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エピソード23:断罪の猟犬
リューン周辺の森を離れたゼロは、追跡者の目を逃れるため、南へと進路を取った。目指すは、かつて小王国が存在したが、今は滅びて鬱蒼とした森と遺跡群に覆われているという『忘れられた王国跡』。そこならば、身を隠す場所も多く、ジャッジメントの追跡も届きにくいかもしれない。そして、古い遺跡ならば、エルミナや世界の秘密に関する新たな手がかりが見つかる可能性もある。
移動中も、ゼロは常に警戒を怠らなかった。【魔力感知(中級)】スキルを広範囲に展開し、プレイヤーの気配を探る。【擬態】Lv.4を使い、移動経路に合わせて岩や木、時には枯れ葉の吹き溜まりにまで姿を変え、痕跡を残さないように細心の注意を払う。
しかし、ジャッジメントの追跡能力は、ゼロの想像を超えていた。
忘れられた王国跡に続く深い渓谷地帯に差し掛かった時、ゼロは複数のプレイヤーの気配が急速に接近してくるのを感知した。その動きは統率が取れており、明らかにゼロを目標としている。
『追いつかれたか……! 斥候だけでなく、追跡専門の部隊か?』
ゼロは即座に近くの岩壁に張り付き、【擬態】で完全に同化した。だが、今回は様子が違った。接近してくるプレイヤーの一人が、杖のようなデバイスを掲げ、周囲に特殊な波長の魔力を放射しているのが【魔力感知】で捉えられたのだ。
「発見! 対象、ロックオン! やはり擬態能力持ちだ、気をつけろ!」
デバイスを持ったプレイヤーの声が響く。ゼロの擬態が見破られた! あれは、高度な探知系の魔法か、あるいは特殊なマジックアイテムか。ジャッジメントは、ゼロの能力を分析し、対策を講じてきているのだ。
擬態が無効化された以上、隠れてやり過ごすことはできない。ゼロは即座に擬態を解除し、戦闘態勢に入った。
現れたのは、5人組のプレイヤー部隊だった。全員が統一された銀と白の鎧やローブを身に纏い、胸にはジャッジメントの天秤の紋章が輝いている。リーダー格らしき重装のパラディン、双剣を持つ軽戦士、弓使い、魔力探知を担当していた杖使い(おそらくソーサラーかエンチャンター)、そして回復と支援を担当するプリースト。バランスの取れた、熟練のパーティ構成だ。
「目標確認! 『プレイヤーイーター』コードネーム:キマイラスライム! 討伐を開始する!」
パラディンが号令を発し、パーティが一斉に動き出す。パラディンが巨大な盾を構えて前進し、軽戦士が左右から回り込もうとする。弓使いと杖使いが後方から牽制攻撃を放ち、プリーストが支援魔法の詠唱を開始する。見事な連携だ。
ゼロはまず、後方のキャスター陣を狙った。【混沌弾】Lv.1を生成し、杖使い目掛けて撃ち出す! 不安定な軌道を描くエネルギー弾に、杖使いは驚きながらも咄嗟に魔法障壁を展開する。
バァン! という炸裂音と共に障壁が砕け散るが、直撃は避けられたようだ。だが、その隙にゼロは動いていた。【形態変化戦闘(中級)】で体の一部を巨大なドリル状に変形させ、地面に潜行! 【粘性操作】で土中を高速移動し、プリーストの足元から奇襲を仕掛けた!
「なっ!?」
地面から突き出したドリルの先端が、プリーストのローブを掠める。プリーストは驚いて詠唱を中断し、後方へ飛び退いた。
「足元にも注意しろ! そいつは地形を利用してくるぞ!」パラディンが的確な指示を飛ばす。
ゼロは再び地上に姿を現し、今度は軽戦士に向かって【腐食毒液】Lv.2を噴射する。軽戦士は俊敏な動きで回避するが、鎧の一部が溶解し、毒による持続ダメージを受け始める。
「くそっ、厄介な!」
軽戦士が悪態をつきながら距離を取る。その間に、弓使いの放った矢がゼロの体に突き刺さった。物理防御力36の【装甲化】Lv.2をもってしても、矢には貫通力を高めるスキルが付与されているのか、浅くだがダメージを受ける。さらに、パラディンが聖属性を帯びた剣で斬りかかってきた!
聖属性。それは、ゼロにとって未知の属性だった。捕食による耐性を獲得していない。
ズシャッ!
聖なる光を纏った剣が、ゼロの【装甲化】された体表を切り裂く! これまでの物理攻撃とは比較にならないほどの激痛と、コアに直接響くような不快感。HPがごっそり削られる!
『聖属性は……これほどまでに有効打なのか!』
ジャッジメントがPKK(プレイヤーキラーキラー)ギルドとして名を馳せている理由の一端を垣間見た気がした。彼らは、悪や混沌とされる存在――今のゼロのような――に対する切り札を持っているのだ。
パラディンの追撃が来る前に、ゼロは距離を取り、【自己修復】Lv.5でダメージを回復させながら反撃の機会を窺う。プリーストが再び詠唱を開始し、パラディンに防御と聖属性強化のオーラを付与している。杖使いはゼロの動きを封じようと、束縛系の魔法陣を展開しようとしている。弓使いは、ゼロのコアがあると思われる中心部を狙って、集中力を高めている。
完全に連携された包囲網。個々の実力もさることながら、組織としての練度が非常に高い。これを単独で打ち破るのは困難だ。
『撤退すべきか……? いや、ここで一矢報いなければ、今後さらに追われることになる』
ゼロは決断した。短期決戦。最も厄介な聖属性攻撃を持つパラディンを、一瞬で無力化する。
ゼロは【コア制御(第二段階)】をフル稼働させ、魔力を最大まで高める。そして、【感情波(低級)】を発動! ターゲットは、前衛のパラディンと軽戦士。千貌の守護像から得た、混沌とした感情の波が、不可視の波動となって二人を襲う!
「!?」
「うっ……なんだ、この感覚……!?」
パラディンと軽戦士の動きが一瞬止まる。恐怖、混乱、焦燥といった負の感情が、彼らの精神をかき乱す。完全な行動不能には陥らないが、集中力を削ぎ、判断を鈍らせるには十分だった。
その隙を逃さず、ゼロは動く。目標はパラディン! 【形態変化戦闘】で体を極限まで圧縮・硬化させ、弾丸のように射出! 同時に【戦技:強襲】スキルを発動し、初撃の威力を最大化する!
聖属性強化のオーラを纏うパラディンに向かって、ゼロは一直線に突撃した! パラディンは巨大な盾を構え、防御態勢を取る。
ゴォォン!!!
凄まじい衝突音と共に、パラディンの盾が大きく歪み、衝撃でパラディン自身が数メートル後方まで吹き飛ばされた! さすがに倒すまでには至らなかったが、盾は半壊し、体勢を大きく崩している。
『よし!』
だが、安堵したのも束の間だった。
「――そこまでです」
凛とした、それでいて有無を言わせぬ威圧感を伴った女性の声が、渓谷に響き渡った。
声の主は、渓谷の崖の上に立っていた。銀と白を基調とした、他のメンバーよりも明らかに豪華なローブを纏い、手には白銀に輝く杖を持っている。腰まで届く長い銀髪が風に靡き、その顔立ちは女神像のように整っているが、瞳には一切の感情が浮かんでいない。ただ、冷徹な『断罪』の意思だけが宿っている。
『セラフィナ……!』
ジャッジメントのリーダー、”断罪の女神”セラフィナ。彼女が、この場に現れた。
セラフィナは、ゼロに向けて杖をゆっくりと掲げた。杖の先端に、眩いほどの聖なる光が集束していく。先ほどのパラディンの剣とは比較にならない、圧倒的な密度の聖属性エネルギー。
(まずい……! あれは受けきれない!)
ゼロの本能が、最大限の警鐘を鳴らしていた。あれは、今のゼロの防御力や耐性をもってしても、直撃すれば致命傷、あるいは即死しかねないレベルの攻撃だ。
ゼロは、戦闘継続を即座に放棄した。目的は達成した。ジャッジメントの実力、特に聖属性攻撃の脅威と、リーダーであるセラフィナの存在を確認できた。今は、生き延びることが最優先だ。
セラフィナが魔法を発動するよりも速く、ゼロは【擬態】で周囲の岩と同化し、同時に【粘性操作】で地面を液状化させ、一気に地中深くへと潜行した!
「逃がしません!」
セラフィナの声と共に、崖の上から極太の聖光線が放たれる! 光線はゼロが潜行した地点の地面を抉り、岩盤を溶解させながら深部へと突き進む! 地中を逃げるゼロのすぐ背後まで、光の破壊が迫る!
ゼロは必死に土中を掘り進む。幸い、この辺りは鉱山地帯の名残で、複雑な坑道や空洞が地下に張り巡らされている。ゼロは【魔力感知】と【石材知識】を頼りに、最も複雑で崩落しやすそうな古い坑道へと逃げ込んだ。
背後で、聖光線が坑道の入り口を破壊し、塞ぐような轟音が響いた。
『……撒いた、か?』
ゼロは、坑道の暗闇の中で動きを止め、荒い息をつくように(比喩的な意味で)コアを脈打たせた。初めて経験する、組織的な追跡と、圧倒的な格上からの攻撃。そして、リーダー・セラフィナの存在感。
ジャッジメントは、ゼロが想像していた以上に手強く、そして執拗な敵となりそうだ。彼らから逃れ、目的を達成するためには、さらなる力と、より巧妙な立ち回りが必要になるだろう。
ゼロは、崩落した入り口とは別の、坑道の奥へと続く暗闇へと、再びその身を滑り込ませた。追われる者の孤独と、それでも止まらぬ進化への渇望を胸に。断罪の光から逃れた先で、ゼロを待ち受けるものは何か。それは、深淵の闇だけが知っている。
---
名前: ゼロ
種族: 名無し(進化体)
称号: 千貌を喰らう者
所属: 未定義
【能力値】
体力: 58
魔力容量: 43
物理攻撃力: 16
物理防御力: 36
魔法攻撃力: 19
魔法防御力: 31
素早さ: 8
【スキル】
(※前話からの変化なし、ただし聖属性攻撃への認識と脅威度が上昇)
移動中も、ゼロは常に警戒を怠らなかった。【魔力感知(中級)】スキルを広範囲に展開し、プレイヤーの気配を探る。【擬態】Lv.4を使い、移動経路に合わせて岩や木、時には枯れ葉の吹き溜まりにまで姿を変え、痕跡を残さないように細心の注意を払う。
しかし、ジャッジメントの追跡能力は、ゼロの想像を超えていた。
忘れられた王国跡に続く深い渓谷地帯に差し掛かった時、ゼロは複数のプレイヤーの気配が急速に接近してくるのを感知した。その動きは統率が取れており、明らかにゼロを目標としている。
『追いつかれたか……! 斥候だけでなく、追跡専門の部隊か?』
ゼロは即座に近くの岩壁に張り付き、【擬態】で完全に同化した。だが、今回は様子が違った。接近してくるプレイヤーの一人が、杖のようなデバイスを掲げ、周囲に特殊な波長の魔力を放射しているのが【魔力感知】で捉えられたのだ。
「発見! 対象、ロックオン! やはり擬態能力持ちだ、気をつけろ!」
デバイスを持ったプレイヤーの声が響く。ゼロの擬態が見破られた! あれは、高度な探知系の魔法か、あるいは特殊なマジックアイテムか。ジャッジメントは、ゼロの能力を分析し、対策を講じてきているのだ。
擬態が無効化された以上、隠れてやり過ごすことはできない。ゼロは即座に擬態を解除し、戦闘態勢に入った。
現れたのは、5人組のプレイヤー部隊だった。全員が統一された銀と白の鎧やローブを身に纏い、胸にはジャッジメントの天秤の紋章が輝いている。リーダー格らしき重装のパラディン、双剣を持つ軽戦士、弓使い、魔力探知を担当していた杖使い(おそらくソーサラーかエンチャンター)、そして回復と支援を担当するプリースト。バランスの取れた、熟練のパーティ構成だ。
「目標確認! 『プレイヤーイーター』コードネーム:キマイラスライム! 討伐を開始する!」
パラディンが号令を発し、パーティが一斉に動き出す。パラディンが巨大な盾を構えて前進し、軽戦士が左右から回り込もうとする。弓使いと杖使いが後方から牽制攻撃を放ち、プリーストが支援魔法の詠唱を開始する。見事な連携だ。
ゼロはまず、後方のキャスター陣を狙った。【混沌弾】Lv.1を生成し、杖使い目掛けて撃ち出す! 不安定な軌道を描くエネルギー弾に、杖使いは驚きながらも咄嗟に魔法障壁を展開する。
バァン! という炸裂音と共に障壁が砕け散るが、直撃は避けられたようだ。だが、その隙にゼロは動いていた。【形態変化戦闘(中級)】で体の一部を巨大なドリル状に変形させ、地面に潜行! 【粘性操作】で土中を高速移動し、プリーストの足元から奇襲を仕掛けた!
「なっ!?」
地面から突き出したドリルの先端が、プリーストのローブを掠める。プリーストは驚いて詠唱を中断し、後方へ飛び退いた。
「足元にも注意しろ! そいつは地形を利用してくるぞ!」パラディンが的確な指示を飛ばす。
ゼロは再び地上に姿を現し、今度は軽戦士に向かって【腐食毒液】Lv.2を噴射する。軽戦士は俊敏な動きで回避するが、鎧の一部が溶解し、毒による持続ダメージを受け始める。
「くそっ、厄介な!」
軽戦士が悪態をつきながら距離を取る。その間に、弓使いの放った矢がゼロの体に突き刺さった。物理防御力36の【装甲化】Lv.2をもってしても、矢には貫通力を高めるスキルが付与されているのか、浅くだがダメージを受ける。さらに、パラディンが聖属性を帯びた剣で斬りかかってきた!
聖属性。それは、ゼロにとって未知の属性だった。捕食による耐性を獲得していない。
ズシャッ!
聖なる光を纏った剣が、ゼロの【装甲化】された体表を切り裂く! これまでの物理攻撃とは比較にならないほどの激痛と、コアに直接響くような不快感。HPがごっそり削られる!
『聖属性は……これほどまでに有効打なのか!』
ジャッジメントがPKK(プレイヤーキラーキラー)ギルドとして名を馳せている理由の一端を垣間見た気がした。彼らは、悪や混沌とされる存在――今のゼロのような――に対する切り札を持っているのだ。
パラディンの追撃が来る前に、ゼロは距離を取り、【自己修復】Lv.5でダメージを回復させながら反撃の機会を窺う。プリーストが再び詠唱を開始し、パラディンに防御と聖属性強化のオーラを付与している。杖使いはゼロの動きを封じようと、束縛系の魔法陣を展開しようとしている。弓使いは、ゼロのコアがあると思われる中心部を狙って、集中力を高めている。
完全に連携された包囲網。個々の実力もさることながら、組織としての練度が非常に高い。これを単独で打ち破るのは困難だ。
『撤退すべきか……? いや、ここで一矢報いなければ、今後さらに追われることになる』
ゼロは決断した。短期決戦。最も厄介な聖属性攻撃を持つパラディンを、一瞬で無力化する。
ゼロは【コア制御(第二段階)】をフル稼働させ、魔力を最大まで高める。そして、【感情波(低級)】を発動! ターゲットは、前衛のパラディンと軽戦士。千貌の守護像から得た、混沌とした感情の波が、不可視の波動となって二人を襲う!
「!?」
「うっ……なんだ、この感覚……!?」
パラディンと軽戦士の動きが一瞬止まる。恐怖、混乱、焦燥といった負の感情が、彼らの精神をかき乱す。完全な行動不能には陥らないが、集中力を削ぎ、判断を鈍らせるには十分だった。
その隙を逃さず、ゼロは動く。目標はパラディン! 【形態変化戦闘】で体を極限まで圧縮・硬化させ、弾丸のように射出! 同時に【戦技:強襲】スキルを発動し、初撃の威力を最大化する!
聖属性強化のオーラを纏うパラディンに向かって、ゼロは一直線に突撃した! パラディンは巨大な盾を構え、防御態勢を取る。
ゴォォン!!!
凄まじい衝突音と共に、パラディンの盾が大きく歪み、衝撃でパラディン自身が数メートル後方まで吹き飛ばされた! さすがに倒すまでには至らなかったが、盾は半壊し、体勢を大きく崩している。
『よし!』
だが、安堵したのも束の間だった。
「――そこまでです」
凛とした、それでいて有無を言わせぬ威圧感を伴った女性の声が、渓谷に響き渡った。
声の主は、渓谷の崖の上に立っていた。銀と白を基調とした、他のメンバーよりも明らかに豪華なローブを纏い、手には白銀に輝く杖を持っている。腰まで届く長い銀髪が風に靡き、その顔立ちは女神像のように整っているが、瞳には一切の感情が浮かんでいない。ただ、冷徹な『断罪』の意思だけが宿っている。
『セラフィナ……!』
ジャッジメントのリーダー、”断罪の女神”セラフィナ。彼女が、この場に現れた。
セラフィナは、ゼロに向けて杖をゆっくりと掲げた。杖の先端に、眩いほどの聖なる光が集束していく。先ほどのパラディンの剣とは比較にならない、圧倒的な密度の聖属性エネルギー。
(まずい……! あれは受けきれない!)
ゼロの本能が、最大限の警鐘を鳴らしていた。あれは、今のゼロの防御力や耐性をもってしても、直撃すれば致命傷、あるいは即死しかねないレベルの攻撃だ。
ゼロは、戦闘継続を即座に放棄した。目的は達成した。ジャッジメントの実力、特に聖属性攻撃の脅威と、リーダーであるセラフィナの存在を確認できた。今は、生き延びることが最優先だ。
セラフィナが魔法を発動するよりも速く、ゼロは【擬態】で周囲の岩と同化し、同時に【粘性操作】で地面を液状化させ、一気に地中深くへと潜行した!
「逃がしません!」
セラフィナの声と共に、崖の上から極太の聖光線が放たれる! 光線はゼロが潜行した地点の地面を抉り、岩盤を溶解させながら深部へと突き進む! 地中を逃げるゼロのすぐ背後まで、光の破壊が迫る!
ゼロは必死に土中を掘り進む。幸い、この辺りは鉱山地帯の名残で、複雑な坑道や空洞が地下に張り巡らされている。ゼロは【魔力感知】と【石材知識】を頼りに、最も複雑で崩落しやすそうな古い坑道へと逃げ込んだ。
背後で、聖光線が坑道の入り口を破壊し、塞ぐような轟音が響いた。
『……撒いた、か?』
ゼロは、坑道の暗闇の中で動きを止め、荒い息をつくように(比喩的な意味で)コアを脈打たせた。初めて経験する、組織的な追跡と、圧倒的な格上からの攻撃。そして、リーダー・セラフィナの存在感。
ジャッジメントは、ゼロが想像していた以上に手強く、そして執拗な敵となりそうだ。彼らから逃れ、目的を達成するためには、さらなる力と、より巧妙な立ち回りが必要になるだろう。
ゼロは、崩落した入り口とは別の、坑道の奥へと続く暗闇へと、再びその身を滑り込ませた。追われる者の孤独と、それでも止まらぬ進化への渇望を胸に。断罪の光から逃れた先で、ゼロを待ち受けるものは何か。それは、深淵の闇だけが知っている。
---
名前: ゼロ
種族: 名無し(進化体)
称号: 千貌を喰らう者
所属: 未定義
【能力値】
体力: 58
魔力容量: 43
物理攻撃力: 16
物理防御力: 36
魔法攻撃力: 19
魔法防御力: 31
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【スキル】
(※前話からの変化なし、ただし聖属性攻撃への認識と脅威度が上昇)
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