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2章 第4部 手に入れた力
78.5話 アンドレ―
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「アンドレー」
あれから陣は森を抜け、荒廃した開けた大地へ。地面はいたるところに亀裂が走っており、植物は完全に枯れ果てていた。もはや死んだ大地といっていいぐらいである。そして島の中心部へ進めば進むほど襲ってくる、得体のしれない感覚。人としての本能が、この先はまずいと警報を鳴らしてくるのだ。早く引き返さないと、取り返しのつかないことになると。それでも陣は活性化し脈打つサイファス・フォルトナーの疑似恒星をにぎりしめながら、前へと。
すると進行方向の先に、アンドレーの後ろ姿が。彼は一人たたずみ、赤黒い雲に覆われた不気味な空を見上げていた。
「――来やがったか……」
振り返ったアンドレーを見て、彼がもう限界なのをさとる。
すでに彼の星は完全に爆発寸前。あふれんばかりの星の余波が、漏れ出している。いつ暴走して理性を失ってもおかしくない状況だ。
「暴走間近のあんたを、これ以上野放しにするわけにはいかない。神代特区に被害が出る前に、排除させてもらうぞ」
「くはは、わるいがまだおわれねーんだ! この身体が朽ちる前にもっと、魔道の深淵に! 誰も見たことないさらに先へ! それでないと死にきれねー! だからそう簡単にやらせはしねえぞ!」
アンドレーはふらつきながらも陣をにらみ、咆哮を上げる。
(そんな状態になってもまだ求道を……。――いや、創星術師なら当然か……)
死に際でも魔道に執着するその生きざまに、もはや感嘆するしかない。
「ほんと大した男だよ。さすがはサイファス・フォルトナーの疑似恒星の、元所有者だな。だがもうここでおわりだ。せめてあんたのあとを継ぐオレが、引導を渡してやる。覚悟しろ! アンドレー・ローラント!」
陣は彼に敬意を示し、サイファス・フォルトナーの疑似恒星をにぎりしめる。そしてマナを注ぎ星詠みの起動を。
対するアンドレーもみずからの恒星を解き放ち、星詠みを。
そして両者、同時に地を蹴り激突。決戦の火ぶたが切って落とされた。
あれから陣は森を抜け、荒廃した開けた大地へ。地面はいたるところに亀裂が走っており、植物は完全に枯れ果てていた。もはや死んだ大地といっていいぐらいである。そして島の中心部へ進めば進むほど襲ってくる、得体のしれない感覚。人としての本能が、この先はまずいと警報を鳴らしてくるのだ。早く引き返さないと、取り返しのつかないことになると。それでも陣は活性化し脈打つサイファス・フォルトナーの疑似恒星をにぎりしめながら、前へと。
すると進行方向の先に、アンドレーの後ろ姿が。彼は一人たたずみ、赤黒い雲に覆われた不気味な空を見上げていた。
「――来やがったか……」
振り返ったアンドレーを見て、彼がもう限界なのをさとる。
すでに彼の星は完全に爆発寸前。あふれんばかりの星の余波が、漏れ出している。いつ暴走して理性を失ってもおかしくない状況だ。
「暴走間近のあんたを、これ以上野放しにするわけにはいかない。神代特区に被害が出る前に、排除させてもらうぞ」
「くはは、わるいがまだおわれねーんだ! この身体が朽ちる前にもっと、魔道の深淵に! 誰も見たことないさらに先へ! それでないと死にきれねー! だからそう簡単にやらせはしねえぞ!」
アンドレーはふらつきながらも陣をにらみ、咆哮を上げる。
(そんな状態になってもまだ求道を……。――いや、創星術師なら当然か……)
死に際でも魔道に執着するその生きざまに、もはや感嘆するしかない。
「ほんと大した男だよ。さすがはサイファス・フォルトナーの疑似恒星の、元所有者だな。だがもうここでおわりだ。せめてあんたのあとを継ぐオレが、引導を渡してやる。覚悟しろ! アンドレー・ローラント!」
陣は彼に敬意を示し、サイファス・フォルトナーの疑似恒星をにぎりしめる。そしてマナを注ぎ星詠みの起動を。
対するアンドレーもみずからの恒星を解き放ち、星詠みを。
そして両者、同時に地を蹴り激突。決戦の火ぶたが切って落とされた。
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