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アドリア王国編
15話 別れ
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「レオナルド、行くぞー」
父ジェームスの声が聞こえたので、急いで朝食を流し込み立ち上がった。
「お母様、行ってきます
アルト、ティア行ってくるね」
やっと首が座った双子のほっぺたをプニプニしながら声をかけた。
「気をつけて行って来るのですよ」
「はい、お父様に迷惑をかけないように頑張ります」
そう言うと玄関前に横付けしている父の待つ馬車へと急いで向かった。
朝早くからどこへ向かっているのかというと、実は第3王子が3歳になり、お披露目会に公爵のジェームスが出席するのだが、王家縁戚で同い年ということでレオナルドも出席することになり王都へ行くことになったのだ。
今回は出産直後ということでアイーダはアルトとティアとともに屋敷に残らざるをえなかったので王都へ向かうのはレオナルドとジェームスと護衛の騎士隊員が6名の総員8名になった。
4頭立ての馬車と騎兵4人での移動は軽快で、途中何事もなく6日後には王都の公爵邸に到着した。
「いや~、早かったな。
もう少しゆっくりしたかったが、アルトとティアちゃんもっと一緒にいたかったから出発がギリギリになってしまった。
ワッハッハッハ」
(随分急がせると思ったら、そんな理由で出発が遅かったんかい!
アルトとティアは可愛いから気持ちはわからんでもないが・・・)
翌日、朝早くから堅苦しい正装をして王城へ行くと多くの貴族が城の大ホールに集まっていた。
壇上には王・王妃・第1王子・第2王子・そして今日の主役の第3王子のデイビスが中央に座っていた。
お披露目会は滞りなく進んでいたが、レオナルドが探知した不穏な者がマップに赤い光点として表示されていた。
ジェームスも不穏な気配を感じていたのか、周囲の衛士に注意を促している。
王のお披露目の言葉が終わると、お祝いの言葉を伝えるために出席者の列ができたので、それに並んで第3王子のいる場所へ向かっていると離れた場所から赤い光点が近づいてきた。
誰なのか確認すると、それは王族のつまはじき者、王弟ヤルデマートだった。
「この兄と王子達さえいなくなれば、王の座は儂のものだ、儂こそ王に相応しいのに生まれた順番が後だったために王の座を奪われてしまったのだ。
今日こそ兄一家と予々から儂に意見してきた公爵を葬り、王の座を正統な後継者である我が手に取り戻すのだ」
わけのわからないことをつぶやきながら、王弟ヤルデマートは機会を伺っていた。
ヤルデマートはこの日の為に、魔道士20名を使い村1つ253名を生贄に悪魔と契約し暗殺のためのアイテムを受け取っていた。
レオナルドには悪意の源が誰なのか分かっているのだが、探知で表示されているだけでは証拠にならない上、王族相手ではので対処のしようがなかった。
ジェームスとレオナルドが王に挨拶をしようとした時に王弟ヤルデマートがついに動いた。
周りから見えないようにマジックポーチから小さな黒い箱を取り出し王の椅子の下に蓋を開けて転がすと急ぎ足でその場から離れ、部屋の外に出て行った。
何だろうと思って見ていると数秒後、箱が光り始め床に魔法陣が展開され始めた。
慌てて部屋から逃げようとする者もいたが、ドアは微動だにせず開ける事ができなかった。
魔法陣からは黒い何かが這い出し、上半身が現れると喋り始めた。
その姿は黒い姿に禍々しいツノが2本、コウモリのような羽が見て取れた。
その姿は誰が見ても一目でわかる悪魔であった。
「ヒャーッハッハ!
お初にお目にかかる、我輩はベリアル、序列68番目の悪魔だ」
その恐ろしい姿を目にし悲鳴をあげる女子供や気絶する者が多数出始めた。
「恐れ慄け、ゴミムシども!
召喚主との契約でこの部屋の全ての者を魔法陣で吹き飛ばしてこ魔界へ連れて行き、あのお方への貢物に」
そこまでベリアルが話したところでレオナルドが縮地で飛び出し、身体強化をしたその腕に魔力を集めて思いっきりベリエルの頭上から振り下ろした。
「喰らえ!
ドゴーーーーーン!!」
「グハッ」
油断していた為、レオナルドの強烈な一撃を食らってしまい、目を回したベリエルは魔法陣の中に消えて行った。
だが起動し始めた魔法陣は消える事なく怪しく光りだした。
(うわ、悪魔は消えたけど魔法陣は起動しちゃったじゃん。
雅、止める方法はない?)
『起動した魔法陣を止める方法はありませんが、まだ起動していない咒式を書き換える事は可能です。
光ってしまった文字はすでに起動している咒式なのでは変更しても意味がありません。
それ以外はレオナルド様であれば書き換える事が可能です。
今できる最小の被害にする方法は結界で魔法陣を隔離し、咒式を書き換える事で被害を小さくさせる事です。
しかし、欠点があり結界内にいるレオナルド様は少なからずとも魔法陣の影響を受けてしまいます』
(僕一人が被害を受けるだけなら大丈夫、やってみる)
このままでは部屋全体で魔界へ転移してしまい生き残る事は不可能になってしまうので選択の余地は無かった。
結界で魔法陣を包み込むと指先に魔力を集め雅に聞きながら魔法陣の咒式を書き換えていく。
次々に咒式が光って行き、再生と書こうとしたがよりによって簡単な再生の単語が思い出せない。
時間がないので仕方なく転生と書き終えた途端に光が追いついてきた。
(なんて事だ~~~~~~)
魔法陣全体が光り始めた。
「お父様、お元気でーーーー」
結界内が光った次の瞬間、結界もろとも中にいたレオナルドは消滅していた。
**************************************
ジェームス視点
悪魔が魔法陣の中から現れたと思った瞬間、横にいたはずのレオナルドが悪魔の前に飛び出し強烈な一撃を食らわした。
「喰らえ!
ドゴーーーーーン!!」
「グハッ」
周りにいてもわかるほどの魔力を纏った一撃で悪魔は呻き声を残して魔法陣へ沈んで行った、しかしまだ魔法陣は消えずに起動している。
次々に咒式が光り始め、もうダメだと誰もが思った。
その時、どうやったのか分からないが、魔法陣の周りに球形の結界が生まれたがレオナルドは中に入ったままだ。
結界の中でレオナルドが何かを初めたのでよく見ると、何と魔法陣の咒式を書き換えている。
何をどう書き換えているのか分からないが、次々に光り始め起動しているので時間との勝負になっているようだ。
最後の1単語をレオナルドが書いている最中魔法陣全体が光り始めた。
「「お父様、お元気でーーーー」
レオナルドが最後に言い放った言葉を合図にレオナルドごと結界が消滅してしまった。
「レオナルドーーーーー!」
部屋の中に静寂が戻ってきたがそこにレオナルドの姿は無かった。
魔法陣から姿を見せた悪魔は二度と姿をあらわす事はなかった。悪魔の世界に戻ってしまったのだろう。
今回の事件を引き起こしたのが王弟であったのは第1王子と大臣が目撃していたので、王弟は近衛騎士隊により捕まり秘密裏に処刑された。
しかし国民に真実を話すわけにもいかず急病で死亡したと発表し真相は闇に葬られた。
**************************************
自分を犠牲に、部屋の中にいた全ての人の命を救ったレオナルドは本当に消滅してしまったのであろうか?
これにてアドリア王国編完となり次の話へと…
父ジェームスの声が聞こえたので、急いで朝食を流し込み立ち上がった。
「お母様、行ってきます
アルト、ティア行ってくるね」
やっと首が座った双子のほっぺたをプニプニしながら声をかけた。
「気をつけて行って来るのですよ」
「はい、お父様に迷惑をかけないように頑張ります」
そう言うと玄関前に横付けしている父の待つ馬車へと急いで向かった。
朝早くからどこへ向かっているのかというと、実は第3王子が3歳になり、お披露目会に公爵のジェームスが出席するのだが、王家縁戚で同い年ということでレオナルドも出席することになり王都へ行くことになったのだ。
今回は出産直後ということでアイーダはアルトとティアとともに屋敷に残らざるをえなかったので王都へ向かうのはレオナルドとジェームスと護衛の騎士隊員が6名の総員8名になった。
4頭立ての馬車と騎兵4人での移動は軽快で、途中何事もなく6日後には王都の公爵邸に到着した。
「いや~、早かったな。
もう少しゆっくりしたかったが、アルトとティアちゃんもっと一緒にいたかったから出発がギリギリになってしまった。
ワッハッハッハ」
(随分急がせると思ったら、そんな理由で出発が遅かったんかい!
アルトとティアは可愛いから気持ちはわからんでもないが・・・)
翌日、朝早くから堅苦しい正装をして王城へ行くと多くの貴族が城の大ホールに集まっていた。
壇上には王・王妃・第1王子・第2王子・そして今日の主役の第3王子のデイビスが中央に座っていた。
お披露目会は滞りなく進んでいたが、レオナルドが探知した不穏な者がマップに赤い光点として表示されていた。
ジェームスも不穏な気配を感じていたのか、周囲の衛士に注意を促している。
王のお披露目の言葉が終わると、お祝いの言葉を伝えるために出席者の列ができたので、それに並んで第3王子のいる場所へ向かっていると離れた場所から赤い光点が近づいてきた。
誰なのか確認すると、それは王族のつまはじき者、王弟ヤルデマートだった。
「この兄と王子達さえいなくなれば、王の座は儂のものだ、儂こそ王に相応しいのに生まれた順番が後だったために王の座を奪われてしまったのだ。
今日こそ兄一家と予々から儂に意見してきた公爵を葬り、王の座を正統な後継者である我が手に取り戻すのだ」
わけのわからないことをつぶやきながら、王弟ヤルデマートは機会を伺っていた。
ヤルデマートはこの日の為に、魔道士20名を使い村1つ253名を生贄に悪魔と契約し暗殺のためのアイテムを受け取っていた。
レオナルドには悪意の源が誰なのか分かっているのだが、探知で表示されているだけでは証拠にならない上、王族相手ではので対処のしようがなかった。
ジェームスとレオナルドが王に挨拶をしようとした時に王弟ヤルデマートがついに動いた。
周りから見えないようにマジックポーチから小さな黒い箱を取り出し王の椅子の下に蓋を開けて転がすと急ぎ足でその場から離れ、部屋の外に出て行った。
何だろうと思って見ていると数秒後、箱が光り始め床に魔法陣が展開され始めた。
慌てて部屋から逃げようとする者もいたが、ドアは微動だにせず開ける事ができなかった。
魔法陣からは黒い何かが這い出し、上半身が現れると喋り始めた。
その姿は黒い姿に禍々しいツノが2本、コウモリのような羽が見て取れた。
その姿は誰が見ても一目でわかる悪魔であった。
「ヒャーッハッハ!
お初にお目にかかる、我輩はベリアル、序列68番目の悪魔だ」
その恐ろしい姿を目にし悲鳴をあげる女子供や気絶する者が多数出始めた。
「恐れ慄け、ゴミムシども!
召喚主との契約でこの部屋の全ての者を魔法陣で吹き飛ばしてこ魔界へ連れて行き、あのお方への貢物に」
そこまでベリアルが話したところでレオナルドが縮地で飛び出し、身体強化をしたその腕に魔力を集めて思いっきりベリエルの頭上から振り下ろした。
「喰らえ!
ドゴーーーーーン!!」
「グハッ」
油断していた為、レオナルドの強烈な一撃を食らってしまい、目を回したベリエルは魔法陣の中に消えて行った。
だが起動し始めた魔法陣は消える事なく怪しく光りだした。
(うわ、悪魔は消えたけど魔法陣は起動しちゃったじゃん。
雅、止める方法はない?)
『起動した魔法陣を止める方法はありませんが、まだ起動していない咒式を書き換える事は可能です。
光ってしまった文字はすでに起動している咒式なのでは変更しても意味がありません。
それ以外はレオナルド様であれば書き換える事が可能です。
今できる最小の被害にする方法は結界で魔法陣を隔離し、咒式を書き換える事で被害を小さくさせる事です。
しかし、欠点があり結界内にいるレオナルド様は少なからずとも魔法陣の影響を受けてしまいます』
(僕一人が被害を受けるだけなら大丈夫、やってみる)
このままでは部屋全体で魔界へ転移してしまい生き残る事は不可能になってしまうので選択の余地は無かった。
結界で魔法陣を包み込むと指先に魔力を集め雅に聞きながら魔法陣の咒式を書き換えていく。
次々に咒式が光って行き、再生と書こうとしたがよりによって簡単な再生の単語が思い出せない。
時間がないので仕方なく転生と書き終えた途端に光が追いついてきた。
(なんて事だ~~~~~~)
魔法陣全体が光り始めた。
「お父様、お元気でーーーー」
結界内が光った次の瞬間、結界もろとも中にいたレオナルドは消滅していた。
**************************************
ジェームス視点
悪魔が魔法陣の中から現れたと思った瞬間、横にいたはずのレオナルドが悪魔の前に飛び出し強烈な一撃を食らわした。
「喰らえ!
ドゴーーーーーン!!」
「グハッ」
周りにいてもわかるほどの魔力を纏った一撃で悪魔は呻き声を残して魔法陣へ沈んで行った、しかしまだ魔法陣は消えずに起動している。
次々に咒式が光り始め、もうダメだと誰もが思った。
その時、どうやったのか分からないが、魔法陣の周りに球形の結界が生まれたがレオナルドは中に入ったままだ。
結界の中でレオナルドが何かを初めたのでよく見ると、何と魔法陣の咒式を書き換えている。
何をどう書き換えているのか分からないが、次々に光り始め起動しているので時間との勝負になっているようだ。
最後の1単語をレオナルドが書いている最中魔法陣全体が光り始めた。
「「お父様、お元気でーーーー」
レオナルドが最後に言い放った言葉を合図にレオナルドごと結界が消滅してしまった。
「レオナルドーーーーー!」
部屋の中に静寂が戻ってきたがそこにレオナルドの姿は無かった。
魔法陣から姿を見せた悪魔は二度と姿をあらわす事はなかった。悪魔の世界に戻ってしまったのだろう。
今回の事件を引き起こしたのが王弟であったのは第1王子と大臣が目撃していたので、王弟は近衛騎士隊により捕まり秘密裏に処刑された。
しかし国民に真実を話すわけにもいかず急病で死亡したと発表し真相は闇に葬られた。
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