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人魚と少年
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ある日、少年は、人魚が倒れているところを見かける。少年は、人魚に、声をかけた。「大丈夫?どうしたの?」人魚は言った「風邪を、引いてしまったの。すごく、苦しくて。」少年は、言った。「それは、大変だね。僕のうちにおいでよ。」人魚は言った。「いいの?」少年は、言った。「いいよ。おいでよ。」少年は、父親を呼んだ。「パパー、この人を車で運んであげて。」父親は言った。「人魚か。初めて見たな。」父親と少年は、母親のいる家に、帰った。母親は言った。「初めて見るは、人魚さん。はじめまして。」人魚は、答えた。「はじめまして。どうもすみません。」母親は言った。「いいんですよ。ゆっくりしていって下さい。」少年は、自分のベッドに人魚を寝かせた。「僕は、ボブだよ。お名前は?」人魚は言った。「私は、人魚だから、名前がないの。」少年は、言った。「じゃあ、人魚さんでいいや。」母親は言った。「早く寝かせてあげないと駄目じゃない。」少年は、言った。「そうだね。ゆっくり寝ててね。」人魚は言った。「ありがとう。」そういうと、人魚は、目をつぶった。しばらくすると、人魚は、目を覚ました。
頭には、濡れたタオルが、置かれていた。母親は言った。「この子、何回もタオルを変えたんですよ。私が風邪引いても、そんなことしてくれないのに。」少年は言った。「ママ、うるさいなぁ。そんなこと言わないでよ。」人魚は言った。「もうそろそろ戻らないと。」母親は言った。「何か、食べていって下さい。今、お粥を出しますよ。」人魚は言った。「すみません。ありがとうございます。」
少年が、ふーふーして、優しくスプーンで、人魚に、食べさせてあげた。人魚は言った。「ありがとうね。ボブ。」少年は、満面の笑顔で言った。「ううん。元気になった?」人魚は微笑んで言った。
「うん、元気になった。」人魚は、母親に言った。「そろそろ帰ります。ありがとうございました。」少年は、泣きそうになりながら、「嫌だ。もっといて。」と言った。人魚は言った。「でも……」母親も言った。「まだ、いてくださいな。この子も、寂しそうだし。」人魚は申し訳なさそうに言った。「では、遠慮なく。ありがとうございます。」少年は、喜んだ。「わーい、ずっといてね。」何日か、人魚は少年の家にいた。
しかし、近所の人々が、噂をした。「あそこに、人魚がいるらしいわよ。」母親の友人達も、見に来たりした。少年は、必死で人魚を隠した。
母親は言った。「このままだと、人魚さんにも、迷惑よ。」人魚も言った。「私は、帰ります。風邪も、すっかり治ったし。」少年は、泣きながら言った。「嫌だよ。絶対嫌だ。いてもらうもん。えーん。」母親は言った。「困らせないの。この子ったら。ごめんなさい。」人魚は、困った顔をして言った。「ごめんね。もう、帰らないと。」少年は、更に言った。「やだ、やだ。」人魚は、優しく、少年を抱きしめた。「ごめんね。帰るね。」少年は、仕方なく言った。「わかったよ。楽しかったよ。ありがとう。」人魚は言った。「こちらこそ、ありがとう。大好きよ。」少年は照れながら言った。「僕もだよ。」少年と父親は、人魚を連れて、車で、元の海に戻った。人魚は、元の海辺へ向かった。「ばいばい、ボブ」と、人魚は言った。少年は、わんわん泣きながら、目を真っ赤にはらし、人魚が見えなくなるまで、手を振った。「ばいばい、人魚さん。」
完
頭には、濡れたタオルが、置かれていた。母親は言った。「この子、何回もタオルを変えたんですよ。私が風邪引いても、そんなことしてくれないのに。」少年は言った。「ママ、うるさいなぁ。そんなこと言わないでよ。」人魚は言った。「もうそろそろ戻らないと。」母親は言った。「何か、食べていって下さい。今、お粥を出しますよ。」人魚は言った。「すみません。ありがとうございます。」
少年が、ふーふーして、優しくスプーンで、人魚に、食べさせてあげた。人魚は言った。「ありがとうね。ボブ。」少年は、満面の笑顔で言った。「ううん。元気になった?」人魚は微笑んで言った。
「うん、元気になった。」人魚は、母親に言った。「そろそろ帰ります。ありがとうございました。」少年は、泣きそうになりながら、「嫌だ。もっといて。」と言った。人魚は言った。「でも……」母親も言った。「まだ、いてくださいな。この子も、寂しそうだし。」人魚は申し訳なさそうに言った。「では、遠慮なく。ありがとうございます。」少年は、喜んだ。「わーい、ずっといてね。」何日か、人魚は少年の家にいた。
しかし、近所の人々が、噂をした。「あそこに、人魚がいるらしいわよ。」母親の友人達も、見に来たりした。少年は、必死で人魚を隠した。
母親は言った。「このままだと、人魚さんにも、迷惑よ。」人魚も言った。「私は、帰ります。風邪も、すっかり治ったし。」少年は、泣きながら言った。「嫌だよ。絶対嫌だ。いてもらうもん。えーん。」母親は言った。「困らせないの。この子ったら。ごめんなさい。」人魚は、困った顔をして言った。「ごめんね。もう、帰らないと。」少年は、更に言った。「やだ、やだ。」人魚は、優しく、少年を抱きしめた。「ごめんね。帰るね。」少年は、仕方なく言った。「わかったよ。楽しかったよ。ありがとう。」人魚は言った。「こちらこそ、ありがとう。大好きよ。」少年は照れながら言った。「僕もだよ。」少年と父親は、人魚を連れて、車で、元の海に戻った。人魚は、元の海辺へ向かった。「ばいばい、ボブ」と、人魚は言った。少年は、わんわん泣きながら、目を真っ赤にはらし、人魚が見えなくなるまで、手を振った。「ばいばい、人魚さん。」
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こちらの作品を題材にSSを書かせていただきました。
読んでいただけると嬉しいです。
https://twitter.com/HarmoniousandNo/status/1451071786712375296?s=20
ありがとうございます。
読ませて頂きます。