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屋上
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まだ取り壊されていないことが不思議なほど古い雑居ビル。
階段のタイルは割れ、壁の漆喰にはヒビが目立つ。
その階段を古びた建物とは対照的な若々しく精気に溢れる青年が駆け上っていく。
鳳陵学園の体育教師であり、水球部顧問の黒木純一だ。
広い肩幅に厚い胸板、キュッとしまった腰、そして頑丈な下半身と鍛えられた身体だ。
だが、185センチという高身長と長い手脚のおかげでゴツゴツした印象は与えない。
爽やかで男らしい性格から、生徒達に慕われる存在だ。
その男らしく凛々しい風貌の青年教師が学校では見せない表情、、、目をキラキラさせ、少し頬を紅潮させて、階段を駆け上っていく。
時間に遅れたのだろうか、焦った雰囲気も感じられる。
狭く古い階段は冷房など効いているわけもなく、教師の額からは玉のような汗が浮かび、頬から首筋を伝う。
そして、階段の一番上、分厚く重そうな屋上への扉を勢いよく開け、飛び出す。
辺りを見回し、目指す相手を見つけホッとしたような表情を浮かべる。
「遅ぇよ、黒木センセェ、、、教師が遅刻して良いのか?」
屋上の錆びた手摺りにもたれ掛かったタンクトップ姿の相手が尊大に言う。
背は黒木より少し低い。
が、鍛えられた身体だ。
タンクトップから露わになった肩や腕は、まるで大木を思わせる。
大厚い胸板と腹筋が呼吸に合わせてわずかに波打つ。
「わ、悪い、剣、、、スマホのGPSが上手く作動していなくて、マップでビルの場所を見つけるのに手間取った」
黒木の顔と声には相手に対する媚が滲んでいる。
「フッ、、、お前が、ここはまずいから待ち合わせ場所を変えようなんて体裁を気にするからいけないんだろ、、、お陰でこんな暑い屋上で待つ羽目になった」
「だって仕方ないだろ、、、」
「俺、あそこのコーヒー飲むの楽しみにしてたんだぜ。別に、弟の颯が居たって問題ねぇだろ。かつての教師のお前とと教え子の俺が喫茶店で会うことをなんで隠す必要があるんだ」
弟の颯、、、
ということは、この尊大な若者は颯の兄、久遠剣。
一昨年、鳳凰学園を卒業した水球部の元エース。
黒木は体育教師となって3年目だ。
新米体育教師の時に担当した初めての教え子ということになる。
その教え子がかつての教師に尊大な口を聞き、リードしている。
「か、隠す必要はないが、水球部の部員が二人居たら、ゆっくり話せないじゃないか。一人は剣の弟さんだし、、、でも、場所を変えるにしても、もっと分かりやすい所にしてくれよ、、、急にこのビルの屋上でと送られてきても戸惑うだけだよ。こんな分かりにくい目立たないビル、、、他にファミレスとかカフェとか、分かりやすい場所があるじゃないか、、、」
「そのファミレスやカフェにお前の教え子がいたらどうする?PTAがいるかもしれない。そしたら、また、ここじゃまずいとか言い出すんだろ?俺はもう卒業してアンタの生徒じゃなくなったから堂々と会ったって問題ないのに、、、コソコソするのは俺の性に合わないんだよっ!それくらい解れよっ!黒木センセ、、、」
「その黒木先生って呼び方はやめてくれよ、よそよそしくて悲しくなる」
「クッ、、、可愛いことを言うなよ、先生、、、」
そう言い、剣と呼ばれたタンクトップの若者は指を黒木の頬に当て、軽くつねる。
「早くウチに帰ろうよ、、、今夜、泊まっていけるんだろ?」
甘えたような声で黒木が言う。
「ああ、、、でも、せっかくだから普段と違う場所でイチャイチャしたいな、、、明日からの泊まり込み合宿だと一緒に居れるけど生徒のガキどもも居るんだろ?」
「イチャイチャって、、、こ、ここは、屋外だぞ、、、何を考えているんだ、、、」
「男同士で肩を組んでイチャイチャするのがおかしいのか?お前、変なこと考えてねぇか?」
年上でかつての教師でもある黒木の頬が赤く染まる。
剣は意地悪そうな表情を浮かべ、背の高い黒木の肩に手を回す。
黒木はされるがままに身長の低い剣の肩に身体を寄せる。
「なぁ、ジュンチ、、、」
剣が黒木に声を掛ける。
ん?
黒木は甘えるように剣を見る。
ジュンチ、、、おそらく年長で男らしく堂々とした風貌を持つ体育教師黒木純一を、普段から剣はそう呼んでいるのだろう。
「明日からの合宿、、、夜、二人きりで過ごす場所を考えないとな。毎回、違う場所で、、、どこがいい?学校は広ぇからな。スリリングにいくか、ロマンティックにいくか、、、」
「な、、、何を言っているんだ、剣っ!ダメだよ、、、そんなこと、絶対にダメだ」
黒木の声は強かったが、芯のある拒絶ではなかった。
剣は気にせず続ける。
「体育倉庫、、、マットはあるが、埃くさそうだな。夜の理科室、、、保健室は?ありふれてるか、、、なんなら校長室のデカいテーブルの上ってのもいいな、、、夜のプールサイドは決まりだな、、、月明かりが水に反射して、ジュンチが欲しがるロマンティックな雰囲気が味わえるぜ」
「バカなことを言うなよ、、、もし誰かに見られたら、俺は教師なんだぞ。お前の将来にも傷がつく。そんなハレンチな真似、、、」
「おいおい、ジュンチ、、、何を考えてるんだよ、、、顧問のジュンチャとOBコーチの俺が、チームの育成を二人でゆっくりと相談することのどこがハレンチなんだ?さっきからスケベなことしか考えてないんじゃないの?」
剣の言葉に黒木は顔を真っ赤にする。
「おいおい、、、“俺は教師として純粋さを守る”ってのが黒木純一先生の心情じゃなかったんすか?そんなスケベな先生に大事な弟を任せておけねぇなぁ」
そう言いつつ、剣の太くがっしりとした指が、黒木の顎から首筋、そして、開襟シャツの隙間に忍び込みその下の肌をなぞる。
フゥ、、、
青年教師の口から微かな吐息が漏れる。
「そういや最近、学校じゃ変なことが起こっているんだって?怪奇現象とか、、、」
その言葉に黒木の顔から血の気が引いた。
真剣な目で剣を見る。
「な、なんで知って、、、あぁ、颯から聞いたのか、、、」
黒木の言葉に剣は頷く。
「なんか、“祟り”とか言い出してるやつもいんるだって?今時、何が祟りだよ、、、バカじゃねぇの?」
黒木の青褪めた顔に辛そうな表情が浮かぶ。
「おい、ジュンチ、、、まさかヤツのこと、まだ気にしてるんじゃないだろうな、、、ヤツの弟が入部してきた時も動揺していたし、、、ん?まだクヨクヨしてんのか?」
年下の元教え子のキツい言葉に対し、黒木は無言だ。
だが、その表情は雄弁に“気にしている”ことを物語っている。
「ざけんなよっ!何を気にしてるんだっ!お前にはなんの責任もないだろうっ!気に止む必要はねぇっ!勝手に思い込み、勝手に自殺した弱いヤツにいつまでも振り回されるんじゃねぇっ!」
黒木が顔を上げ、剣を見る。
その目には、暗く怯えたような色が浮かんでいる。
「まさか、てめぇ、祟りなんか本気にしてるんじゃないだろうなっ!」
ウグッ!
黒木が短い悲鳴を漏らす。
剣が右手で、黒木の鍛えられた首をギュッと掴んだのだ。
黒木の目に軽く怯えの色が浮かんだ。
「いいか、、、ジュンチ、、、いつまでもウジウジ悩むなっ!今度、俺の前でそんな暗く怯えた顔をしたら、、、」
剣は年長の体育教師の目を鋭い視線で射る。
「、、、お前を、、、捨てるぞ」
“捨てるぞ”、、、と言う言葉に反応し、青年教師は縋るような目でイヤイヤをするように首を激しく横に振った。
階段のタイルは割れ、壁の漆喰にはヒビが目立つ。
その階段を古びた建物とは対照的な若々しく精気に溢れる青年が駆け上っていく。
鳳陵学園の体育教師であり、水球部顧問の黒木純一だ。
広い肩幅に厚い胸板、キュッとしまった腰、そして頑丈な下半身と鍛えられた身体だ。
だが、185センチという高身長と長い手脚のおかげでゴツゴツした印象は与えない。
爽やかで男らしい性格から、生徒達に慕われる存在だ。
その男らしく凛々しい風貌の青年教師が学校では見せない表情、、、目をキラキラさせ、少し頬を紅潮させて、階段を駆け上っていく。
時間に遅れたのだろうか、焦った雰囲気も感じられる。
狭く古い階段は冷房など効いているわけもなく、教師の額からは玉のような汗が浮かび、頬から首筋を伝う。
そして、階段の一番上、分厚く重そうな屋上への扉を勢いよく開け、飛び出す。
辺りを見回し、目指す相手を見つけホッとしたような表情を浮かべる。
「遅ぇよ、黒木センセェ、、、教師が遅刻して良いのか?」
屋上の錆びた手摺りにもたれ掛かったタンクトップ姿の相手が尊大に言う。
背は黒木より少し低い。
が、鍛えられた身体だ。
タンクトップから露わになった肩や腕は、まるで大木を思わせる。
大厚い胸板と腹筋が呼吸に合わせてわずかに波打つ。
「わ、悪い、剣、、、スマホのGPSが上手く作動していなくて、マップでビルの場所を見つけるのに手間取った」
黒木の顔と声には相手に対する媚が滲んでいる。
「フッ、、、お前が、ここはまずいから待ち合わせ場所を変えようなんて体裁を気にするからいけないんだろ、、、お陰でこんな暑い屋上で待つ羽目になった」
「だって仕方ないだろ、、、」
「俺、あそこのコーヒー飲むの楽しみにしてたんだぜ。別に、弟の颯が居たって問題ねぇだろ。かつての教師のお前とと教え子の俺が喫茶店で会うことをなんで隠す必要があるんだ」
弟の颯、、、
ということは、この尊大な若者は颯の兄、久遠剣。
一昨年、鳳凰学園を卒業した水球部の元エース。
黒木は体育教師となって3年目だ。
新米体育教師の時に担当した初めての教え子ということになる。
その教え子がかつての教師に尊大な口を聞き、リードしている。
「か、隠す必要はないが、水球部の部員が二人居たら、ゆっくり話せないじゃないか。一人は剣の弟さんだし、、、でも、場所を変えるにしても、もっと分かりやすい所にしてくれよ、、、急にこのビルの屋上でと送られてきても戸惑うだけだよ。こんな分かりにくい目立たないビル、、、他にファミレスとかカフェとか、分かりやすい場所があるじゃないか、、、」
「そのファミレスやカフェにお前の教え子がいたらどうする?PTAがいるかもしれない。そしたら、また、ここじゃまずいとか言い出すんだろ?俺はもう卒業してアンタの生徒じゃなくなったから堂々と会ったって問題ないのに、、、コソコソするのは俺の性に合わないんだよっ!それくらい解れよっ!黒木センセ、、、」
「その黒木先生って呼び方はやめてくれよ、よそよそしくて悲しくなる」
「クッ、、、可愛いことを言うなよ、先生、、、」
そう言い、剣と呼ばれたタンクトップの若者は指を黒木の頬に当て、軽くつねる。
「早くウチに帰ろうよ、、、今夜、泊まっていけるんだろ?」
甘えたような声で黒木が言う。
「ああ、、、でも、せっかくだから普段と違う場所でイチャイチャしたいな、、、明日からの泊まり込み合宿だと一緒に居れるけど生徒のガキどもも居るんだろ?」
「イチャイチャって、、、こ、ここは、屋外だぞ、、、何を考えているんだ、、、」
「男同士で肩を組んでイチャイチャするのがおかしいのか?お前、変なこと考えてねぇか?」
年上でかつての教師でもある黒木の頬が赤く染まる。
剣は意地悪そうな表情を浮かべ、背の高い黒木の肩に手を回す。
黒木はされるがままに身長の低い剣の肩に身体を寄せる。
「なぁ、ジュンチ、、、」
剣が黒木に声を掛ける。
ん?
黒木は甘えるように剣を見る。
ジュンチ、、、おそらく年長で男らしく堂々とした風貌を持つ体育教師黒木純一を、普段から剣はそう呼んでいるのだろう。
「明日からの合宿、、、夜、二人きりで過ごす場所を考えないとな。毎回、違う場所で、、、どこがいい?学校は広ぇからな。スリリングにいくか、ロマンティックにいくか、、、」
「な、、、何を言っているんだ、剣っ!ダメだよ、、、そんなこと、絶対にダメだ」
黒木の声は強かったが、芯のある拒絶ではなかった。
剣は気にせず続ける。
「体育倉庫、、、マットはあるが、埃くさそうだな。夜の理科室、、、保健室は?ありふれてるか、、、なんなら校長室のデカいテーブルの上ってのもいいな、、、夜のプールサイドは決まりだな、、、月明かりが水に反射して、ジュンチが欲しがるロマンティックな雰囲気が味わえるぜ」
「バカなことを言うなよ、、、もし誰かに見られたら、俺は教師なんだぞ。お前の将来にも傷がつく。そんなハレンチな真似、、、」
「おいおい、ジュンチ、、、何を考えてるんだよ、、、顧問のジュンチャとOBコーチの俺が、チームの育成を二人でゆっくりと相談することのどこがハレンチなんだ?さっきからスケベなことしか考えてないんじゃないの?」
剣の言葉に黒木は顔を真っ赤にする。
「おいおい、、、“俺は教師として純粋さを守る”ってのが黒木純一先生の心情じゃなかったんすか?そんなスケベな先生に大事な弟を任せておけねぇなぁ」
そう言いつつ、剣の太くがっしりとした指が、黒木の顎から首筋、そして、開襟シャツの隙間に忍び込みその下の肌をなぞる。
フゥ、、、
青年教師の口から微かな吐息が漏れる。
「そういや最近、学校じゃ変なことが起こっているんだって?怪奇現象とか、、、」
その言葉に黒木の顔から血の気が引いた。
真剣な目で剣を見る。
「な、なんで知って、、、あぁ、颯から聞いたのか、、、」
黒木の言葉に剣は頷く。
「なんか、“祟り”とか言い出してるやつもいんるだって?今時、何が祟りだよ、、、バカじゃねぇの?」
黒木の青褪めた顔に辛そうな表情が浮かぶ。
「おい、ジュンチ、、、まさかヤツのこと、まだ気にしてるんじゃないだろうな、、、ヤツの弟が入部してきた時も動揺していたし、、、ん?まだクヨクヨしてんのか?」
年下の元教え子のキツい言葉に対し、黒木は無言だ。
だが、その表情は雄弁に“気にしている”ことを物語っている。
「ざけんなよっ!何を気にしてるんだっ!お前にはなんの責任もないだろうっ!気に止む必要はねぇっ!勝手に思い込み、勝手に自殺した弱いヤツにいつまでも振り回されるんじゃねぇっ!」
黒木が顔を上げ、剣を見る。
その目には、暗く怯えたような色が浮かんでいる。
「まさか、てめぇ、祟りなんか本気にしてるんじゃないだろうなっ!」
ウグッ!
黒木が短い悲鳴を漏らす。
剣が右手で、黒木の鍛えられた首をギュッと掴んだのだ。
黒木の目に軽く怯えの色が浮かんだ。
「いいか、、、ジュンチ、、、いつまでもウジウジ悩むなっ!今度、俺の前でそんな暗く怯えた顔をしたら、、、」
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