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3章 第1部 入学式前日
87話 リル先生の講義
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「まったくー、そこから先の同調は、まだ早いって言ってたよね?」
声の方に視線を移すと、そこにはリルの姿が。彼女は陣の上着をぎゅっと両手でつかみながら、あきれた表情で見上げてくる。
「なぁ、リル、そろそろ創造の疑似恒星にも慣れてきたころだし、先のステップに行ってもいいだろ? というかもう我慢の限界なんだが」
「――はぁ……、マスター、何言ってるのかな? あれからまだ一週間もたってないんだけど?」
「時間より、成果だろ。創造の疑似恒星をある程度は使えるようになってるし、問題ないはずだ」
「マスターは物事を甘く見過ぎているんだよ。今の状況でなにが大切なのかわかってない」
食い下がってみるが、リルに首を横に振られてしまった。
どうやら使えるようになっただけでは、だめらしい。
「どういうことだよ?」
「ふふっ、いい機会だし、ここらでリル先生がみっちり講義してあげようかな。よく聞くように」
リルは人差し指を立てながら、得意げに言い聞かせてくる。
なに先生のまねごとをしているんだとツッコミを入れたいが、ここはこらえて聞くことに。
「まあ、今回ばかりはおとなしく聞いてやるよ。始めてくれ」
「創星術師になるにはまず、奏でる輝きが必要なのはわかるよね。自身の魂に色や形を与え一つの異界へ、輝く恒星へと変質させないといけない。この行程、誰でもできるから軽視してるかもしれないけど、マスターが思ってるほど簡単なものじゃないんだよ。変質させる魂にも、相性や限度というものがある。もし少しでもズレたら恒星は不安定となり、制御が大幅に難しくなってしまうの。そうなると当然暴走するリスクが跳ね上がるから、今後の求道活動に大きく支障を及ぼしてしまうんだよ」
魂を恒星にする時、基本術者が思う通りに作ることができる。しかしいくら好きにできるかといって、元となる魂にも相性や限度といった要因が存在するのだ。なので術者は自身の魂を見極め、それにあった星にしなければならなかった。
ようは望んだ通りの星を生み出せるが、それと制御できるかはまったくの別問題というわけだ。相性を無視したり、調子にのって星の規模をあげすぎたりすると、あとで手がつけられなくなり暴走の危険が格段に上がってしまうのである。
「よくなりたての創星術師が暴走してるのは、それが原因ってわけか。自身の身の丈に合ってない星だから、制御しきれていないと」
「うん、創星術師にとって星の安定性は、まさに死活問題といっていいの。人間が一つの世界を内包するなんて、そもそも無茶な話だからね。少しでも乱せば、維持できなくなるのはしかたのないこと。だから創星術師は同調して強化するときなんかも、バランスを崩さないよう細心の注意を払ってるんだよ。調子にのって上げすぎると、すぐ手に負えなくなるのがわかってるから」
「じゃあ、アンドレー戦のときみたいな無茶、創星術師になってやるのは……」
「あまりおすすめしないかな。一気に膨れ上がった星は、これまで通りとはいかない。不安定ゆえいつ暴走してもおかしくないのはもちろん、そこからの調整もかなり難しい。だからやるなら、あとのことを考えてほどほどにね」
心配げなまなざしを向け、釘をさしてくるリル。
「――ははは……、まあ、なにはともあれ星の安定性を、今後気をつけていかないとだめなんだな」
星の安定性についてはあまり考えた事もなかったので、一応肝に銘じておくことにする。はおかの創星術師がみな心がけているなら、意識ぐらいはしとくべきだろう。
「うん、マスターの場合は、疑似恒星を使って創星術師になるから、なおさらね」
「なおさら?」
「ここからが今一番説明したいところなんだよ。創星使いとして、疑似恒星を使用するだけならそこまで問題はない。だけど疑似恒星を使って、創星術師になるのなら話は別。みずからの魂をそのまま疑似恒星の輝きで染めるから、一から創る時みたいに自分にあった調整ができないんだよ。結果、どうしても不安定な星になってしまい、普通の創星術師より暴走のリスクが高くなってしまう」
疑似恒星の輝きをもって魂を染めれば、当然その輝きと同じ恒星が生まれることになる。だがそうなると問題は、魂の相性や限度といった要因を完全に無視してしまうのだ。よって先ほどの安定性の話を、いきなり逸脱するはめに。
「おいおい、じゃあ、創星術師として、いきなり不利な状況からのスタートになっちまうのかよ」
ここで彼女が慎重になれと言っていた意味が、ようやくわかってきた。
そう、このままでは陣はただでさえ不安定な星で、創星術師の道を歩んで行かなくてはならなくなるのだ。もはやいきなり出足をくじかれてしまったといういかない。
「うん、しかも相手は創造の星。あまりに規格外の代物だから、安定させる難易度も跳ね上がっちゃうね。なんの準備もしないで挑めば、制御しきれなくなり即暴走するかも……」
リルは表情を曇らせ、目をふせる。
「だからあせらず、ゆっくり時間をかけてやれっていうんだな」
「その通りなんだよ。細かい調整ができないなら、徐々に慣らしていくしかない。もっと創造の星の輝きに触れて、魂をチューニングしないとだね」
一応、打開策はあるようだ。もはや自分にあった輝きにできないのなら、魂そのものをその輝きに慣らしていくしかない。そうすれば親和性が上がり、少しでも安定した恒星を作れるのである。
「あと、星を制御していくにあたり、創造の星のメカニズムをもっと把握しとくべきかな。今のマスターはこの力がどういう理屈で生まれているか、よくわかっていないよね。そんな状態で創星術師になったら、星を安定させる時とかすごく大変なんだよ」
乱れを直すのであれ、最適化するのであれ、原理を知っておかなければ難しいこと。なのであらかじめ、メカニズムは知っとくべきだ。一応そこら辺はリルがやってくれるだろうが、把握しとくことで少しは手伝えるかもしれない。それにもし彼女のサポートが受けられなくなった場合も考慮すると、なおさらに。
「くっ、正論すぎてなにも言い返せないとは……」
どちらも今の陣にとって当てはまりすぎて耳が痛い。
いくら創造の疑似恒星を使えるからといって、魂をチューニングしておらず、輝きのメカニズムも把握していない。こんな状態で創星術師になったら、いったいどうなることやら。なんの準備もできていないのだから、リルがあきれるのも無理はなかった。
「ふふっ、そういうことだから、マスターに創星術師はまだ早いかな。今は創星使いとして、もっと経験を積んでいくべきなんだよ」
リルはにっこりほほえみながら、ウィンクしてくる。
「――はぁ……、わかった。しばらくは同調したり、行使したりして、魂を慣らしていくとするか」
これには肩をがっくり落としながら、しぶしぶ納得するしかない。
「その意気なんだよ。急がばまわれってね」
「じゃあ、創造の星のメカニズムを教えてくれ。そっちだけでもさっさとマスターしときたいからさ」
腕を組みながらウンウンとうなずくリルに、さっそく講義の催促を。
魂を慣らして、親和性をあげるのは時間がかかるはず。しかしメカニズムに関しては、すべて知っている彼女に教わればいい話。少しでも進展させるため、早い内にマスターしときたかった。
しかし陣の思う通りにはいかないようで。
「えー、そこは自身で向き合って、解読していかないとねー」
リルはわざとらしく首をかしげながら、意地悪そうな笑みを浮かべてくる。
「おい、リルの役目はサポートだろ。なら、もったいぶらずに教えろよ」
「ふふっ、ずるはだめなんだよ。創造の星はまさに、魔道の確信にせまった輝き。本来は一から見出していくものなんだから、贅沢いわないの」
抗議するも、リルにたしなめられてしまう。
「――はぁ……、ほんと使えないサポートだな」
「それはひどすぎなんだよ!? わたし疑似恒星として、けっこう頑張ってるよねー!?」
陣の上着を両手でぎゅっとつかみ、ぴょんぴょん飛び跳ねながらうったえてくるリル。
(――どうやらあの子のところにたどり着くのは、まだまだ先になりそうだな……)
そんなさわぐリルを放っておいて、陣は創造の疑似恒星を空にかざした。そして少し前のリル・フォルトナーとの出来事を胸に、想いをはせる。
「ちょっと!? マスター、聞いてるのかな!?」
「あー、はいはい、聞いてる、聞いてる。だから少しだまろうなー。へっぽこサポーター」
「えーん!? マスターのいじわるなんだよー!?」
陣のあまりに雑な扱いに、リルのいじけた声が響き渡るのであった。
声の方に視線を移すと、そこにはリルの姿が。彼女は陣の上着をぎゅっと両手でつかみながら、あきれた表情で見上げてくる。
「なぁ、リル、そろそろ創造の疑似恒星にも慣れてきたころだし、先のステップに行ってもいいだろ? というかもう我慢の限界なんだが」
「――はぁ……、マスター、何言ってるのかな? あれからまだ一週間もたってないんだけど?」
「時間より、成果だろ。創造の疑似恒星をある程度は使えるようになってるし、問題ないはずだ」
「マスターは物事を甘く見過ぎているんだよ。今の状況でなにが大切なのかわかってない」
食い下がってみるが、リルに首を横に振られてしまった。
どうやら使えるようになっただけでは、だめらしい。
「どういうことだよ?」
「ふふっ、いい機会だし、ここらでリル先生がみっちり講義してあげようかな。よく聞くように」
リルは人差し指を立てながら、得意げに言い聞かせてくる。
なに先生のまねごとをしているんだとツッコミを入れたいが、ここはこらえて聞くことに。
「まあ、今回ばかりはおとなしく聞いてやるよ。始めてくれ」
「創星術師になるにはまず、奏でる輝きが必要なのはわかるよね。自身の魂に色や形を与え一つの異界へ、輝く恒星へと変質させないといけない。この行程、誰でもできるから軽視してるかもしれないけど、マスターが思ってるほど簡単なものじゃないんだよ。変質させる魂にも、相性や限度というものがある。もし少しでもズレたら恒星は不安定となり、制御が大幅に難しくなってしまうの。そうなると当然暴走するリスクが跳ね上がるから、今後の求道活動に大きく支障を及ぼしてしまうんだよ」
魂を恒星にする時、基本術者が思う通りに作ることができる。しかしいくら好きにできるかといって、元となる魂にも相性や限度といった要因が存在するのだ。なので術者は自身の魂を見極め、それにあった星にしなければならなかった。
ようは望んだ通りの星を生み出せるが、それと制御できるかはまったくの別問題というわけだ。相性を無視したり、調子にのって星の規模をあげすぎたりすると、あとで手がつけられなくなり暴走の危険が格段に上がってしまうのである。
「よくなりたての創星術師が暴走してるのは、それが原因ってわけか。自身の身の丈に合ってない星だから、制御しきれていないと」
「うん、創星術師にとって星の安定性は、まさに死活問題といっていいの。人間が一つの世界を内包するなんて、そもそも無茶な話だからね。少しでも乱せば、維持できなくなるのはしかたのないこと。だから創星術師は同調して強化するときなんかも、バランスを崩さないよう細心の注意を払ってるんだよ。調子にのって上げすぎると、すぐ手に負えなくなるのがわかってるから」
「じゃあ、アンドレー戦のときみたいな無茶、創星術師になってやるのは……」
「あまりおすすめしないかな。一気に膨れ上がった星は、これまで通りとはいかない。不安定ゆえいつ暴走してもおかしくないのはもちろん、そこからの調整もかなり難しい。だからやるなら、あとのことを考えてほどほどにね」
心配げなまなざしを向け、釘をさしてくるリル。
「――ははは……、まあ、なにはともあれ星の安定性を、今後気をつけていかないとだめなんだな」
星の安定性についてはあまり考えた事もなかったので、一応肝に銘じておくことにする。はおかの創星術師がみな心がけているなら、意識ぐらいはしとくべきだろう。
「うん、マスターの場合は、疑似恒星を使って創星術師になるから、なおさらね」
「なおさら?」
「ここからが今一番説明したいところなんだよ。創星使いとして、疑似恒星を使用するだけならそこまで問題はない。だけど疑似恒星を使って、創星術師になるのなら話は別。みずからの魂をそのまま疑似恒星の輝きで染めるから、一から創る時みたいに自分にあった調整ができないんだよ。結果、どうしても不安定な星になってしまい、普通の創星術師より暴走のリスクが高くなってしまう」
疑似恒星の輝きをもって魂を染めれば、当然その輝きと同じ恒星が生まれることになる。だがそうなると問題は、魂の相性や限度といった要因を完全に無視してしまうのだ。よって先ほどの安定性の話を、いきなり逸脱するはめに。
「おいおい、じゃあ、創星術師として、いきなり不利な状況からのスタートになっちまうのかよ」
ここで彼女が慎重になれと言っていた意味が、ようやくわかってきた。
そう、このままでは陣はただでさえ不安定な星で、創星術師の道を歩んで行かなくてはならなくなるのだ。もはやいきなり出足をくじかれてしまったといういかない。
「うん、しかも相手は創造の星。あまりに規格外の代物だから、安定させる難易度も跳ね上がっちゃうね。なんの準備もしないで挑めば、制御しきれなくなり即暴走するかも……」
リルは表情を曇らせ、目をふせる。
「だからあせらず、ゆっくり時間をかけてやれっていうんだな」
「その通りなんだよ。細かい調整ができないなら、徐々に慣らしていくしかない。もっと創造の星の輝きに触れて、魂をチューニングしないとだね」
一応、打開策はあるようだ。もはや自分にあった輝きにできないのなら、魂そのものをその輝きに慣らしていくしかない。そうすれば親和性が上がり、少しでも安定した恒星を作れるのである。
「あと、星を制御していくにあたり、創造の星のメカニズムをもっと把握しとくべきかな。今のマスターはこの力がどういう理屈で生まれているか、よくわかっていないよね。そんな状態で創星術師になったら、星を安定させる時とかすごく大変なんだよ」
乱れを直すのであれ、最適化するのであれ、原理を知っておかなければ難しいこと。なのであらかじめ、メカニズムは知っとくべきだ。一応そこら辺はリルがやってくれるだろうが、把握しとくことで少しは手伝えるかもしれない。それにもし彼女のサポートが受けられなくなった場合も考慮すると、なおさらに。
「くっ、正論すぎてなにも言い返せないとは……」
どちらも今の陣にとって当てはまりすぎて耳が痛い。
いくら創造の疑似恒星を使えるからといって、魂をチューニングしておらず、輝きのメカニズムも把握していない。こんな状態で創星術師になったら、いったいどうなることやら。なんの準備もできていないのだから、リルがあきれるのも無理はなかった。
「ふふっ、そういうことだから、マスターに創星術師はまだ早いかな。今は創星使いとして、もっと経験を積んでいくべきなんだよ」
リルはにっこりほほえみながら、ウィンクしてくる。
「――はぁ……、わかった。しばらくは同調したり、行使したりして、魂を慣らしていくとするか」
これには肩をがっくり落としながら、しぶしぶ納得するしかない。
「その意気なんだよ。急がばまわれってね」
「じゃあ、創造の星のメカニズムを教えてくれ。そっちだけでもさっさとマスターしときたいからさ」
腕を組みながらウンウンとうなずくリルに、さっそく講義の催促を。
魂を慣らして、親和性をあげるのは時間がかかるはず。しかしメカニズムに関しては、すべて知っている彼女に教わればいい話。少しでも進展させるため、早い内にマスターしときたかった。
しかし陣の思う通りにはいかないようで。
「えー、そこは自身で向き合って、解読していかないとねー」
リルはわざとらしく首をかしげながら、意地悪そうな笑みを浮かべてくる。
「おい、リルの役目はサポートだろ。なら、もったいぶらずに教えろよ」
「ふふっ、ずるはだめなんだよ。創造の星はまさに、魔道の確信にせまった輝き。本来は一から見出していくものなんだから、贅沢いわないの」
抗議するも、リルにたしなめられてしまう。
「――はぁ……、ほんと使えないサポートだな」
「それはひどすぎなんだよ!? わたし疑似恒星として、けっこう頑張ってるよねー!?」
陣の上着を両手でぎゅっとつかみ、ぴょんぴょん飛び跳ねながらうったえてくるリル。
(――どうやらあの子のところにたどり着くのは、まだまだ先になりそうだな……)
そんなさわぐリルを放っておいて、陣は創造の疑似恒星を空にかざした。そして少し前のリル・フォルトナーとの出来事を胸に、想いをはせる。
「ちょっと!? マスター、聞いてるのかな!?」
「あー、はいはい、聞いてる、聞いてる。だから少しだまろうなー。へっぽこサポーター」
「えーん!? マスターのいじわるなんだよー!?」
陣のあまりに雑な扱いに、リルのいじけた声が響き渡るのであった。
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