神に愛された子供たち

七星北斗

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二十一 囚われた白馬

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 燃えるリゾートホテルの屋上で

 呪術製造は驚いた表情で

「分身体が殺られてしまいました、流石は神殺しですね」

 呪術製造は愉快そうに

「やはり一筋縄ではいきませんね」

 赤羽あかはねは冷たい表情で

「遊んでるからだ、貴様死にたいのか?」

 呪術製造は怯え平伏する。

 赤羽は

「次はないぞ」

 と殺気を放った。

 呪術製造は怯えながら

「次こそは、次こそは成功致します」

 と繰り返した。

 狂花は先程からゾクゾクと空気の重さを感じていた。

 狂花は柘榴にテレポートの応用を使いリゾートホテルへの道を作らせた。

 そこは燃えるリゾートホテル、戦うメンバー達。

 狂花はメンバーの安否を確認する。

 そこにはミナサと黒水がいない。

 狂花は近くにいたハルに状況を聞く。

 ハルは泣きそうな顔で

「ミナサちゃんは…白馬さんを守ろうとして運を全て無効化する能力 円陣ラックサークルに飛び込んでしまい」

「ミナサちゃんは運をエネルギーで動いてますので動けなくなった所を道化師クラウンと呼ばれる少女に曲刀で四肢を切断され」

「ミナサちゃんはそれでも白馬さんを守ろうとして」

赤羽あかはねと呼ばれる初老の男に焼かれ、体は一片も残っていません」

「白馬さんはミナサちゃんが殺られた事に激昂して闇営業の幹部に一人で突っこんで捕まってしまいました」

 そこまで聞いた狂花は低い声で

「全員下げろ」

 と呟く。

 ハルは戸惑い

「しかしボス一人では」

 ボスは語気を荒らげ

「良いから下げろ」

 と殺気を放つ。

「ボスご武運を」

 ハルは血が出るほど唇を噛み、何も出来なかった自分を責めた。

 狂花は封印していた称号 血扇乱舞を発動させた。

 更に能力 リミッター解除を発動する。

 四本ある中の黒刀と白刀を抜き称号 二刀流を発動させ能力 花血散残かけちさんざんを使った。

 血のような赤い花びらが何千万枚も舞い落ちる。

 触れた闇営業のメンバー達は血を残して体は残らなかった。

 赤羽は危険を感じ幹部とともに脱出する事にした。

 逃げていく闇営業を追いかけようとする狂花を能力、獣王を使ったサヤとハルが止める。

 狂花は

「放せ、斬るぞ」

 と叫ぶ

 サヤは泣きながら

「離しません」

「称号 血扇乱舞をこれ以上使うのは危険です」

「また、あの時の悲劇を繰り返されるのですか」

 ハルは訴える

「何の準備も無しに追いかけるのは危険です」

 それでも狂花は止まらず刀を一閃した。

 サヤとハルには当たらず近くの木々を全て斬り倒した。

「放せよ」

 狂花の目からは涙が流れた。
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