10 / 95
第10話:第二階層・岩石地帯
しおりを挟む
ジャイアントモールを討伐してから数日が過ぎた。
あの巨大なモンスターが還った場所の土は、驚くべき変化を遂げていた。まるで最高級の肥料を何年もかけて熟成させたかのように、黒々と輝き、触れるだけで生命力が伝わってくる。
「見てくださいアルフォンス。このポーション草の発育速度、以前の倍以上になっています」
シルフィが、栽培区画で瑞々しく育つ薬草を指差しながら興奮気味に言った。彼女の言う通り、ジャイアントモールを肥料にした土壌で育つポーション草は、他の場所のものとは比べ物にならないほど成長が早い。葉の色も濃く、含まれる魔力量も明らかに増している。
「モンスターを倒すことが、直接農業の質を上げることになるなんてな」
俺も目の前の光景に満足しながら頷いた。
危険なモンスターの出現は、当初こそ肝を冷やしたが、結果として俺たちの農園に計り知れない恩恵をもたらしてくれた。ダンジョンという存在が、単なる素材の採取場所ではなく、能動的に働きかけることで成長していく『生きている畑』なのだと、俺たちは実感していた。
その日も、俺たちはポーション草の収穫を終え、第一階層の未探索エリアへと足を踏み入れていた。この草原はどこまで続いているのか。まだ見ぬ植物があるかもしれない。そんな期待を胸に、俺たちは小川の上流を目指して歩いていた。
しばらく進むと、草原の突き当たり、巨大な岩壁が見えてきた。これまで、ここが第一階層の端だと思っていた場所だ。
しかし、その日は違った。
岩壁の中腹あたりに、ぽっかりと黒い穴が口を開けていたのだ。
「……あんな洞窟、以前はありましたか?」
シルフィが訝しげに呟く。
「いや、なかったはずだ」
俺も首を横に振った。俺たちがこのダンジョンを発見してから、何度もこのあたりは探索している。こんなに分かりやすい洞窟を見逃すはずがない。
「もしかして……」
俺とシルフィは、同時に同じ可能性に思い至った。
「ジャイアントモールを倒したことと、関係があるのかもしれません」
ダンジョンの主のようなモンスターを倒したことで、新たな道が開かれた。ゲームや物語でよくある展開だが、まさか現実の我が身に起こるとは。
洞窟の入り口からは、第一階層の穏やかな空気とは明らかに違う、乾いて少し暖かい空気が流れ出してきている。奥は暗く、何も見えない。
「……危険かもしれません。一度、準備を整えてからの方が」
シルフィが警戒を強め、弓に手をかける。彼女の判断は正しい。未知の領域に踏み込むのだから、慎重すぎるということはない。
だが、俺の心は好奇心で満たされていた。
このダンジョンは、俺のスキルと共鳴している。ここが俺を害するとは、どうしても思えなかった。
「いや、行ってみよう」
俺は決意を口にした。「ここが俺の畑である限り、何が起きても対処できるはずだ」
その言葉には、何の根拠もない自信が満ちていた。だが、シルフィは俺の目を見て、何かを感じ取ったようだった。
「……分かりました。あなたがそう言うのなら。ですが、決して無理はしないでください」
彼女はそう言うと、静かに頷いた。
俺たちは顔を見合わせ、覚悟を決めると、暗い洞窟の中へと足を踏み入れた。
入り口こそ狭かったが、中は人が二人並んで歩けるくらいの広さがあった。壁も床も、ゴツゴツとした岩盤が剥き出しになっている。道は緩やかな下り坂になっており、俺たちは慎重に歩を進めた。
しばらく進むと、道の先がぼんやりと明るくなっているのが見えた。
やがて視界が開け、俺たちは広大な空間へとたどり着いた。
そこは、第一階層とは全く異なる世界だった。
「これは……」
シルフィが息を呑む。
目の前に広がっていたのは、見渡す限りの岩石地帯だった。
天井は遥か高く、そこからは巨大な鍾乳石のような岩が無数に垂れ下がっている。地面もまた、大小様々な岩で埋め尽くされ、平らな場所はほとんどない。
第一階層を満たしていた柔らかな光はなく、代わりに壁や地面に埋め込まれた様々な鉱石が、青や赤の鈍い光を放っている。それがこの空間全体の、唯一の光源だった。
空気は少し生暖かく、微かに硫黄の匂いがする。第一階層が『生』の空間なら、ここは『無機質』な空間。生命の気配が、ほとんど感じられなかった。
「第二階層、といったところでしょうか」
シルフィが周囲を警戒しながら呟く。
「ああ。環境が全く違う。植物が育つようには見えないな」
俺の言葉に、シルフィが「いいえ」と首を振った。
「見てください、アルフォンス。あそこ」
彼女が指差す先。巨大な岩の裂け目に、何かが生えているのが見えた。
俺たちは足場の悪い岩場を慎重に進み、その場所へと近づいた。
そこに生えていたのは、実に奇妙な植物だった。
土からではなく、岩の裂け目から直接生えている。葉はなく、地面から突き出した灰色の塊。形はカブや大根に似ているが、その表面は滑らかではなく、ざらざらとした岩肌そのものだ。
とても食べられるものには見えない。まるで、岩が植物の形に進化したかのような、異様な光景だった。
「こんな植物、どんな文献でも見たことがありません……。そもそも、これは本当に植物なのでしょうか」
シルフィも困惑した表情で、その奇妙な物体を観察している。
俺はいつものように、それに手を触れてみた。
ひんやりとした、硬い感触。やはり石に近い。
そして、頭の中に情報が流れ込んできた。
【ミスリル大根(幼体):鑑定結果】
【効果:内部に高純度の魔銀(ミスリル)を含有する鉱物野菜。食用には適さないが、精錬することで極めて高品質なミスリルを取り出すことができる。】
【状態:成長中。収穫にはまだ早い。】
「……ミスリル大根、だと?」
俺は思わず鑑定結果を声に出していた。
「ミスリル!?」
今度はシルフィが驚愕の声を上げる。「伝説の金属、ミスリルですか!? それが、野菜のように生えていると?」
「ああ、そういう鑑定結果が出た。まだ小さいみたいだが」
信じられない話だった。
ミスリルといえば、鋼よりも軽く、ダイヤモンドよりも硬いとされる幻の金属だ。その希少価値から、金と比べても何十倍もの価格で取引される。王国クラスの騎士団長が持つ剣や、王族がまとう鎧に使われるのが関の山で、普通の冒険者では一生お目にかかることすらない。
それが、大根のように、この岩場に生えている。
俺たちは周囲を見渡した。
よく見ると、同じような『ミスリル大根』が、岩場のあちこちに点在していた。まだどれも小さいが、その数は決して少なくない。
「すごい……すごすぎます、アルフォンス。ポーション草だけでも奇跡だというのに、今度は伝説の金属まで……。あなたのダンジョンは、一体どうなっているのですか」
シルフィの声は、興奮と畏怖がないまぜになっていた。
俺は試しに、一番近くにあったこぶし大のミスリル大根に手をかけ、引き抜いてみようとした。
「う……っ、硬い!」
普通の野菜のように簡単には抜けない。根が、岩盤にがっちりと食い込んでいるようだ。
俺はスキル【土いじり】を発動させ、大根の周囲の岩盤をわずかに緩めた。すると、ゴリッという鈍い感触と共に、ミスリル大根が抜けた。
手に取ると、ずしりとした重み。見た目の大きさからは考えられないほどの質量だ。表面はやはりざらざらしているが、抜けた断面からは、鈍い銀色の輝きが覗いていた。
これが、ミスリル。
「これをどうする? 鍛冶師でもなければ、ただの硬い石ころだぞ」
俺が言うと、シルフィはうっとりとした目でミスリル大根を眺めながら言った。
「いいえ、これはとんでもない宝です。もしこれを加工できる技術があれば、国一つが動くほどの価値があります」
国が動く。その言葉に、俺は少しだけ背筋が寒くなるのを感じた。
俺が求めているのは、静かで平穏な暮らしだ。あまり大事になるのは望んでいない。
だが、目の前にあるのは紛れもない現実だ。
俺の農園の下には、規格外のポーションを生み出す草原と、伝説の金属が実る岩石地帯が広がっている。
このダンジョンは、俺が思っている以上に、とんでもない可能性と、そして厄介事を秘めているのかもしれない。
俺は収穫したばかりのミスリル大根を袋にしまい、シルフィと顔を見合わせた。
「今日は一度戻ろう。この階層は、まだ俺たちには早すぎるかもしれない」
「……そうですね。モンスターがいないとも限りませんし」
俺たちは第二階層を後にし、再び第一階層の穏やかな光の中へと戻った。
手の中には、ずしりと重いミスリル大根。
俺の農園生活は、また一つ、大きな転換点を迎えたようだった。
この奇妙な作物が、次は何を呼び寄せるのか。
その時の俺には、まだ知る由もなかった。
あの巨大なモンスターが還った場所の土は、驚くべき変化を遂げていた。まるで最高級の肥料を何年もかけて熟成させたかのように、黒々と輝き、触れるだけで生命力が伝わってくる。
「見てくださいアルフォンス。このポーション草の発育速度、以前の倍以上になっています」
シルフィが、栽培区画で瑞々しく育つ薬草を指差しながら興奮気味に言った。彼女の言う通り、ジャイアントモールを肥料にした土壌で育つポーション草は、他の場所のものとは比べ物にならないほど成長が早い。葉の色も濃く、含まれる魔力量も明らかに増している。
「モンスターを倒すことが、直接農業の質を上げることになるなんてな」
俺も目の前の光景に満足しながら頷いた。
危険なモンスターの出現は、当初こそ肝を冷やしたが、結果として俺たちの農園に計り知れない恩恵をもたらしてくれた。ダンジョンという存在が、単なる素材の採取場所ではなく、能動的に働きかけることで成長していく『生きている畑』なのだと、俺たちは実感していた。
その日も、俺たちはポーション草の収穫を終え、第一階層の未探索エリアへと足を踏み入れていた。この草原はどこまで続いているのか。まだ見ぬ植物があるかもしれない。そんな期待を胸に、俺たちは小川の上流を目指して歩いていた。
しばらく進むと、草原の突き当たり、巨大な岩壁が見えてきた。これまで、ここが第一階層の端だと思っていた場所だ。
しかし、その日は違った。
岩壁の中腹あたりに、ぽっかりと黒い穴が口を開けていたのだ。
「……あんな洞窟、以前はありましたか?」
シルフィが訝しげに呟く。
「いや、なかったはずだ」
俺も首を横に振った。俺たちがこのダンジョンを発見してから、何度もこのあたりは探索している。こんなに分かりやすい洞窟を見逃すはずがない。
「もしかして……」
俺とシルフィは、同時に同じ可能性に思い至った。
「ジャイアントモールを倒したことと、関係があるのかもしれません」
ダンジョンの主のようなモンスターを倒したことで、新たな道が開かれた。ゲームや物語でよくある展開だが、まさか現実の我が身に起こるとは。
洞窟の入り口からは、第一階層の穏やかな空気とは明らかに違う、乾いて少し暖かい空気が流れ出してきている。奥は暗く、何も見えない。
「……危険かもしれません。一度、準備を整えてからの方が」
シルフィが警戒を強め、弓に手をかける。彼女の判断は正しい。未知の領域に踏み込むのだから、慎重すぎるということはない。
だが、俺の心は好奇心で満たされていた。
このダンジョンは、俺のスキルと共鳴している。ここが俺を害するとは、どうしても思えなかった。
「いや、行ってみよう」
俺は決意を口にした。「ここが俺の畑である限り、何が起きても対処できるはずだ」
その言葉には、何の根拠もない自信が満ちていた。だが、シルフィは俺の目を見て、何かを感じ取ったようだった。
「……分かりました。あなたがそう言うのなら。ですが、決して無理はしないでください」
彼女はそう言うと、静かに頷いた。
俺たちは顔を見合わせ、覚悟を決めると、暗い洞窟の中へと足を踏み入れた。
入り口こそ狭かったが、中は人が二人並んで歩けるくらいの広さがあった。壁も床も、ゴツゴツとした岩盤が剥き出しになっている。道は緩やかな下り坂になっており、俺たちは慎重に歩を進めた。
しばらく進むと、道の先がぼんやりと明るくなっているのが見えた。
やがて視界が開け、俺たちは広大な空間へとたどり着いた。
そこは、第一階層とは全く異なる世界だった。
「これは……」
シルフィが息を呑む。
目の前に広がっていたのは、見渡す限りの岩石地帯だった。
天井は遥か高く、そこからは巨大な鍾乳石のような岩が無数に垂れ下がっている。地面もまた、大小様々な岩で埋め尽くされ、平らな場所はほとんどない。
第一階層を満たしていた柔らかな光はなく、代わりに壁や地面に埋め込まれた様々な鉱石が、青や赤の鈍い光を放っている。それがこの空間全体の、唯一の光源だった。
空気は少し生暖かく、微かに硫黄の匂いがする。第一階層が『生』の空間なら、ここは『無機質』な空間。生命の気配が、ほとんど感じられなかった。
「第二階層、といったところでしょうか」
シルフィが周囲を警戒しながら呟く。
「ああ。環境が全く違う。植物が育つようには見えないな」
俺の言葉に、シルフィが「いいえ」と首を振った。
「見てください、アルフォンス。あそこ」
彼女が指差す先。巨大な岩の裂け目に、何かが生えているのが見えた。
俺たちは足場の悪い岩場を慎重に進み、その場所へと近づいた。
そこに生えていたのは、実に奇妙な植物だった。
土からではなく、岩の裂け目から直接生えている。葉はなく、地面から突き出した灰色の塊。形はカブや大根に似ているが、その表面は滑らかではなく、ざらざらとした岩肌そのものだ。
とても食べられるものには見えない。まるで、岩が植物の形に進化したかのような、異様な光景だった。
「こんな植物、どんな文献でも見たことがありません……。そもそも、これは本当に植物なのでしょうか」
シルフィも困惑した表情で、その奇妙な物体を観察している。
俺はいつものように、それに手を触れてみた。
ひんやりとした、硬い感触。やはり石に近い。
そして、頭の中に情報が流れ込んできた。
【ミスリル大根(幼体):鑑定結果】
【効果:内部に高純度の魔銀(ミスリル)を含有する鉱物野菜。食用には適さないが、精錬することで極めて高品質なミスリルを取り出すことができる。】
【状態:成長中。収穫にはまだ早い。】
「……ミスリル大根、だと?」
俺は思わず鑑定結果を声に出していた。
「ミスリル!?」
今度はシルフィが驚愕の声を上げる。「伝説の金属、ミスリルですか!? それが、野菜のように生えていると?」
「ああ、そういう鑑定結果が出た。まだ小さいみたいだが」
信じられない話だった。
ミスリルといえば、鋼よりも軽く、ダイヤモンドよりも硬いとされる幻の金属だ。その希少価値から、金と比べても何十倍もの価格で取引される。王国クラスの騎士団長が持つ剣や、王族がまとう鎧に使われるのが関の山で、普通の冒険者では一生お目にかかることすらない。
それが、大根のように、この岩場に生えている。
俺たちは周囲を見渡した。
よく見ると、同じような『ミスリル大根』が、岩場のあちこちに点在していた。まだどれも小さいが、その数は決して少なくない。
「すごい……すごすぎます、アルフォンス。ポーション草だけでも奇跡だというのに、今度は伝説の金属まで……。あなたのダンジョンは、一体どうなっているのですか」
シルフィの声は、興奮と畏怖がないまぜになっていた。
俺は試しに、一番近くにあったこぶし大のミスリル大根に手をかけ、引き抜いてみようとした。
「う……っ、硬い!」
普通の野菜のように簡単には抜けない。根が、岩盤にがっちりと食い込んでいるようだ。
俺はスキル【土いじり】を発動させ、大根の周囲の岩盤をわずかに緩めた。すると、ゴリッという鈍い感触と共に、ミスリル大根が抜けた。
手に取ると、ずしりとした重み。見た目の大きさからは考えられないほどの質量だ。表面はやはりざらざらしているが、抜けた断面からは、鈍い銀色の輝きが覗いていた。
これが、ミスリル。
「これをどうする? 鍛冶師でもなければ、ただの硬い石ころだぞ」
俺が言うと、シルフィはうっとりとした目でミスリル大根を眺めながら言った。
「いいえ、これはとんでもない宝です。もしこれを加工できる技術があれば、国一つが動くほどの価値があります」
国が動く。その言葉に、俺は少しだけ背筋が寒くなるのを感じた。
俺が求めているのは、静かで平穏な暮らしだ。あまり大事になるのは望んでいない。
だが、目の前にあるのは紛れもない現実だ。
俺の農園の下には、規格外のポーションを生み出す草原と、伝説の金属が実る岩石地帯が広がっている。
このダンジョンは、俺が思っている以上に、とんでもない可能性と、そして厄介事を秘めているのかもしれない。
俺は収穫したばかりのミスリル大根を袋にしまい、シルフィと顔を見合わせた。
「今日は一度戻ろう。この階層は、まだ俺たちには早すぎるかもしれない」
「……そうですね。モンスターがいないとも限りませんし」
俺たちは第二階層を後にし、再び第一階層の穏やかな光の中へと戻った。
手の中には、ずしりと重いミスリル大根。
俺の農園生活は、また一つ、大きな転換点を迎えたようだった。
この奇妙な作物が、次は何を呼び寄せるのか。
その時の俺には、まだ知る由もなかった。
69
あなたにおすすめの小説
異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします
Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。
相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。
現在、第四章フェレスト王国ドワーフ編
《レベル∞》の万物創造スキルで追放された俺、辺境を開拓してたら気づけば神々の箱庭になっていた
夏見ナイ
ファンタジー
勇者パーティーの雑用係だったカイは、魔王討伐後「無能」の烙印を押され追放される。全てを失い、死を覚悟して流れ着いた「忘れられた辺境」。そこで彼のハズレスキルは真の姿《万物創造》へと覚醒した。
無から有を生み、世界の理すら書き換える神の如き力。カイはまず、生きるために快適な家を、豊かな畑を、そして清らかな川を創造する。荒れ果てた土地は、みるみるうちに楽園へと姿を変えていった。
やがて、彼の元には行き場を失った獣人の少女やエルフの賢者、ドワーフの鍛冶師など、心優しき仲間たちが集い始める。これは、追放された一人の青年が、大切な仲間たちと共に理想郷を築き、やがてその地が「神々の箱庭」と呼ばれるまでの物語。
お荷物認定を受けてSSS級PTを追放されました。でも実は俺がいたからSSS級になれていたようです。
幌須 慶治
ファンタジー
S級冒険者PT『疾風の英雄』
電光石火の攻撃で凶悪なモンスターを次々討伐して瞬く間に最上級ランクまで上がった冒険者の夢を体現するPTである。
龍狩りの一閃ゲラートを筆頭に極炎のバーバラ、岩盤砕きガイル、地竜射抜くローラの4人の圧倒的な火力を以って凶悪モンスターを次々と打ち倒していく姿は冒険者どころか庶民の憧れを一身に集めていた。
そんな中で俺、ロイドはただの盾持ち兼荷物運びとして見られている。
盾持ちなのだからと他の4人が動く前に現地で相手の注意を引き、模擬戦の時は2対1での攻撃を受ける。
当然地味な役割なのだから居ても居なくても気にも留められずに居ないものとして扱われる。
今日もそうして地竜を討伐して、俺は1人後処理をしてからギルドに戻る。
ようやく帰り着いた頃には日も沈み酒場で祝杯を挙げる仲間たちに報酬を私に近づいた時にそれは起こる。
ニヤついた目をしたゲラートが言い放つ
「ロイド、お前役にたたなすぎるからクビな!」
全員の目と口が弧を描いたのが見えた。
一応毎日更新目指して、15話位で終わる予定です。
作品紹介に出てる人物、主人公以外重要じゃないのはご愛嬌()
15話で終わる気がしないので終わるまで延長します、脱線多くてごめんなさい 2020/7/26
『ゴミ掃除』が役立たずと追放されたが、実は『存在抹消』級のチートだった。勇者一行がゴミで溺れているが、俺は辺境で美少女と温泉宿を経営中なので
eringi
ファンタジー
「悪いが、お前のスキル『ゴミ掃除』は魔王討伐の役には立たない。クビだ」
勇者パーティの雑用係だったアレクは、戦闘の役に立たないという理由で、ダンジョンの最深部手前で追放されてしまう。
しかし、勇者たちは気づいていなかった。
彼らの装備が常に新品同様だったのも、野営地が快適だったのも、襲い来る高レベルモンスターの死体が跡形もなく消えていたのも、すべてアレクが『掃除』していたからだということに。
アレクのスキルは単なる掃除ではない。対象を空間ごと削り取る『存在抹消』レベルの規格外チートだったのだ。
一人になったアレクは、気ままに生こうと辺境の廃村にたどり着く。
そこでボロボロになっていた伝説のフェンリル(美少女化)を『洗浄』して懐かれたり、呪われたエルフの姫君を『シミ抜き』して救ったりしているうちに、いつの間にかそこは世界最高峰の温泉宿になっていて……?
一方、アレクを失った勇者パーティは、武器は錆びつき、悪臭にまみれ、雑魚モンスターの処理すら追いつかず破滅の一途をたどっていた。
「今さら戻ってきてくれと言われても、俺はお客さん(美少女)の背中を流すのに忙しいんで」
これは、掃除屋の少年が無自覚に最強の座に君臨し、幸せなスローライフを送る物語。
借金まみれの錬金術師、趣味で作ったポーションがダンジョンで飛ぶように売れる~探索者の間で【伝説のエリクサー】として話題に~
わんた
ファンタジー
「今日中に出ていけ! 半年も家賃を滞納してるんだぞ!」
現代日本にダンジョンとスキルが存在する世界。
渋谷で錬金術師として働いていた裕真は、研究に没頭しすぎて店舗の家賃を払えず、ついに追い出されるハメになった。
私物と素材だけが残された彼に残された選択肢は――“現地販売”の行商スタイル!
「マスター、売ればいいんですよ。死にかけの探索者に、定価よりちょっと高めで」
提案したのは、裕真が自作した人工精霊・ユミだ。
家事万能、事務仕事完璧、なのにちょっとだけ辛辣だが、裕真にとっては何物にも代えがたい家族でありパートナーでもある。
裕真はギルドの後ろ盾、そして常識すらないけれど、素材とスキルとユミがいればきっと大丈夫。
錬金術のスキルだけで社会の荒波を乗り切る。
主人公無双×のんびり錬金スローライフ!
72時間ワンオペ死した元球児、女神の『ボッタクリ』通販と『絶対破壊不能』のノートPCで異世界最強のコンビニ・スローライフを始める
月神世一
ファンタジー
「剣? 魔法? いいえ、俺の武器は『鈍器になるノートPC』と『時速160kmの剛速球』です」
あらすじ
ブラックコンビニで72時間連続勤務の末、過労死した元甲子園優勝投手・赤木大地。
目覚めた彼を待っていたのは、コタツでソシャゲ三昧のダメ女神・ルチアナだった。
「手違いで死なせちゃった☆ 詫び石代わりにこれあげる」
渡されたのは、地球のAmazonもGoogleも使える『絶対破壊不能』のノートPC。
ただし、購入レートは定価の10倍という超ボッタクリ仕様!?
「ふざけんな! 俺は静かに暮らしたいんだよ!」
ブラック労働はもうこりごり。大地は異世界の緩衝地帯「ポポロ村」で、地球の物資とコンビニ知識、そして「うなる右腕(ジャイロボール)」を武器に、悠々自適なスローライフを目指す!
……はずが、可愛い月兎族の村長を助けたり、腹ペコのエルフ王女を餌付けしたり、気づけば村の英雄に!?
元球児が投げる「紅蓮の魔球」が唸り、女神の「ボッタクリ通販」が世界を変える!
異世界コンビニ・コメディ、開店ガラガラ!
『追放された底辺付与術師、実は【全自動化】のチートスキル持ちでした〜ブラックギルドを追い出されたので、辺境で商会を立ち上げたら勝手に世界規
NagiKurou
ファンタジー
「お前のような、一日中デスクに座って何もしない無能はクビだ!」
国内最大のギルド『栄光の剣』で、底辺の付与術師として働いていたアルスは、ある日突然、強欲なギルドマスターから追放を言い渡される。
しかし、彼らは知らなかった。ギルドの武器の自動修復、物流の最適化、資金管理に至るまで、すべてアルスの固有スキル【全自動化(ワークフロー構築)】によって完璧にシステム化され、回っていたことを。
「俺がいなくなったら、あの自動化システム、全部止まるけど……まあいいか」
管理権限を解除し、辺境へと旅立ったアルス。彼は自身のスキルを使って、圧倒的な耐久力を誇る銀色の四輪型重装ゴーレムを作り出し、気ままな行商を始める。
一度構築すれば無限に富を生み出す「全自動」のチートスキルで、アルスの商会は瞬く間に世界規模へとスケールしていく!
一方、すべてを失ったギルドは、生産ラインが崩壊し、絶望のどん底へと突き落とされていくのだった……。
「雑草係」と追放された俺、スキル『草むしり』でドラゴンも魔王も引っこ抜く~極めた園芸スキルは、世界樹すら苗木扱いする神の力でした~
eringi
ファンタジー
「たかが雑草を抜くだけのスキルなんて、勇者パーティには不要だ!」
王立アカデミーを首席で卒業したものの、発現したスキルが『草むしり』だった少年・ノエル。
彼は幼馴染の勇者に見下され、パーティから追放されてしまう。
失意のノエルは、人里離れた「魔の森」で静かに暮らすことを決意する。
しかし彼は知らなかった。彼のスキル『草むしり』は、対象を「不要な雑草」と認識すれば、たとえドラゴンであろうと古代兵器であろうと、根こそぎ引っこ抜いて消滅させる即死チートだったのだ。
「あれ? この森の雑草、ずいぶん頑丈だな(ドラゴンを引っこ抜きながら)」
ノエルが庭の手入れをするだけで、Sランク魔物が次々と「除草」され、やがて森は伝説の聖域へと生まれ変わっていく。
その実力に惹かれ、森の精霊(美女)や、亡国の女騎士、魔王の娘までもが彼の「庭」に集まり、いつしかハーレム状態に。
一方、ノエルを追放した勇者たちは、ダンジョンの茨や毒草の処理ができずに進行不能となり、さらにはノエルが密かに「除草」していた強力な魔物たちに囲まれ、絶望の淵に立たされていた。
「ノエル! 戻ってきてくれ!」
「いや、いま家庭菜園が忙しいんで」
これは、ただ庭いじりをしているだけの少年が、無自覚に世界最強に至る物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる