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第24話 白日の下の腐敗、そして王国の選択
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俺たちが投じた一つの石は、商業都市ランドールという巨大な池に、予想を遥かに超える波紋を広げていた。
バルテルミー子爵の不正を記録した水晶。その内容は、グライフ氏の持つ情報網を通じて、一夜にして街の隅々にまで行き渡った。広場の掲示板には、水晶から書き写された告発文が張り出され、吟遊詩人たちは、そのスキャンダルを面白おかしく、しかし核心を突いた歌にして歌い回っている。
「聞きましたか、奥さん! バルテルミーの奴、あたしたちから搾り取った税金で、夜な夜な贅沢三昧だったんですって!」
「それだけじゃないわよ! 禁制の薬を密輸したり、貧しい家の娘を奴隷として売り飛ばしたりしてたっていうじゃない!」
「なんて非道い……! それを、王家も騎士団も知ってて見逃してたっていうんでしょ!?」
「許せないわ! 私たちのランドールを、腐った貴族の食い物になんてさせてたまるもんですか!」
市場の井戸端会議から、酒場の酔漢の怒声まで、街の至る所で、人々は王国への不満と怒りを爆発させていた。彼らの怒りの矛先は、もはやバルテルミー個人だけではない。その腐敗を許し、見て見ぬふりをしてきた王国というシステムそのものに向けられていた。
そして、その腐敗を暴いた俺たち――『勇者殺し』の汚名を持つパーティー『アストライア』は、民衆の間で、いつしか『義賊』や『革命の英雄』として、熱狂的に支持されるようになっていた。
「カイト様! どうか、この国の腐敗を正してください!」
「あんたたちみたいなのが、本当の英雄だ!」
街を歩けば、そんな声援が飛んでくる。差し入れだと、パンや果物を渡されることも一度や二度ではなかった。
「へへっ、なんだか有名人になった気分だな!」
フレアは満更でもない様子で、もらったリンゴをかじっている。
「カイト様の思慮が、民の心を動かしたのですね。素晴らしいことです」
ルナも、誇らしげに微笑んでいた。
だが、俺は、この状況を手放しでは喜べなかった。民衆の支持は、確かに心強い。だが、それは同時に、俺たちがもはや後戻りできない場所まで来てしまったことを意味していた。国家という巨大な権力と、俺たちは、今や完全に対立する構図になってしまったのだ。
案の定、その日はやってきた。
ランドールの街の中央広場。民衆が固唾を飲んで見守る中、王都から派遣された騎士団長ベアトリクスが、一個師団を率いて、バルテルミー子爵の屋敷を取り囲み、彼を国家反逆罪の容疑で逮捕した。民衆からは、歓声が上がる。
だが、ベアトリクスの真の目的は、そこにはなかった。
彼女は、騒ぎが一段落したのを見計らって、まっすぐに俺たちが滞在する宿屋へとやってきた。
宿屋の一階の食堂を、半ば占拠する形で、俺たちは再び、彼女と対峙した。
「……カイト、と言ったな。貴様の行いは、確かに一人の巨悪を断罪した。その結果だけを見れば、正義と言えるのかもしれん」
ベアトリクスは、冷たく、硬い声で切り出した。その瞳には、俺への賞賛など微塵もなく、ただ純粋な敵意だけが燃えている。
「だが、そのやり方は、あまりにも過激すぎる。貴様は、国に、民に、修復しがたい混乱と亀裂をもたらした。秩序を乱す者は、たとえその意図が善であっても、我々は見過ごすわけにはいかん」
「秩序、か」
俺は、冷ややかに言い返した。
「あんたたちの言う『秩序』が、腐敗の温床になっていたから、俺が代わりに大掃除をしてやっただけだ。感謝されても、非難される覚えはないな」
「黙れ! 我々には、我々のやり方があった! 貴様のような外部の異物が介入せずとも、いずれは法の下に裁かれていたはずだ!」
「いずれ、ね。その『いずれ』を待っている間に、どれだけの人間が、あいつの犠牲になっていたと思ってるんだ?」
俺の言葉に、ベアトリクスはぐっと唇を噛んだ。
「あんたたちのやり方は、あまりにも悠長で、手ぬるい。バグを認識していながら、影響範囲の調査だの、関係各所への根回しだのに時間をかけて、結局、システムが手遅れになるまで放置する。そんな無能な管理者を、俺は前の世界で、嫌というほど見てきた」
俺は、静かに、しかし断固として告げた。
「俺は、俺のやり方で、目の前のバグを修正する。それだけだ」
俺とベアトリクスの視線が、火花を散らすように交錯する。
「……貴様の思想は、危険だ」
彼女は、吐き捨てるように言った。
「自らを絶対の正義と信じ、法も秩序も無視して力を行使する。それは、我々が最も警戒すべき『混沌』そのものだ。貴様のような存在を、これ以上、野放しにはしておけん」
彼女が、腰の剣に手をかけた。背後の騎士たちも、一斉に臨戦態勢に入る。
だが、それよりも早く、フレアとルナが俺の前に立ち、それぞれの得物を構えた。
「相棒に手を出そうってんなら、今度こそ、あんたの首を刎とばすぜ、騎士団長さん」
「マスターの御身に指一本でも触れてみせたなら、この場にいる全ての騎士の心臓を、氷の槍で貫きます」
二人の放つ殺気は、食堂の空気を凍てつかせた。
ベアトリクスは、一対三、いや、この街の民衆全てを敵に回すことの不利を、瞬時に計算したのだろう。彼女は、苦々しい表情で、剣から手を離した。
「……よかろう。だが、これは最後通告だ」
彼女は、一枚の羊皮紙を取り出し、テーブルの上に広げた。そこには、俺たちの似顔絵と、物々しい罪状が書き連ねられていた。
『――上記三名、『アストライア』を、国家の秩序を乱す危険思想を持つ、S級指定の要注意人物とする。アークライト王国の全領土において、その身柄の拘束、および、いかなる協力も禁ずる――』
「事実上の、国家反逆罪としての指名手配だ。今後、貴様らが王国の領土で何者かの助けを得ることはできん。見つけ次第、我々騎士団が、全力で貴様らを排除する。それが、王国の決定だ」
彼女はそう言い放つと、騎士団を率いて、嵐のように去っていった。
残された羊皮紙が、俺たちが王国と完全に決別したことを、無情に物語っていた。
「……S級のお尋ね者、か。大出世じゃねえか」
フレアが、面白そうに口笛を吹いた。
だが、状況は、決して楽観できるものではない。
俺たちは、これから、アークライト王国全土から追われる身となったのだ。
その日の夕方。
俺たちが旅立ちの準備を進めていると、宿屋の部屋を、グライフ氏が訪ねてきた。
「カイト様……! 全て、聞きましたぞ。なんということだ……。あなた様のような方が、追われる身になるとは……」
彼は、心から悔しそうに顔を歪めていた。
「いえ、こうなることは、覚悟の上でした」
「ですが……! このままでは、あなた方の旅は、あまりにも過酷なものになる。どうか、これをお受け取りください」
彼が差し出したのは、一枚の、黒い羊皮紙でできた地図だった。
「これは、我が商会が、王国の関所や検問を避けるために使っている、『影の道』の地図です。これがあれば、騎士団の追跡を逃れ、ドワーフの国まで、安全に向かうことができるはずです」
それだけではない。彼は、俺たちが以前使っていたものよりも、さらに高性能で、長距離の移動に耐えうる頑丈な馬車と、数ヶ月は持つであろう大量の食料や物資まで、用意してくれていた。
「グライフさん……。ここまでしていただいては……」
「どうか、お気になさらず。これは、我が商会からの、ささやかな投資です。あなた様のような方が、この腐った世界を変えてくれると、私は信じておりますからな」
彼は、力強く俺の手を握った。
「カイト様、どうか、ご無事で。そして、いつか、この世界に、真の夜明けをもたらしてください」
その言葉は、追われる身となった俺たちの心に、温かい光を灯してくれた。
俺たちは、一人ではない。俺たちのやり方を信じ、支持してくれる人々がいる。
その事実が、何よりも力になった。
その夜、俺たちは、グライフ氏が用意してくれた馬車に乗り込み、月明かりを頼りに、ランドールの街を静かに出発した。
振り返ると、俺たちを英雄と呼び、そして今、追われる者として送り出すことになった、巨大な都市の灯りが見えた。
「さて、行こうか」
俺は、手綱を握りしめ、前を向いた。
隣には、ルナとフレアの、確かな体温がある。
王国を敵に回し、世界の終わりという、途方もない謎に挑む旅。
それは、いばらの道かもしれない。
だが、不思議と、心は晴れやかだった。
俺たちの、本当の戦いは、ここから始まるのだ。
馬車は、ドワーフの国へと続く、『影の道』へと、その車輪を進めていった。
バルテルミー子爵の不正を記録した水晶。その内容は、グライフ氏の持つ情報網を通じて、一夜にして街の隅々にまで行き渡った。広場の掲示板には、水晶から書き写された告発文が張り出され、吟遊詩人たちは、そのスキャンダルを面白おかしく、しかし核心を突いた歌にして歌い回っている。
「聞きましたか、奥さん! バルテルミーの奴、あたしたちから搾り取った税金で、夜な夜な贅沢三昧だったんですって!」
「それだけじゃないわよ! 禁制の薬を密輸したり、貧しい家の娘を奴隷として売り飛ばしたりしてたっていうじゃない!」
「なんて非道い……! それを、王家も騎士団も知ってて見逃してたっていうんでしょ!?」
「許せないわ! 私たちのランドールを、腐った貴族の食い物になんてさせてたまるもんですか!」
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そして、その腐敗を暴いた俺たち――『勇者殺し』の汚名を持つパーティー『アストライア』は、民衆の間で、いつしか『義賊』や『革命の英雄』として、熱狂的に支持されるようになっていた。
「カイト様! どうか、この国の腐敗を正してください!」
「あんたたちみたいなのが、本当の英雄だ!」
街を歩けば、そんな声援が飛んでくる。差し入れだと、パンや果物を渡されることも一度や二度ではなかった。
「へへっ、なんだか有名人になった気分だな!」
フレアは満更でもない様子で、もらったリンゴをかじっている。
「カイト様の思慮が、民の心を動かしたのですね。素晴らしいことです」
ルナも、誇らしげに微笑んでいた。
だが、俺は、この状況を手放しでは喜べなかった。民衆の支持は、確かに心強い。だが、それは同時に、俺たちがもはや後戻りできない場所まで来てしまったことを意味していた。国家という巨大な権力と、俺たちは、今や完全に対立する構図になってしまったのだ。
案の定、その日はやってきた。
ランドールの街の中央広場。民衆が固唾を飲んで見守る中、王都から派遣された騎士団長ベアトリクスが、一個師団を率いて、バルテルミー子爵の屋敷を取り囲み、彼を国家反逆罪の容疑で逮捕した。民衆からは、歓声が上がる。
だが、ベアトリクスの真の目的は、そこにはなかった。
彼女は、騒ぎが一段落したのを見計らって、まっすぐに俺たちが滞在する宿屋へとやってきた。
宿屋の一階の食堂を、半ば占拠する形で、俺たちは再び、彼女と対峙した。
「……カイト、と言ったな。貴様の行いは、確かに一人の巨悪を断罪した。その結果だけを見れば、正義と言えるのかもしれん」
ベアトリクスは、冷たく、硬い声で切り出した。その瞳には、俺への賞賛など微塵もなく、ただ純粋な敵意だけが燃えている。
「だが、そのやり方は、あまりにも過激すぎる。貴様は、国に、民に、修復しがたい混乱と亀裂をもたらした。秩序を乱す者は、たとえその意図が善であっても、我々は見過ごすわけにはいかん」
「秩序、か」
俺は、冷ややかに言い返した。
「あんたたちの言う『秩序』が、腐敗の温床になっていたから、俺が代わりに大掃除をしてやっただけだ。感謝されても、非難される覚えはないな」
「黙れ! 我々には、我々のやり方があった! 貴様のような外部の異物が介入せずとも、いずれは法の下に裁かれていたはずだ!」
「いずれ、ね。その『いずれ』を待っている間に、どれだけの人間が、あいつの犠牲になっていたと思ってるんだ?」
俺の言葉に、ベアトリクスはぐっと唇を噛んだ。
「あんたたちのやり方は、あまりにも悠長で、手ぬるい。バグを認識していながら、影響範囲の調査だの、関係各所への根回しだのに時間をかけて、結局、システムが手遅れになるまで放置する。そんな無能な管理者を、俺は前の世界で、嫌というほど見てきた」
俺は、静かに、しかし断固として告げた。
「俺は、俺のやり方で、目の前のバグを修正する。それだけだ」
俺とベアトリクスの視線が、火花を散らすように交錯する。
「……貴様の思想は、危険だ」
彼女は、吐き捨てるように言った。
「自らを絶対の正義と信じ、法も秩序も無視して力を行使する。それは、我々が最も警戒すべき『混沌』そのものだ。貴様のような存在を、これ以上、野放しにはしておけん」
彼女が、腰の剣に手をかけた。背後の騎士たちも、一斉に臨戦態勢に入る。
だが、それよりも早く、フレアとルナが俺の前に立ち、それぞれの得物を構えた。
「相棒に手を出そうってんなら、今度こそ、あんたの首を刎とばすぜ、騎士団長さん」
「マスターの御身に指一本でも触れてみせたなら、この場にいる全ての騎士の心臓を、氷の槍で貫きます」
二人の放つ殺気は、食堂の空気を凍てつかせた。
ベアトリクスは、一対三、いや、この街の民衆全てを敵に回すことの不利を、瞬時に計算したのだろう。彼女は、苦々しい表情で、剣から手を離した。
「……よかろう。だが、これは最後通告だ」
彼女は、一枚の羊皮紙を取り出し、テーブルの上に広げた。そこには、俺たちの似顔絵と、物々しい罪状が書き連ねられていた。
『――上記三名、『アストライア』を、国家の秩序を乱す危険思想を持つ、S級指定の要注意人物とする。アークライト王国の全領土において、その身柄の拘束、および、いかなる協力も禁ずる――』
「事実上の、国家反逆罪としての指名手配だ。今後、貴様らが王国の領土で何者かの助けを得ることはできん。見つけ次第、我々騎士団が、全力で貴様らを排除する。それが、王国の決定だ」
彼女はそう言い放つと、騎士団を率いて、嵐のように去っていった。
残された羊皮紙が、俺たちが王国と完全に決別したことを、無情に物語っていた。
「……S級のお尋ね者、か。大出世じゃねえか」
フレアが、面白そうに口笛を吹いた。
だが、状況は、決して楽観できるものではない。
俺たちは、これから、アークライト王国全土から追われる身となったのだ。
その日の夕方。
俺たちが旅立ちの準備を進めていると、宿屋の部屋を、グライフ氏が訪ねてきた。
「カイト様……! 全て、聞きましたぞ。なんということだ……。あなた様のような方が、追われる身になるとは……」
彼は、心から悔しそうに顔を歪めていた。
「いえ、こうなることは、覚悟の上でした」
「ですが……! このままでは、あなた方の旅は、あまりにも過酷なものになる。どうか、これをお受け取りください」
彼が差し出したのは、一枚の、黒い羊皮紙でできた地図だった。
「これは、我が商会が、王国の関所や検問を避けるために使っている、『影の道』の地図です。これがあれば、騎士団の追跡を逃れ、ドワーフの国まで、安全に向かうことができるはずです」
それだけではない。彼は、俺たちが以前使っていたものよりも、さらに高性能で、長距離の移動に耐えうる頑丈な馬車と、数ヶ月は持つであろう大量の食料や物資まで、用意してくれていた。
「グライフさん……。ここまでしていただいては……」
「どうか、お気になさらず。これは、我が商会からの、ささやかな投資です。あなた様のような方が、この腐った世界を変えてくれると、私は信じておりますからな」
彼は、力強く俺の手を握った。
「カイト様、どうか、ご無事で。そして、いつか、この世界に、真の夜明けをもたらしてください」
その言葉は、追われる身となった俺たちの心に、温かい光を灯してくれた。
俺たちは、一人ではない。俺たちのやり方を信じ、支持してくれる人々がいる。
その事実が、何よりも力になった。
その夜、俺たちは、グライフ氏が用意してくれた馬車に乗り込み、月明かりを頼りに、ランドールの街を静かに出発した。
振り返ると、俺たちを英雄と呼び、そして今、追われる者として送り出すことになった、巨大な都市の灯りが見えた。
「さて、行こうか」
俺は、手綱を握りしめ、前を向いた。
隣には、ルナとフレアの、確かな体温がある。
王国を敵に回し、世界の終わりという、途方もない謎に挑む旅。
それは、いばらの道かもしれない。
だが、不思議と、心は晴れやかだった。
俺たちの、本当の戦いは、ここから始まるのだ。
馬車は、ドワーフの国へと続く、『影の道』へと、その車輪を進めていった。
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