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「えっ!?」
「っ!?」
1つの首が私の背丈ほどの大きさもある。
そんな不気味な異形が5つも……。
「ひっ!?」
「!?」
バケモノを目の前にして、令嬢たちが固まっている。
恐怖のあまり、体が動かなくなっている。
総身に戦慄が走ったままの私も放心状態。
さっき抱いた決意も霧散し、ただ立っていることしかできない。
「犯人は……バケモノ……」
そんな……。
令嬢が誘拐されるだけの事件じゃなかったの?
驚きと恐怖で完全に停止してしまった私たちの前をゆっくりと進む5つ首。
逡巡するように左右に動いた後。
レッド家のアポ嬢の目の前で立ち止まり。
そして……。
襲い掛かってきた!!
「ひぅ!!」
「アポ様!?」
「た、助けてぇ!!」
バケモノが長い首をアポ嬢の体に巻き付けている。
「ああっ! 痛っ! ダメ! いやだぁ!!」
そのまま、からめ捕るようにして……。
「ああぁぁ……」
「「「「……」」」」
連れ去ってしまった。
私は……。
「アポ様……」
またも、動けないまま。
ただ立ち尽くして……。
アポ嬢が連れ去られた後。
再び閉ざされた薄暗い部屋の中で。
「……」
「……」
「……」
沈黙するナナ嬢とシトロン嬢。
メローネ嬢まで言葉を失っている。
「ううぅぅ……」
そんな室内に響くのは。
「いたい、さむい……」
陰鬱に凍りついた空気を破ったのは、グリ-ン本家令嬢の悲鳴。
「えっ!? あなたたち?」
こちらに気付いたようだ。
「シトロン嬢にナナ嬢、それにメローネ!?」
「ククミス様!!」
メローネ嬢が大きく目を見開いている。
「あなたたちも連れて来られたの?」
「はい……」
「メローネ、あなたがこんな所にいるなんて……あっ、痛い」
「ククミス様、怪我されているのですね。私にお見せください」
「ええ……」
権門勢家たるグリ-ン本家のククミス嬢。
その寄り子でもあるグリーン分家のメローネ嬢。
ふたりの間に存在する現然たる格差。
振る舞いひとつとっても全く違う。
こんな時だというのに……。
「治療いたします」
これが本家と分家の関係というものか。
「っ!?」
1つの首が私の背丈ほどの大きさもある。
そんな不気味な異形が5つも……。
「ひっ!?」
「!?」
バケモノを目の前にして、令嬢たちが固まっている。
恐怖のあまり、体が動かなくなっている。
総身に戦慄が走ったままの私も放心状態。
さっき抱いた決意も霧散し、ただ立っていることしかできない。
「犯人は……バケモノ……」
そんな……。
令嬢が誘拐されるだけの事件じゃなかったの?
驚きと恐怖で完全に停止してしまった私たちの前をゆっくりと進む5つ首。
逡巡するように左右に動いた後。
レッド家のアポ嬢の目の前で立ち止まり。
そして……。
襲い掛かってきた!!
「ひぅ!!」
「アポ様!?」
「た、助けてぇ!!」
バケモノが長い首をアポ嬢の体に巻き付けている。
「ああっ! 痛っ! ダメ! いやだぁ!!」
そのまま、からめ捕るようにして……。
「ああぁぁ……」
「「「「……」」」」
連れ去ってしまった。
私は……。
「アポ様……」
またも、動けないまま。
ただ立ち尽くして……。
アポ嬢が連れ去られた後。
再び閉ざされた薄暗い部屋の中で。
「……」
「……」
「……」
沈黙するナナ嬢とシトロン嬢。
メローネ嬢まで言葉を失っている。
「ううぅぅ……」
そんな室内に響くのは。
「いたい、さむい……」
陰鬱に凍りついた空気を破ったのは、グリ-ン本家令嬢の悲鳴。
「えっ!? あなたたち?」
こちらに気付いたようだ。
「シトロン嬢にナナ嬢、それにメローネ!?」
「ククミス様!!」
メローネ嬢が大きく目を見開いている。
「あなたたちも連れて来られたの?」
「はい……」
「メローネ、あなたがこんな所にいるなんて……あっ、痛い」
「ククミス様、怪我されているのですね。私にお見せください」
「ええ……」
権門勢家たるグリ-ン本家のククミス嬢。
その寄り子でもあるグリーン分家のメローネ嬢。
ふたりの間に存在する現然たる格差。
振る舞いひとつとっても全く違う。
こんな時だというのに……。
「治療いたします」
これが本家と分家の関係というものか。
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