びた。
そして今は珍しく日課であるゲームもやらずに、ベッドの上でゴロンと横になっていた。
なんだか今日は色々あり過ぎて、大好きなゲームもやる気力がなくなってしまったのだ。
「それにしても、俺にあんな能力があったなんて。むやみに使わないようにしないと……これは絶対に悪用しちゃダメなやつだ」
この能力を使えば女性を自分の思うままに出来るかもしれない。
大好きなサツキお姉ちゃんもきっと手に入るだろう。
しかしメイが欲しいのはサツキお姉ちゃんのカラダではない。
あんなチート染みた能力を抜きで、自分をちゃんと好きになって欲しい。ずっと憧れていたこの気持ちは大事にしたい……そう願い続けてきたのだ。
そう思っていたのに……
「ねぇ、メイ。昨日の実験さ……今日は二人っきりで試してみない?」
次の日の朝。
家で遊ぶだけなのに、ばっちりメイクとやたら露出の多いワンピース姿のアカネがメイの部屋にやって来て早々、そんなことを言い出した。
「……ゲームをするんじゃなかったのか?」
「それよりも大事なことがあるでしょ?」
「えぇ……?」
文句を言う隙も与えられず、自分のベッドにドンと押されて倒されてしまったメイ。
そしてそのまま彼の上に馬乗りになるアカネ。
「えぇ……なに、この状況……?」
「う、うるさいわね!! だって密着しないとメイの能力が発動しないんでしょ?」
「いや、だからなんでアレを二人で試す必要があるんだよ?」
昨日散々ひどい目に遭ったばかりなのを忘れたんだろうかこのドアホウは……とでも言いたげなジト目をアカネに向ける。
自分が主導権を握るつもりだったのに、何故かさっそく負けそうになってしまいそうになるあたり、アカネは本当にアホウなのかもしれない。
「だってあんな能力、自分が持っているなんて思ったら怖いじゃない!! どうやったら発動して、制御できるのかとか……試しておいた方が……その」
ド正論をぶつけられて目を彷徨わせながら咄嗟に言い訳を考えるが、どうしてもしどろもどろになってしまう。
アカネの能力は昨日の実験で初めて発現した。あんな得体のしれない――他人を無差別に発情させる――能力を不安に思うのは当然と言えば当然だろう。
それを察したメイは彼女の気持ちも理解できるのだが……。
「だからってアカネに俺の能力を使うのも抵抗があるんだけど……昨日のこともあるし」
アカネの能力は汗をかくことによる体臭によって、無差別に他人を発情させるというもの。それはキワミに催眠状態させられたメイがアカネに自身の能力を使ったせいで、無理矢理に覚醒させられたようなものなのだ。
メイの能力は触れた相手を性的に興奮させる能力。
つまりアカネは、これから彼の能力を自分に使わせようとしていたのだった――
クラブ活動で散々な目に遭ったあの後。
一緒に下校していたアカネが何の前触れもなく誘ってきた。
今日は顧問であるキワミの実験に付き合わされたせいで、被害者となった二人はヘトヘトな状態だった。
なんだかいろいろと身体が汚れてしまった気がするし、さっさと帰って早くお風呂に入ってスッキリしたい。
「明日は休みだし予定もないから別にいいけど、またゲームでもしに来るのか?」
「うん。たまにはいいかなーって」
幼馴染である二人は昔からこうして休みの日には遊ぶことが多い。
メイはアカネの家に行ったことは無いが、逆にメイの部屋に突撃されることはしょっちゅうだ。
新作ゲームを買った日にゲームショップから帰ったら、彼女が勝手に部屋でスタンバイしていたなんてこともある。
よくあるエロ本やエッチなゲームなんてものは持ってないので、いくら部屋を見られたところで特に困ることは無いのだが……そこはやはりメイも気になるお年頃。そんな無神経すぎるアカネがちょっと苦手だったりもする。
かと言って、特に断る理由も無いので明日家に来る許可を出すと、アカネはパァァと嬉しそうに喜んだ。
基本的にメイは幼馴染には弱い。恋愛感情は無いが、こんな陰気な自分を気にしてくれている友人をとても大切に思っている。
メイの家の前まで来ると「じゃあまた明日!」と言ってアカネは小走りで去っていった。
別れ際に彼女の顔が赤く見えたのは夕陽のせいだったのか、それとも……。
帰宅したメイは簡単に夕飯をカップラーメンで済ませ、さっさとシャワーを浴びた。
そして今は珍しく日課であるゲームもやらずに、ベッドの上でゴロンと横になっていた。
なんだか今日は色々あり過ぎて、大好きなゲームもやる気力がなくなってしまったのだ。
「それにしても、俺にあんな能力があったなんて。むやみに使わないようにしないと……これは絶対に悪用しちゃダメなやつだ」
この能力を使えば女性を自分の思うままに出来るかもしれない。
大好きなサツキお姉ちゃんもきっと手に入るだろう。
しかしメイが欲しいのはサツキお姉ちゃんのカラダではない。
あんなチート染みた能力を抜きで、自分をちゃんと好きになって欲しい。ずっと憧れていたこの気持ちは大事にしたい……そう願い続けてきたのだ。
そう思っていたのに……
「ねぇ、メイ。昨日の実験さ……今日は二人っきりで試してみない?」
次の日の朝。
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「……ゲームをするんじゃなかったのか?」
「それよりも大事なことがあるでしょ?」
「えぇ……?」
文句を言う隙も与えられず、自分のベッドにドンと押されて倒されてしまったメイ。
そしてそのまま彼の上に馬乗りになるアカネ。
「えぇ……なに、この状況……?」
「う、うるさいわね!! だって密着しないとメイの能力が発動しないんでしょ?」
「いや、だからなんでアレを二人で試す必要があるんだよ?」
昨日散々ひどい目に遭ったばかりなのを忘れたんだろうかこのドアホウは……とでも言いたげなジト目をアカネに向ける。
自分が主導権を握るつもりだったのに、何故かさっそく負けそうになってしまいそうになるあたり、アカネは本当にアホウなのかもしれない。
「だってあんな能力、自分が持っているなんて思ったら怖いじゃない!! どうやったら発動して、制御できるのかとか……試しておいた方が……その」
ド正論をぶつけられて目を彷徨わせながら咄嗟に言い訳を考えるが、どうしてもしどろもどろになってしまう。
アカネの能力は昨日の実験で初めて発現した。あんな得体のしれない――他人を無差別に発情させる――能力を不安に思うのは当然と言えば当然だろう。
それを察したメイは彼女の気持ちも理解できるのだが……。
「だからってアカネに俺の能力を使うのも抵抗があるんだけど……昨日のこともあるし」
アカネの能力は汗をかくことによる体臭によって、無差別に他人を発情させるというもの。それはキワミに催眠状態させられたメイがアカネに自身の能力を使ったせいで、無理矢理に覚醒させられたようなものなのだ。
メイの能力は触れた相手を性的に興奮させる能力。
つまりアカネは、これから彼の能力を自分に使わせようとしていたのだった――
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