い、異世界だと・・【あるオッサンの普通の転移物語】

オグリギャップ

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第九十一話 帝国の街

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 俺達は森を抜ける為に馬車を走らせている。
ドラグレアさんの世界から戻ってからて2日目だ。まだ周りは木、木、木だらけだ。

「ユーノスケ様いい加減飽きたよ!」

それは俺もだ・・・・・

もうどんだけ森の中を移動してんだよ?
動物とか居ればまだしも、何も居ないこの森は葉が擦れ合う風の音しかしない。

「この森からエネルギーを向こうの森が吸いとっていますね。この森に居るとエネルギーを吸われるから動物達も居ないんでしょうね。」

マジか!そんな事が・・・・

「そんな事があるんですか?違う世界なのに?」

「そうですね。見えないだけで、同時に同じ場所に存在していますからね。再生するのに必要だったのでしょう。」

そうか!あの湖もエネルギーを吸いとっていたんだ!だから若返ったんだ!ん?待てよ?エネルギー吸われてたら老けるのが普通か?

「あのー、俺達湖に入ったら急激に若返ったんですが、それも影響をうけているのでしょうか?」

「そうですね・・・多分、高エネルギーが溜まっている湖にあなた達が入ったから、あなた達は逆に吸いとったんじゃないですか?」

おお、吸いとっちゃったのか!ご馳走様でした!

「あと、この森からもうすぐ出れると思いますよ。森の力が弱くなってます。

「ドラグレア様本当ですか!もうすぐ出られるんですね!」

「ええ、中心部に比べてかなり弱くなってますから間違い無いでしょう。」

「「「やったー!」」」

やっとだ・・・・やっと出られるんだ!食料も少くなってたし良かった!

数時間後、目の前が開けた。久し振りに草原が目に飛び込んできた。

「やりましたね!ご主人様!」
「ユーノスケ様森を抜けたよ!」
「やっと抜けましたね・・・暫くは森は行きたくないです。」

「そうだな。1週間は居たからなぁ。俺も暫くはいいや。」

森を抜けてからかなり進んだが、人が住んで居る所には辿り着かなかった。
また1晩夜営をして過ごした。

次の日の午前中に川を見つけて洗濯と体を洗った。

「あー、気持ちいいですね♪」
「あたしなんて湖に行ってないから臭かったんだよ!」
「今綺麗にしたらいいじゃない、ホラ早くいこ!」
「じゃあ私も行きましょう。」

う~ん、福眼だ。暫くセックスしてないからギンギンに反応している。ドラグレアさんは服を着たままだな。多分服は鱗なんだろうな。水を弾いてるし。

大量の洗濯物を馬車に干しながら女性陣の動向を眺めていた。
シャロンはエロボディに変身して体を洗っている。レイラ達と張り合ってるのか?今までツルペタだったから?産まれたばかりだから仕方無いと思うぞ。

ドラグレアさんは軽く水浴びをしてすぐに出てしまった。必要無いんだろうな。人間の真似事をしてみただけなんだろう。

俺も洗濯物を干し終わり、川に入って頭と体を洗いスッキリして川から上がった。
いい風が吹いていたお陰で1時間ちょっとで洗濯物が乾いたから取り込んでまた旅を再開した。

それから1時間進んだ所で本当に久々の人里に出た。

「ご主人様!町ですよ!人が居ますよ!」

レイラが久し振りに見る俺達以外の動く者に興奮している。わかるわー、俺もどれだけ出会いたかったか・・・

城門も無い小さな町に俺達は到着した。

「すみません、この町に宿屋はありますか?」

俺は家の前に座っていたおっさんに声をかけた。

「すまんねぇ、こんな辺鄙なとこだ、宿屋なんて無いよ。」

宿屋が無いのか・・・ベッドで寝たかったが仕方無い。

「それじゃあ、食料を売ってるお店は何処にありますか?」

「日用品を売ってるとこならあるんじゃが、食料品は無いなぁ。良かったらウチの畑で取れた物なら分けてやろうか?」

「それは助かります!是非お願いします!」

「それならこっちだ。ついて来い。」

助かった!こんな嬉しい申し出は無い。俺達はおっさんに付いていった。
すると大きくは無いが色んな野菜が沢山なっている畑があった。

「ここから持っていくといい。わしは1人だから食いきれないからな、ハッハッハッ」

俺達は2日分位の野菜を取っておっさんに聞いた。

「こんなに持って行っていいんですか?」

「構わんよ。さっきも言ったがわしは1人だからな。」

「ありがとうございます!これはお礼です!」

銀貨5枚をおっさんに渡した。

「ぬお?こんなに!多いぞ?大丈夫か?」

「はい。カネがあっても腹は膨れませんからね。俺達に今必要なのは食料ですから。」

「そ、そうか。じゃ、ありがたく貰うぞ。それよりお前さん達は何処から来たんだ?」

「俺達はここから北にある森から来ました。」

「なんじゃと!あの森からか?良く生きて来れたな・・・」

「はあ、生き物が居ない森で大変でした。」

「そうじゃろうな・・・・あの森に行った者は殆ど生きて戻らん。生きて戻るのは大量の食料を持った軍隊の調査隊位のもんだ。」

調査隊なんて居るのか・・・・道があったのはその調査隊が作ったお陰か。

「あの、ここから一番近い大きな街は何処にありますかね?」

「大きな街?そうだな、南東に1日行った所にレンブラントの街があるぞ。まずまず大きな街だ。帝都には及ばんが。」

1日なら近いな。そこを目指して行くか。まだ日も高いしな。
俺達はおっさんにお礼を言ってまた出発した。

「ユーノスケ様次の街はどんな所でしょうね?」

「おっさんが言ってた通りデカイ街ならマトモな街だろ?治政が上手くいってるから街がデカくなっんだろうしな。」

「そうですね。心配する事ないですよね。」

その日はいつも通り夜営をして夜を明かしたが晩飯が旨くて感動した。
次の日の午前中にはレンブラントの街の城門に辿り着いていた。

「止まれ。お前達は何処から来た?」

「私達はこの先の町から来ました。」

「あー、あの隅っこにある町か。今日は買い出しか?」

俺達を町の人と思ってるみたいだ。

「まあ、そんなとこです。入って良いですか?」

「ああ、良いぞ。それにしてもデカイ馬だな。白くて目立つし、角飾りは外した方がいいぞ。変なのに目を付けられるからな。」

「ハハハ、ありがとうございます。そうしますね。」

角は本物だとはとても言えない。
人の良い門番に挨拶をして問題無く街に入る事が出来た。
さあ、この街には何があるんだろう。帝国の街に期待して門をくぐった。



★★★


今週の連休に2話づつ投稿していきたいと思ってます。明日からの4連休で8話・・・・キツいですが、内容が薄くなら無い様に頑張ります!
10:10と18:10に投稿予定してます。
(;・∀・)





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