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第一話 初めての現場
しおりを挟む俺は最近異能取締課第一課に配属された湊という。本当にいきなりだが今俺は命の危機を感じている…!!、
「湊君♪こいつら私が皆殺しにしたと思ってたブリッツの生き残りらしいよ!こんな所でこそこそ汚いシノギやってたんだよ!君ならなんの刑にしょす??」
「はい…俺なら死刑にしますっ…!」
そう俺たち異能犯罪取締課の人間は司法権を正式にお上から与えられている。だからこそ俺たちは異能犯罪者をどうしても大丈夫なのだ…
「そうだよねっ!私もう我慢できないの、早くやりたい…///」
今俺と一緒にいるのは一華さん。先の巨大異能犯罪者組織ブリッツ壊滅に大きく貢献した一人である。俺たち異能犯罪取締課の人間は、その働きによって色の称号を貰い序列を決めるのだが、一華さんは唯一の紫称号保持者でもある。だからこそ圧も半端ない。外見は可愛らしい女性なのにも関わらず周りの空気は歪んでいるようにも見える。
「はい、やりましょう、俺も腹決めました」
俺にとっては人生初の現場。命の取り合い。嫌な汗が大量に流れちまう…瞬間!一華さんがブリッツの集会所である廃工場の扉を蹴破った…
「クソ犯罪者のみなさんこんばんわ!異能犯罪取締課第一課の一華があなた達に死刑を言い渡します!執行は今すぐで、一華と湊が実行します♡」
「誰だこのくそ尼!」
「ここをどこやと思っとるんじゃ!」
奴らも元巨大組織の能力者。威圧感が半端ない……
「一華さん気をつけま…ってえ、」
俺はそれを見て驚愕する…
「リミット10%解放。久々だしこんなもんでいいかな~。よっしゃー!君にはとりあえず目つきだ!おっ!君の腕はもいであげるよ」
何人もの能力者の男達をたった一人で蹂躙していたのだ…圧倒的、チートまさしく彼女にはそんな言葉が似合う。
「くそ俺だって、!!」
気合いを入れる。俺だって最近入ったとはいえ異能犯罪取締課第一課の人間だ。ぐっとロングナイフを持つ右手に力を込めて、そして
「死ねや外道!!水平斬りじゃあ!」
咆哮を上げながら一華さんに気が向いていた人間を一人殺した。手にはまだ鈍い感触が残っている。
「え、」
「もう終わったよ。お疲れ様!警察署に帰ろ!」
そう言われて辺りを見渡すとすでに全員死んでいた。途端に身体が震えだす。
「あ、あっ、」
「大丈夫だよ。君は生きているし、こいつらはどうしようもないクズなんだから」
一華さんはそんな言葉をかけながら撫でてくれた。そうして俺の最初の現場はこんな情けない物で終わってしまった…
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