ウサギのぴょんぴょん王子

ウサギのぴょんぴょん王子

　ウサギのぴょんぴょん王子は、ニンジンを作るように庶民に命じた。
国民は、一生懸命、ニンジンを作った。
ウサギの国では、ニンジンが、資源となった。
皆、ウサギの国民は、もちろん自分達も、美味しく食べた。
ウサギの国では、ある程度出来たら、ニンジンを国に献上していた。
今日は、ウサギのぴょんぴょん王子の誕生日。
たくさんのニンジン料理が、作られた。
ここに、１羽びくびくしているウサギが、いた。
ぴょんぴょん王子の一番の手下だ。
その手下のウサギは、実は、煮たニンジンが、大嫌い。
手下のウサギは、いつ、ぴょんぴょん王子に、勧められるかびくびくしていた。
すると、案の定、ぴょんぴょん王子に煮たニンジンを勧められた。「甘くて美味しいぞ。お前も、食べろ！」
ウサギの手下は、白状した。
「王子様。私は煮たニンジンは、苦手なのです。誠に申し訳ございません。」
ぴょんぴょん王子は、ひどく怒った。
「お前は！どうしてくれようぞ！！」
ウサギの手下は、慌てて提案した。
「では、庭の雑草を食べます。」
ぴょんぴょん王子は、言った。
「そこまで、覚悟があるのか。では、許す！！」
実は、ウサギの手下は、雑草が、大好物だった。
ウサギの手下は、ホッとした。