モブモンスターですが何か? ~VRMMOで魔物ロールプレイを満喫していたら、いつの間にか災害級になっていた件~

夏見ナイ

文字の大きさ
25 / 89

エピソード25:呪いの森、魂喰らう影

しおりを挟む
呪われた森は、その名の通り、生命力を拒絶するかのような空気に満ちていた。ねじくれ曲がった木々は黒く枯れ、地面からは紫色の瘴気が絶えず立ち昇る。空気は重く、呼吸(に似たガスの交換)をするたびに、微弱ながら精神に負荷がかかるのを感じた。幻聴のように囁き声が聞こえたり、存在しないはずの影が視界の端を横切ったりする。

『なるほど、これが呪い……あるいは精神汚染か』

しかし、【コア制御(第二段階)】と【精神耐性(低級)】を持つゼロにとって、この程度の精神攻撃は不快ではあるものの、行動に支障をきたすほどではなかった。コアが安定しているおかげで、外部からの精神干渉は表層で弾かれ、本質に影響を与えることはない。むしろ、この環境に適応することで、【精神耐性】スキルをさらに強化できるかもしれない。

ゼロは【擬態】Lv.4で瘴気に紛れるように体色を変化させ、森の奥へと慎重に進んだ。【魔力感知(中級)】が、周囲に多数の負のエネルギーを持つ存在――アンデッドや悪霊の類――が潜んでいることを告げている。

最初の遭遇は、不意に訪れた。木の影から、ぼろ切れのようなものを纏った人型の影が音もなく現れ、錆びついた短剣を振りかざしてゼロに襲いかかってきたのだ。その動きは鈍重だが、目には憎悪と飢餓の光が宿っている。

『レイス……? いや、もっと下級のゴーストか』

実体の薄い霊体系モンスター。物理攻撃は効きにくいだろう。ゼロは【形態変化戦闘(中級)】で腕を鞭のようにしならせ、【電撃操作】Lv.1による電撃を叩きつけた!

「キシャアアア!」

電撃はゴーストの体を貫き、甲高い悲鳴と共にその姿が掻き消える。だが、完全に消滅したわけではない。すぐに別の場所で再び実体化しようとする。

『しぶといな。なら……』

ゼロは【生命力吸収】Lv.2の触手を伸ばし、実体化しようとしているゴーストの核――胸元で微かに光る魂の残滓のようなもの――を捉えた! 霊体から直接、その存在エネルギーを吸い上げる。

「ア……ァ……」

ゴーストは抵抗する間もなく、今度こそ完全に霧散した。ゼロは、冷たく希薄なエネルギーを吸収した。ステータスに変化はないが、【生命力吸収】スキルと【精神耐性】スキルに微かな経験値が入った感覚があった。

『霊体系モンスターの捕食は、エネルギー効率は悪いが、特殊なスキル経験が得られるかもしれん』

次にゼロの前に現れたのは、森の地面から這い出してきた、骨だけの狼、スケルトン・ハウンドの群れだった。数は5体。骨が擦れる音を立てながら、素早い動きでゼロを取り囲む。

アンデッド特有の、生命力を憎むような負のオーラを放っている。物理的な攻撃力と素早さはそこそこありそうだ。

ゼロは【装甲化】Lv.2で防御を固めつつ、【腐食毒液】Lv.2を周囲に撒き散らした。スケルトン・ハウンドたちは毒の影響は受けないようだが、酸による腐食効果は有効で、骨の表面がジュワジュワと溶けていく。

一体がゼロに飛びかかってきたところを、【形態変化戦闘】で作り出した巨大な槌で叩き潰す! 骨が砕け散る乾いた音が響く。他の個体も、【電撃操作】で動きを鈍らせ、【混沌弾】Lv.1でまとめて吹き飛ばした。アンデッドは頑丈だが、知性や連携は低いようだ。

ゼロは、砕け散った骨の欠片や、そこに残る負のエネルギーを【捕食】した。

【能力値】
体力: 58 → 59 (+1)
物理防御力: 36 → 37 (+1)

【スキル】
・**アンデッド知識(初級) Lv.1 (New!)**
・**骨操作(微弱) Lv.1 (New!)**

アンデッドに関する知識と、骨をわずかに操作する能力を得た。【骨操作】は、自分の体の一部を骨のように硬質化させたり、あるいは外部の骨を利用したりできるのだろうか? 応用次第では面白いスキルになりそうだ。

森の奥へ進むにつれて、遭遇するモンスターはより強力になっていく。木々に擬態し、呪いの言葉を投げかけてくるトレント・シャーマン。地面に潜み、獲物の精神を蝕む幻覚を見せるワーム・オブ・マッドネス。ゼロは、獲得したスキルと耐性を駆使し、時には真正面から、時には奇襲や罠を利用して、これらの敵を着実に排除し、捕食していった。【精神耐性】は『中級』へとレベルアップし、幻覚や呪いへの抵抗力は格段に増した。

そんな中、ゼロは森の中で奇妙な光景を目にした。それは、広範囲にわたって木々が薙ぎ倒され、地面が大きく抉れている場所だった。まるで、巨大な何かが暴れ回ったかのような痕跡。そして、その中心部には、黒く焼け焦げたような跡と、強い負のエネルギーの残滓があった。

『大規模な戦闘があったのか……? それとも、何か強力な存在が降臨した跡か?』

【魔力感知(中級)】で残滓を探ると、それはアンデッドや悪霊のものとは異なる、もっと深く、暗い、混沌としたエネルギーのように感じられた。千貌の守護像が持っていた混沌さとも違う、純粋な『闇』に近い何か。

ゼロは、そのエネルギーの痕跡を辿ってみることにした。それは、森のさらに奥深くへと続いているようだった。

痕跡を辿っていくと、やがて巨大な漆黒の鳥の羽根が落ちているのを見つけた。羽根一枚だけでも1メートル近くあり、禍々しいオーラを放っている。ゼロが羽根に触れると、【アイテム鑑定(低級)】スキルが情報を表示した。

【呪われた怪鳥の羽根(レア素材):強力な闇属性と呪いを帯びた羽根。武具や装飾品の素材となるが、扱いには注意が必要】

『呪われた怪鳥……? あの戦闘痕は、こいつが原因か?』

飛行能力を持つ強力なモンスター。これは、ゼロにとって大きなチャンスかもしれない。飛行能力を獲得できれば、行動範囲は飛躍的に広がり、ジャッジメントの追跡からも逃れやすくなる。

ゼロは、羽根から漂う気配を頼りに、その怪鳥の行方を探し始めた。【擬態】で身を隠し、【振動感知】で地面の微かな揺れを探りながら、慎重に追跡する。

やがて、崖の上に巨大な巣のようなものが見えてきた。巣は枯れ木や、動物、そしておそらくは人間の骨などで作られており、禍々しい雰囲気を漂わせている。そして、その巣の中に、巨大な漆黒の鳥――カースド・ロックが翼を休めている姿があった。

体長は10メートルを超え、全身が闇のように黒い羽根で覆われている。鋭い嘴と爪を持ち、その赤い瞳は憎悪と飢えに満ちている。周囲には、獲物の食べ残しと思われる骨が散乱している。

『間違いない、こいつだ』

ゼロは崖の下に身を潜め、カースド・ロックを観察した。空の覇者である怪鳥を相手にするのは、地上戦とは勝手が違うだろう。どうやって仕留めるか。

不意に、カースド・ロックが空を見上げ、甲高い警戒音を発した。何かを探しているようだ。ゼロは息を殺す。

すると、カースド・ロックは大きく翼を広げ、空へと飛び立った! 凄まじい風圧が巻き起こる。

『どこへ行く?』

ゼロは【魔力感知】でカースド・ロックの動きを追った。怪鳥は、森の上空を旋回し、やがて特定の方向――ゼロが来た方向とは別の、森のさらに深部――へと一直線に飛んでいく。まるで、何か獲物を見つけたか、あるいは縄張りに侵入者が現れたかのような動きだった。

ゼロは、その飛行経路を記憶した。今すぐ追うのは難しいが、あちらの方向に何かがあるのかもしれない。

怪鳥が飛び去った後、ゼロは崖を登り、無人となった巣を調査した。巣の中には、食べ残しの骨以外にも、いくつか光るものがあった。拾い上げて【アイテム鑑定】してみる。

【古びた銀のロケット(クエストアイテム?):中に何か入れられそうなくぼみがある】
【魔力結晶の欠片(中級)(素材):魔力を帯びた結晶の欠片。錬金術や魔法具の材料になる】

ロケットは、何かのクエストに関連するものだろうか? 今のゼロには関係ないかもしれないが、一応【捕食】せずに保管しておくことにした(ゲル状の体内に一時的に保持する)。魔力結晶の欠片は、エネルギー源として有用そうだ。ゼロはこれを【捕食】し、魔力容量をわずかに回復させた。

『さて、これからどうするか……』

カースド・ロックを狩る機会は、いずれまた来るだろう。今は、あの怪鳥が向かった方向、森の深部を探るのが先決かもしれない。そこには、呪いの元凶や、あるいはエルミナに繋がる手がかりがある可能性もある。

ゼロは、新たな目標を定め、カースド・ロックが飛び去っていった方向へと、再び歩みを進め始めた。呪われた森の闇は深く、その奥には想像を超える存在が潜んでいるかもしれない。だが、ゼロの進化への渇望は、その闇すらも喰らい尽くさんばかりに燃え盛っていた。飛行能力獲得への期待も、その炎をさらに煽る。空への渇望が、ゼロの次なる進化の輪郭を描き始めていた。

---

名前: ゼロ
種族: 名無し(進化体)
称号: 千貌を喰らう者
所属: 未定義

【能力値】
体力: 59
魔力容量: 43
物理攻撃力: 16
物理防御力: 37
魔法攻撃力: 19
魔法防御力: 31
素早さ: 8

【スキル】
▼基本・進化スキル
・捕食 Lv.4
・自己修復 Lv.5
・擬態 Lv.4
・不定形進化(第二段階) Lv.1
・コア制御(第二段階) Lv.1
・生命力吸収 Lv.2

▼戦闘・攻撃スキル
・腐食毒液 Lv.2
・形態変化戦闘(中級) Lv.1
・電撃操作 Lv.1
・混沌弾 Lv.1
・感情波(低級) Lv.1
・戦技:強襲 Lv.1

▼防御・耐性スキル
・装甲化 Lv.2
・毒耐性 Lv.4
・電撃耐性 Lv.2
・水属性耐性 Lv.1
・魔法耐性 Lv.2
・精神耐性(中級) Lv.1 (Level Up!)
・魔力抵抗(低級) Lv.1

▼移動・補助スキル
・水中適応(中級) Lv.1
・粘性操作 Lv.1
・光合成(低級) Lv.1
・魔力感知(中級) Lv.1
・地中潜行(低級) Lv.1
・振動感知(低級) Lv.1

▼知識・解析スキル
・石材知識(上級) Lv.1
・ゴーレムコア解析(上級) Lv.1
・植物知識(初級) Lv.1
・錬金術知識(初級) Lv.1
・魔法工学知識(初級) Lv.1
・アイテム鑑定(低級) Lv.1
・機械知識(初級) Lv.1
・金属操作(微弱) Lv.1
・**アンデッド知識(初級) Lv.1 (New!)**
・**骨操作(微弱) Lv.1 (New!)**
しおりを挟む
感想 4

あなたにおすすめの小説

【完結】VRMMOでチュートリアルを2回やった生産職のボクは最強になりました

鳥山正人
ファンタジー
フルダイブ型VRMMOゲームの『スペードのクイーン』のオープンベータ版が終わり、正式リリースされる事になったので早速やってみたら、いきなりのサーバーダウン。 だけどボクだけ知らずにそのままチュートリアルをやっていた。 チュートリアルが終わってさぁ冒険の始まり。と思ったらもう一度チュートリアルから開始。 2度目のチュートリアルでも同じようにクリアしたら隠し要素を発見。 そこから怒涛の快進撃で最強になりました。 鍛冶、錬金で主人公がまったり最強になるお話です。 ※この作品は「DADAN WEB小説コンテスト」1次選考通過した【第1章完結】デスペナのないVRMMOで〜をブラッシュアップして、続きの物語を描いた作品です。 その事を理解していただきお読みいただければ幸いです。 ─────── 自筆です。 アルファポリス、第18回ファンタジー小説大賞、奨励賞受賞

癒し目的で始めたVRMMO、なぜか最強になっていた。

branche_noir
SF
<カクヨムSFジャンル週間1位> <カクヨム週間総合ランキング最高3位> <小説家になろうVRゲーム日間・週間1位> 現実に疲れたサラリーマン・ユウが始めたのは、超自由度の高いVRMMO《Everdawn Online》。 目的は“癒し”ただそれだけ。焚き火をし、魚を焼き、草の上で昼寝する。 モンスター討伐? レベル上げ? 知らん。俺はキャンプがしたいんだ。 ところが偶然懐いた“仔竜ルゥ”との出会いが、運命を変える。 テイムスキルなし、戦闘ログ0。それでもルゥは俺から離れない。 そして気づけば、森で焚き火してただけの俺が―― 「魔物の軍勢を率いた魔王」と呼ばれていた……!? 癒し系VRMMO生活、誤認されながら進行中! 本人その気なし、でも周囲は大騒ぎ! ▶モフモフと焚き火と、ちょっとの冒険。 ▶のんびり系異色VRMMOファンタジー、ここに開幕! カクヨムで先行配信してます!

薬師だからってポイ捨てされました~異世界の薬師なめんなよ。神様の弟子は無双する~

黄色いひよこ
ファンタジー
薬師のロベルト・シルベスタは偉大な師匠(神様)の教えを終えて自領に戻ろうとした所、異世界勇者召喚に巻き込まれて、周りにいた数人の男女と共に、何処とも知れない世界に落とされた。  ─── からの~数年後 ──── 俺が此処に来て幾日が過ぎただろう。  ここは俺が生まれ育った場所とは全く違う、環境が全然違った世界だった。 「ロブ、申し訳無いがお前、明日から来なくていいから。急な事で済まねえが、俺もちっせえパーティーの長だ。より良きパーティーの運営の為、泣く泣くお前を切らなきゃならなくなった。ただ、俺も薄情な奴じゃねぇつもりだ。今日までの給料に、迷惑料としてちと上乗せして払っておくから、穏便に頼む。断れば上乗せは無しでクビにする」  そう言われて俺に何が言えよう、これで何回目か? まぁ、薬師の扱いなどこんなものかもな。  この世界の薬師は、ただポーションを造るだけの職業。  多岐に亘った薬を作るが、僧侶とは違い瞬時に体を癒す事は出来ない。  普通は……。 異世界勇者巻き込まれ召喚から数年、ロベルトはこの異世界で逞しく生きていた。 勇者?そんな物ロベルトには関係無い。 魔王が居ようが居まいが、世界は変わらず巡っている。 とんでもなく普通じゃないお師匠様に薬師の業を仕込まれた弟子ロベルトの、危難、災難、巻き込まれ痛快世直し異世界道中。 はてさて一体どうなるの? と、言う話。ここに開幕! ● ロベルトの独り言の多い作品です。ご了承お願いします。 ● 世界観はひよこの想像力全開の世界です。

【完結】実はチートの転生者、無能と言われるのに飽きて実力を解放する

エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング1位獲得作品!!】  最強スキル『適応』を与えられた転生者ジャック・ストロングは16歳。  戦士になり、王国に潜む悪を倒すためのユピテル英才学園に入学して3ヶ月がたっていた。  目立たないために実力を隠していたジャックだが、学園長から次のテストで成績がよくないと退学だと脅され、ついに実力を解放していく。  ジャックのライバルとなる個性豊かな生徒たち、実力ある先生たちにも注目!!  彼らのハチャメチャ学園生活から目が離せない!! ※小説家になろう、カクヨム、エブリスタでも投稿中

追放されたので田舎でスローライフするはずが、いつの間にか最強領主になっていた件

言諮 アイ
ファンタジー
「お前のような無能はいらない!」 ──そう言われ、レオンは王都から盛大に追放された。 だが彼は思った。 「やった!最高のスローライフの始まりだ!!」 そして辺境の村に移住し、畑を耕し、温泉を掘り当て、牧場を開き、ついでに商売を始めたら…… 気づけば村が巨大都市になっていた。 農業改革を進めたら周囲の貴族が土下座し、交易を始めたら王国経済をぶっ壊し、温泉を作ったら各国の王族が観光に押し寄せる。 「俺はただ、のんびり暮らしたいだけなんだが……?」 一方、レオンを追放した王国は、バカ王のせいで経済崩壊&敵国に占領寸前! 慌てて「レオン様、助けてください!!」と泣きついてくるが…… 「ん? ちょっと待て。俺に無能って言ったの、どこのどいつだっけ?」 もはや世界最強の領主となったレオンは、 「好き勝手やった報い? しらんな」と華麗にスルーし、 今日ものんびり温泉につかるのだった。 ついでに「真の愛」まで手に入れて、レオンの楽園ライフは続く──!

《完結》当て馬悪役令息のツッコミ属性が強すぎて、物語の仕事を全くしないんですが?!

犬丸大福
ファンタジー
ユーディリア・エアトルは母親からの折檻を受け、そのまま意識を失った。 そして夢をみた。 日本で暮らし、平々凡々な日々の中、友人が命を捧げるんじゃないかと思うほどハマっている漫画の推しの顔。 その顔を見て目が覚めた。 なんと自分はこのまま行けば破滅まっしぐらな友人の最推し、当て馬悪役令息であるエミリオ・エアトルの双子の妹ユーディリア・エアトルである事に気がついたのだった。 数ある作品の中から、読んでいただきありがとうございます。 幼少期、最初はツラい状況が続きます。 作者都合のゆるふわご都合設定です。 日曜日以外、1日1話更新目指してます。 エール、お気に入り登録、いいね、コメント、しおり、とても励みになります。 お楽しみ頂けたら幸いです。 *************** 2024年6月25日 お気に入り登録100人達成 ありがとうございます! 100人になるまで見捨てずに居て下さった99人の皆様にも感謝を!! 2024年9月9日  お気に入り登録200人達成 感謝感謝でございます! 200人になるまで見捨てずに居て下さった皆様にもこれからも見守っていただける物語を!! 2025年1月6日  お気に入り登録300人達成 感涙に咽び泣いております! ここまで見捨てずに読んで下さった皆様、頑張って書ききる所存でございます!これからもどうぞよろしくお願いいたします! 2025年3月17日 お気に入り登録400人達成 驚愕し若干焦っております! こんなにも多くの方に呼んでいただけるとか、本当に感謝感謝でございます。こんなにも長くなった物語でも、ここまで見捨てずに居てくださる皆様、ありがとうございます!! 2025年6月10日 お気に入り登録500人達成 ひょえぇぇ?! なんですと?!完結してからも登録してくださる方が?!ありがとうございます、ありがとうございます!! こんなに多くの方にお読み頂けて幸せでございます。 どうしよう、欲が出て来た? …ショートショートとか書いてみようかな? 2025年7月8日 お気に入り登録600人達成?! うそぉん?! 欲が…欲が…ック!……うん。減った…皆様ごめんなさい、欲は出しちゃいけないらしい… 2025年9月21日 お気に入り登録700人達成?! どうしよう、どうしよう、何をどう感謝してお返ししたら良いのだろう…

料理の上手さを見込まれてモフモフ聖獣に育てられた俺は、剣も魔法も使えず、一人ではドラゴンくらいしか倒せないのに、聖女や剣聖たちから溺愛される

向原 行人
ファンタジー
母を早くに亡くし、男だらけの五人兄弟で家事の全てを任されていた長男の俺は、気付いたら異世界に転生していた。 アルフレッドという名の子供になっていたのだが、山奥に一人ぼっち。 普通に考えて、親に捨てられ死を待つだけという、とんでもないハードモード転生だったのだが、偶然通りかかった人の言葉を話す聖獣――白虎が現れ、俺を育ててくれた。 白虎は食べ物の獲り方を教えてくれたので、俺は前世で培った家事の腕を振るい、調理という形で恩を返す。 そんな毎日が十数年続き、俺がもうすぐ十六歳になるという所で、白虎からそろそろ人間の社会で生きる様にと言われてしまった。 剣も魔法も使えない俺は、少しだけ使える聖獣の力と家事能力しか取り柄が無いので、とりあえず異世界の定番である冒険者を目指す事に。 だが、この世界では職業学校を卒業しないと冒険者になれないのだとか。 おまけに聖獣の力を人前で使うと、恐れられて嫌われる……と。 俺は聖獣の力を使わずに、冒険者となる事が出来るのだろうか。 ※第○話:主人公視点  挿話○:タイトルに書かれたキャラの視点  となります。

【収納∞】スキルがゴミだと追放された俺、実は次元収納に加えて“経験値貯蓄”も可能でした~追放先で出会ったもふもふスライムと伝説の竜を育成〜

あーる
ファンタジー
「役立たずの荷物持ちはもういらない」 貢献してきた勇者パーティーから、スキル【収納∞】を「大した量も入らないゴミスキル」だと誤解されたまま追放されたレント。 しかし、彼のスキルは文字通り『無限』の容量を持つ次元収納に加え、得た経験値を貯蓄し、仲間へ『分配』できる超チート能力だった! 失意の中、追放先の森で出会ったのは、もふもふで可愛いスライムの「プル」と、古代の祭壇で孵化した伝説の竜の幼体「リンド」。レントは隠していたスキルを解放し、唯一無二の仲間たちを最強へと育成することを決意する! 辺境の村を拠点に、薬草採取から魔物討伐まで、スキルを駆使して依頼をこなし、着実に経験値と信頼を稼いでいくレントたち。プルは多彩なスキルを覚え、リンドは驚異的な速度で成長を遂げる。 これは、ゴミスキルだと蔑まれた少年が、最強の仲間たちと共にどん底から成り上がり、やがて自分を捨てたパーティーや国に「もう遅い」と告げることになる、追放から始まる育成&ざまぁファンタジー!

処理中です...