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第四十一話 王国からの勅令
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ガイアスが冒険者界から追放されて数週間。
王都は、何事もなかったかのように日常を取り戻していた。地に落ちた英雄の噂は、新たな英雄『アルカディア』の華々しい活躍によって、瞬く間に過去のものへと追いやられていく。
俺たちは、Bランクパーティーとして、着実に、そして圧倒的なスピードで実績を積み上げていた。
「はぁっ!」
王都の訓練場で、リリアの振るう剣が空気を切り裂く。その一振りは、もはや達人の域に達していた。
「素晴らしいですね、リリア。その剣筋には、一点の迷いもありません」
訓練場の隅で、セレスティアが優雅に本を読みながら彼女の稽古を見守っている。
俺は、そんな二人を眺めながら、次の依頼とパーティーの運営について考えていた。
日々は充実している。仲間は強く、信頼できる。資金にも困っていない。
だが、心のどこかで物足りなさを感じていた。
このまま、王都で依頼をこなすだけでいいのか。俺たちの力は、もっと大きな何かを成し遂げるためにあるのではないか。
そんなことを考えていた矢先、ギルドの職員が慌てた様子で俺たちの元へ走ってきた。
「レインさん!ギルドマスターがお呼びです!至急、ギルド本部の応接室へ!」
ただ事ではない様子だった。
俺たちは顔を見合わせ、急いでギルド本部へと向かった。
重厚な扉の応接室に通されると、そこにはギルドマスターのボルガンと、もう一人、見慣れない男が立っていた。
その男の出で立ちに、俺は息を呑んだ。
全身を、白銀に輝く最高級の魔法金属で作られたプレートアーマーで覆っている。腰に佩いた長剣の柄には、王家の紋章である金色の獅子が刻まれていた。
その佇まい、その身にまとう圧倒的な覇気。一目で、この国の最高位に立つ軍人だと分かった。
「よく来てくれた、『アルカディア』。紹介しよう。こちらは、我が王国の守護者、騎士団長アレス・フォン・グリンデル様だ」
ボルガンの紹介に、男は兜の面頬を上げ、その素顔を晒した。
鋭い鷲のような眼光。厳しく引き結ばれた口元。歴戦の傷跡が刻まれたその顔は、鋼のような意志の強さを感じさせた。
「君たちが、噂の『アルカディア』か。思ったよりも、随分と若いな」
アレス騎士団長の声は、低いがよく通った。
俺たちは、一国の騎士団長がなぜここにいるのか、その意図を図りかねていた。
セレスティアが一歩前に出て、優雅に礼をした。
「して、騎士団長殿が、このような場所へ直々にお越しとは。一体、いかなるご用件でしょうか」
その物怖じしない態度に、アレスはわずかに目を細めたが、すぐに本題を切り出した。
「単刀直入に言おう。君たちに、王国からの勅令による特別任務を依頼したい」
「勅令……!?」
ボルガンですら、その言葉に驚きの声を上げた。
勅令とは、国王直々の命令。ギルドを通した依頼とは、その意味も重みも全く違う。
アレスは、テーブルの上に一枚の広大な地図を広げた。
「場所は、王都より遥か東方に位置する『竜の谷』。古来より、高貴なる竜族が住まう聖域だ」
彼は、地図上の一点を指差した。
「この谷で、数ヶ月前から原因不明の異常気象が発生している。真夏であるにもかかわらず猛吹雪が吹き荒れ、晴れた空から雷が落ちる。その影響で、谷に住む温厚なはずの竜たちが凶暴化し、周辺の村や街道を襲う事件が多発している」
「我々騎士団も、調査部隊を派遣した。だが、竜たちの怒りを買い、多大な犠牲者を出して撤退せざるを得なかった。竜族との間には、古くからの不可侵の盟約がある。これ以上、騎士団が手を出せば、王国と竜族との全面戦争になりかねん」
アレスは、悔しそうに拳を握りしめた。
「そこで、君たちだ。『忘れられた森』で古代の呪いを解き、都を救ったという君たちの功績は、我々の耳にも届いている。力ずくでねじ伏せるのではなく、その根本原因を突き止め、解決する。そのための知恵と力を持つのは、今の王国では君たちしかいない」
それは、絶大な期待であり、同時に重すぎる責任だった。
失敗すれば、俺たちの名声は地に落ちる。最悪の場合、竜の怒りを買って命を落とすだろう。
だが。
俺の心は、高鳴っていた。
これだ。これこそが、俺が求めていた大きな舞台。
竜の谷。異常気象。凶暴化した竜族。
未知なる挑戦が、俺の冒険者としての魂を揺さぶる。
俺は、仲間たちの顔を見た。
リリアは、竜という言葉に少し怯えながらも、その瞳は「レインが決めるなら」と語っていた。
セレスティアは、その翠色の瞳を好奇心で輝かせ、「竜族の生態と異常気象の因果関係、実に興味深いですね」と呟いている。
俺たちの答えは、もう決まっていた。
「……その依頼、受けさせてもらおう」
俺がそう言うと、アレス騎士団長の厳しい顔が、ほんのわずかに和らいだ。
「感謝する。報酬は、望むものを何でも用意しよう。これは、王国の未来を賭けた任務だ」
彼は、国王の署名が入った勅令の羊皮紙を、俺に手渡した。
その紙の重みが、俺たちの新たな旅の始まりを告げていた。
俺たちは、王都での栄光と喧騒を背に、さらに過酷で、壮大な冒険へと旅立つ。
伝説の竜が住まう、禁断の谷へ。
俺たちの名は、もはやただの冒険譚ではなく、王国の歴史そのものに刻まれようとしていた。
王都は、何事もなかったかのように日常を取り戻していた。地に落ちた英雄の噂は、新たな英雄『アルカディア』の華々しい活躍によって、瞬く間に過去のものへと追いやられていく。
俺たちは、Bランクパーティーとして、着実に、そして圧倒的なスピードで実績を積み上げていた。
「はぁっ!」
王都の訓練場で、リリアの振るう剣が空気を切り裂く。その一振りは、もはや達人の域に達していた。
「素晴らしいですね、リリア。その剣筋には、一点の迷いもありません」
訓練場の隅で、セレスティアが優雅に本を読みながら彼女の稽古を見守っている。
俺は、そんな二人を眺めながら、次の依頼とパーティーの運営について考えていた。
日々は充実している。仲間は強く、信頼できる。資金にも困っていない。
だが、心のどこかで物足りなさを感じていた。
このまま、王都で依頼をこなすだけでいいのか。俺たちの力は、もっと大きな何かを成し遂げるためにあるのではないか。
そんなことを考えていた矢先、ギルドの職員が慌てた様子で俺たちの元へ走ってきた。
「レインさん!ギルドマスターがお呼びです!至急、ギルド本部の応接室へ!」
ただ事ではない様子だった。
俺たちは顔を見合わせ、急いでギルド本部へと向かった。
重厚な扉の応接室に通されると、そこにはギルドマスターのボルガンと、もう一人、見慣れない男が立っていた。
その男の出で立ちに、俺は息を呑んだ。
全身を、白銀に輝く最高級の魔法金属で作られたプレートアーマーで覆っている。腰に佩いた長剣の柄には、王家の紋章である金色の獅子が刻まれていた。
その佇まい、その身にまとう圧倒的な覇気。一目で、この国の最高位に立つ軍人だと分かった。
「よく来てくれた、『アルカディア』。紹介しよう。こちらは、我が王国の守護者、騎士団長アレス・フォン・グリンデル様だ」
ボルガンの紹介に、男は兜の面頬を上げ、その素顔を晒した。
鋭い鷲のような眼光。厳しく引き結ばれた口元。歴戦の傷跡が刻まれたその顔は、鋼のような意志の強さを感じさせた。
「君たちが、噂の『アルカディア』か。思ったよりも、随分と若いな」
アレス騎士団長の声は、低いがよく通った。
俺たちは、一国の騎士団長がなぜここにいるのか、その意図を図りかねていた。
セレスティアが一歩前に出て、優雅に礼をした。
「して、騎士団長殿が、このような場所へ直々にお越しとは。一体、いかなるご用件でしょうか」
その物怖じしない態度に、アレスはわずかに目を細めたが、すぐに本題を切り出した。
「単刀直入に言おう。君たちに、王国からの勅令による特別任務を依頼したい」
「勅令……!?」
ボルガンですら、その言葉に驚きの声を上げた。
勅令とは、国王直々の命令。ギルドを通した依頼とは、その意味も重みも全く違う。
アレスは、テーブルの上に一枚の広大な地図を広げた。
「場所は、王都より遥か東方に位置する『竜の谷』。古来より、高貴なる竜族が住まう聖域だ」
彼は、地図上の一点を指差した。
「この谷で、数ヶ月前から原因不明の異常気象が発生している。真夏であるにもかかわらず猛吹雪が吹き荒れ、晴れた空から雷が落ちる。その影響で、谷に住む温厚なはずの竜たちが凶暴化し、周辺の村や街道を襲う事件が多発している」
「我々騎士団も、調査部隊を派遣した。だが、竜たちの怒りを買い、多大な犠牲者を出して撤退せざるを得なかった。竜族との間には、古くからの不可侵の盟約がある。これ以上、騎士団が手を出せば、王国と竜族との全面戦争になりかねん」
アレスは、悔しそうに拳を握りしめた。
「そこで、君たちだ。『忘れられた森』で古代の呪いを解き、都を救ったという君たちの功績は、我々の耳にも届いている。力ずくでねじ伏せるのではなく、その根本原因を突き止め、解決する。そのための知恵と力を持つのは、今の王国では君たちしかいない」
それは、絶大な期待であり、同時に重すぎる責任だった。
失敗すれば、俺たちの名声は地に落ちる。最悪の場合、竜の怒りを買って命を落とすだろう。
だが。
俺の心は、高鳴っていた。
これだ。これこそが、俺が求めていた大きな舞台。
竜の谷。異常気象。凶暴化した竜族。
未知なる挑戦が、俺の冒険者としての魂を揺さぶる。
俺は、仲間たちの顔を見た。
リリアは、竜という言葉に少し怯えながらも、その瞳は「レインが決めるなら」と語っていた。
セレスティアは、その翠色の瞳を好奇心で輝かせ、「竜族の生態と異常気象の因果関係、実に興味深いですね」と呟いている。
俺たちの答えは、もう決まっていた。
「……その依頼、受けさせてもらおう」
俺がそう言うと、アレス騎士団長の厳しい顔が、ほんのわずかに和らいだ。
「感謝する。報酬は、望むものを何でも用意しよう。これは、王国の未来を賭けた任務だ」
彼は、国王の署名が入った勅令の羊皮紙を、俺に手渡した。
その紙の重みが、俺たちの新たな旅の始まりを告げていた。
俺たちは、王都での栄光と喧騒を背に、さらに過酷で、壮大な冒険へと旅立つ。
伝説の竜が住まう、禁断の谷へ。
俺たちの名は、もはやただの冒険譚ではなく、王国の歴史そのものに刻まれようとしていた。
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