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[11]迫撃!トリプルポーン
-113-:戻ってきたのはアナタだけ?
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カムロの指が、ベルタのフレームにめり込んでゆく…。
ガギィンッ!!
ついに、関節部分が破片となって舞い散った。
睨み合う両者の眼前へと舞い上がった破片が、ゆっくりと落下を始めた。
「そ、そんな…」
しかし、ベルタの両肘関節は依然として健在。
舞い散る破片をマサノリは、ただ茫然と見つめていた。
カムロの両肘関節が、隠し腕を展開させたベルタのクローによって握り潰され、破壊されたのだった。
さらに!
両膝から突き出ている直刀が飛び出し、それを掴むとカムロの両股関節に突き立てて、少々切っ先が欠けていようが刃こぼれを起こしていようがお構いナシ!そのまま押し切ってカムロの両脚を股関節から破壊してやった。
だが、まだ終わらない。
続けて両肩関節にもツノを突き立てて関節部分を破壊。両肩が落下した。
ベルタは、右手に握っていたツノを潔く投げ捨てて。
「んなイチャついた会話は、ベッドの中だけでしていろよぉーッ!お前らぁーッ!!」
ヒューゴは、渾身の右ストレートを放つと、カムロの頭部を突き破り粉砕、爆散させた。
総ダメージ量が60パーセントを超えた。
カムロの騎体が光の粒となって消滅してゆく…。
「マサノリ…なかなか楽しかったよ…」
これがカムロの最後の言葉となった。
―黒側盤上戦騎、深海霊の禿撃破―
「ま、まぁ、確かにヒューゴさんの仰る通りですよ。ねっ」
顔を真っ赤にしながら皆に向かって同意を求めるも、皆が揃ってココミから目を背けた。
中には咳払いする者までいる。
「ったく、手間かけさせよってホンマに…。に、してもアイツ、いっつも最後はブチ切れて相手ブン殴って倒しとるな」
勝者となったヒューゴに呆れ果てるルーティも顔を真っ赤にしたまま。
ある意味、全員が気まずい思いをする戦いが終了した。
この際、さっさと終わらせてくれてホッとしている。
教会内に赤く光る魔法陣が展開された。
魔法陣から浮き出てきたのは。
「?戻ってきたのはアナタだけ?ベルタ」
呆気にとられるクレハの前に現れたのはベルタただ一人。
ヒューゴの姿を探すも、どこにも見当たらない。どうして?
「どうしてよ?」
ムッと少々怒り気味のクレハの顔がココミへと向けられる。
困惑気味のココミは、クレハをなだめるように。
「何を仰っているのですか?クレハさん。ヒュ、ヒューゴさんは学校でベルタさんの召喚に応じたのですよ」
説明を受けて、はたと気づいた。
そうだった。前回も召喚に応じた場所へと戻ってきていた。
え?えぇ~。
戻ってきたヒューゴの胸に飛び込もうとしたクレハの打算は、見事に打ち砕かれたのであった。
そんな傍ら。
ウォーフィールドはライクに耳打ちをして。
「最後のベルタの足掻きには、やはりクレハ様が関連なさっておられたようですね」
「ああ。あの魔力回復量、ココミが頼るべきは、やはり彼女意外には無いと僕は考えるよ」
ようやくアルルカンによる束縛から解放されるも、手足に残る緊縛跡に困惑するクレハを眺めながら、ライクは呟いた。
ガギィンッ!!
ついに、関節部分が破片となって舞い散った。
睨み合う両者の眼前へと舞い上がった破片が、ゆっくりと落下を始めた。
「そ、そんな…」
しかし、ベルタの両肘関節は依然として健在。
舞い散る破片をマサノリは、ただ茫然と見つめていた。
カムロの両肘関節が、隠し腕を展開させたベルタのクローによって握り潰され、破壊されたのだった。
さらに!
両膝から突き出ている直刀が飛び出し、それを掴むとカムロの両股関節に突き立てて、少々切っ先が欠けていようが刃こぼれを起こしていようがお構いナシ!そのまま押し切ってカムロの両脚を股関節から破壊してやった。
だが、まだ終わらない。
続けて両肩関節にもツノを突き立てて関節部分を破壊。両肩が落下した。
ベルタは、右手に握っていたツノを潔く投げ捨てて。
「んなイチャついた会話は、ベッドの中だけでしていろよぉーッ!お前らぁーッ!!」
ヒューゴは、渾身の右ストレートを放つと、カムロの頭部を突き破り粉砕、爆散させた。
総ダメージ量が60パーセントを超えた。
カムロの騎体が光の粒となって消滅してゆく…。
「マサノリ…なかなか楽しかったよ…」
これがカムロの最後の言葉となった。
―黒側盤上戦騎、深海霊の禿撃破―
「ま、まぁ、確かにヒューゴさんの仰る通りですよ。ねっ」
顔を真っ赤にしながら皆に向かって同意を求めるも、皆が揃ってココミから目を背けた。
中には咳払いする者までいる。
「ったく、手間かけさせよってホンマに…。に、してもアイツ、いっつも最後はブチ切れて相手ブン殴って倒しとるな」
勝者となったヒューゴに呆れ果てるルーティも顔を真っ赤にしたまま。
ある意味、全員が気まずい思いをする戦いが終了した。
この際、さっさと終わらせてくれてホッとしている。
教会内に赤く光る魔法陣が展開された。
魔法陣から浮き出てきたのは。
「?戻ってきたのはアナタだけ?ベルタ」
呆気にとられるクレハの前に現れたのはベルタただ一人。
ヒューゴの姿を探すも、どこにも見当たらない。どうして?
「どうしてよ?」
ムッと少々怒り気味のクレハの顔がココミへと向けられる。
困惑気味のココミは、クレハをなだめるように。
「何を仰っているのですか?クレハさん。ヒュ、ヒューゴさんは学校でベルタさんの召喚に応じたのですよ」
説明を受けて、はたと気づいた。
そうだった。前回も召喚に応じた場所へと戻ってきていた。
え?えぇ~。
戻ってきたヒューゴの胸に飛び込もうとしたクレハの打算は、見事に打ち砕かれたのであった。
そんな傍ら。
ウォーフィールドはライクに耳打ちをして。
「最後のベルタの足掻きには、やはりクレハ様が関連なさっておられたようですね」
「ああ。あの魔力回復量、ココミが頼るべきは、やはり彼女意外には無いと僕は考えるよ」
ようやくアルルカンによる束縛から解放されるも、手足に残る緊縛跡に困惑するクレハを眺めながら、ライクは呟いた。
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