127 / 233
氷の下に眠る魚
その四
しおりを挟む
どうしてもお父さんと二人だけでしなければならない話があると申し込んだら、伊藤さんには不安な顔をされたが、意外なことに当の父親は断らなかった。
伊藤さんの母親のほうは終始にこにこしているだけで彼女自身がどう思っているかは全く読み取れない。
ある意味最強の人かもしれなかった。
伊藤父が話をする場所として俺を誘ったのは、この家の地下にある、地上からは全く予想出来ない巨大な書庫だった。
なんでも父親以外出入り禁止らしい。
ええっと、もしかして密室殺人事件が発生するのかな?
冗談半分、本気半分でそんなことを考える。
元々彫りが深くいかつい西洋地域の顔立ちである伊藤父の巌のような顔が、何かを決意したように引き締められていて、背中を見て歩いている時でさえ殺気を感じ取れた。
実際、話の流れ次第ではどうなるかわからない危うさもある。
しかし、伊藤さんと共に生きていく道を選ぶ以上は、これは避けられない試練でもあった。
蛇をたたき起こすためにあえてヤブを突付かなくてはならない時もあるのだ。
「逃げずについてきたのは自信があるからか? だか、いかに力あるモノも不滅では有り得ないということを理解しているか? 力あるモノの傲慢さは隙でもあるのだよ」
振り向いた伊藤父は、いや、元冒険者ジェームズは俺に向かってひんやりとした笑顔でそう言った。
いきなり威嚇か?
いくらなんでも娘さんの父親がその交際相手かも? と疑った男に向ける言葉じゃあないよな。
やはり俺が二人きりで話したいと言った意味が理解っているということだ。
これで確信した。
つまり「故意」に全てを仕組んでいたのだ。
「なんで逃げる必要があるんですか? 俺は大切な人のお父さんに彼女のことで相談があるだけですよ」
俺の言葉にブラウンの太い眉がぴくりと動く。
真意を計るように俺を伺った彼は、ニヤリと笑った。
「まぁいい。そこのテーブルに腰掛けたまえ、ここには茶ぐらいは出せる設備はある」
「おじゃまします」
やたら分厚いドアを彼が閉めると、ロックの音が複雑に響く。
魔術に依らない機械的な多重ロックだ。
魔術にも機械にもそれぞれ利点と弱点があるが、機械的なロックはその構造が理解出来ないと魔術的にも物理的にも開くことが出来ない強みがある。
防犯的には物理的なロックに遮蔽魔術を使うのが最強と言われている所以だ。
視覚の暴力に近い作務衣姿のいかつい外国人である伊藤さんの父親、元冒険者ジェームズは、俺に、大きめのがっしりとした天然一枚板のテーブルに備わった椅子を勧めると、自分は書斎の一角にある簡易キッチンに向かった。
出される物に口を付けたくないなぁ。
……凄く。
この地下の書庫は小さな図書館とでも言ったほうがいい規模だった。
いや、本棚が周囲に立ち並んだシアタールームと言った感じか?
壁の一画を広く開けて、埋め込みのスピーカーがあちこちに配置されている。
正に理想の男の隠れ家的な場所だ。
うん、伊藤さんのお父さんは本当に成功した冒険者なんだろうな。
冒険者は長く続ける程生存率が下がる仕事だと言われている。
最初の1年で半分に減り、5年で2割が削れ、その後は引退と死亡で1年毎に3割程が脱落する。
多くの冒険者は生き残るために徒党を組む。
それがパーティとかギルドとか便宜上呼ばれているものだ。
実は言われている程強固な繋がりではないと聞いているが、長生きしている冒険者程顔が広いのは間違いない。
そして広く囁かれている噂がある。
5年生き延びた冒険者は強運、10年生き延びた冒険者は狡猾、そして、20年以上生き延びた冒険者を詮索してはならない、なぜなら探れば消されるからだ。
そんな言葉がまことしやかに囁かれている程に冒険者という存在は秘密主義である。
手ずから淹れて貰ったコーヒーを前に、それに口をつけることなく、俺は切り出した。
「伊藤さんは、……貴方のお嬢さんは無能力者ではありませんね」
「ほう?」
ジェームズ氏は不思議なことを聞いたという風に俺を見た。
「彼女は義務教育を受けていない。家族が冒険者でその居住が定まらなかったから仕方がなかった。いかにもな言い分ですね。誰も疑問に思わないでしょう」
「ふむ」
彼は尚もどこか訝しげに俺の顔を見ながら話を聞いている。
恐ろしい程に他意が無い表情に見えた。
俺に確信が無ければ自分の考えを疑った所だろう。
「だけど彼女に義務教育を受けさせなかった理由は別にあるのでしょう? 大体の大きな国では学校に入る前に身体測定を行います。健康状態を調べるという理由もありますが、あれの大きな目的は能力者を初期の段階で保護することにある。多くの異能は後天的に発現したりもするものなのでこの検査に引っかからないこともあります。ですが、とある能力は体質に依存するので間違いなくこの検査に引っ掛かってしまうでしょう」
ジェームズ氏は無言だ。
その表情からは内面の感情が全く伺えない。
ただ、部屋の中にピリピリとした空気が張り詰めていくような感じがしていた。
「彼女は巫女だ。そうですね」
冒険者ジェームズはぴくりともしなかった。
「不思議なことを聞く。無能力者と巫女とは全く違うものだぞ。真逆と言っていい。どうしてそんな風に思い込んでしまったんだ?」
思い込みか、本当にそうだったら良かったんだけど。
「真逆だからですよ。生まれつき波動が閉じているがゆえに外部の波動も自身の波動も互いに干渉することのない無能力者。生まれつき自身の波動が外部の波動に干渉を受けやすいのでどんな波動をも飲み込める巫女の体質持ち。でももし巫女の体質がどんな波動でも飲み込んで模倣出来るのならば、閉じている状態の波動である無能力者も模倣出来るでしょう? 後は簡単だ。刷り込みと一緒ですよ、無能力者を側に置いて、その人間と同じ体質だと思い込ませればいい」
「面白い推測だな」
「面白くはありませんよ」
面白いはずがない。
どこの国でも巫女の体質持ちは貴重だ。
あの正統教会ですら巫女を覚者と呼び利用している。
国に庇護を求めるなら国民にはその才を国のために使う義務がある。
そんな考えを多くの国は持っているし、またそうでなければ怪異から全うな営みを守る力が足りなくなってしまうのだ。
ほとんどの国では子供の頃の検査で巫女だと分かると隔離されて特別な教育を受ける。
精霊や神と呼ばれる巨大な、人と敵対しない怪異は、人と違い過ぎて対話が出来ないものだが、巫女の中にこれらを降ろすことにより意思疎通が出来るのだ。
太古の昔より人間が自分達を守るために精霊や神を利用した裏には巫女の存在がある。
わかっていて巫女を秘すことは、国家反逆に近い行為だと非難されてもおかしくはない程だ。
ジェームズ氏の人差し指がぴくりと動く。
何かを仕掛けようとしていると感じた俺は慌てて言葉を継いだ。
「俺は彼女を護りたい」
ジェームズ氏は不審そうに俺を見た。
「何からだ? 仮に娘が巫女の能力を持っていたとしても、幼少時に訓練を受けていないまま育ってしまっては巫女としてはもはや価値がない。今更欲する相手などいないだろう」
「なるほど、そう思ったから定住を決めたのですね。壁がある生活は安定して不安が少ない。無能力者として暮らすお嬢さんは不便な思いはするだろうけど大きな都市なら身体的な障害を持つ者に配慮のある都市設計をしているからそれほど嫌な思いはせずに暮らせますし」
俺は溜息を吐いた。
「あなたは巫女を知らない。確かに二次性徴前に訓練をしなかった巫女は大きな力を操ることは出来ないでしょう。しかしその体質はどのようにでも利用出来るんです。国に保護された巫女はまず表に出ない。あなたが知らないのも無理はない」
ジェームズ氏、いや、伊藤さんの父親は厳しいまなざしで俺をじっと見つめた。
「どういうことだ」
俺もまた彼を睨むように見た。
本人の意思を確認することなく、その道を歪めてしまった父親。
だからと言って国に保護されることが必ずしも正しい訳ではないが、それでも、選択の幅が狭まったとは言えるだろう。
いや、生涯隠し通せたのならそれはそれでよかったのかもしれない。
伊藤さんは何も知らないまま幸福に生きることも出来ただろう。
この壁に護られた都市にあの野郎が降臨して迷宮なんぞを創らなければの話だが。
「巫女にはなれないが、器にはなれるということですよ。彼女は人の形をした水晶のようなものだ。彼女の中に活きたままの怪異を封じることは可能なんです」
伊藤さんの母親のほうは終始にこにこしているだけで彼女自身がどう思っているかは全く読み取れない。
ある意味最強の人かもしれなかった。
伊藤父が話をする場所として俺を誘ったのは、この家の地下にある、地上からは全く予想出来ない巨大な書庫だった。
なんでも父親以外出入り禁止らしい。
ええっと、もしかして密室殺人事件が発生するのかな?
冗談半分、本気半分でそんなことを考える。
元々彫りが深くいかつい西洋地域の顔立ちである伊藤父の巌のような顔が、何かを決意したように引き締められていて、背中を見て歩いている時でさえ殺気を感じ取れた。
実際、話の流れ次第ではどうなるかわからない危うさもある。
しかし、伊藤さんと共に生きていく道を選ぶ以上は、これは避けられない試練でもあった。
蛇をたたき起こすためにあえてヤブを突付かなくてはならない時もあるのだ。
「逃げずについてきたのは自信があるからか? だか、いかに力あるモノも不滅では有り得ないということを理解しているか? 力あるモノの傲慢さは隙でもあるのだよ」
振り向いた伊藤父は、いや、元冒険者ジェームズは俺に向かってひんやりとした笑顔でそう言った。
いきなり威嚇か?
いくらなんでも娘さんの父親がその交際相手かも? と疑った男に向ける言葉じゃあないよな。
やはり俺が二人きりで話したいと言った意味が理解っているということだ。
これで確信した。
つまり「故意」に全てを仕組んでいたのだ。
「なんで逃げる必要があるんですか? 俺は大切な人のお父さんに彼女のことで相談があるだけですよ」
俺の言葉にブラウンの太い眉がぴくりと動く。
真意を計るように俺を伺った彼は、ニヤリと笑った。
「まぁいい。そこのテーブルに腰掛けたまえ、ここには茶ぐらいは出せる設備はある」
「おじゃまします」
やたら分厚いドアを彼が閉めると、ロックの音が複雑に響く。
魔術に依らない機械的な多重ロックだ。
魔術にも機械にもそれぞれ利点と弱点があるが、機械的なロックはその構造が理解出来ないと魔術的にも物理的にも開くことが出来ない強みがある。
防犯的には物理的なロックに遮蔽魔術を使うのが最強と言われている所以だ。
視覚の暴力に近い作務衣姿のいかつい外国人である伊藤さんの父親、元冒険者ジェームズは、俺に、大きめのがっしりとした天然一枚板のテーブルに備わった椅子を勧めると、自分は書斎の一角にある簡易キッチンに向かった。
出される物に口を付けたくないなぁ。
……凄く。
この地下の書庫は小さな図書館とでも言ったほうがいい規模だった。
いや、本棚が周囲に立ち並んだシアタールームと言った感じか?
壁の一画を広く開けて、埋め込みのスピーカーがあちこちに配置されている。
正に理想の男の隠れ家的な場所だ。
うん、伊藤さんのお父さんは本当に成功した冒険者なんだろうな。
冒険者は長く続ける程生存率が下がる仕事だと言われている。
最初の1年で半分に減り、5年で2割が削れ、その後は引退と死亡で1年毎に3割程が脱落する。
多くの冒険者は生き残るために徒党を組む。
それがパーティとかギルドとか便宜上呼ばれているものだ。
実は言われている程強固な繋がりではないと聞いているが、長生きしている冒険者程顔が広いのは間違いない。
そして広く囁かれている噂がある。
5年生き延びた冒険者は強運、10年生き延びた冒険者は狡猾、そして、20年以上生き延びた冒険者を詮索してはならない、なぜなら探れば消されるからだ。
そんな言葉がまことしやかに囁かれている程に冒険者という存在は秘密主義である。
手ずから淹れて貰ったコーヒーを前に、それに口をつけることなく、俺は切り出した。
「伊藤さんは、……貴方のお嬢さんは無能力者ではありませんね」
「ほう?」
ジェームズ氏は不思議なことを聞いたという風に俺を見た。
「彼女は義務教育を受けていない。家族が冒険者でその居住が定まらなかったから仕方がなかった。いかにもな言い分ですね。誰も疑問に思わないでしょう」
「ふむ」
彼は尚もどこか訝しげに俺の顔を見ながら話を聞いている。
恐ろしい程に他意が無い表情に見えた。
俺に確信が無ければ自分の考えを疑った所だろう。
「だけど彼女に義務教育を受けさせなかった理由は別にあるのでしょう? 大体の大きな国では学校に入る前に身体測定を行います。健康状態を調べるという理由もありますが、あれの大きな目的は能力者を初期の段階で保護することにある。多くの異能は後天的に発現したりもするものなのでこの検査に引っかからないこともあります。ですが、とある能力は体質に依存するので間違いなくこの検査に引っ掛かってしまうでしょう」
ジェームズ氏は無言だ。
その表情からは内面の感情が全く伺えない。
ただ、部屋の中にピリピリとした空気が張り詰めていくような感じがしていた。
「彼女は巫女だ。そうですね」
冒険者ジェームズはぴくりともしなかった。
「不思議なことを聞く。無能力者と巫女とは全く違うものだぞ。真逆と言っていい。どうしてそんな風に思い込んでしまったんだ?」
思い込みか、本当にそうだったら良かったんだけど。
「真逆だからですよ。生まれつき波動が閉じているがゆえに外部の波動も自身の波動も互いに干渉することのない無能力者。生まれつき自身の波動が外部の波動に干渉を受けやすいのでどんな波動をも飲み込める巫女の体質持ち。でももし巫女の体質がどんな波動でも飲み込んで模倣出来るのならば、閉じている状態の波動である無能力者も模倣出来るでしょう? 後は簡単だ。刷り込みと一緒ですよ、無能力者を側に置いて、その人間と同じ体質だと思い込ませればいい」
「面白い推測だな」
「面白くはありませんよ」
面白いはずがない。
どこの国でも巫女の体質持ちは貴重だ。
あの正統教会ですら巫女を覚者と呼び利用している。
国に庇護を求めるなら国民にはその才を国のために使う義務がある。
そんな考えを多くの国は持っているし、またそうでなければ怪異から全うな営みを守る力が足りなくなってしまうのだ。
ほとんどの国では子供の頃の検査で巫女だと分かると隔離されて特別な教育を受ける。
精霊や神と呼ばれる巨大な、人と敵対しない怪異は、人と違い過ぎて対話が出来ないものだが、巫女の中にこれらを降ろすことにより意思疎通が出来るのだ。
太古の昔より人間が自分達を守るために精霊や神を利用した裏には巫女の存在がある。
わかっていて巫女を秘すことは、国家反逆に近い行為だと非難されてもおかしくはない程だ。
ジェームズ氏の人差し指がぴくりと動く。
何かを仕掛けようとしていると感じた俺は慌てて言葉を継いだ。
「俺は彼女を護りたい」
ジェームズ氏は不審そうに俺を見た。
「何からだ? 仮に娘が巫女の能力を持っていたとしても、幼少時に訓練を受けていないまま育ってしまっては巫女としてはもはや価値がない。今更欲する相手などいないだろう」
「なるほど、そう思ったから定住を決めたのですね。壁がある生活は安定して不安が少ない。無能力者として暮らすお嬢さんは不便な思いはするだろうけど大きな都市なら身体的な障害を持つ者に配慮のある都市設計をしているからそれほど嫌な思いはせずに暮らせますし」
俺は溜息を吐いた。
「あなたは巫女を知らない。確かに二次性徴前に訓練をしなかった巫女は大きな力を操ることは出来ないでしょう。しかしその体質はどのようにでも利用出来るんです。国に保護された巫女はまず表に出ない。あなたが知らないのも無理はない」
ジェームズ氏、いや、伊藤さんの父親は厳しいまなざしで俺をじっと見つめた。
「どういうことだ」
俺もまた彼を睨むように見た。
本人の意思を確認することなく、その道を歪めてしまった父親。
だからと言って国に保護されることが必ずしも正しい訳ではないが、それでも、選択の幅が狭まったとは言えるだろう。
いや、生涯隠し通せたのならそれはそれでよかったのかもしれない。
伊藤さんは何も知らないまま幸福に生きることも出来ただろう。
この壁に護られた都市にあの野郎が降臨して迷宮なんぞを創らなければの話だが。
「巫女にはなれないが、器にはなれるということですよ。彼女は人の形をした水晶のようなものだ。彼女の中に活きたままの怪異を封じることは可能なんです」
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
旧校舎の地下室
守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
セーラー服美人女子高生 ライバル同士の一騎討ち
ヒロワークス
ライト文芸
女子高の2年生まで校内一の美女でスポーツも万能だった立花美帆。しかし、3年生になってすぐ、同じ学年に、美帆と並ぶほどの美女でスポーツも万能な逢沢真凛が転校してきた。
クラスは、隣りだったが、春のスポーツ大会と夏の水泳大会でライバル関係が芽生える。
それに加えて、美帆と真凛は、隣りの男子校の俊介に恋をし、どちらが俊介と付き合えるかを競う恋敵でもあった。
そして、秋の体育祭では、美帆と真凛が走り高跳びや100メートル走、騎馬戦で対決!
その結果、放課後の体育館で一騎討ちをすることに。
中1でEカップって巨乳だから熱く甘く生きたいと思う真理(マリー)と小説家を目指す男子、光(みつ)のラブな日常物語
jun( ̄▽ ̄)ノ
大衆娯楽
中1でバスト92cmのブラはEカップというマリーと小説家を目指す男子、光の日常ラブ
★作品はマリーの語り、一人称で進行します。
勇者の隣に住んでいただけの村人の話。
カモミール
ファンタジー
とある村に住んでいた英雄にあこがれて勇者を目指すレオという少年がいた。
だが、勇者に選ばれたのはレオの幼馴染である少女ソフィだった。
その事実にレオは打ちのめされ、自堕落な生活を送ることになる。
だがそんなある日、勇者となったソフィが死んだという知らせが届き…?
才能のない村びとである少年が、幼馴染で、好きな人でもあった勇者の少女を救うために勇気を出す物語。
日本新世紀ー日本の変革から星間連合の中の地球へー
黄昏人
SF
現在の日本、ある地方大学の大学院生のPCが化けた!
あらゆる質問に出してくるとんでもなくスマートで完璧な答え。この化けたPC“マドンナ”を使って、彼、誠司は核融合発電、超バッテリーとモーターによるあらゆるエンジンの電動化への変換、重力エンジン・レールガンの開発・実用化などを通じて日本の経済・政治状況及び国際的な立場を変革していく。
さらに、こうしたさまざまな変革を通じて、日本が主導する地球防衛軍は、巨大な星間帝国の侵略を跳ね返すことに成功する。その結果、地球人類はその星間帝国の圧政にあえいでいた多数の歴史ある星間国家の指導的立場になっていくことになる。
この中で、自らの進化の必要性を悟った人類は、地球連邦を成立させ、知能の向上、他星系への植民を含む地球人類全体の経済の底上げと格差の是正を進める。
さらには、マドンナと誠司を擁する地球連邦は、銀河全体の生物に迫る危機の解明、撃退法の構築、撃退を主導し、銀河のなかに確固たる地位を築いていくことになる。
アブナイお殿様-月野家江戸屋敷騒動顛末-(R15版)
三矢由巳
歴史・時代
時は江戸、老中水野忠邦が失脚した頃のこと。
佳穂(かほ)は江戸の望月藩月野家上屋敷の奥方様に仕える中臈。
幼い頃に会った千代という少女に憧れ、奥での一生奉公を望んでいた。
ところが、若殿様が急死し事態は一変、分家から養子に入った慶温(よしはる)こと又四郎に侍ることに。
又四郎はずっと前にも会ったことがあると言うが、佳穂には心当たりがない。
海外の事情や英吉利語を教える又四郎に翻弄されるも、惹かれていく佳穂。
一方、二人の周辺では次々に不可解な事件が起きる。
事件の真相を追うのは又四郎や屋敷の人々、そしてスタンダードプードルのシロ。
果たして、佳穂は又四郎と結ばれるのか。
シロの鼻が真実を追い詰める!
別サイトで発表した作品のR15版です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる