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第11話:痩せた土地の調査
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ゼノンの執務室は、一夜にして奇妙な実験室へと姿を変えていた。
中央の大きな机の上には、グレイが集めてきた十数個の革袋が並べられている。それぞれの袋には、採取した村の名前が記された木札が付けられていた。
袋から取り出された土は、色も手触りも様々だ。黒々とした肥沃そうな土もあれば、白っぽくパサパサした痩せた土もある。
「ふむ。見た目だけでもある程度の傾向は分かるな」
ゼノンは指先で土の感触を確かめながら呟いた。
グレイは主が一体何を始めようとしているのか見当もつかず、ただ固唾をのんでその様子を見守っている。ゼノン様のやることに無駄はない。ならばこの土塊にも、何か重要な意味があるはずだ。
「グレイ。執事に伝えて、いくつか物を集めさせろ」
「はっ。何をご用意いたしましょう」
「まず透明なガラス瓶を二十本。それから蒸留水。なければ、水を一度沸騰させて冷ましたものでもいい。あとは食用の酢、それから竈の灰を少量。あとは……そうだ、庭に咲いている紫色の花。あれの花びらをすり潰した汁もだ」
あまりにも脈絡のないリストだった。
ガラス瓶に水、酢、灰、そして花の汁。まるで子供の遊びか、あるいは怪しげな魔女の儀式だ。
グレイは一瞬戸惑ったが、すぐに表情を引き締めて力強く頷いた。
「御意。すぐに準備させます」
主の考えを理解しようとすること自体が、烏滸がましいのだ。自分はただ、命じられたことを完璧に遂行するのみ。それが忠実なる剣の役目。グレイはそう自分に言い聞かせ、足早に部屋を退出していった。
しばらくして、屋敷の使用人たちが恐る恐るゼノンの指示した品々を運び込んできた。彼らは机の上の土塊と、これから始まるであろう奇妙な実験を気味悪そうに一瞥すると、そそくさと退室していく。
今やこの屋敷で、ゼノンの機嫌を損ねたいと思う者はいなかった。
全ての道具が揃うと、ゼノンは手際よく分析を開始した。
前世の記憶。それは経営コンサルタントとしての知識だけではない。学生時代に学んだ、基礎的な科学の知識もまた、彼の頭脳にはっきりと刻まれていた。
まず、それぞれの土をガラス瓶に少量入れ、蒸留水を注いで激しく振る。そして、静かに放置する。
「土の粒子が水中で沈殿する速度を見れば、その土が砂質か粘土質か、おおよその見当がつく。沈むのが速ければ砂が多く、水はけは良いが養分を保持しにくい。遅ければ粘土質で、水はけは悪いが保水性と保肥性は高い」
ゼノンは独りごちながら、それぞれの瓶の様子を羊皮紙に記録していく。グレイは主の言葉を一言一句聞き漏らすまいと、必死に耳を傾けていた。まるで魔法の講義を聞いているかのようだ。
次に、ゼノンは別の土のサンプルに、酢を数滴垂らした。
いくつかのサンプルからは、しゅわしゅわと微かな泡が発生した。
「石灰質、つまりアルカリ性の土壌だな。だが、泡が出ないものが多い。つまり、この領地の多くは中性から酸性の土壌である可能性が高い」
さらに、紫色の花の汁をそれぞれの土に混ぜた水に垂らしていく。
すると、驚くべきことが起きた。
アルカリ性の土を溶かした水は青緑色に、そして多くの土を溶かした水は赤みがかった紫色に変化したのだ。
「なっ……これは!?」
思わずグレイが声を上げる。
「簡単な理屈だ。この花の色素は、酸性かアルカリ性かによって色が変わる性質を持っている。赤に近ければ酸性、青に近ければアルカリ性。見ての通り、ほとんどの土壌が酸性に傾いている。これでは作物の育ちが悪くなるのも当然だ」
ゼノンは淡々と説明するが、グレイにとっては魔法以外の何物にも見えなかった。
ゼノン様は、土の声を聞くことができるのだ。土が今、苦しんでいるのか、それとも喜んでいるのかを、色で示させている。なんというお力だ。
彼の勘違いは、もはや天元突破の域に達していた。
物理的、化学的な分析を終えたゼノンは、しかし満足していなかった。
これだけでは、大まかな傾向しか分からない。作物の生育に必要な、リン、カリウム、窒素といった微量元素の含有量までは把握できない。
前世であれば専門の機関に分析を依頼するところだが、この世界にそんな便利なものはない。
「……仕方ない。使うか」
ゼノンは呟くと、目を閉じて意識を集中させた。
彼の体から、ごく微弱な魔力が立ち上る。
これまでゼノン・フォン・アークライトという少年は、その膨大な魔力を、ただ破壊のため、威圧のためにしか使ってこなかった。感情に任せて放つだけの、非効率なエネルギーの放出。
だが、今のゼノンは違う。
彼は、魔力を精密なセンサーとして使うことを試みた。
細い糸のように紡ぎ出した魔力を、そっと机の上の土のサンプルへと流し込む。
魔力は土の粒子と粒子の間を通り抜け、そこに含まれる様々な物質と干渉し、その性質を微かに変化させてゼノンの元へとフィードバックしてくる。
鉄分に触れれば、僅かに重く。
カリウムに触れれば、微かに痺れるような。
窒素化合物に触れれば、僅かに熱を帯びるような。
それは、常人には到底感知できない、あまりにも繊細な情報の奔流だった。
しかし、前世で膨大な経営データを瞬時に分析していたゼノンの脳は、その魔力のフィードバックを言語情報へと変換していくことができた。
「……なるほどな」
数分後、目を開けたゼノンは、確信と共に呟いた。
「原因ははっきりした」
彼は羊皮紙に、分析結果を書き出していく。
【アークライト領土壌分析結果】
1. 全体的に土壌が酸性化している。長年の同じ作物の連作による、土壌疲弊が主な原因。
2. 窒素、リン、カリウムといった、作物の生育に必須の三大栄養素が、ほぼ全ての土地で慢性的に欠乏している。
3. 一部、川の下流域では塩害の兆候が見られる。上流の鉱山からの排水が原因である可能性が高い。
要するに、この領地の土地は、人間で言えば重度の栄養失調状態だった。
これでは、いくら農民が真面目に働いても、十分な収穫が得られるはずがない。
彼らが怠惰なのではない。やり方が、根本的に間違っているのだ。
「問題が特定できれば、解決策は自ずと見えてくる」
ゼノンはグレイに向き直った。その目は、既に次の一手を見据えている。
「グレイ。お前に二つのことを命じる」
「はっ! この身、粉にして御命令を!」
すっかり心酔しきった様子のグレイに、ゼノンは構わず指示を出した。
「一つ。領内の北にある石切り場。あそこでは石灰岩が採れるはずだ。それを大量に砕き、粉末状にする準備をさせろ。必要な人員と道具は、新任の会計責任者リオに言って予算を組ませろ」
「石灰岩を、粉に……? いったい何に」
「土壌を中和し、カルシウムを補給するためだ。酸性に傾いた土には、最も効果的な処方箋だ」
「二つ。領内の各村に、家畜の糞尿や、刈り取った雑草、作物の残りカスなどを集めるための大きな穴を掘らせろ。それを『堆肥場』と名付ける。集めたものは、定期的に切り返して発酵させるんだ。これは、土に窒素やリンを補給するための、極上の肥料になる」
石灰、そして糞尿。
グレイの頭は、疑問符でいっぱいになった。
だが、彼はもう何も問わなかった。
ゼノン様が言うのなら、それが正しいのだ。石ころや動物の糞に、自分には見えない価値を見出しておられるに違いない。
「承知いたしました! すぐに取り掛かります!」
グレイは力強く返事をすると、新たな使命感に燃えて部屋を飛び出していった。
一人残されたゼノンは、窓の外に広がる領地の景色を見つめた。
土壌改良。それは農業改革の第一歩に過ぎない。
次は、水だ。安定した水の供給なくして、豊作はありえない。
そして、作物の選定、効率的な農法。やるべきことは山積みだ。
「面倒だが、やりがいはある」
ゼノンの口元に、わずかな笑みが浮かんだ。
それは、複雑で巨大な問題を前にした、コンサルタントとしての本能が疼いた証だった。
非効率なこの世界を、俺の手で合理的に作り変えてやる。
その決意を胸に、彼は次なる計画の策定に取り掛かった。
中央の大きな机の上には、グレイが集めてきた十数個の革袋が並べられている。それぞれの袋には、採取した村の名前が記された木札が付けられていた。
袋から取り出された土は、色も手触りも様々だ。黒々とした肥沃そうな土もあれば、白っぽくパサパサした痩せた土もある。
「ふむ。見た目だけでもある程度の傾向は分かるな」
ゼノンは指先で土の感触を確かめながら呟いた。
グレイは主が一体何を始めようとしているのか見当もつかず、ただ固唾をのんでその様子を見守っている。ゼノン様のやることに無駄はない。ならばこの土塊にも、何か重要な意味があるはずだ。
「グレイ。執事に伝えて、いくつか物を集めさせろ」
「はっ。何をご用意いたしましょう」
「まず透明なガラス瓶を二十本。それから蒸留水。なければ、水を一度沸騰させて冷ましたものでもいい。あとは食用の酢、それから竈の灰を少量。あとは……そうだ、庭に咲いている紫色の花。あれの花びらをすり潰した汁もだ」
あまりにも脈絡のないリストだった。
ガラス瓶に水、酢、灰、そして花の汁。まるで子供の遊びか、あるいは怪しげな魔女の儀式だ。
グレイは一瞬戸惑ったが、すぐに表情を引き締めて力強く頷いた。
「御意。すぐに準備させます」
主の考えを理解しようとすること自体が、烏滸がましいのだ。自分はただ、命じられたことを完璧に遂行するのみ。それが忠実なる剣の役目。グレイはそう自分に言い聞かせ、足早に部屋を退出していった。
しばらくして、屋敷の使用人たちが恐る恐るゼノンの指示した品々を運び込んできた。彼らは机の上の土塊と、これから始まるであろう奇妙な実験を気味悪そうに一瞥すると、そそくさと退室していく。
今やこの屋敷で、ゼノンの機嫌を損ねたいと思う者はいなかった。
全ての道具が揃うと、ゼノンは手際よく分析を開始した。
前世の記憶。それは経営コンサルタントとしての知識だけではない。学生時代に学んだ、基礎的な科学の知識もまた、彼の頭脳にはっきりと刻まれていた。
まず、それぞれの土をガラス瓶に少量入れ、蒸留水を注いで激しく振る。そして、静かに放置する。
「土の粒子が水中で沈殿する速度を見れば、その土が砂質か粘土質か、おおよその見当がつく。沈むのが速ければ砂が多く、水はけは良いが養分を保持しにくい。遅ければ粘土質で、水はけは悪いが保水性と保肥性は高い」
ゼノンは独りごちながら、それぞれの瓶の様子を羊皮紙に記録していく。グレイは主の言葉を一言一句聞き漏らすまいと、必死に耳を傾けていた。まるで魔法の講義を聞いているかのようだ。
次に、ゼノンは別の土のサンプルに、酢を数滴垂らした。
いくつかのサンプルからは、しゅわしゅわと微かな泡が発生した。
「石灰質、つまりアルカリ性の土壌だな。だが、泡が出ないものが多い。つまり、この領地の多くは中性から酸性の土壌である可能性が高い」
さらに、紫色の花の汁をそれぞれの土に混ぜた水に垂らしていく。
すると、驚くべきことが起きた。
アルカリ性の土を溶かした水は青緑色に、そして多くの土を溶かした水は赤みがかった紫色に変化したのだ。
「なっ……これは!?」
思わずグレイが声を上げる。
「簡単な理屈だ。この花の色素は、酸性かアルカリ性かによって色が変わる性質を持っている。赤に近ければ酸性、青に近ければアルカリ性。見ての通り、ほとんどの土壌が酸性に傾いている。これでは作物の育ちが悪くなるのも当然だ」
ゼノンは淡々と説明するが、グレイにとっては魔法以外の何物にも見えなかった。
ゼノン様は、土の声を聞くことができるのだ。土が今、苦しんでいるのか、それとも喜んでいるのかを、色で示させている。なんというお力だ。
彼の勘違いは、もはや天元突破の域に達していた。
物理的、化学的な分析を終えたゼノンは、しかし満足していなかった。
これだけでは、大まかな傾向しか分からない。作物の生育に必要な、リン、カリウム、窒素といった微量元素の含有量までは把握できない。
前世であれば専門の機関に分析を依頼するところだが、この世界にそんな便利なものはない。
「……仕方ない。使うか」
ゼノンは呟くと、目を閉じて意識を集中させた。
彼の体から、ごく微弱な魔力が立ち上る。
これまでゼノン・フォン・アークライトという少年は、その膨大な魔力を、ただ破壊のため、威圧のためにしか使ってこなかった。感情に任せて放つだけの、非効率なエネルギーの放出。
だが、今のゼノンは違う。
彼は、魔力を精密なセンサーとして使うことを試みた。
細い糸のように紡ぎ出した魔力を、そっと机の上の土のサンプルへと流し込む。
魔力は土の粒子と粒子の間を通り抜け、そこに含まれる様々な物質と干渉し、その性質を微かに変化させてゼノンの元へとフィードバックしてくる。
鉄分に触れれば、僅かに重く。
カリウムに触れれば、微かに痺れるような。
窒素化合物に触れれば、僅かに熱を帯びるような。
それは、常人には到底感知できない、あまりにも繊細な情報の奔流だった。
しかし、前世で膨大な経営データを瞬時に分析していたゼノンの脳は、その魔力のフィードバックを言語情報へと変換していくことができた。
「……なるほどな」
数分後、目を開けたゼノンは、確信と共に呟いた。
「原因ははっきりした」
彼は羊皮紙に、分析結果を書き出していく。
【アークライト領土壌分析結果】
1. 全体的に土壌が酸性化している。長年の同じ作物の連作による、土壌疲弊が主な原因。
2. 窒素、リン、カリウムといった、作物の生育に必須の三大栄養素が、ほぼ全ての土地で慢性的に欠乏している。
3. 一部、川の下流域では塩害の兆候が見られる。上流の鉱山からの排水が原因である可能性が高い。
要するに、この領地の土地は、人間で言えば重度の栄養失調状態だった。
これでは、いくら農民が真面目に働いても、十分な収穫が得られるはずがない。
彼らが怠惰なのではない。やり方が、根本的に間違っているのだ。
「問題が特定できれば、解決策は自ずと見えてくる」
ゼノンはグレイに向き直った。その目は、既に次の一手を見据えている。
「グレイ。お前に二つのことを命じる」
「はっ! この身、粉にして御命令を!」
すっかり心酔しきった様子のグレイに、ゼノンは構わず指示を出した。
「一つ。領内の北にある石切り場。あそこでは石灰岩が採れるはずだ。それを大量に砕き、粉末状にする準備をさせろ。必要な人員と道具は、新任の会計責任者リオに言って予算を組ませろ」
「石灰岩を、粉に……? いったい何に」
「土壌を中和し、カルシウムを補給するためだ。酸性に傾いた土には、最も効果的な処方箋だ」
「二つ。領内の各村に、家畜の糞尿や、刈り取った雑草、作物の残りカスなどを集めるための大きな穴を掘らせろ。それを『堆肥場』と名付ける。集めたものは、定期的に切り返して発酵させるんだ。これは、土に窒素やリンを補給するための、極上の肥料になる」
石灰、そして糞尿。
グレイの頭は、疑問符でいっぱいになった。
だが、彼はもう何も問わなかった。
ゼノン様が言うのなら、それが正しいのだ。石ころや動物の糞に、自分には見えない価値を見出しておられるに違いない。
「承知いたしました! すぐに取り掛かります!」
グレイは力強く返事をすると、新たな使命感に燃えて部屋を飛び出していった。
一人残されたゼノンは、窓の外に広がる領地の景色を見つめた。
土壌改良。それは農業改革の第一歩に過ぎない。
次は、水だ。安定した水の供給なくして、豊作はありえない。
そして、作物の選定、効率的な農法。やるべきことは山積みだ。
「面倒だが、やりがいはある」
ゼノンの口元に、わずかな笑みが浮かんだ。
それは、複雑で巨大な問題を前にした、コンサルタントとしての本能が疼いた証だった。
非効率なこの世界を、俺の手で合理的に作り変えてやる。
その決意を胸に、彼は次なる計画の策定に取り掛かった。
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まだまだ未熟者なので誤字脱字が多いと思いますが長〜い目で見守ってください。
閑話の時系列がおかしいんじゃない?やこの漢字間違ってるよね?など、ところどころにおかしい点がありましたら気軽にコメントで教えてください。
追伸、
雫ストーリーを別で作りました。雫が亡くなる瞬間の心情や死んだ後の天国でのお話を書いてます。
気になった方は是非読んでみてください。
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