沈んだ想いは、まだ息をしている 〜鳳陵学園水球部、祟りの夏

NAYUTA

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バーベキュー

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陽が傾いてきている。

が、部員達は疲れを知らず、屋外プールを包んだ活気は収まらない。

好き勝手にプールで遊んでいいと言ったんだ、、、仕方ないか、、、

顧問の体育教師黒木は、苦笑いしながら思う。

だが、明日からのトレーニングもある。

そろそろ切り上げる時間か、、、

「今日はここまでにするぞ。そろそろ上がれ」

ええぇ~~っ!

一斉に上がる不満の声。

「文句を言うな。屋上でのバーベキュー大会の準備をしないと。準備が遅れれば、食べる時間も遅れるぞっ!」

おおぉぉ~~っ!

バーベキューの一言に部員達は、続々とプールを上がる。

バタバタとシャワーを浴び、それぞれの学年に割り当てられた教室に戻ると、用意の分担ごとに部室、調理室などに急ぐ。

颯、慎に割り当てられたのは、食材の用意だった。

部員の数は多いので、屋上で用意する者と調理室で用意する者に分かれる。

正直、颯は料理はほぼしたことがない。

不器用に野菜を切っていると、向かい側で慎がテキパキとした包丁捌きを見せる。

差は歴然としている。

颯は遅い上に不揃い。

慎は、次々とまな板に野菜をおいては等分に切り分ける。

「手伝うよ」

自分の分担を終えた慎の言葉に、ごめんと言い、残っている野菜の半分を渡す。

颯は知っている。

長兄の自殺で体調を崩しがちな母親に変わり、慎が家事を行うことも多く、料理の腕も上がっていったことを。

だが、繊細な家庭の事情のことだから、あえて慎は颯の料理の腕を褒めない。

慎もまた、自らはそれに触れない。

二人で手を合わせ切った野菜を大きなボールに移し、二人は調理室を出る。

屋上へと続く階段を上がると、部員達の喧騒が待っていた。

各々の持ち場につき、ワイワイ騒ぎなが黒木の指導の下、学年関係なく協力して準備を進める。

笑い声が飛び交う。

よく陽に焼けた若者たち。

重い鉄板を持ち上げる腕には昼間の練習で張り詰めた筋肉が光っている。

運動部といえば上下関係が厳しいものだが、水球部は黒木の方針で“対等”がルールとなっている。

なので部員間の仲は良く、準備すらも楽しい遊びに変わっていた。

やがて、炭に火が入り、夕闇に赤々とした光が揺れる。

肉が焼ける香ばしい匂いに、誰からともなく腹の虫が鳴く。

鉄板の上では肉汁がじゅうじゅうと音を立て、煙とともに食欲をそそる匂いを放つ。

部員たちは紙皿を手に、次々と焼きあがる肉や野菜を取り合い、和気藹々と盛り上がっていった。

そんな様子を少し離れた場所から眺め、黒木は静かに目を細めた。

真剣に練習に打ち込み、そして無邪気に笑い合う、、、その両方が部員たちの成長に必要なのだと、彼は信じていた。

しばらくして、人の輪から少し外れた位置にいた剣が、二本の缶を片手に黒木へと歩み寄ってきた。

「先生、部員だけじゃなく、俺たちまでアルコール禁止ってのは、ちょっと硬すぎないか?」

差し出された缶を受け取り、黒木は苦笑する。

「それが俺の方針だ。合宿中は、皆で同じものを食い、同じものを飲み、同じように寝る、、、顧問だろうが、OBだろうが例外じゃない」

「はっ!黒木らしいや、、、」

プルタブを開ける音が小さく響き、二人の間に炭酸の香りが広がる。 

「乾杯だな」

「乾杯」

二人は目を合わせる。

缶を軽く打ち合わせると、心地よい金属音が夜風に溶けていった。

視線を絡ませたまま、二人は炭酸ドリンクを飲む。

その瞬間だった。

すぐそばに置かれていたバーベキュー台から、突如、炎が大きく立ち上った。

さきほどまで弱々しく揺らいでいた炭火が、まるで風を得たかのように燃え広がり、真っ赤な炎が勢いよく夜空に突き抜ける。

「うわっ!」

誰かが声を上げた。部員たちは思わず身を引き、皿を落とす音が立て続けに響いた。

赤い炎には、黒々とした煙が混じっていた。その煙は夜気に溶けることなく、渦を巻くように炎と絡み合い、やがて、、、不気味な形を形作っていく。

「あれ、、、顔?」

誰かがかすれ声で呟いた。

確かに、それは人間の顔のように見えた。

苦悶にも嘲笑にも似た表情が炎の奥に浮かび、瞳のような暗い影が周囲を睥睨しているようだ。

部員たちが静まり返り、立ち上った炎を見つめる。

黒木も、剣も、、、

先ほどまで響いていた笑い声も、肉の焼ける音も、風さえも止んだかのようだった。

剣が缶を持つ手を固く握りしめる。 

黒木もまた、缶を口に運びかけた姿勢のまま動けずにいた。

炎に照らされた部員たちの顔には、恐怖とも驚愕ともつかない影が浮かんでいる。

それは一瞬の出来事だったのかもしれない。

だが、誰もが確かに見た。

炎と煙が織り成した“顔”を、、、

やがて、炎は次第に勢いを失い、再び弱々しい炭火へと戻っていった。

だが、屋上に漂う緊張感は、先ほどまでの楽しげな空気を完全に吹き飛ばしていた。

黒木は目を伏せ、深く息を吐く。

「驚いたな、、、火傷をした者はいるか?」

心配そうに部員を見回す。

突然、燃え上がった炎の勢いは激しく、火傷を負った者がいてもおかしくはない。

部員達がお互いを見る。

幸い皆、無事のようだ。

黒木がホッとした顔になる。

剣は炎が消えた虚空を睨むように見ている。

夏の夜、屋上のバーベキュー。

青春の一頁に刻まれるはずだった楽しい時間は、得体の知れない恐怖の影をまとい始めていた。

先ほど炎の中に浮かんだ“顔”、、、

消えた部員たちの脳裏にしっかりと浮かび上がっている。

炎の真紅と煙の漆黒が織り上げた、歪んだ何かを叫ぶような憎むような恨むような挑発するような“顔”、、、

おそらく部員一人一人が違った印象を持っただろう。

ただし、禍々まがまがしいという点では一致していた。

炭がはぜる音さえ、どこか不気味に響く。

「今の、見えたよな?」

沈黙を破ったのは一年の声だった。

震えが隠しきれず、仲間の肩にしがみつく。

顔、、、

顔だったよな、、、

お前も見たか?

ああ、、、

騒めきが広がる。

「お、おい、やめろよ。気のせいだって」

しがみつかれた部員が強がるが、その声は震えている。

部員の視線は落ち、屋上を包む夜の闇が自分達を囚え始めたように怯えている。

黒木は静かに炭の前へ歩み出る。

真っ赤に焼けただけの炭火をじっと見つめ、唇を結んだ。

確かに顔に見えた、、、

だが、ここで動揺を示せば、部員たちの恐怖心は増すばかりだ。

「落ち着け。ただ変な燃え方をしただけだ。もう火は落ち着いている」

キッパリと言い切る。

だがその表情は硬く、汗ばむ掌が缶を握り締める音まで響きそうだった。

「剣先輩、、、」

誰かが恐る恐る声をかけた。

三年の部員だ。

「俺、さっきの炎に浮かんだ煙、、、岳先輩の顔に、、、見えて、、、でも、気のせいっすよね、、、俺の気のせいっすよね」

まるで剣が不安を振り払ってくれるように言う。

屋上に静かだが冷たいざわめきが広がる。

岳、、、剣の同期で、命を絶った水泳部員、、、慎の兄、、、

黒木の眉がわずかに震える。

彼もまた、岳の死を心のどこかで引きずっている。

だが、指導者として軽々しく頷くことはできなかった。

「当たり前だろっ!安易に、俺の同期の名を出すなっ!壁のタイルに怯えたりする心が、たまたま人の顔のような形になった火の粉と煙を怖がるんだよ、、、三年ッ!お前らがビビるから、下級生にそれが伝わるんだっ!」

一喝する。

剣に触発されたように部員の一人が声を張り上げた。

「そうだよっ!なにビビってんだよっ!呪いだの、祟りだの、幽霊だの、、、そんな非科学的なもので折角の合宿の雰囲気を壊されてたまるかよっ」

「そうだな、、、折角だ。明日のレクリエーションに用意した花火を、これからやろうぜっ!パッと景気良くっ!なに、足りなくなったら、また、明日、買いに行けばいいんだ」

高嶺が冷静な声でみんなに言った。

「おお、そうしませんか?先生」

桐生が黒木の顔を見る。

「そうだな、、、鉄板は水に漬けておいて、片付けは、明日に回して、景気付けに花火と行くか、、、」

黒木の言葉に部員たちは、士気を取り戻す。

バーベキュー台の係のものが、鉄板を水飲み場へ運び、炭係が火を消す。

「花火だっ!花火だっ!」 

剣の言葉に影響を受けたのか、三年生がことさら元気な声をあげ、校舎の階段を降りる。

それは、シンとした不気味な夜の校舎の不気味な空気を追い払うためだったのかもしれない。

颯は慎をチラリと見る。

顔が青褪めている。

颯の視線に気付くと、無理に笑顔を作った。

「気にすんなよ」

颯は慎の背中に手を回す。

慎がボソッと言った。

「あれ、、、兄ちゃんだった、、、」

颯はギョッとする。

その慎の言葉を打ち消そうとしたが、何をどう言っていいのかわからない。

前を歩いていた先輩が振り返った。

御影だ。

「僕も、そう思う」

そう言うと、また前を向き、階段を降りていった。

 

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