捻くれ王太子にケモ耳チュピは絶対服従なのであります

ナカムラ

文字の大きさ
1 / 8

王太子フィンリーとの出会い

しおりを挟む
 はーい、チュピです。この物語の一応、主人公。私は、異世界であるキュイール帝国の広大な森の中に棲みついているフェアリーでーす。
 自分で言うのも、恥ずかしいけど、私は、童顔で可愛いの。紫色の瞳に、桃色の唇、陶器のような白い肌、髪の毛の色は、金色のショートボブ、背も小さくて、見た目は、少女。金色のケモ耳が生えていて、太いシッポがあるの。

 私は、今から、ある高貴な方に突撃しまーす。
どうしてって、それは、キュイール帝国の皇帝レオ.
ウインザーと王妃ルナの息子、王太子フィンリーに会いに行くため。

 私は、イケメン王太子フィンリーに会うため、広大な森を駆け抜けたんだ。

 私は、魔法で好きな時に、透明になることができるから、王宮に入るのは、簡単なこと。
 王宮に入ると、色々、探し回ったけど、全然見つからない。ざーんねん。そしたら、離宮を見つけたの。

 私は、偶然、執事に命令をし終えて、ドアから少し、王太子フィンリーが見れた。

 ーキャー!! 超イケメン!!ー

 王太子フィンリーは、金色の髪の毛をたなびかせ、スカイブルーの瞳、鼻筋も通っていて、長身、本当、王子様って感じ。
 私は、透明のまま、執事とすれ違ったの。
そして、ドアが閉まると、私は、普通に戻ったの。

 王太子フィンリーは、私が急に現れて、びっくり!!
 私は、王太子フィンリーが喋ろうとしたのを、魔法で止めたの。
王太子フィンリーは、口をモゴモゴさせたけど、喋れなくしちゃった。
「ご主人様、はじめまして。チュピです」
 私は、そう言いながら、執事の足音が無くなるのを聞いて、魔法を解いた。

 私のご主人様は、やっと声が出せて、色々訊いてきたの。
「お前は、何者だ。急に、現れて、私に対して失礼だぞ!! 私のことは、フィンリー殿下と呼べ!!」
「それは、できませーん。ご主人様は、ご主人様です。あとは、全て、言うことをききます」
「なんだと……」
と言いかけながら、ご主人様は、私のこと、まじまじと見た。
 そんなに、見られたら、ハズカシー!!
「おい、お前、よく見たら、可愛いな。背が私の半分しかない。それに、なんだ? その耳、シッポまで。お前の名前は? お前は、一体……」
「はい。わかりました、ご主人様。私の名前は、チュピです。森のフェアリーです」
 そう言うと、ケモ耳をピコピコさせて、嬉しくて、太いシッポをフリフリ。
「お前、可愛すぎる!!」
ご主人様の顔が、どアップに。
「エーン、エーン!!」
私、怖くて泣いちゃった。
「なんか、ごめん……」
「いいんです。ご主人様に褒められて私、嬉しい!!」

 その時、ドアをノックする音が聞こえたの。
さっきの執事さんみたい。
 私は、急いで透明になったの。

「あのー、フィンリー殿下。今宵の晩餐会には、お出ましにいらっしゃいますか?」
「そんなもの、行かぬ。わかっておるだろうが。毎回、聞きに来おって。しつこいぞ、アラン!!」
「大変、申し訳ございません。フィンリー殿下。では、そのように。失礼致します」
そう言うと、ドアを慌てて、閉めて出ていった。

 私は、ケモ耳をピコピコさせながら、執事が立ち去るのを待ったの。
「ご主人様。なぜ、行かないのですか? あんなに楽しそうなところに」
「いいんだ。あんなところ、1回で充分だ。あんな大勢だと人間関係が面倒臭いんだ。それに私が独り身なことを良いことに、私と婚約して、王太子妃の座を狙ってくる女達ばかり寄ってくる。見てもないクセに……」
 すると、ご主人様は、少し、寂しそうな顔をしたの。

 私が、ご主人様の心を救わなきゃ。
私は、ご主人様の頭をヨシヨシッて撫でたの。
「あぁ、励まされたのは、初めてかもしれん。父上には、叱られてばかりだから。まぁ、この離宮から、ほぼ、出ないから。呆れているんだろう」
「ご主人様!! 私、嬉しいです。ご主人様のお役に立てて!!」

 私は、そう言うと、ケモ耳を目一杯ピコピコさせ、シッポをブンブン振ったの。
 そしたら、ご主人様、また喜んでくれた!!
「チュピ。可愛いな、お前」
やだー。照れるー。


 私は、思わず、魔法で、ご主人様を吹き飛ばしちゃった。
「イタタッ!! 何をする。もう可愛いって言わないぞ」

 私は、急いで謝ったの。
「ご主人様、ごめんなさい。もうしません」

 そう言ったら、今度は、ご主人様が頭を撫でてくれた!

 私は、嬉しくって、また、ケモ耳をピコピコ。シッポをブンブン振ったの。

 
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

完結 辺境伯様に嫁いで半年、完全に忘れられているようです   

ヴァンドール
恋愛
実家でも忘れられた存在で 嫁いだ辺境伯様にも離れに追いやられ、それすら 忘れ去られて早、半年が過ぎました。

転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました

桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。 言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。 しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。 ──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。 その一行が、彼の目に留まった。 「この文字を書いたのは、あなたですか?」 美しく、完璧で、どこか現実離れした男。 日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。 最初はただの好奇心だと思っていた。 けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。 彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。 毎日19時に更新予定です。

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

愛された側妃と、愛されなかった正妃

編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。 夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。 連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。 正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。 ※カクヨムさんにも掲載中 ※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります ※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。

今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を

澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。 そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。 だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。 そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。

強面夫の裏の顔は妻以外には見せられません!

ましろ
恋愛
「誰がこんなことをしろと言った?」 それは夫のいる騎士団へ差し入れを届けに行った私への彼からの冷たい言葉。 挙げ句の果てに、 「用が済んだなら早く帰れっ!」 と追い返されてしまいました。 そして夜、屋敷に戻って来た夫は─── ✻ゆるふわ設定です。 気を付けていますが、誤字脱字などがある為、あとからこっそり修正することがあります。

処理中です...