2 / 3
一 繰り返す
しおりを挟む
ピリピリした空気が漂う。 死と隣り合わせのこの場所は死者の平原。隕石のような業火の塊を幼い子供が魔法によって生み出す。しかし、その魔法を容易く切り裂く騎士。そこにカッコいいというより、可愛いと表現が似つかわしい、癖毛っが特徴の少年が名乗りを上げた。
「七知者、車楽屋、ここに推参。俺の魔法で跡形もなく消し飛ばしてやる。原浄の花三節、狂え、狂え。足掻くことも出来ず、ただ散るまで狂い続けろ。黒薔薇庭園」
血よりも赤く、黒い薔薇の花びらが、何万、何億と舞い踊る。花びらの集合体が槍の形を成形し、ドリルのように回転しながら敵を跡形もなく滅ぼす。更に薔薇の棘が次々に放出されて、当たった人間は穴だらけになり即死する。
「相変わらず、恐ろしい化物だね。僕も本気で相手をしないと。我が心身折れること無し、Raise。剣士スザナ、いざ、尋常に勝負」
端正な顔立ちで犬歯が特長の青年が、身体強化の魔法を使用し、常人であれば、一瞬でミンチになる薔薇の花びらを片手をポケットに入れ、口笛を吹きながら受け流す。天才の異名を持つ、底が知れない男だ。
「どっちが化物だよ、原浄の花五節、塗り潰せぬものはない、全てを黒に染める。黒薔薇の剣」
黒く美しい、全てを呑み込んでしまう程に、この剣は世界すら塗り潰してしまうだろう。スザナの剣と車楽屋の剣が交差する。凄まじい火花が飛び散り、スザナの剣が砕け散る。
「流石は七知者の車楽屋君ですね。ですが、そろそろ体力の限界ではありませんか?君が子供でなければ、額の汗を拭ってあげたいところですが」
「俺を馬鹿にしてるのか?まだ全然、超余裕だし。今から本気出すところだったわ。お前こそ武器を壊されて、焦ってるんだろ」
スザナは背中の剣を抜くと、乱れ飛ぶ棘を切り裂きながら、車楽屋との間合いを一気に詰める。車楽屋は焦ることなく、手を地面につくと。根と呼ぶには太すぎる、大木のような根が地面から突き出し、スザナを拘束する。
「これは流石にキツいですね。我が剣よ、燃え尽きるまで輝き続けろ。炎上」
剣に火が灯り、スザナを拘束する根に燃え移る。剣は根と共に跡形もなく焼き消えた。驚いた車楽屋の一瞬の隙をスザナは見逃さなかった。スザナが車楽屋を切り伏せる寸前で、一人の少年が間に入る。
「車楽屋様、ここは僕にお任せください。痣夜、参上仕りました。そこにいる痴れ者を、今度こそ屠ってやります」
「悪い任せた、俺は一度陣営に戻る。死ぬんじゃねーぞ」
「勿体無きお言葉」
車楽屋は疲れた体に鞭を打って戦場を走り抜ける。
「七知者、車楽屋、ここに推参。俺の魔法で跡形もなく消し飛ばしてやる。原浄の花三節、狂え、狂え。足掻くことも出来ず、ただ散るまで狂い続けろ。黒薔薇庭園」
血よりも赤く、黒い薔薇の花びらが、何万、何億と舞い踊る。花びらの集合体が槍の形を成形し、ドリルのように回転しながら敵を跡形もなく滅ぼす。更に薔薇の棘が次々に放出されて、当たった人間は穴だらけになり即死する。
「相変わらず、恐ろしい化物だね。僕も本気で相手をしないと。我が心身折れること無し、Raise。剣士スザナ、いざ、尋常に勝負」
端正な顔立ちで犬歯が特長の青年が、身体強化の魔法を使用し、常人であれば、一瞬でミンチになる薔薇の花びらを片手をポケットに入れ、口笛を吹きながら受け流す。天才の異名を持つ、底が知れない男だ。
「どっちが化物だよ、原浄の花五節、塗り潰せぬものはない、全てを黒に染める。黒薔薇の剣」
黒く美しい、全てを呑み込んでしまう程に、この剣は世界すら塗り潰してしまうだろう。スザナの剣と車楽屋の剣が交差する。凄まじい火花が飛び散り、スザナの剣が砕け散る。
「流石は七知者の車楽屋君ですね。ですが、そろそろ体力の限界ではありませんか?君が子供でなければ、額の汗を拭ってあげたいところですが」
「俺を馬鹿にしてるのか?まだ全然、超余裕だし。今から本気出すところだったわ。お前こそ武器を壊されて、焦ってるんだろ」
スザナは背中の剣を抜くと、乱れ飛ぶ棘を切り裂きながら、車楽屋との間合いを一気に詰める。車楽屋は焦ることなく、手を地面につくと。根と呼ぶには太すぎる、大木のような根が地面から突き出し、スザナを拘束する。
「これは流石にキツいですね。我が剣よ、燃え尽きるまで輝き続けろ。炎上」
剣に火が灯り、スザナを拘束する根に燃え移る。剣は根と共に跡形もなく焼き消えた。驚いた車楽屋の一瞬の隙をスザナは見逃さなかった。スザナが車楽屋を切り伏せる寸前で、一人の少年が間に入る。
「車楽屋様、ここは僕にお任せください。痣夜、参上仕りました。そこにいる痴れ者を、今度こそ屠ってやります」
「悪い任せた、俺は一度陣営に戻る。死ぬんじゃねーぞ」
「勿体無きお言葉」
車楽屋は疲れた体に鞭を打って戦場を走り抜ける。
0
あなたにおすすめの小説
使い捨て聖女の反乱
あんど もあ
ファンタジー
聖女のアネットは、王子の婚約者となり、瘴気の浄化に忙しい日々だ。 やっと浄化を終えると、案の定アネットは聖女の地位をはく奪されて王都から出ていくよう命じられるが…。 ※タイトルが大げさですがコメディです。
本当に、貴女は彼と王妃の座が欲しいのですか?
もにゃむ
ファンタジー
侯爵令嬢のオリビアは、生まれた瞬間から第一王子である王太子の婚約者だった。
政略ではあったが、二人の間には信頼と親愛があり、お互いを大切にしている、とオリビアは信じていた。
王子妃教育を終えたオリビアは、王城に移り住んで王妃教育を受け始めた。
王妃教育で用意された大量の教材の中のある一冊の教本を読んだオリビアは、婚約者である第一王子との関係に疑問を抱き始める。
オリビアの心が揺れ始めたとき、異世界から聖女が召喚された。
【完結】精霊に選ばれなかった私は…
まりぃべる
ファンタジー
ここダロックフェイ国では、5歳になると精霊の森へ行く。精霊に選んでもらえれば、将来有望だ。
しかし、キャロル=マフェソン辺境伯爵令嬢は、精霊に選んでもらえなかった。
選ばれた者は、王立学院で将来国の為になるべく通う。
選ばれなかった者は、教会の学校で一般教養を学ぶ。
貴族なら、より高い地位を狙うのがステータスであるが…?
☆世界観は、緩いですのでそこのところご理解のうえ、お読み下さるとありがたいです。
予言姫は最後に微笑む
あんど もあ
ファンタジー
ラズロ伯爵家の娘リリアは、幼い頃に伯爵家の危機を次々と予言し『ラズロの予言姫』と呼ばれているが、実は一度殺されて死に戻りをしていた。
二度目の人生では無事に家の危機を避けて、リリアも16歳。今宵はデビュタントなのだが、そこには……。
魅了の対価
しがついつか
ファンタジー
家庭事情により給金の高い職場を求めて転職したリンリーは、縁あってブラウンロード伯爵家の使用人になった。
彼女は伯爵家の第二子アッシュ・ブラウンロードの侍女を任された。
ブラウンロード伯爵家では、なぜか一家のみならず屋敷で働く使用人達のすべてがアッシュのことを嫌悪していた。
アッシュと顔を合わせてすぐにリンリーも「あ、私コイツ嫌いだわ」と感じたのだが、上級使用人を目指す彼女は私情を挟まずに職務に専念することにした。
淡々と世話をしてくれるリンリーに、アッシュは次第に心を開いていった。
それは思い出せない思い出
あんど もあ
ファンタジー
俺には、食べた事の無いケーキの記憶がある。
丸くて白くて赤いのが載ってて、切ると三角になる、甘いケーキ。自分であのケーキを作れるようになろうとケーキ屋で働くことにした俺は、無意識に周りの人を幸せにしていく。
愛していました。待っていました。でもさようなら。
彩柚月
ファンタジー
魔の森を挟んだ先の大きい街に出稼ぎに行った夫。待てども待てども帰らない夫を探しに妻は魔の森に脚を踏み入れた。
やっと辿り着いた先で見たあなたは、幸せそうでした。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる