い、異世界だと・・【あるオッサンの普通の転移物語】

オグリギャップ

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第二十九話 閑話 ある女の不幸話

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 私は娼婦として働いている。正しくはウエイトレス兼、娼婦だ。
私は見た目が悪く、中々お客がつかない。
お客は殆んど私を見ない。他に美しい娘が何人も居るからだ。
 そんな私でもたまにお客がつく。それは店に女の子が少く、女の子全てにお客さんが付き、あぶれてしまった男が仕方なく私を買うのだ。

 買われた私の扱いは奴隷の様だ。いや奴隷の方が良いのかも知れない。
 部屋に入るとシーツを顔に巻かれ、濡れもしてないアソコに固いものを入れられる。
痛い。滑りが悪いと罵られ、男が唾を垂らして潤滑油の代わりにする。1回終われば開放される。溜まった物を出せばそれで良いのだ。それまでの我慢だ・・・





 壁に掛けてある1枚の絵画を見つめながらあの日の事を思い出す。
 私はこれでも前は兵士をしていた。領主の私兵だ。それなりに腕も悪くないと自負してしていた。いつも訓練の時は男共を剣術で倒し、負ける事は無かった。
 2年前のある時、領主様の処に陳情書が届いた。近くの森でゴブリンが大発生してるので、何とかして欲しいとの事だった。冒険者も討伐に出ているのだが、中々数が減らないらしい。ゴブリンを倒してもそんなに金にもならないから、本気で取り組んで居ないのだろう。

 領主様は私達を召集し、ゴブリン討伐を命じた。
ゴブリンなんて、雑魚の魔物だ。皆余裕だと笑っていた。私もそう思っていた。

 ゴブリン討伐隊に選ばれた私達8人は3日を目処に森へと入った。初日は何の問題も無くガンガン倒せていた。魔石を抜き取りながら、小遣いが増えたなんて言ってる奴等もいた。

 2日目の夜、襲撃を受けた。見張りも居たのだが数の多さにやられてしまった。
 私も寝ていたのだが、直ぐに戦いに参戦した。初日に何も無かった為、装備は全て外すしていた。それが不味かった。雄が多く、匂いに敏感なゴブリンが私が雌だと気付き集団で襲い掛かって来た。
 服をビリビリに破かれ犯されると思った私は、必死に剣を振り抵抗した。しかし数の暴力には力及ばず、右目をナイフで切られゴブリンに犯された。何度も。何度も。何度も。

 たまたま近くに居た冒険者に救出され、命は助かった。
 救出はされたが、右目は潰れ顔に大きな傷が残った。目が潰れてしまっては兵士を続ける事はできず、他の仕事に付こうしたが、私の顔の傷を気味悪がって雇って貰えなかった。

 ゴブリンに犯されたんだ。こんな汚れた体でも金を稼げるなら娼婦でもいいだろう。兵士の誇りなんかでは飯は食えない。そう思った私はこの店で働く様になった。

 ある日まだ早い時間に一人の客が店に入って来た。せっかちなヤツだ。まだ準備が終わったばかりで、女の子は来ていない。私だけだ。
 私はいつものイスに座り絵画を眺めていた。

「ショートだけどいいかな?」

!?な、なに?私を指名?そんなに溜まって居るのか?

「私でいいのか?もう少ししたら他の娘逹がくるぞ。」

綺麗な娘の方が良いだろ?

「あぁ、君がいい。」

私がいいだと?変なヤツだ。

 部屋に入るとキスされた。初めてキスされた。そう言えばファーストキスだな・・・
 どうせお前もゴブリンの様に私を犯すんだろう?
魔物じやないだけまだマシか。

 私は下着姿になってベッドに入った。いきなり突っ込まれると思ったが違った。
 彼は優しかった。初めて抱かれると言う感覚を味わった。こんなに気持ちの良いセックスは初めてだ。私は彼のセックスに酔った。
不覚にも気を失ってしまった。気が付いた時後始末をしようとアソコを見ると綺麗に拭かれていた。
なんていい人なんだ!また会いたい。私の心に暖かい物が灯った気がした。

2日後、またあの人が私を指名してくれた。最初、店に居たのが分からなかった。でもまた会えた。今日は私がサービスしなくちゃ!

 部屋に入ると気持ちが抑えられなかった。彼を押し倒し、フェラチオで彼をいかせようと一生懸命舐めてしゃぶった。おちんちんがこんなに愛おしく思えたのは初めてだ。彼が出した精液も飲み込んだ。苦くて生臭いけど、彼の物なら全然苦にならない。すると彼が、

「今度は君を味わいたいな。」

だって。嬉しくてニヤけてしまった。
私は彼に股がりおちんちんを入れた。コレよコレ!このおちんちんを待ってたんだ!
私は彼を逝かせようと腰を振った。
そしたら彼が急に起き出して前回の時みたいに私を攻め出した。また私は意識を飛ばしてしまった。
フワフワした感覚から目覚めようとした時、

「最後にいい思い出ができたよ。」

って言ったの。えっ?最後?私の幸せな時間はもう来ないの?そんなの絶対イヤだ!また会いたい!そう思った私は、何があっても彼を捜しだそうと決意した。潰れた右目から涙が流れていた。




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