いつわり

英運偽

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自己紹介

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私の今までの人生はすべて失敗でした。
雑で半端でした。
世の中を甘くみていました。
未熟でした。
後悔だらけでした。
涙ばかりでした。
人を傷つけ、捨て、けろっとしていました。
運だけでした。
努力をしてきませんでした。
偽りの姿で歩いていました。
友も減らしてきました。
想い続けるだけでした。
そしてなにより、
自分が嫌いでした。
いつでも死ぬ準備はできていました。
いつまで、こうして、
自分から地獄を進むのでしょうか。
とは言え、世間の仕組みに逆らう勇気も一切ありません。
思いっきりがないんです。
無意味な生き方を今、しています。
他人をイライラさせている毎日です。
気持ちの悪い笑顔を見せています。
無駄におどおどしています。
要領が悪いです。
どうしようもない人間です。
迷惑ばかりかけていて、
生産性がありません。
夢を見ては、その日に諦めます。
決断力と持続力が欠落しています。
時間の約束を守れません。
親がいないと生きていけません。
最近はお酒の力を借りて、夜くらいは自分でなくなろうとしています。
自分のこれまでの偽りの偉大な肩書に、少しだけ酔いしれて、行き交う人とは違うんだ、と鼻を高くしている時があります。
でも、やっぱり中身がないだけの人間だったと気付いて、しまりの悪い顔で落ち込みます。
人を好きになりますが、やっぱり違う、でしたり、めんどくさい、と思ったりと、一生孤独の生涯を歩む準備を今からしています。
ひとりでいる時がとても自分らしく思えます。
とにかく、恥が多すぎました。
冷や汗ばかりでした。
こんなどうしようもない男を求める運命の女神はいるのでしょうか。
どうか、救ってください。
迷える子犬です。
拾ってください。
最初だけが優しい男です。
甘い蜜だけを出して、最後には突き放してしまいます。
飽きてしまって、めんどくさくなってしまって、ひとりが改めて好きになって、突き放してしまいます。
救いようのない男です。
今は手も足も出ない世界で苦しみながら生きています。
偽りの人生を歩んできた人間にとってはちょうどいい刑罰だと思います。
いつ死のうかと考えています。
と言ってどうせ死なないと思います。
なんせ、勇気がない男なので。
これからどうしたらいいのでしょうか。
もう、なにひとつ人生の手札が残っていません。
いっそ女に生まれて、ちょうどいい男と結婚して、日長な人生を送りたかったです。
どうしてゆけばいいのでしょう。
困り果てています。
困り疲れています。
こんな風で、かすかにまた、いつものように運にすがり続けて生きていくのでしょう。
とくと、ご堪能あれ。
この、どうしようもない惨めな阿呆を。
またどこかで会いましょう。
では、おやすみなさい。
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