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2章 第3部 陣の選択
69話 手助け
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陣たちは、あれからアンドレーの捜索を再開していた。
擬似恒星との同調作業は、あぶないとリルに止められ続行できなくなってしまったのだ。そのためルシアたちと合流し、今にいたるという。
そしてゴーストタウンと化した廃墟街を歩いていると、殺気だった声が。
「きさまら! こんなところでなにをしている!」
「げっ、星葬機構の連中かよ」
声の方を振り向くと、奥の方から星葬機構の制服を着た兵士たち八人の姿が。
どうやら巡回兵に見つかってしまったらしい。
「こんな真昼間から見回りしてるとはな。運がわるい……」
ロストポイントは、創星使いや創星術師にとって絶好の求道場所。それを刈る側の星葬機構が、だまって見過ごすはずがない。よって戦力を送り巡回させているのである。しかも巡回している兵士は、創星術師とやり合うことを見越し凄ウデばかり。創星使いも数多く派遣されているのだ。
「おそらく向こうも、アンドレーを探しているのでしょう。この旧市街は絶好の潜伏スポットですしね」
するとルシアが耳打ちしてくる。
「陣さん、どうしますか? 向こうは殺気立ってますし、穏便にはいかなさそうですよ?」
アゴに手を当てながら、首をかしげてくるルシア。
「ロストポイントで星葬機構と会ったら、逃げるか戦うかの二択だ。さて、この場合どうするべきか」
まず穏便に話し合いという選択肢はない。ここにいるということは、ほぼ確実に魔道関係者。星葬機構にとって倒すべき敵なのである。それにそもそもの話、ロストポイントへ入ること自体禁止されているのだ。よほどの理由を持ってない限り、問答無用でつかまってしまうのであった。よってこの場合逃げてやり過ごすか、力づくで通してもらう形しかないのだ。
「今すぐ断罪者を呼べ。獲物が現われたとな!」
「了解です!」
隊長格の男が部下に命令を。
そして一人の兵士が無線を使い、なにやら連絡しだした。
「チッ、断罪者も来てるのかよ。これはそう簡単に行きそうにないぞ」
断罪者がロストポイントに派遣されるのは、基本暴走した創星術師が現れた時。だがそれ以外でも、戦力として巡回に加わることがあるのだ。
巡回兵に見つかる中で、このパターンが一番最悪といっていい。断罪者になれるのは、どれも名家出身のトップクラスの創星術師ばかり。戦うとなると、これほど恐ろしい敵はいないほどだ。ゆえに巡回兵に断罪者がいるとわかれば、速攻で逃げるべき案件なのだ。
ただ断罪者が巡回兵に加わる機会は、そこまで多くない。彼らもまた創星術師。いくら味方とはいえ、求道する機会を与えたくないというのが星葬機構側の見解である。ちなみに断罪者がロストポイントで求道するには、星葬機構から厳しい制限がかけられるのであった。
「いたいた! 陣センパーイ! わたしたちを置いて、勝手に進まないでよー!」
そこへ後方から少女が駆け寄ってきて、陣の腕をつかんでくる。
「なんだ貴様は?」
「わたしはロンギヌス所属のクリス・メイナード! 現在わたしたちは軍と協力して、昨日暴れた創星術師を探してる真っ最中だよ!」
少女はビシッと敬礼しながら、元気いっぱいに星葬機構の兵士へと告げる。
そう、彼女の名前はクリス・メイナード。陣より一つ年下で、能天気そうな明るい少女である。
ロンギヌスとは大財閥クロノスの子会社として世界中に展開する、PMC業を生業とする組織。神代側は自分たちやクロノス関連で荒事が必要になると、彼らを派遣し武力による問題解決に当たらせるのだ。
「そしてこの人たちは、ついてきてもらった助っ人さんだよ!」
クリスは陣たちの方へ手を向け、嘘の説明を。
どうやら陣たちを助けてくれるらしい。
「助っ人だと?」
「そうそう、そういうことだから、さっさと業務に戻った戻った! こっちは正規の部隊! 敵じゃないよ!」
本来ロストポイントは、星葬機構側以外入れない。だがこの神代特区の治安維持はクロノスと軍が受け持っているため、正当な名目があれば入ることができる。なので星葬機構側は、クリスたちを罰することができないのだ。
「だが、貴様らが正規の部隊かどうかは……」
「ご心配なく。彼らのことは軍が保証しますので」
星葬機構の兵士が食い下がっていると、陣たちの後方から一人の少年が。
「誰だ?」
「自分は軍に所属するのエドガー・クロイツェル准尉です。現在クロノスと協力し、例の創星術師を追っています。このことは軍の方に問い合わせていただければ、すぐにわかるでしょう」
軍服を着た少年の名はエドガー・クロイツェル。彼はたしか陣よりも一つ年上。眼鏡をかけた、生真面目そうな少年である。
「ええい、軍の人間か! お前たち行くぞ。こいつらより先に、例の創星術師をつかまえるのだ!」
もはや言及はできないと、星葬機構の兵士はあきらめたようだ。部隊を引きつれ、この場を去っていった。
もしロンギヌスの人間であるクリスだけならば、まだ強行策にも出れただろう。いくら同じ目的で動いていても、星葬機構にとっては敵そのもの。実際星葬機構とクロノスがぶつかるのは日常茶飯事ゆえ、難クセをつけ襲ってきてもおかしくはなかった。しかし今回は軍の人間もいたため、自重したようだ。
「いやー、助かったぜ、クリス」
「てへへ、ナイスアシストだったでしょ! 陣センパイ!」
クリスは親しげに笑いかけてくる。
陣は小さいころ、よくロンギヌスへ戦闘訓練を受けに行っていた。その時にクリスと出会い、先輩と慕われる間がらになったのだ。よく二人して現ロンギヌス代表の上代ハルトのもとで鍛えられたのは、なつかしい思い出である。
「エドガー准尉も助かりました」
エドガー准尉は名門の軍の家系とその高い戦闘力により、若いながらも准尉まで上り詰めた軍人である。よくクロノス側と軍のパイプ役、神代正也関連の件で会うことが多かった。
「気にしないでくれ。四条くんには、日ごろから世話になってるからね。ところでキミたちも例の創星術師を?」
エドガーはメガネをくいっと持ち上げながら、質問してくる。
「はい、どうやら目的は同じみたいですね」
「そうか。相手は相当ヤバイらしいから、気をつけるんだよ」
「エドガー准尉たちの方も」
アンドレーはサイファス・フォルトナーの擬似恒星を持つ、創星術師。うかつに手を出せば、痛い目にあうのは明白。こちらにはリル・フォルトナーの擬似恒星があるが、エドガー准尉たちは大丈夫だろうか。
「ハハハ、こっちにはクリスくんがいるからね」
「てへへ、ロンギヌスのエースであるわたしに、お任せあれ!」
エドガー准尉に期待され、クリスは得意げにウィンクしてくる。
そう、彼女は今やロンギヌスで一,二を争う実力者。断罪者と何度もやりあったという武勇伝を、耳にしたことがあった。
「そういえばあれからハルトさんにしごかれ、ずいぶん腕を上げたそうだな。もともとセンスはあったが、ここまで大物になるとは」
「今なら陣センパイを倒せるかもね!」
「ははは、言ったな、こいつ」
不敵な笑みで挑発してくるクリスの頭を、くしゃくしゃなでてやる。
「もちろん、クリスくんだけに重荷を背負わせはしないよ。いざとなれば僕も本気を出すさ」
「おお、とうとうエドガー准尉の全力が見られるんだ! 楽しみだねー!」
「そろそろ本格的に動くことになるからね。調整もかねて、この力を使わせてもらうさ」
エドガー准尉は拳をぐっとにぎり、抱負を口にする。
「力?」
「もし、やり合う時は、お手柔らかに頼むよ。四条くん」
「エドガー准尉! 陣センパイを倒すのはわたしだよ! 昔散々やられた借りを返すんだから!」
なぜか二人とも、陣と戦うこと前提で話しを進めてきた。
「おいおい、なんで二人と戦うみたいな話になってるんだ?」
「フッ、いずれわかるさ。それじゃあ、四条くん、僕たちは一度戻って、報告をしてくるよ」
陣の疑問に、エドガー准尉は意味ありげに笑い別れを告げてくる。
それに続き、クリスも手を振って別れを。
「じゃあねー、陣センパイー!」
そしてエドガー准尉とクリスは、後ろで待機していた部隊のところに戻っていった。
「なにか引っかかるが、まあ、いいか。さて、星葬機構との衝突を避けたところで、捜索の続きをするとしよう」
気になるが、今はアンドレーの件の方が大事。
なのでエドガー准尉とクリスたちを見送りながら、陣たちも行動に移ろうと。
「そうですね。ところで陣さん? レンさんを見ませんでしたか?」
「はあ? レンならさっきからここに……。――え? いない?」
レンならすぐそばにいるだろと確認するが、彼女の姿はない。この場にいるのは陣とルシアの二人だけ。どうやらレンは迷子になってしまったらしい。
擬似恒星との同調作業は、あぶないとリルに止められ続行できなくなってしまったのだ。そのためルシアたちと合流し、今にいたるという。
そしてゴーストタウンと化した廃墟街を歩いていると、殺気だった声が。
「きさまら! こんなところでなにをしている!」
「げっ、星葬機構の連中かよ」
声の方を振り向くと、奥の方から星葬機構の制服を着た兵士たち八人の姿が。
どうやら巡回兵に見つかってしまったらしい。
「こんな真昼間から見回りしてるとはな。運がわるい……」
ロストポイントは、創星使いや創星術師にとって絶好の求道場所。それを刈る側の星葬機構が、だまって見過ごすはずがない。よって戦力を送り巡回させているのである。しかも巡回している兵士は、創星術師とやり合うことを見越し凄ウデばかり。創星使いも数多く派遣されているのだ。
「おそらく向こうも、アンドレーを探しているのでしょう。この旧市街は絶好の潜伏スポットですしね」
するとルシアが耳打ちしてくる。
「陣さん、どうしますか? 向こうは殺気立ってますし、穏便にはいかなさそうですよ?」
アゴに手を当てながら、首をかしげてくるルシア。
「ロストポイントで星葬機構と会ったら、逃げるか戦うかの二択だ。さて、この場合どうするべきか」
まず穏便に話し合いという選択肢はない。ここにいるということは、ほぼ確実に魔道関係者。星葬機構にとって倒すべき敵なのである。それにそもそもの話、ロストポイントへ入ること自体禁止されているのだ。よほどの理由を持ってない限り、問答無用でつかまってしまうのであった。よってこの場合逃げてやり過ごすか、力づくで通してもらう形しかないのだ。
「今すぐ断罪者を呼べ。獲物が現われたとな!」
「了解です!」
隊長格の男が部下に命令を。
そして一人の兵士が無線を使い、なにやら連絡しだした。
「チッ、断罪者も来てるのかよ。これはそう簡単に行きそうにないぞ」
断罪者がロストポイントに派遣されるのは、基本暴走した創星術師が現れた時。だがそれ以外でも、戦力として巡回に加わることがあるのだ。
巡回兵に見つかる中で、このパターンが一番最悪といっていい。断罪者になれるのは、どれも名家出身のトップクラスの創星術師ばかり。戦うとなると、これほど恐ろしい敵はいないほどだ。ゆえに巡回兵に断罪者がいるとわかれば、速攻で逃げるべき案件なのだ。
ただ断罪者が巡回兵に加わる機会は、そこまで多くない。彼らもまた創星術師。いくら味方とはいえ、求道する機会を与えたくないというのが星葬機構側の見解である。ちなみに断罪者がロストポイントで求道するには、星葬機構から厳しい制限がかけられるのであった。
「いたいた! 陣センパーイ! わたしたちを置いて、勝手に進まないでよー!」
そこへ後方から少女が駆け寄ってきて、陣の腕をつかんでくる。
「なんだ貴様は?」
「わたしはロンギヌス所属のクリス・メイナード! 現在わたしたちは軍と協力して、昨日暴れた創星術師を探してる真っ最中だよ!」
少女はビシッと敬礼しながら、元気いっぱいに星葬機構の兵士へと告げる。
そう、彼女の名前はクリス・メイナード。陣より一つ年下で、能天気そうな明るい少女である。
ロンギヌスとは大財閥クロノスの子会社として世界中に展開する、PMC業を生業とする組織。神代側は自分たちやクロノス関連で荒事が必要になると、彼らを派遣し武力による問題解決に当たらせるのだ。
「そしてこの人たちは、ついてきてもらった助っ人さんだよ!」
クリスは陣たちの方へ手を向け、嘘の説明を。
どうやら陣たちを助けてくれるらしい。
「助っ人だと?」
「そうそう、そういうことだから、さっさと業務に戻った戻った! こっちは正規の部隊! 敵じゃないよ!」
本来ロストポイントは、星葬機構側以外入れない。だがこの神代特区の治安維持はクロノスと軍が受け持っているため、正当な名目があれば入ることができる。なので星葬機構側は、クリスたちを罰することができないのだ。
「だが、貴様らが正規の部隊かどうかは……」
「ご心配なく。彼らのことは軍が保証しますので」
星葬機構の兵士が食い下がっていると、陣たちの後方から一人の少年が。
「誰だ?」
「自分は軍に所属するのエドガー・クロイツェル准尉です。現在クロノスと協力し、例の創星術師を追っています。このことは軍の方に問い合わせていただければ、すぐにわかるでしょう」
軍服を着た少年の名はエドガー・クロイツェル。彼はたしか陣よりも一つ年上。眼鏡をかけた、生真面目そうな少年である。
「ええい、軍の人間か! お前たち行くぞ。こいつらより先に、例の創星術師をつかまえるのだ!」
もはや言及はできないと、星葬機構の兵士はあきらめたようだ。部隊を引きつれ、この場を去っていった。
もしロンギヌスの人間であるクリスだけならば、まだ強行策にも出れただろう。いくら同じ目的で動いていても、星葬機構にとっては敵そのもの。実際星葬機構とクロノスがぶつかるのは日常茶飯事ゆえ、難クセをつけ襲ってきてもおかしくはなかった。しかし今回は軍の人間もいたため、自重したようだ。
「いやー、助かったぜ、クリス」
「てへへ、ナイスアシストだったでしょ! 陣センパイ!」
クリスは親しげに笑いかけてくる。
陣は小さいころ、よくロンギヌスへ戦闘訓練を受けに行っていた。その時にクリスと出会い、先輩と慕われる間がらになったのだ。よく二人して現ロンギヌス代表の上代ハルトのもとで鍛えられたのは、なつかしい思い出である。
「エドガー准尉も助かりました」
エドガー准尉は名門の軍の家系とその高い戦闘力により、若いながらも准尉まで上り詰めた軍人である。よくクロノス側と軍のパイプ役、神代正也関連の件で会うことが多かった。
「気にしないでくれ。四条くんには、日ごろから世話になってるからね。ところでキミたちも例の創星術師を?」
エドガーはメガネをくいっと持ち上げながら、質問してくる。
「はい、どうやら目的は同じみたいですね」
「そうか。相手は相当ヤバイらしいから、気をつけるんだよ」
「エドガー准尉たちの方も」
アンドレーはサイファス・フォルトナーの擬似恒星を持つ、創星術師。うかつに手を出せば、痛い目にあうのは明白。こちらにはリル・フォルトナーの擬似恒星があるが、エドガー准尉たちは大丈夫だろうか。
「ハハハ、こっちにはクリスくんがいるからね」
「てへへ、ロンギヌスのエースであるわたしに、お任せあれ!」
エドガー准尉に期待され、クリスは得意げにウィンクしてくる。
そう、彼女は今やロンギヌスで一,二を争う実力者。断罪者と何度もやりあったという武勇伝を、耳にしたことがあった。
「そういえばあれからハルトさんにしごかれ、ずいぶん腕を上げたそうだな。もともとセンスはあったが、ここまで大物になるとは」
「今なら陣センパイを倒せるかもね!」
「ははは、言ったな、こいつ」
不敵な笑みで挑発してくるクリスの頭を、くしゃくしゃなでてやる。
「もちろん、クリスくんだけに重荷を背負わせはしないよ。いざとなれば僕も本気を出すさ」
「おお、とうとうエドガー准尉の全力が見られるんだ! 楽しみだねー!」
「そろそろ本格的に動くことになるからね。調整もかねて、この力を使わせてもらうさ」
エドガー准尉は拳をぐっとにぎり、抱負を口にする。
「力?」
「もし、やり合う時は、お手柔らかに頼むよ。四条くん」
「エドガー准尉! 陣センパイを倒すのはわたしだよ! 昔散々やられた借りを返すんだから!」
なぜか二人とも、陣と戦うこと前提で話しを進めてきた。
「おいおい、なんで二人と戦うみたいな話になってるんだ?」
「フッ、いずれわかるさ。それじゃあ、四条くん、僕たちは一度戻って、報告をしてくるよ」
陣の疑問に、エドガー准尉は意味ありげに笑い別れを告げてくる。
それに続き、クリスも手を振って別れを。
「じゃあねー、陣センパイー!」
そしてエドガー准尉とクリスは、後ろで待機していた部隊のところに戻っていった。
「なにか引っかかるが、まあ、いいか。さて、星葬機構との衝突を避けたところで、捜索の続きをするとしよう」
気になるが、今はアンドレーの件の方が大事。
なのでエドガー准尉とクリスたちを見送りながら、陣たちも行動に移ろうと。
「そうですね。ところで陣さん? レンさんを見ませんでしたか?」
「はあ? レンならさっきからここに……。――え? いない?」
レンならすぐそばにいるだろと確認するが、彼女の姿はない。この場にいるのは陣とルシアの二人だけ。どうやらレンは迷子になってしまったらしい。
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