48 / 69
エピソード6 【魔王の宴】
その三
しおりを挟む
「またお前か。何にでも首をつっこむ男だな」
白先輩の僕への評価がきびしい。
「いえ、事件に介入しようとしているんじゃないんです。逃げ遅れた人がいないかと思って」
「それを余計なことと言うんだ。だがまぁお前はそういう奴だ好きにするがいいさ」
「先輩はどうしてここに?」
「避難さ」
「避難なら屋内のほうが安全ですよ」
「私のことは気にするな」
白先輩は意識して他人と関わらないようにしている人だ。
しかも根っからのアウトローという訳じゃなくって、本当は人がすごく好きなんじゃないかと思う。
なぜかというと、気がつくと必ず大勢の人の姿を見ることの出来る場所にいるからだ。
何か理由があるんだろうなとは思うけれど、友人でもなんでもない僕が詮索するべきことでもない。
とてもプライベートな問題だろうからだ。
でも、こういう風にあえて群れから距離を取るような生き方は、他人からすればとても気になるものだ。
実際、中等部時代、白先輩はとうていアウトローとは言えない立場になっていた。
魔人種という人類最強の一画である種族であることも先輩を周囲が放置しておいてくれなかった理由だろう。
それに先輩は降りかかる火の粉は払った。
自ら誰かを攻撃したりすることはなかったのだけど、攻撃されたらやり返した。
当たり前と言えば当たり前のことなんだけど、そのせいでいつの間にか学校の二大勢力の片方のトップに祭り上げられていたのだ。
まぁ、とは言っても、本人はそのグループに所属すらしていなかったんだけどね。
名前だけ使われて、派閥が発生していただけの話だ。
白先輩ともう一人の先輩をトップとする二大グループが中等部の学校内で衝突して、校内は荒れに荒れていた。
その原因となっていたのはルール無用の喧嘩沙汰だった。
そこで、僕は彼らの気持ちを誘導してルールに則ったデュエルやゲームで争うように仕向けた訳だ。
その結果、学校の秩序は回復して、僕たちも安心して勉強に集中できるようになったという経緯がある。
そもそも勝負しても勝ち負けもはっきりしない喧嘩や暴力沙汰で争う意味がなかったんだよね。
彼らは衝動的に争っていただけで、やられたらやり返すという収拾のつかない状態に陥っていた。
いずれ僕が関わらなくても、その虚しさに気付いたに違いない。だからその決着は当然の話だ。
とは言え、そのときの縁で、僕は先輩達と結構親しくなることが出来て、白先輩とも顔見知りとなった。
「あ、ハク先輩。以前裏市場で助けてもらったときはろくにお礼も言えなくてすみませんでした」
ディアナはやや緊張気味に僕の少し前に位置していたけど、僕がそう言って頭を下げると、一緒にぺこりと頭を下げた。
「あのときはどうも」
「そう警戒しなくても、私は見境なく他人を攻撃する魔物ではないぞ。いや、そう見えるならそう思っていてもかまわないが」
「……ごめんなさい」
ディアナがあまりにピリピリしているので白先輩が皮肉を言ったのだけど、ディアナもさすがに自分の態度を反省したのかすぐに謝った。
こういう風に自分が悪いと思ったらすぐに謝れるのは、ディアナが素直でやさしいいい子である証だろう。
そんなところは羨ましくさえ思う。
「ハク先輩、その双眼鏡使わせてもらっていいですか?」
「私のものではないし、好きにすればいいだろう? 使う予定もない」
「ありがとうございます」
小さな東屋に設置されている大型の双眼鏡と、銅板に彫り込まれたマップのある場所を確保すると、さっそく学園特区内をチェックした。
一番に見るべきは、カフェエリアから離れた場所にあって、人がそれなりにいそうな場所だ。
家が遠い人たちが一時的に暮らす寮があるあたりが怪しいか。
実は僕たち探検クラブのクラブハウスもこの学生寮地区にある。
あのクラブハウスは建前はともかく実際には部長の家という訳だ。
念のためクラブハウスを窺って見ると、壁の内側に更に背の高い防壁がせり上がっていて、どこの要塞? という状態になっている。
さすが金持ちのセキュリティは凄い。
無駄な心配はしないことにして、一般の学生寮のほうを見る。
学生寮には窓から外を窺っている人がいっぱいいた。
そして、驚いたことに記録端末片手にウロウロしている人が何人か見える。
どうやら騒ぎはカフェエリアで発生していて、自分達のいるところは安全だと判断した人たちがスクープ狙いで記録映像を撮りに動いているようだった。
誘拐されている学生がいるっていう話はあまり広まっていないし、デマだと決めつけているのかもしれない。
と、あちこちをチェックしている内に、怪しい人影を発見した。
その人間は体格のいい大人で、見た目からして竜人種か魔人種のように見える。
はっきりとどちらかは、帽子を被っていて角のあるなしが判別できないのでわからない。
その男は、ふっと影に入ると、姿が見えなくなった。
「ん?」
「どうしたの?」
「今、竜人か魔人っぽい男の人がいたけど、急に姿が消えた」
「どのあたりだ」
僕が疑問を感じて上げた声に、ディアナが反応したので、何が起こったのかを説明していると、白先輩が突然割り込んで来た。
珍しいな。
僕は双眼鏡から目を離して、距離感を修正しながら場所を指し示す。
「あの、寮が立ち並ぶ区画の近くの路地です」
「魔力痕があるな」
「見えるんだ。すごい」
ディアナが驚く。
何か凄いことらしいが、僕にはその魔力痕なるものがわからない。
「魔力痕というのは? あっ!」
問いかけようとした僕の声を無視して、白先輩はばさりと羽を広げると展望台から飛び降りた。
おお、魔人種って飛べるんだ。そりゃあそうだよね、あれだけ立派な羽を持っているんだから。
「ディアナ、追おう!」
「うん」
ディアナが僕を抱えると、同じように展望台の崖から身を投げる。
もうすっかり馴染みとなったごうごうという風の音が耳の中でうなりを上げ、風が激しく顔に打ち付けた。
そして、ふいにその激しい風が止む。
羽を広げたディアナが空中で停止したのだ。
「キュキュウ!」
何が起こっているのか理解していないハルが、楽しそうに僕とディアナの肩を行き来している。
白先輩は、……速い! まるで目の錯覚かと思うような勢いで目的地へとすでに到達しようとしていた。
「ディアナ、魔力痕って?」
「魔力が意識的に放出された痕跡みたいなもの、かな? しばらくの間焦げ跡みたいにくすぶっている感じがするの。私は目では見えないけどね」
「ということは、あの男の人が姿を消したのは魔法を使ったってことか? あ! ってことは魔人ってことだね」
「うん。さっきの先輩の仲間かも」
「ハク先輩はそういうのとは、違うと思うけど」
「カモフラージュかもしれない」
「ディアナ、ハク先輩嫌い?」
「イツキに魔法を撃った」
「いや、あれはトゲのツタに向かって撃ったんだから、そこは許してあげて」
「むう」
どうもディアナにとっては例のツタ退治の件で微妙に白先輩に対して思うところがあるようだ。
そもそもあれは僕がツタの弱点を先輩に伝えてどうにかしてもらおうとしたんであって、先輩は助けてくれただけなんだよね。
それで嫌われるのは気の毒すぎるだろ。
見ると、先に現場についた白先輩は、影の部分をしばし見つめた後、顔を上げると周囲を見回し、また凄いスピードで移動をし始めた。
「ディアナ、ハク先輩を追って」
「うん」
「キュ~♪」
学園特区の状況など全くわからないハルがお気楽に空の旅を楽しんでいるのを見ていると、事件に対する緊張が解けてしまう気がして慌てて周囲に視線を向けた。
上空から見ると、周囲に動いている人影はあまり見えない。
ポツポツと見える人影も、事件が起こっている学園特区の中心部であるカフェエリアへと向かっているようで、僕たちの向かう方向とは逆になる。
と、僕たちよりも上のほうから何やら音が聞こえて来た。
「あ、滑空機だ。報道か」
空を飛べない種族が滑空するための道具はいろいろあるのだけど、そのほとんどは個人用だ。
でもそこから発展して、浮力エンジンを搭載した多人数用の空の乗り物が滑空機と呼ばれている。
僕たちが空を飛んでいるのを見られると後で怒られそうなので、急いでディアナに先輩近くの地上に降りるように言った。
「あの舟、向こうに行くみたいだから建物の間を飛べば見つからないよ」
ディアナは自信満々に言うとスピードを上げて高度を下げた。
あれは舟じゃないよという訂正は後でいいだろう。
低空で建物の間を縫うように飛ぶという行為はスリルがある。
ましてや自分で飛んでいない場合は。
僕は次から次へと視界をよぎる家や木立を意識しないようにしながら、地上に目を向けた。
あ、今。
「ディアナ、怪しい男を見つけた」
先輩が向かっている方向に先回りをかけていた僕たちは、それが功を奏したか、怪しい男を白先輩よりも先に発見した。
男は何かを目指して移動しているように見える。
その視線の方向を見ると、公園のトイレのところで女の子がおどおどと外を窺っているのが見えた。
あの子、あんなところで何しているんだ?
ぴょこんと飛び出た耳は、長耳種の印だ。
長耳種の人って危機察知能力が高くて、ちょっと不安になるとすぐに姿を消してしまうという特性がある。
もしかしてサイレンに驚いてトイレに逃げ込んだのかな?
怪しい男は明らかにその女生徒を狙っているようだった。
「あれ、もしかしてサクラちゃん」
ディアナの呟きが風の合間に聞こえた。
白先輩の僕への評価がきびしい。
「いえ、事件に介入しようとしているんじゃないんです。逃げ遅れた人がいないかと思って」
「それを余計なことと言うんだ。だがまぁお前はそういう奴だ好きにするがいいさ」
「先輩はどうしてここに?」
「避難さ」
「避難なら屋内のほうが安全ですよ」
「私のことは気にするな」
白先輩は意識して他人と関わらないようにしている人だ。
しかも根っからのアウトローという訳じゃなくって、本当は人がすごく好きなんじゃないかと思う。
なぜかというと、気がつくと必ず大勢の人の姿を見ることの出来る場所にいるからだ。
何か理由があるんだろうなとは思うけれど、友人でもなんでもない僕が詮索するべきことでもない。
とてもプライベートな問題だろうからだ。
でも、こういう風にあえて群れから距離を取るような生き方は、他人からすればとても気になるものだ。
実際、中等部時代、白先輩はとうていアウトローとは言えない立場になっていた。
魔人種という人類最強の一画である種族であることも先輩を周囲が放置しておいてくれなかった理由だろう。
それに先輩は降りかかる火の粉は払った。
自ら誰かを攻撃したりすることはなかったのだけど、攻撃されたらやり返した。
当たり前と言えば当たり前のことなんだけど、そのせいでいつの間にか学校の二大勢力の片方のトップに祭り上げられていたのだ。
まぁ、とは言っても、本人はそのグループに所属すらしていなかったんだけどね。
名前だけ使われて、派閥が発生していただけの話だ。
白先輩ともう一人の先輩をトップとする二大グループが中等部の学校内で衝突して、校内は荒れに荒れていた。
その原因となっていたのはルール無用の喧嘩沙汰だった。
そこで、僕は彼らの気持ちを誘導してルールに則ったデュエルやゲームで争うように仕向けた訳だ。
その結果、学校の秩序は回復して、僕たちも安心して勉強に集中できるようになったという経緯がある。
そもそも勝負しても勝ち負けもはっきりしない喧嘩や暴力沙汰で争う意味がなかったんだよね。
彼らは衝動的に争っていただけで、やられたらやり返すという収拾のつかない状態に陥っていた。
いずれ僕が関わらなくても、その虚しさに気付いたに違いない。だからその決着は当然の話だ。
とは言え、そのときの縁で、僕は先輩達と結構親しくなることが出来て、白先輩とも顔見知りとなった。
「あ、ハク先輩。以前裏市場で助けてもらったときはろくにお礼も言えなくてすみませんでした」
ディアナはやや緊張気味に僕の少し前に位置していたけど、僕がそう言って頭を下げると、一緒にぺこりと頭を下げた。
「あのときはどうも」
「そう警戒しなくても、私は見境なく他人を攻撃する魔物ではないぞ。いや、そう見えるならそう思っていてもかまわないが」
「……ごめんなさい」
ディアナがあまりにピリピリしているので白先輩が皮肉を言ったのだけど、ディアナもさすがに自分の態度を反省したのかすぐに謝った。
こういう風に自分が悪いと思ったらすぐに謝れるのは、ディアナが素直でやさしいいい子である証だろう。
そんなところは羨ましくさえ思う。
「ハク先輩、その双眼鏡使わせてもらっていいですか?」
「私のものではないし、好きにすればいいだろう? 使う予定もない」
「ありがとうございます」
小さな東屋に設置されている大型の双眼鏡と、銅板に彫り込まれたマップのある場所を確保すると、さっそく学園特区内をチェックした。
一番に見るべきは、カフェエリアから離れた場所にあって、人がそれなりにいそうな場所だ。
家が遠い人たちが一時的に暮らす寮があるあたりが怪しいか。
実は僕たち探検クラブのクラブハウスもこの学生寮地区にある。
あのクラブハウスは建前はともかく実際には部長の家という訳だ。
念のためクラブハウスを窺って見ると、壁の内側に更に背の高い防壁がせり上がっていて、どこの要塞? という状態になっている。
さすが金持ちのセキュリティは凄い。
無駄な心配はしないことにして、一般の学生寮のほうを見る。
学生寮には窓から外を窺っている人がいっぱいいた。
そして、驚いたことに記録端末片手にウロウロしている人が何人か見える。
どうやら騒ぎはカフェエリアで発生していて、自分達のいるところは安全だと判断した人たちがスクープ狙いで記録映像を撮りに動いているようだった。
誘拐されている学生がいるっていう話はあまり広まっていないし、デマだと決めつけているのかもしれない。
と、あちこちをチェックしている内に、怪しい人影を発見した。
その人間は体格のいい大人で、見た目からして竜人種か魔人種のように見える。
はっきりとどちらかは、帽子を被っていて角のあるなしが判別できないのでわからない。
その男は、ふっと影に入ると、姿が見えなくなった。
「ん?」
「どうしたの?」
「今、竜人か魔人っぽい男の人がいたけど、急に姿が消えた」
「どのあたりだ」
僕が疑問を感じて上げた声に、ディアナが反応したので、何が起こったのかを説明していると、白先輩が突然割り込んで来た。
珍しいな。
僕は双眼鏡から目を離して、距離感を修正しながら場所を指し示す。
「あの、寮が立ち並ぶ区画の近くの路地です」
「魔力痕があるな」
「見えるんだ。すごい」
ディアナが驚く。
何か凄いことらしいが、僕にはその魔力痕なるものがわからない。
「魔力痕というのは? あっ!」
問いかけようとした僕の声を無視して、白先輩はばさりと羽を広げると展望台から飛び降りた。
おお、魔人種って飛べるんだ。そりゃあそうだよね、あれだけ立派な羽を持っているんだから。
「ディアナ、追おう!」
「うん」
ディアナが僕を抱えると、同じように展望台の崖から身を投げる。
もうすっかり馴染みとなったごうごうという風の音が耳の中でうなりを上げ、風が激しく顔に打ち付けた。
そして、ふいにその激しい風が止む。
羽を広げたディアナが空中で停止したのだ。
「キュキュウ!」
何が起こっているのか理解していないハルが、楽しそうに僕とディアナの肩を行き来している。
白先輩は、……速い! まるで目の錯覚かと思うような勢いで目的地へとすでに到達しようとしていた。
「ディアナ、魔力痕って?」
「魔力が意識的に放出された痕跡みたいなもの、かな? しばらくの間焦げ跡みたいにくすぶっている感じがするの。私は目では見えないけどね」
「ということは、あの男の人が姿を消したのは魔法を使ったってことか? あ! ってことは魔人ってことだね」
「うん。さっきの先輩の仲間かも」
「ハク先輩はそういうのとは、違うと思うけど」
「カモフラージュかもしれない」
「ディアナ、ハク先輩嫌い?」
「イツキに魔法を撃った」
「いや、あれはトゲのツタに向かって撃ったんだから、そこは許してあげて」
「むう」
どうもディアナにとっては例のツタ退治の件で微妙に白先輩に対して思うところがあるようだ。
そもそもあれは僕がツタの弱点を先輩に伝えてどうにかしてもらおうとしたんであって、先輩は助けてくれただけなんだよね。
それで嫌われるのは気の毒すぎるだろ。
見ると、先に現場についた白先輩は、影の部分をしばし見つめた後、顔を上げると周囲を見回し、また凄いスピードで移動をし始めた。
「ディアナ、ハク先輩を追って」
「うん」
「キュ~♪」
学園特区の状況など全くわからないハルがお気楽に空の旅を楽しんでいるのを見ていると、事件に対する緊張が解けてしまう気がして慌てて周囲に視線を向けた。
上空から見ると、周囲に動いている人影はあまり見えない。
ポツポツと見える人影も、事件が起こっている学園特区の中心部であるカフェエリアへと向かっているようで、僕たちの向かう方向とは逆になる。
と、僕たちよりも上のほうから何やら音が聞こえて来た。
「あ、滑空機だ。報道か」
空を飛べない種族が滑空するための道具はいろいろあるのだけど、そのほとんどは個人用だ。
でもそこから発展して、浮力エンジンを搭載した多人数用の空の乗り物が滑空機と呼ばれている。
僕たちが空を飛んでいるのを見られると後で怒られそうなので、急いでディアナに先輩近くの地上に降りるように言った。
「あの舟、向こうに行くみたいだから建物の間を飛べば見つからないよ」
ディアナは自信満々に言うとスピードを上げて高度を下げた。
あれは舟じゃないよという訂正は後でいいだろう。
低空で建物の間を縫うように飛ぶという行為はスリルがある。
ましてや自分で飛んでいない場合は。
僕は次から次へと視界をよぎる家や木立を意識しないようにしながら、地上に目を向けた。
あ、今。
「ディアナ、怪しい男を見つけた」
先輩が向かっている方向に先回りをかけていた僕たちは、それが功を奏したか、怪しい男を白先輩よりも先に発見した。
男は何かを目指して移動しているように見える。
その視線の方向を見ると、公園のトイレのところで女の子がおどおどと外を窺っているのが見えた。
あの子、あんなところで何しているんだ?
ぴょこんと飛び出た耳は、長耳種の印だ。
長耳種の人って危機察知能力が高くて、ちょっと不安になるとすぐに姿を消してしまうという特性がある。
もしかしてサイレンに驚いてトイレに逃げ込んだのかな?
怪しい男は明らかにその女生徒を狙っているようだった。
「あれ、もしかしてサクラちゃん」
ディアナの呟きが風の合間に聞こえた。
0
あなたにおすすめの小説
ブスすぎて嫁の貰い手がないから閨勤侍女になれと言われたので縁を切ります、完全に!完全縁切りの先にあったのは孤独ではなくて…
ハートリオ
恋愛
ルフスは結婚が決まった従姉の閨勤侍女になるよう父親に命令されたのをきっかけに父に無視され冷遇されて来た日々を終わらせようとブラコン父と完全に縁を切る決意する。
一方、従姉の結婚相手はアルゲンテウス辺境伯とのことだが、実は手違いがあって辺境伯が結婚したいのはルフス。
そんなこんなの異世界ファンタジーラブです。
読んでいただけると嬉しいです。
行き遅れのお節介令嬢、氷の公爵様と結婚したら三人娘の母になりました
鳥柄ささみ
恋愛
お節介焼きで困っている人を放っておけないシアは、数多のご令嬢達から人気の令嬢だ。毎日ファンレターが届き、社交界に出れば令嬢に取り囲まれるほどである。
けれど、それに反比例するように男性からの人気はなく、二十七だというのに嫁の貰い手もないため、毎日母から小言をもらっていた。
そんなある日のこと、突然公爵家から縁談の話が。
シアは公爵家がなぜ自分に縁談など持ち掛けるのかと訝しく思いつつ話を受けると、なんと公爵の後妻として三人の娘の母代わりになれと言われる。
困惑するも、自分へ縁談を持ちかけた理由を聞いて、お節介なシアは嫁ぐこと決めたのだった。
夫になるレオナルドはイケメンなのに無表情で高圧的。三人の娘も二女のアンナを除いて長女のセレナも三女のフィオナもとても反抗的。
そんな中でもお節介パワーを発揮して、前向きに奮闘するシアの物語。
※他投稿サイトにも掲載中
王宮地味女官、只者じゃねぇ
宵森みなと
恋愛
地味で目立たず、ただ真面目に働く王宮の女官・エミリア。
しかし彼女の正体は――剣術・魔法・語学すべてに長けた首席卒業の才女にして、実はとんでもない美貌と魔性を秘めた、“自覚なしギャップ系”最強女官だった!?
王女付き女官に任命されたその日から、運命が少しずつ動き出す。
訛りだらけのマーレン語で王女に爆笑を起こし、夜会では仮面を外した瞬間、貴族たちを騒然とさせ――
さらには北方マーレン国から訪れた黒髪の第二王子をも、一瞬で虜にしてしまう。
「おら、案内させてもらいますけんの」
その一言が、国を揺らすとは、誰が想像しただろうか。
王女リリアは言う。「エミリアがいなければ、私は生きていけぬ」
副長カイルは焦る。「このまま、他国に連れて行かれてたまるか」
ジークは葛藤する。「自分だけを見てほしいのに、届かない」
そしてレオンハルト王子は心を決める。「妻に望むなら、彼女以外はいない」
けれど――当の本人は今日も地味眼鏡で事務作業中。
王族たちの心を翻弄するのは、無自覚最強の“訛り女官”。
訛って笑いを取り、仮面で魅了し、剣で守る――
これは、彼女の“本当の顔”が王宮を変えていく、壮麗な恋と成長の物語。
★この物語は、「枯れ専モブ令嬢」の5年前のお話です。クラリスが活躍する前で、少し若いイザークとライナルトがちょっと出ます。
魔法師団長の家政婦辞めたら溺愛されました【完結】
iru
恋愛
第19回 恋愛小説大賞エントリーしています。ぜひ1票お願いします。
小説家になろうですでに完結済みの作品です。よければお気に入りブックマークなどお願いします。
両親と旅をしている途中、魔物に襲われているところを、魔法師団に助けられたティナ。
両親は亡くなってしまったが、両親が命をかけて守ってくれた自分の命を無駄にせず強く生きていこうと決めた。
しかし、肉親も家もないティナが途方に暮れていると、魔物から助けてくれ、怪我の入院まで面倒を見てくれた魔法師団の団長レオニスから彼の家政婦として住み込みで働かないと誘われた。
魔物から助けられた時から、ひどく憧れていたレオニスの誘いを、ティナはありがたく受ける事にした。
自分はただの家政婦だと強く言い聞かせて、日に日に膨らむ恋心を抑え込むティナだった。
一方、レオニスもティナにどんどん惹かれていっていた。
初めはなくなった妹のようで放っては置けないと家政婦として雇ったが、その健気な様子に強く惹かれていった。
恋人になりたいが、年上で雇い主。
もしティナも同じ気持ちでないなら仕事まで奪ってしまうのではないか。
そんな思いで一歩踏み出せないレオニスだった。
そんな中ある噂から、ティナはレオニスの家政婦を辞めて家を出る決意をする。
レオニスは思いを伝えてティナを引き止めることができるのか?
両片思いのすれ違いのお話です。
有能女官の赴任先は辺境伯領
たぬきち25番
恋愛
お気に入り1000ありがとうございます!!
お礼SS追加決定のため終了取下げいたします。
皆様、お気に入り登録ありがとうございました。
現在、お礼SSの準備中です。少々お待ちください。
辺境伯領の当主が他界。代わりに領主になったのは元騎士団の隊長ギルベルト(26)
ずっと騎士団に在籍して領のことなど右も左もわからない。
そのため新しい辺境伯様は帳簿も書類も不備ばかり。しかも辺境伯領は王国の端なので修正も大変。
そこで仕事を終わらせるために、腕っぷしに定評のあるギリギリ貴族の男爵出身の女官ライラ(18)が辺境伯領に出向くことになった。
だがそこでライラを待っていたのは、元騎士とは思えないほどつかみどころのない辺境伯様と、前辺境伯夫妻の忘れ形見の3人のこどもたち(14歳男子、9歳男子、6歳女子)だった。
仕事のわからない辺境伯を助けながら、こどもたちの生活を助けたり、魔物を倒したり!?
そしていつしか、ライラと辺境伯やこどもたちとの関係が変わっていく……
※お待たせしました。
※他サイト様にも掲載中
理想の男性(ヒト)は、お祖父さま
たつみ
恋愛
月代結奈は、ある日突然、見知らぬ場所に立っていた。
そこで行われていたのは「正妃選びの儀」正妃に側室?
王太子はまったく好みじゃない。
彼女は「これは夢だ」と思い、とっとと「正妃」を辞退してその場から去る。
彼女が思いこんだ「夢設定」の流れの中、帰った屋敷は超アウェイ。
そんな中、現れたまさしく「理想の男性」なんと、それは彼女のお祖父さまだった!
彼女を正妃にするのを諦めない王太子と側近魔術師サイラスの企み。
そんな2人から彼女守ろうとする理想の男性、お祖父さま。
恋愛よりも家族愛を優先する彼女の日常に否応なく訪れる試練。
この世界で彼女がくだす決断と、肝心な恋愛の結末は?
◇◇◇◇◇設定はあくまでも「貴族風」なので、現実の貴族社会などとは異なります。
本物の貴族社会ではこんなこと通用しない、ということも多々あります。
R-Kingdom_1
他サイトでも掲載しています。
【完】出来損ない令嬢は、双子の娘を持つ公爵様と契約結婚する~いつの間にか公爵様と7歳のかわいい双子たちに、めいっぱい溺愛されていました~
夏芽空
恋愛
子爵令嬢のエレナは、常に優秀な妹と比較され家族からひどい扱いを受けてきた。
しかし彼女は7歳の双子の娘を持つ公爵――ジオルトと契約結婚したことで、最低な家族の元を離れることができた。
しかも、条件は最高。公の場で妻を演じる以外は自由に過ごしていい上に、さらには給料までも出してくてれるという。
夢のような生活を手に入れた――と、思ったのもつかの間。
いきなり事件が発生してしまう。
結婚したその翌日に、双子の姉が令嬢教育の教育係をやめさせてしまった。
しかもジオルトは仕事で出かけていて、帰ってくるのはなんと一週間後だ。
(こうなったら、私がなんとかするしかないわ!)
腹をくくったエレナは、おもいきった行動を起こす。
それがきっかけとなり、ちょっと癖のある美少女双子義娘と、彼女たちよりもさらに癖の強いジオルトとの距離が縮まっていくのだった――。
通りすがりのエルフに求婚された貧乏男爵令嬢です〜初対面なのに激重感情を向けられています〜
東雲暁
恋愛
時はヴィトリア朝時代後期のイングランド。幻想が消え、文明と科学が世界を塗り替えようとしていた時代。
エヴェリーナ・エイヴェリーはコッツウォルズ地方の小さな領地で慎ましく暮らす、17歳の貧乏男爵令嬢。ある日父親が嘘の投資話に騙されて、払えないほどの借金を背負うはめに。
借金返済と引き換えに舞い込んできたのは、実業家との婚約。彼はただ高貴な血筋が欲しいだけ。
「本当は、お父様とお母様みたいに愛し合って結婚したいのに……」
その婚約式に乱入してきたのはエルフを名乗る貴公子、アルサリオン。
「この婚約は無効です。なぜなら彼女は私のものですから。私……?通りすがりのエルフです」
......いや、ロンドンのど真ん中にエルフって通り過ぎるものですか!?っていうか貴方誰!?
エルフの常識はイングランドの非常識!私は普通に穏やかに領地で暮らしたいだけなのに。
貴方のことなんか、絶対に好きにならないわ!
ティーカップの底に沈む、愛と執着と少しの狂気。甘いお菓子と一緒に飲み干して。
これは、貧乏男爵令嬢と通りすがりのエルフの、互いの人生を掛けた365日の物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる