107 / 233
明鏡止水
その三
しおりを挟む
落ち着いてよく考えてみよう。
俺と伊藤さんの関係は現在はとてもデリケートな感じになっている。
伊藤さんは俺の事を命の恩人だと思っている。
そしてその恩を返すため俺のために何かをしたいと思って色々と献身的に奉仕してくれている。
それに対して俺ときたら、それを断固として拒絶することもせずに、さりとて据え膳だと受け止めて責任を取って想いを受け入れるという方向にも踏み出せず、曖昧にしたまま流されてひたすら彼女の献身だけを受け止めるという卑怯千万な状態だ。
なんでそんなことになっているのかというと、これはひたすら俺の我が儘にすぎない。
恩義がどうとか貸し借りとかで人の心を得るのは気が引けるという、頭でっかちのロマンチスト極まりない理由なのだ。
伊藤さんは本気だ。
それはここまでずっと付き合って来て理解している。
それなのに俺は彼女に答えを出さないまま、この気楽でぬくぬくとした状態を続けたいと無意識に思っているのだ。
だから受け入れることも突き放すことも出来ないのである。
「あの……」
伊藤さんがおずおずと言葉を継いだ。
「私は木村さんの負担になるつもりはありません。両親には、その、なんとかごまかしておきますから。何か言って来ても知らぬ存ぜぬで通していただけたらそれで」
「それは、駄目だろ」
俺にひたすら都合のいい提案に対して、思わず否定の言葉を口にする。
それってどんな厚顔無恥野郎だよ。
彼女にばっかり負担を掛けて悠々楽しく過ごすのか? さすがにそれは男として無理な話だ。
正直な話、俺は彼女が好きだ。
可愛らしいし、優しいし、頭のいい女性で、それでいながらどこか芯のある強さがある。
これ以上は望めないぐらい、素晴らしい女性だと思う。
俺が引っかかっているのは、彼女の献身は全て俺への感謝の念による義務感に近い想いからの物ではないかということだ。
一目惚れとかは有り得ないと、身の程を知っている。
そんなことはわかっているが、だからと言って自分の内面に他人を惹き付ける何かがあるかと言えばそれも怪しい。
何と言っても、俺は今まで夢を追うと言いながら、ひたすら現実から目を逸らして逃げて来たのではないか? という漠然とした自分に対する不信があるのだ。
自分自身を信じ切れていない人間が、どうして他人に愛されると思えるだろうか。
いや、それでも恋愛に夢を持っていること自体が、もう俺の駄目な所なのかもしれない。
「木村さんは、私を信じられませんか? ……いえ、この言い方は卑怯ですね。私が木村さんを好きでいることが感謝からの義務感だけとお思いですか?」
「えっ!」
俺は内心を読まれたように感じてドキリとする。
伊藤さん、本当に読心能力お持ちじゃないですよね?
「私、無理なんかしていません。すごく楽しいんです。木村さんと一緒にいるととても楽に息が出来る気がするんです。木村さんは、……あなたはとてもキラキラとしています。私は僻地育ちだから、都会の空気が合わなくて、ずっとなんだか息苦しいと感じていたんです。でも、あなたと一緒にいるとそうじゃなくなる。上手く言えませんけど、私は決して義務感であなたの傍にいたい訳じゃないんです。むしろ我が儘がすぎるぐらいだと、そう思っているんですよ」
「う……あ」
なんだろう、もしかしてこれって、今って、女性からの告白を受けているんだろうか?
そんなことが妄想以外で有り得るんだろうか?
え? マジでか?
途端に、俺は自分が貧乏揺すりを始めていることに気づいてコップの水を一気に煽った。
落ち着け、大丈夫だ、問題ない。
何が問題ないかよくわからないけど、大丈夫だ。
そんな混乱のさなか、突然、背中にひやりとした寒気が走った。
俺は反射的に立ち上がると、何かを感じた方向に視線を向ける。
「木村さん?」
たちまち頭が冷えて、意識が切り替わる。
どこかで異常事態が起こっていた。
そんな俺の様子を見て何かを悟ったのか、伊藤さんはさっと顔を引き締めると、
「行ってください」
と俺を促した。
なにこの娘、凄いカッコイイ。
俺は一瞬真剣な顔で俺にそう告げる伊藤さんに見惚れて異常事態を忘れた。
そして、既に異常事態そのものが消え去ったことに気づく。
「あ、いえ、終わった? みたいです」
伊藤さんは一瞬キョトンとして、ホッとしたような笑顔を見せた。
「よかった」
あ、さっきのキリッとした顔は無理をなさってたんですか?
俺、ちょっとドキドキしたんですけど。
結局僅かな間に感じた異様な気配は直ぐに消えて再び発生することは無かった。
最近は迷宮の影響で瘴気が濃くなる傾向にある。
はっきり言ってこの街ではいつ怪異が発生してもおかしくない状況なのだ。
しかし一方で、今、この街には怪異を自分の糧とする冒険者達がたむろしている。
連中は基本的には特区から出て来ないが、許可を取れば一般の街に出ることも出来た。
そして連中は緊急措置ライセンスを持っているのが大半だ。
怪異が発生しても、そいつらが気づいてすぐに狩ってしまってもおかしなことではなかった。
だが、気掛かりなこともある。
お上からの情報によれば、例の迷宮で確保した犯罪者のリーダーが拘束場所から逃げてまだ捕まっていないのだ。
正直何やってんだって気持ちはあるが、言っても仕方ないしな。
あんな邪悪な野郎がこの街を闊歩しているかと思うと、不安でならない。
「なんか変な感じになっちゃいましたけど、ええっと、俺も真剣に考えてみます。少し時間をもらってもいいですか?」
「はい。私、慌てたりしません。両親がどう言おうと、あなたが心を決めるのを待ちますから、ちゃんと自分の気持ちを大事にしてくださいね。……ふふ、って偉そうに言ってますけど、私、今すごくドキドキしてるんですよ。こんな我が儘な女いらないって言われるかもしれないって」
「いや、その、伊藤さんの我が儘は俺は好きです」
咄嗟に言って、自分で顔が赤くなるのを感じた。
何ナチュラルに好きとか言ってんだ? 俺。
こわごわ目を上げて伊藤さんを見ると、彼女も顔を赤く染めている。
俺たちいい大人なのに、なんか恥ずかしいよな。
伊藤さんを駅まで送り届けた後、俺は少し遠回りして帰ることにした。
先程感じた異物感のような物は今は消え去って、特に騒ぎが起こっている場所もない。
最近は当たり前のように薄い瘴気があちこちに溜まっているが、それも活性化しない限りは毒にはならないだろう。
俺はゆっくりと夜の街を歩いた。
今は伊藤さんとのことを考えても結論は出ない気がして、ごまかすように仕事のことを考える。
夢のカケラを利用するにあたって一番の問題はそのエネルギー変換だ。
完全な封印状態で術式を発動させてそこで生じた波動エネルギーを鉱物体に蓄積させる。
だが、この方法には絶対に術式が必要であり、それは家電製品には使えない。
う~ん、無理っぽいよな、どう考えても。
街灯の少ないほう少ないほうへとなんとなく歩いて、夜の公園に足を踏み入れた。
何気なくこんなとこに来ちまったけど、ここってこの時間はカップルだらけなんじゃないか?
今の俺には刺激が強すぎる。
なんとなく気が引けて、元の道に戻ろうかと思った俺は、そこでふと、獣の気配を感じて足を止めた。
夜の公園には犬を連れて散歩する人は多い。
だから別におかしい気配ではないはずだった。
闇を透かして見た先に、確かに中型犬程度の犬らしきシルエットがあった。
興奮した風に地面に顔を突っ込んでいる。
何かを食っているらしい。
ガフガフと息遣いも荒くがっついているその犬には、リードを握っている飼い主はいなかった。
見ると、その犬が食っているのは、誰かの弁当のようだ。
弁当箱がそのままぶちまけられて中身が全部露出してしまっている。
「なんか、おかしくないか?」
一人で呟いて、俺は気配を探った。
犬の頭を撫でてやりながら周りを見渡すが、別におかしな気配はない。
いや、
「どうして誰もいないんだ?」
夜とは言ってもまだ八時を過ぎた程度、この公園は普段散歩をする老若男女や、カップルの憩いの場となっているはずだ。
それなのに、この飼い主からはぐれたらしい犬しかここにはいない。
俺は漠然とした不安を感じながら一人その場に佇んでいた。
俺と伊藤さんの関係は現在はとてもデリケートな感じになっている。
伊藤さんは俺の事を命の恩人だと思っている。
そしてその恩を返すため俺のために何かをしたいと思って色々と献身的に奉仕してくれている。
それに対して俺ときたら、それを断固として拒絶することもせずに、さりとて据え膳だと受け止めて責任を取って想いを受け入れるという方向にも踏み出せず、曖昧にしたまま流されてひたすら彼女の献身だけを受け止めるという卑怯千万な状態だ。
なんでそんなことになっているのかというと、これはひたすら俺の我が儘にすぎない。
恩義がどうとか貸し借りとかで人の心を得るのは気が引けるという、頭でっかちのロマンチスト極まりない理由なのだ。
伊藤さんは本気だ。
それはここまでずっと付き合って来て理解している。
それなのに俺は彼女に答えを出さないまま、この気楽でぬくぬくとした状態を続けたいと無意識に思っているのだ。
だから受け入れることも突き放すことも出来ないのである。
「あの……」
伊藤さんがおずおずと言葉を継いだ。
「私は木村さんの負担になるつもりはありません。両親には、その、なんとかごまかしておきますから。何か言って来ても知らぬ存ぜぬで通していただけたらそれで」
「それは、駄目だろ」
俺にひたすら都合のいい提案に対して、思わず否定の言葉を口にする。
それってどんな厚顔無恥野郎だよ。
彼女にばっかり負担を掛けて悠々楽しく過ごすのか? さすがにそれは男として無理な話だ。
正直な話、俺は彼女が好きだ。
可愛らしいし、優しいし、頭のいい女性で、それでいながらどこか芯のある強さがある。
これ以上は望めないぐらい、素晴らしい女性だと思う。
俺が引っかかっているのは、彼女の献身は全て俺への感謝の念による義務感に近い想いからの物ではないかということだ。
一目惚れとかは有り得ないと、身の程を知っている。
そんなことはわかっているが、だからと言って自分の内面に他人を惹き付ける何かがあるかと言えばそれも怪しい。
何と言っても、俺は今まで夢を追うと言いながら、ひたすら現実から目を逸らして逃げて来たのではないか? という漠然とした自分に対する不信があるのだ。
自分自身を信じ切れていない人間が、どうして他人に愛されると思えるだろうか。
いや、それでも恋愛に夢を持っていること自体が、もう俺の駄目な所なのかもしれない。
「木村さんは、私を信じられませんか? ……いえ、この言い方は卑怯ですね。私が木村さんを好きでいることが感謝からの義務感だけとお思いですか?」
「えっ!」
俺は内心を読まれたように感じてドキリとする。
伊藤さん、本当に読心能力お持ちじゃないですよね?
「私、無理なんかしていません。すごく楽しいんです。木村さんと一緒にいるととても楽に息が出来る気がするんです。木村さんは、……あなたはとてもキラキラとしています。私は僻地育ちだから、都会の空気が合わなくて、ずっとなんだか息苦しいと感じていたんです。でも、あなたと一緒にいるとそうじゃなくなる。上手く言えませんけど、私は決して義務感であなたの傍にいたい訳じゃないんです。むしろ我が儘がすぎるぐらいだと、そう思っているんですよ」
「う……あ」
なんだろう、もしかしてこれって、今って、女性からの告白を受けているんだろうか?
そんなことが妄想以外で有り得るんだろうか?
え? マジでか?
途端に、俺は自分が貧乏揺すりを始めていることに気づいてコップの水を一気に煽った。
落ち着け、大丈夫だ、問題ない。
何が問題ないかよくわからないけど、大丈夫だ。
そんな混乱のさなか、突然、背中にひやりとした寒気が走った。
俺は反射的に立ち上がると、何かを感じた方向に視線を向ける。
「木村さん?」
たちまち頭が冷えて、意識が切り替わる。
どこかで異常事態が起こっていた。
そんな俺の様子を見て何かを悟ったのか、伊藤さんはさっと顔を引き締めると、
「行ってください」
と俺を促した。
なにこの娘、凄いカッコイイ。
俺は一瞬真剣な顔で俺にそう告げる伊藤さんに見惚れて異常事態を忘れた。
そして、既に異常事態そのものが消え去ったことに気づく。
「あ、いえ、終わった? みたいです」
伊藤さんは一瞬キョトンとして、ホッとしたような笑顔を見せた。
「よかった」
あ、さっきのキリッとした顔は無理をなさってたんですか?
俺、ちょっとドキドキしたんですけど。
結局僅かな間に感じた異様な気配は直ぐに消えて再び発生することは無かった。
最近は迷宮の影響で瘴気が濃くなる傾向にある。
はっきり言ってこの街ではいつ怪異が発生してもおかしくない状況なのだ。
しかし一方で、今、この街には怪異を自分の糧とする冒険者達がたむろしている。
連中は基本的には特区から出て来ないが、許可を取れば一般の街に出ることも出来た。
そして連中は緊急措置ライセンスを持っているのが大半だ。
怪異が発生しても、そいつらが気づいてすぐに狩ってしまってもおかしなことではなかった。
だが、気掛かりなこともある。
お上からの情報によれば、例の迷宮で確保した犯罪者のリーダーが拘束場所から逃げてまだ捕まっていないのだ。
正直何やってんだって気持ちはあるが、言っても仕方ないしな。
あんな邪悪な野郎がこの街を闊歩しているかと思うと、不安でならない。
「なんか変な感じになっちゃいましたけど、ええっと、俺も真剣に考えてみます。少し時間をもらってもいいですか?」
「はい。私、慌てたりしません。両親がどう言おうと、あなたが心を決めるのを待ちますから、ちゃんと自分の気持ちを大事にしてくださいね。……ふふ、って偉そうに言ってますけど、私、今すごくドキドキしてるんですよ。こんな我が儘な女いらないって言われるかもしれないって」
「いや、その、伊藤さんの我が儘は俺は好きです」
咄嗟に言って、自分で顔が赤くなるのを感じた。
何ナチュラルに好きとか言ってんだ? 俺。
こわごわ目を上げて伊藤さんを見ると、彼女も顔を赤く染めている。
俺たちいい大人なのに、なんか恥ずかしいよな。
伊藤さんを駅まで送り届けた後、俺は少し遠回りして帰ることにした。
先程感じた異物感のような物は今は消え去って、特に騒ぎが起こっている場所もない。
最近は当たり前のように薄い瘴気があちこちに溜まっているが、それも活性化しない限りは毒にはならないだろう。
俺はゆっくりと夜の街を歩いた。
今は伊藤さんとのことを考えても結論は出ない気がして、ごまかすように仕事のことを考える。
夢のカケラを利用するにあたって一番の問題はそのエネルギー変換だ。
完全な封印状態で術式を発動させてそこで生じた波動エネルギーを鉱物体に蓄積させる。
だが、この方法には絶対に術式が必要であり、それは家電製品には使えない。
う~ん、無理っぽいよな、どう考えても。
街灯の少ないほう少ないほうへとなんとなく歩いて、夜の公園に足を踏み入れた。
何気なくこんなとこに来ちまったけど、ここってこの時間はカップルだらけなんじゃないか?
今の俺には刺激が強すぎる。
なんとなく気が引けて、元の道に戻ろうかと思った俺は、そこでふと、獣の気配を感じて足を止めた。
夜の公園には犬を連れて散歩する人は多い。
だから別におかしい気配ではないはずだった。
闇を透かして見た先に、確かに中型犬程度の犬らしきシルエットがあった。
興奮した風に地面に顔を突っ込んでいる。
何かを食っているらしい。
ガフガフと息遣いも荒くがっついているその犬には、リードを握っている飼い主はいなかった。
見ると、その犬が食っているのは、誰かの弁当のようだ。
弁当箱がそのままぶちまけられて中身が全部露出してしまっている。
「なんか、おかしくないか?」
一人で呟いて、俺は気配を探った。
犬の頭を撫でてやりながら周りを見渡すが、別におかしな気配はない。
いや、
「どうして誰もいないんだ?」
夜とは言ってもまだ八時を過ぎた程度、この公園は普段散歩をする老若男女や、カップルの憩いの場となっているはずだ。
それなのに、この飼い主からはぐれたらしい犬しかここにはいない。
俺は漠然とした不安を感じながら一人その場に佇んでいた。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
旧校舎の地下室
守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
セーラー服美人女子高生 ライバル同士の一騎討ち
ヒロワークス
ライト文芸
女子高の2年生まで校内一の美女でスポーツも万能だった立花美帆。しかし、3年生になってすぐ、同じ学年に、美帆と並ぶほどの美女でスポーツも万能な逢沢真凛が転校してきた。
クラスは、隣りだったが、春のスポーツ大会と夏の水泳大会でライバル関係が芽生える。
それに加えて、美帆と真凛は、隣りの男子校の俊介に恋をし、どちらが俊介と付き合えるかを競う恋敵でもあった。
そして、秋の体育祭では、美帆と真凛が走り高跳びや100メートル走、騎馬戦で対決!
その結果、放課後の体育館で一騎討ちをすることに。
中1でEカップって巨乳だから熱く甘く生きたいと思う真理(マリー)と小説家を目指す男子、光(みつ)のラブな日常物語
jun( ̄▽ ̄)ノ
大衆娯楽
中1でバスト92cmのブラはEカップというマリーと小説家を目指す男子、光の日常ラブ
★作品はマリーの語り、一人称で進行します。
勇者の隣に住んでいただけの村人の話。
カモミール
ファンタジー
とある村に住んでいた英雄にあこがれて勇者を目指すレオという少年がいた。
だが、勇者に選ばれたのはレオの幼馴染である少女ソフィだった。
その事実にレオは打ちのめされ、自堕落な生活を送ることになる。
だがそんなある日、勇者となったソフィが死んだという知らせが届き…?
才能のない村びとである少年が、幼馴染で、好きな人でもあった勇者の少女を救うために勇気を出す物語。
日本新世紀ー日本の変革から星間連合の中の地球へー
黄昏人
SF
現在の日本、ある地方大学の大学院生のPCが化けた!
あらゆる質問に出してくるとんでもなくスマートで完璧な答え。この化けたPC“マドンナ”を使って、彼、誠司は核融合発電、超バッテリーとモーターによるあらゆるエンジンの電動化への変換、重力エンジン・レールガンの開発・実用化などを通じて日本の経済・政治状況及び国際的な立場を変革していく。
さらに、こうしたさまざまな変革を通じて、日本が主導する地球防衛軍は、巨大な星間帝国の侵略を跳ね返すことに成功する。その結果、地球人類はその星間帝国の圧政にあえいでいた多数の歴史ある星間国家の指導的立場になっていくことになる。
この中で、自らの進化の必要性を悟った人類は、地球連邦を成立させ、知能の向上、他星系への植民を含む地球人類全体の経済の底上げと格差の是正を進める。
さらには、マドンナと誠司を擁する地球連邦は、銀河全体の生物に迫る危機の解明、撃退法の構築、撃退を主導し、銀河のなかに確固たる地位を築いていくことになる。
アブナイお殿様-月野家江戸屋敷騒動顛末-(R15版)
三矢由巳
歴史・時代
時は江戸、老中水野忠邦が失脚した頃のこと。
佳穂(かほ)は江戸の望月藩月野家上屋敷の奥方様に仕える中臈。
幼い頃に会った千代という少女に憧れ、奥での一生奉公を望んでいた。
ところが、若殿様が急死し事態は一変、分家から養子に入った慶温(よしはる)こと又四郎に侍ることに。
又四郎はずっと前にも会ったことがあると言うが、佳穂には心当たりがない。
海外の事情や英吉利語を教える又四郎に翻弄されるも、惹かれていく佳穂。
一方、二人の周辺では次々に不可解な事件が起きる。
事件の真相を追うのは又四郎や屋敷の人々、そしてスタンダードプードルのシロ。
果たして、佳穂は又四郎と結ばれるのか。
シロの鼻が真実を追い詰める!
別サイトで発表した作品のR15版です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる