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第17話:土のゴーレム
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リズベットが鍛え上げた革新的な農具のおかげで、俺の農園の開墾ペースは飛躍的に向上した。以前なら数日かかったであろう広大な土地が、半日もあれば黒々とした畑へと姿を変える。シルフィの薬草学とポーション開発も進み、フェンリルは頼もしい番犬として農園を守ってくれる。
仲間が増え、できることが増え、農園は日に日に豊かになっていった。
だが、それに伴って新たな問題も生まれていた。
それは、単純な『人手不足』だ。
畑が広がるにつれて、種まきや水やり、雑草抜きといった日々の管理作業が爆発的に増えていく。俺一人では、とてもじゃないが手が回らない。
シルフィやリズベットも、自分の研究や鍛冶の合間を縫って手伝ってはくれるが、俺はそれに申し訳なさを感じていた。彼女たちには、それぞれの夢と目的がある。俺のわがままなスローライフのために、その時間を割かせるのは本意ではなかった。
「うーん……どうしたものか」
その日も、俺は広大な畑を前に腕を組んで唸っていた。地平線の彼方まで続きそうな畝を眺めていると、ため息が出てくる。
【土いじり】スキルで雑草の成長を抑制したり、土の保水力を高めて水やりの頻度を減らしたりといった工夫はしている。だが、それも根本的な解決にはなっていなかった。
「誰か、この作業を代わりにやってくれる者がいればなあ……」
ぽつりと呟いた言葉。
その瞬間、俺の頭に一つの考えが閃いた。
『代わりにやってくれる者』。
人を雇うのは、まだ早い。この農園の秘密を知られるわけにはいかないからだ。
だが、もし、『者』を自分で作り出すことができたとしたら?
俺は自分の手のひらを見つめた。
スキル【土いじり】。
このスキルは、土を柔らかくしたり、固めたり、動かしたりすることができる。
これまでは、自分の手を介して、直接的に土を操作することしか考えていなかった。だが、もっと応用できるのではないか。
土に特定の『形』を与え、簡単な『命令』を記憶させ、自律的に動かす。
まるで、伝説に出てくる魔法生物、ゴーレムのように。
「……できるか?」
途方もない考えだとは思った。だが、試してみる価値はある。
俺は早速、畑の隅の開けた場所に移動し、実験を開始した。
まずは、形作りからだ。
俺は地面の土をスキルで集め、こね上げるようにして人型に固めていった。子供が作る泥人形のような、ずんぐりとした不格好な形。身長は一メートルほどだ。
「よし。まずは形になった」
次に、問題の『命令』だ。
俺はその土人形に手を触れ、意識を集中させた。頭の中に、クワを振るう単純な動作を思い描く。
『動け。俺がイメージした通りに、腕を振るえ』
魔力を込めて、強く念じる。
だが、土人形はピクリとも動かない。ただの土塊のまま、そこに佇んでいるだけだ。
「……だめか。やっぱり、そんな簡単な話じゃないよな」
何が足りないのか。
形か? もっと精巧な形にしなければならないのか。
命令の仕方か? もっと具体的なイメージが必要なのか。
それとも、根本的に何かが欠けているのか。
俺はしばらく考え込んだ後、一つの仮説に思い至った。
『生命力』あるいは『魔力』そのものが、絶対的に不足しているのではないか。
この地上の土は、俺がマナウォーターを撒いて改良したとはいえ、元々は痩せた土地の土だ。自律して動くほどのエネルギーは秘めていない。
ならば、もっと濃密な魔力を帯びた土を使えばどうだろうか。
俺はすぐにダンジョンへと向かった。そして、ジャイアントモールが還り、極上の肥料となったあの場所の土を、袋に詰めて持ち帰った。黒々と輝くその土は、手に取るだけで魔力がびりびりと伝わってくる。
再び、土人形作りに挑む。
今度は、魔力を帯びたダンジョンの土を『核(コア)』として体の中心に埋め込み、その周りを地上の土で固めていく形にした。
そして、再び手を触れ、命令を込める。
今度は、ただ念じるだけではない。俺自身の魔力を、スキルを通して核へと注ぎ込んでいく。まるで、空っぽの器に水を注ぐように。
「動け……動け……動け……!」
俺の額に汗が滲む。体中の魔力が、ごっそりと吸い取られていくのが分かった。
すると、その瞬間。
ピクッ。
土人形の指が、かすかに動いた。
「……!」
手応えがあった。俺はさらに魔力を注ぎ込む。
ギ、ギギ……と、錆びついた機械のような音を立てて、土人形の腕がゆっくりと持ち上がっていく。そして、ぎこちないながらも、俺がイメージした通りに、クワを振るう動作を始めた。
「……動いた」
俺は、疲労感も忘れてその場にへたり込んだ。
目の前では、不格好な土のゴーレムが、カクカクとした動きで、ひたすら腕を振り下ろす作業を繰り返している。
俺が作り出した、最初の『労働力』。
農作業の自動化という、とてつもない一歩を踏み出した瞬間だった。
「お頭! 何やってんだいそりゃ!」
背後から、リズベットの驚いたような声がした。振り返ると、彼女とシルフィが、呆然とした顔でこちらを見ている。工房の槌音が止んだことに、俺は気づいていなかった。
「アルフォンス……その土の人形、動いています……」
シルフィの声も、驚きで震えている。
俺は二人に向かって、自分の試みを説明した。
俺の話を聞き終えると、二人は改めて土のゴーレムをまじまじと見つめた。
「へっ……へえええ……。土をこねて人形作って、そいつに働かせるたあ……。お頭、あんた本当に人間かい?」
リズベットは、心底感心したように唸っている。
「まるで、生命を創造しているかのようですね……」シルフィは、どこか畏敬の念を込めた瞳で俺を見た。「あなたのスキルは、本当に奥が深いです。もしかしたら、土や植物に関する事象なら、何でも可能にしてしまうのかもしれません」
彼女たちの賞賛は、少し照れくさかったが、素直に嬉しかった。
「こいつ、一体だけじゃなくて、もっと増やせるのかい?」
リズベットが尋ねる。
「ああ。魔力はかなり使うが、核になるダンジョンの土さえあれば、理論上はいくつでも」
「……へっへっへ」
リズベットが、何かを思いついたように、悪戯っぽく笑った。
「面白え! 実に面白いじゃねえか! よし、お頭! アタシが、こいつら専用の農具を打ってやるぜ! ミスリルをちょいと混ぜた、軽くて頑丈な特注品だ!」
「本当か!?」
「おうよ! それに、こいつらのボディも改良の余地がありそうだな。粘土を混ぜて焼けば、もっと頑丈になるかもしれねえ!」
リズベットの職人魂に、完全に火がついたようだった。
シルフィも、知的な好奇心に満ちた目でゴーレムを観察している。
「ゴーレムの核となる土の魔力効率も、調べる必要がありそうですね。あるいは、特定の薬草を混ぜ込むことで、動きを滑らかにできるかもしれません」
仲間たちの反応は、俺が想像していた以上に協力的で、建設的だった。
俺一人の突飛な思いつきが、シルフィの知識とリズベットの技術を得て、確かな『プロジェクト』へと姿を変えようとしている。
俺は、ぎこちない動きを続ける最初のゴーレムの頭を、ぽんと叩いた。
「これからよろしくな。お前の名前は……そうだな、『ゴンスケ一号』だ」
ゴーレムは、俺の言葉に応えるかのように、動きを止めてこくりと頭を下げたように見えた。
広大な畑に、ゴンスケ一号が黙々とクワを振るう。
その隣で、俺とシルフィ、そしてリズベットが、次の二号、三号のプランについて熱く語り合っている。
やがて、この農園は、無数のゴーレムたちが働く自動化農場になるだろう。
それは、俺が最初に夢見た静かなスローライフとは、少し形が違うかもしれない。
だが、信頼できる仲間たちと共に、自分たちの手で理想郷を創り上げていく。
そんな未来も、悪くない。
俺は、西の空に沈んでいく夕日を眺めながら、確かな満足感に包まれていた。
仲間が増え、できることが増え、農園は日に日に豊かになっていった。
だが、それに伴って新たな問題も生まれていた。
それは、単純な『人手不足』だ。
畑が広がるにつれて、種まきや水やり、雑草抜きといった日々の管理作業が爆発的に増えていく。俺一人では、とてもじゃないが手が回らない。
シルフィやリズベットも、自分の研究や鍛冶の合間を縫って手伝ってはくれるが、俺はそれに申し訳なさを感じていた。彼女たちには、それぞれの夢と目的がある。俺のわがままなスローライフのために、その時間を割かせるのは本意ではなかった。
「うーん……どうしたものか」
その日も、俺は広大な畑を前に腕を組んで唸っていた。地平線の彼方まで続きそうな畝を眺めていると、ため息が出てくる。
【土いじり】スキルで雑草の成長を抑制したり、土の保水力を高めて水やりの頻度を減らしたりといった工夫はしている。だが、それも根本的な解決にはなっていなかった。
「誰か、この作業を代わりにやってくれる者がいればなあ……」
ぽつりと呟いた言葉。
その瞬間、俺の頭に一つの考えが閃いた。
『代わりにやってくれる者』。
人を雇うのは、まだ早い。この農園の秘密を知られるわけにはいかないからだ。
だが、もし、『者』を自分で作り出すことができたとしたら?
俺は自分の手のひらを見つめた。
スキル【土いじり】。
このスキルは、土を柔らかくしたり、固めたり、動かしたりすることができる。
これまでは、自分の手を介して、直接的に土を操作することしか考えていなかった。だが、もっと応用できるのではないか。
土に特定の『形』を与え、簡単な『命令』を記憶させ、自律的に動かす。
まるで、伝説に出てくる魔法生物、ゴーレムのように。
「……できるか?」
途方もない考えだとは思った。だが、試してみる価値はある。
俺は早速、畑の隅の開けた場所に移動し、実験を開始した。
まずは、形作りからだ。
俺は地面の土をスキルで集め、こね上げるようにして人型に固めていった。子供が作る泥人形のような、ずんぐりとした不格好な形。身長は一メートルほどだ。
「よし。まずは形になった」
次に、問題の『命令』だ。
俺はその土人形に手を触れ、意識を集中させた。頭の中に、クワを振るう単純な動作を思い描く。
『動け。俺がイメージした通りに、腕を振るえ』
魔力を込めて、強く念じる。
だが、土人形はピクリとも動かない。ただの土塊のまま、そこに佇んでいるだけだ。
「……だめか。やっぱり、そんな簡単な話じゃないよな」
何が足りないのか。
形か? もっと精巧な形にしなければならないのか。
命令の仕方か? もっと具体的なイメージが必要なのか。
それとも、根本的に何かが欠けているのか。
俺はしばらく考え込んだ後、一つの仮説に思い至った。
『生命力』あるいは『魔力』そのものが、絶対的に不足しているのではないか。
この地上の土は、俺がマナウォーターを撒いて改良したとはいえ、元々は痩せた土地の土だ。自律して動くほどのエネルギーは秘めていない。
ならば、もっと濃密な魔力を帯びた土を使えばどうだろうか。
俺はすぐにダンジョンへと向かった。そして、ジャイアントモールが還り、極上の肥料となったあの場所の土を、袋に詰めて持ち帰った。黒々と輝くその土は、手に取るだけで魔力がびりびりと伝わってくる。
再び、土人形作りに挑む。
今度は、魔力を帯びたダンジョンの土を『核(コア)』として体の中心に埋め込み、その周りを地上の土で固めていく形にした。
そして、再び手を触れ、命令を込める。
今度は、ただ念じるだけではない。俺自身の魔力を、スキルを通して核へと注ぎ込んでいく。まるで、空っぽの器に水を注ぐように。
「動け……動け……動け……!」
俺の額に汗が滲む。体中の魔力が、ごっそりと吸い取られていくのが分かった。
すると、その瞬間。
ピクッ。
土人形の指が、かすかに動いた。
「……!」
手応えがあった。俺はさらに魔力を注ぎ込む。
ギ、ギギ……と、錆びついた機械のような音を立てて、土人形の腕がゆっくりと持ち上がっていく。そして、ぎこちないながらも、俺がイメージした通りに、クワを振るう動作を始めた。
「……動いた」
俺は、疲労感も忘れてその場にへたり込んだ。
目の前では、不格好な土のゴーレムが、カクカクとした動きで、ひたすら腕を振り下ろす作業を繰り返している。
俺が作り出した、最初の『労働力』。
農作業の自動化という、とてつもない一歩を踏み出した瞬間だった。
「お頭! 何やってんだいそりゃ!」
背後から、リズベットの驚いたような声がした。振り返ると、彼女とシルフィが、呆然とした顔でこちらを見ている。工房の槌音が止んだことに、俺は気づいていなかった。
「アルフォンス……その土の人形、動いています……」
シルフィの声も、驚きで震えている。
俺は二人に向かって、自分の試みを説明した。
俺の話を聞き終えると、二人は改めて土のゴーレムをまじまじと見つめた。
「へっ……へえええ……。土をこねて人形作って、そいつに働かせるたあ……。お頭、あんた本当に人間かい?」
リズベットは、心底感心したように唸っている。
「まるで、生命を創造しているかのようですね……」シルフィは、どこか畏敬の念を込めた瞳で俺を見た。「あなたのスキルは、本当に奥が深いです。もしかしたら、土や植物に関する事象なら、何でも可能にしてしまうのかもしれません」
彼女たちの賞賛は、少し照れくさかったが、素直に嬉しかった。
「こいつ、一体だけじゃなくて、もっと増やせるのかい?」
リズベットが尋ねる。
「ああ。魔力はかなり使うが、核になるダンジョンの土さえあれば、理論上はいくつでも」
「……へっへっへ」
リズベットが、何かを思いついたように、悪戯っぽく笑った。
「面白え! 実に面白いじゃねえか! よし、お頭! アタシが、こいつら専用の農具を打ってやるぜ! ミスリルをちょいと混ぜた、軽くて頑丈な特注品だ!」
「本当か!?」
「おうよ! それに、こいつらのボディも改良の余地がありそうだな。粘土を混ぜて焼けば、もっと頑丈になるかもしれねえ!」
リズベットの職人魂に、完全に火がついたようだった。
シルフィも、知的な好奇心に満ちた目でゴーレムを観察している。
「ゴーレムの核となる土の魔力効率も、調べる必要がありそうですね。あるいは、特定の薬草を混ぜ込むことで、動きを滑らかにできるかもしれません」
仲間たちの反応は、俺が想像していた以上に協力的で、建設的だった。
俺一人の突飛な思いつきが、シルフィの知識とリズベットの技術を得て、確かな『プロジェクト』へと姿を変えようとしている。
俺は、ぎこちない動きを続ける最初のゴーレムの頭を、ぽんと叩いた。
「これからよろしくな。お前の名前は……そうだな、『ゴンスケ一号』だ」
ゴーレムは、俺の言葉に応えるかのように、動きを止めてこくりと頭を下げたように見えた。
広大な畑に、ゴンスケ一号が黙々とクワを振るう。
その隣で、俺とシルフィ、そしてリズベットが、次の二号、三号のプランについて熱く語り合っている。
やがて、この農園は、無数のゴーレムたちが働く自動化農場になるだろう。
それは、俺が最初に夢見た静かなスローライフとは、少し形が違うかもしれない。
だが、信頼できる仲間たちと共に、自分たちの手で理想郷を創り上げていく。
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