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エピソード63:狭間の図書館、知識の番人
魔境領域ネザーヘイム。そこは、ゼロの想像以上に歪で、そして混沌とした法則が支配する場所だった。リリスと別れ、<狭間の図書館>を目指すゼロは、他の魔物勢力の縄張りを慎重に避けながら、領域のさらに深部へと進んでいた。
<百獣の縄張り>と呼ばれるエリアの境界付近では、大地を揺るがすほどの巨大な魔獣の咆哮が遠くから聞こえ、その圧倒的な生命力と原始的な凶暴さが【魔力感知(上級)】を通じて伝わってきた。迂闊に近づけば、たとえ今のゼロであっても無傷では済まないだろう。
<嘆きの森>の近くでは、空気中に漂う負の感情エネルギーがさらに濃密になり、木々からは絶えずすすり泣きのような音が聞こえる。強力な堕ちた精霊たちが、侵入者を永遠の憂鬱へと引きずり込もうと、精神的な罠を張り巡らせているようだった。ゼロは【精神耐性(究極)】Lv.1でこれらの干渉を弾き返し、足早にその領域を通過した。
システムの監視の気配は、ネザーヘイムに入ってからはほとんど感じられなくなっていた。この領域の特殊な法則が、外部からの干渉を遮断しているのかもしれない。それはゼロにとって好都合だったが、同時に、この場所が如何に世界の法則から外れた場所であるかを示唆していた。
目的地である<狭間の図書館>に近づくにつれて、周囲の空間の歪みが顕著になってきた。景色が蜃気楼のように揺らぎ、時間の流れも一定ではない。時には、過去の幻影のようなもの――かつてこの地で繰り広げられたであろう魔物同士の激しい戦いや、あるいは異界の風景――が一瞬だけ現れては消える。
【時間流感知(上級)】と【空間認識(上級)】スキルを常に稼働させ、ゼロはこれらの異常現象に対応しながら進む。そして、ついにゼロは、その場所にたどり着いた。
そこに物理的な『建物』はなかった。代わりに、ゼロの目の前に広がっていたのは、無数の光り輝く書物が、まるで銀河のように渦を巻きながら浮遊する、無限とも思える異次元空間だった。書物の中には、ゼロが解読できる古代言語で書かれたものもあれば、全く未知の言語、あるいは文字ですらない幾何学模様やエネルギーパターンで構成されたものもある。ここには、EFO世界の知識だけでなく、それ以外の世界の法則や歴史すらも記録されているのかもしれない。
『ここが……狭間の図書館か。知識そのものが空間を形成している……?』
ゼロがその異様な空間に足を踏み入れようとした瞬間、目の前に巨大な壁が出現した。それは物理的な壁ではなく、純粋な『論理』と『情報』によって構築された障壁だった。
《資格なき者は通るべからず》
無機質な思考が、テレパシーでゼロに伝わる。
『資格とは何だ?』ゼロは問い返す。
《知識を求め、理解し、そして耐えうる者。汝の混沌は、知識を歪め、破壊する可能性を秘めている。故に、汝に資格なし》
論理障壁から、鋭い情報パケットがゼロ目掛けて放たれた! それは、ゼロの思考回路に直接介入し、矛盾した情報を叩きつけて混乱させ、自己崩壊を促すような、特殊な精神攻撃(情報攻撃)だった!
ゼロは【精神耐性(究極)】と【混沌核】で抵抗するが、情報は次々と形を変え、ゼロの知識や記憶の隙間を突いてくる。過去の捕食対象の断末魔、神代零としての罪悪感、進化の過程で生じた矛盾。それらが幻となってゼロを苛む!
『くっ……! これが、ここの守護者か!』
物理的な攻撃手段を持たない代わりに、情報と論理で相手を内側から破壊する。厄介極まりない相手だ。
だが、ゼロもただやられるだけではない。【並列思考】Lv.1を使い、複数の思考ラインで情報攻撃に対処しながら、【法則解析(中級)】Lv.1で論理障壁の構造を分析する。
(この障壁は、矛盾を嫌う。完全な論理体系によって構築されている。ならば……)
ゼロは、自身の存在そのものである『混沌』を、論理障壁にぶつけることにした。【混沌核】から、制御された混沌エネルギーを放出し、障壁の論理体系に『ノイズ』として混入させる!
矛盾や不確定性、非論理。それらは、秩序正しい論理体系にとっては毒だ。障壁を構成する情報が乱れ始め、その防御力が揺らぎ始める!
《……!? 混沌……ノイズ……エラー……論理矛盾……排除……排除……》
守護者の思考が混乱し始める。ゼロはその隙を突き、さらに強力な混沌エネルギーを叩き込んだ!
バリバリッ!
論理障壁が、ガラスが砕けるような音と共に崩壊した!
ゼロは、崩壊した障壁の残骸――純粋な情報エネルギーの欠片――を【捕食】した。
【スキルレベルアップ&新規獲得】
・法則解析(中級) Lv.1 → 法則解析(上級) Lv.1 (Level Up!)
・**情報耐性(中級) Lv.1 (New!)** (情報攻撃や精神汚染への耐性)
・**論理思考(低級) Lv.1 (New!)** (複雑な論理構造を理解・構築する能力)
知識の番人との戦いは、ゼロに新たな耐性と、思考能力の向上をもたらした。
障壁を突破し、ゼロはついに<狭間の図書館>の内部へと足を踏み入れた。無数の書物が浮遊する空間を漂いながら、ゼロは【情報吸収(中級)】スキルを使い、周囲の書物から知識を吸収していく。その速度は【高速学習】Lv.1スキルによってさらに加速され、膨大な情報がゼロのコアへと流れ込んでいく。
魔法、科学、歴史、哲学、異世界の法則……。知識を得るたびに、ゼロの世界に対する理解は深まり、同時に自身の内に存在する混沌とした力が、より明確な輪郭を持ち始めるのを感じた。
そして、図書館の中心部へと近づくにつれて、ゼロは一つの強烈な『意思』の存在を感じ始めた。それは、エルミナに似ているが、より厳格で、冷徹で、そしてどこか機械的な響きを持つ意思だった。
図書館の中心部には、巨大な水晶のような構造物があり、その内部で無数の情報が高速で行き交っているのが見えた。おそらく、ここが図書館の中枢であり、そして『監視者』がいる場所だろう。
ゼロが近づくと、水晶構造物の中から、ゆっくりとその意思が語りかけてきた。
《……アクセスコード、ゼロ。自己進化プログラム、ウロボロス。危険度判定、カテゴリーΩ(オメガ)。監視対象として登録を確認》
その声は、完全に機械的で、感情が一切感じられない。
《我は、ライブラリアン。この<狭間の図書館>の管理者であり、原初の記憶と法則の番人。そして、システムの『目』の一つである》
ライブラリアンと名乗る存在。エルミナとは異なる、もう一人の監視者。システムの『目』。それは、ゼロにとって敵であることを明確に示していた。
『俺がここに来た理由を知っているか?』ゼロは問う。
《記録より推測。貴官は自身の起源、世界の真実、及び、個体名エルミナに関する情報を求めている。違うか?》
『そうだ』
《情報開示には、アクセス権限レベルに応じたクリアランスが必要となる。貴官の現在のクリアランスレベルでは、開示可能な情報は限定的である》
ライブラリアンは淡々と告げる。
『ならば、どうすればクリアランスレベルを上げられる?』
《方法は二つ。一つは、システムからの正式な承認を得ること。現在の貴官の状況では不可能と判断される。もう一つは……》
ライブラリアンの機械的な声に、ほんのわずかな変化――好奇心、あるいは試すような響き――が混じった。
《我、ライブラリアンを『理解』し、その論理障壁を完全に突破することだ》
それは、事実上の挑戦状だった。この図書館の管理者であり、知識の化身とも言える存在。それを打ち破り、その知識を奪い取れ、と。
ゼロは、巨大な水晶構造物――ライブラリアン本体――を見据えた。その内部では、計り知れないほどの情報が渦巻いている。あれを喰らえば、ゼロはどれほどの知識と力を得られるのだろうか?
『面白い。その挑戦、受けよう』
ゼロは戦闘態勢を取った。相手は物理的な力を持たないかもしれないが、その情報処理能力と論理攻撃は、書紡ぎのゴーレムやアストラル・センチネルをも凌駕するだろう。ゼロの持つ全ての知識、スキル、そして混沌そのものをぶつけなければ、勝機はない。
<狭間の図書館>の中心で、原初の不定形と知識の番人の、異次元の戦いが始まろうとしていた。それは、力と力のぶつかり合いではなく、情報と論理、混沌と秩序を巡る、究極の知恵比べとなるだろう。この戦いの果てに、ゼロは世界の真実にどこまで迫れるのか。
---
名前: ゼロ
種族: 名無し(原初の不定形)
称号: 千貌を喰らう者、星屑を宿す者、竜を喰らう者、嵐を喰らう者、法則を喰らう者、世界を揺るがす災害、断罪を喰らう者
所属: 未定義
【能力値】
(※前話から変化なし)
【スキル】
▼基本・進化スキル
・捕食 Lv.5
・自己修復 Lv.6
・万象擬態 Lv.2
・原初の不定形 Lv.2
・混沌核 Lv.1
・生命力吸収 Lv.2
▼戦闘・攻撃スキル
・腐食毒液 Lv.2
・形態変化戦闘(竜技) Lv.1
・電撃操作 Lv.1
・混沌弾 Lv.2
・精神攻撃(中級) Lv.1
・戦技:強襲 Lv.1
・剣技:亡者の剣 Lv.1
・闇属性操作(中級) Lv.1
・死霊魔法(上級) Lv.1
・竜爪 Lv.1
・風属性操作(上級) Lv.1
・光操作(低級) Lv.1
・念動力(サイコキネシス)(微弱) Lv.1
・マグマブレス Lv.1
・熱毒生成(低級) Lv.1
・氷結ブレス(低級) Lv.1
・凍傷呪詛(低級) Lv.1
・キメラ化(低級) Lv.1
・複数属性同時操作(上級) Lv.1
・聖属性操作(低級) Lv.1
・怨念操作(低級) Lv.1
▼防御・耐性スキル
・装甲化(竜鱗) Lv.1
・毒耐性 Lv.5
・電撃耐性 Lv.2
・水属性耐性 Lv.1
・魔法耐性 Lv.5
・精神耐性(究極) Lv.1 (Level Up!)
・魔力抵抗(中級) Lv.1
・冷気耐性 Lv.2
・呪詛耐性 Lv.3
・光属性耐性(中級) Lv.1
・時間歪曲耐性(中級) Lv.1
・火属性耐性(上級) Lv.1
・硬質化(熱)(初級) Lv.1
・聖属性耐性(上級) Lv.1
・再生能力向上(中級) Lv.1
・**情報耐性(中級) Lv.1 (New!)**
▼移動・補助スキル
・水中適応(中級) Lv.1
・粘性操作 Lv.1
・光合成(中級) Lv.1
・魔力感知(上級) Lv.1
・物質潜行(低級) Lv.1
・振動感知(低級) Lv.1
・飛行(竜翼) Lv.2
・飛行戦闘(極級) Lv.1
・精神感応(テレパシー)(中級) Lv.1
・時間流感知(上級) Lv.1
・時間操作(初歩) Lv.1
・クロノ・イーター(初級) Lv.1
・熱エネルギー吸収(中級) Lv.1
・溶岩操作(初級) Lv.1
・噴火予知(低級) Lv.1
・竜の威圧(上級) Lv.1
・氷操作(初級) Lv.1
・空域認識(初級) Lv.1
・エネルギー変換効率(上級) Lv.1
・並列思考 Lv.1
・高速学習 Lv.1
・岩石操作(初級) Lv.1
・天候操作(低級) Lv.1
・空間認識(上級) Lv.1
・因果律干渉(低級) Lv.1
・次元跳躍(断片) Lv.1
▼知識・解析スキル
・石材知識(上級) Lv.1
・ゴーレムコア解析(最上級) Lv.1
・植物知識(上級) Lv.1
・錬金術知識(中級) Lv.1
・魔法工学知識(上級) Lv.1
・アイテム鑑定(中級) Lv.1
・機械知識(中級) Lv.1
・金属操作(低級) Lv.1
・アンデッド知識(上級) Lv.1
・骨操作(初級) Lv.1
・高度魔術知識(上級) Lv.1
・地脈同調(中級) Lv.1
・星核知識(初級) Lv.1
・竜種知識(中級) Lv.1
・封印解除(低級) Lv.1
・古代言語解読(中級) Lv.1
・生命工学知識(上級) Lv.1
・情報吸収(中級) Lv.1
・世界知識(EFO)(上級) Lv.1
・自然エネルギー操作(初級) Lv.1
・植物再生(中級) Lv.1
・精霊知識(初級) Lv.1
・**法則解析(上級) Lv.1 (Level Up!)**
・混沌制御 Lv.1
・対多数戦闘術(初級) Lv.1
・組織戦術知識(ジャッジメント)(初級) Lv.1
・騎士道知識(堕落) Lv.1
・**論理思考(低級) Lv.1 (New!)**
<百獣の縄張り>と呼ばれるエリアの境界付近では、大地を揺るがすほどの巨大な魔獣の咆哮が遠くから聞こえ、その圧倒的な生命力と原始的な凶暴さが【魔力感知(上級)】を通じて伝わってきた。迂闊に近づけば、たとえ今のゼロであっても無傷では済まないだろう。
<嘆きの森>の近くでは、空気中に漂う負の感情エネルギーがさらに濃密になり、木々からは絶えずすすり泣きのような音が聞こえる。強力な堕ちた精霊たちが、侵入者を永遠の憂鬱へと引きずり込もうと、精神的な罠を張り巡らせているようだった。ゼロは【精神耐性(究極)】Lv.1でこれらの干渉を弾き返し、足早にその領域を通過した。
システムの監視の気配は、ネザーヘイムに入ってからはほとんど感じられなくなっていた。この領域の特殊な法則が、外部からの干渉を遮断しているのかもしれない。それはゼロにとって好都合だったが、同時に、この場所が如何に世界の法則から外れた場所であるかを示唆していた。
目的地である<狭間の図書館>に近づくにつれて、周囲の空間の歪みが顕著になってきた。景色が蜃気楼のように揺らぎ、時間の流れも一定ではない。時には、過去の幻影のようなもの――かつてこの地で繰り広げられたであろう魔物同士の激しい戦いや、あるいは異界の風景――が一瞬だけ現れては消える。
【時間流感知(上級)】と【空間認識(上級)】スキルを常に稼働させ、ゼロはこれらの異常現象に対応しながら進む。そして、ついにゼロは、その場所にたどり着いた。
そこに物理的な『建物』はなかった。代わりに、ゼロの目の前に広がっていたのは、無数の光り輝く書物が、まるで銀河のように渦を巻きながら浮遊する、無限とも思える異次元空間だった。書物の中には、ゼロが解読できる古代言語で書かれたものもあれば、全く未知の言語、あるいは文字ですらない幾何学模様やエネルギーパターンで構成されたものもある。ここには、EFO世界の知識だけでなく、それ以外の世界の法則や歴史すらも記録されているのかもしれない。
『ここが……狭間の図書館か。知識そのものが空間を形成している……?』
ゼロがその異様な空間に足を踏み入れようとした瞬間、目の前に巨大な壁が出現した。それは物理的な壁ではなく、純粋な『論理』と『情報』によって構築された障壁だった。
《資格なき者は通るべからず》
無機質な思考が、テレパシーでゼロに伝わる。
『資格とは何だ?』ゼロは問い返す。
《知識を求め、理解し、そして耐えうる者。汝の混沌は、知識を歪め、破壊する可能性を秘めている。故に、汝に資格なし》
論理障壁から、鋭い情報パケットがゼロ目掛けて放たれた! それは、ゼロの思考回路に直接介入し、矛盾した情報を叩きつけて混乱させ、自己崩壊を促すような、特殊な精神攻撃(情報攻撃)だった!
ゼロは【精神耐性(究極)】と【混沌核】で抵抗するが、情報は次々と形を変え、ゼロの知識や記憶の隙間を突いてくる。過去の捕食対象の断末魔、神代零としての罪悪感、進化の過程で生じた矛盾。それらが幻となってゼロを苛む!
『くっ……! これが、ここの守護者か!』
物理的な攻撃手段を持たない代わりに、情報と論理で相手を内側から破壊する。厄介極まりない相手だ。
だが、ゼロもただやられるだけではない。【並列思考】Lv.1を使い、複数の思考ラインで情報攻撃に対処しながら、【法則解析(中級)】Lv.1で論理障壁の構造を分析する。
(この障壁は、矛盾を嫌う。完全な論理体系によって構築されている。ならば……)
ゼロは、自身の存在そのものである『混沌』を、論理障壁にぶつけることにした。【混沌核】から、制御された混沌エネルギーを放出し、障壁の論理体系に『ノイズ』として混入させる!
矛盾や不確定性、非論理。それらは、秩序正しい論理体系にとっては毒だ。障壁を構成する情報が乱れ始め、その防御力が揺らぎ始める!
《……!? 混沌……ノイズ……エラー……論理矛盾……排除……排除……》
守護者の思考が混乱し始める。ゼロはその隙を突き、さらに強力な混沌エネルギーを叩き込んだ!
バリバリッ!
論理障壁が、ガラスが砕けるような音と共に崩壊した!
ゼロは、崩壊した障壁の残骸――純粋な情報エネルギーの欠片――を【捕食】した。
【スキルレベルアップ&新規獲得】
・法則解析(中級) Lv.1 → 法則解析(上級) Lv.1 (Level Up!)
・**情報耐性(中級) Lv.1 (New!)** (情報攻撃や精神汚染への耐性)
・**論理思考(低級) Lv.1 (New!)** (複雑な論理構造を理解・構築する能力)
知識の番人との戦いは、ゼロに新たな耐性と、思考能力の向上をもたらした。
障壁を突破し、ゼロはついに<狭間の図書館>の内部へと足を踏み入れた。無数の書物が浮遊する空間を漂いながら、ゼロは【情報吸収(中級)】スキルを使い、周囲の書物から知識を吸収していく。その速度は【高速学習】Lv.1スキルによってさらに加速され、膨大な情報がゼロのコアへと流れ込んでいく。
魔法、科学、歴史、哲学、異世界の法則……。知識を得るたびに、ゼロの世界に対する理解は深まり、同時に自身の内に存在する混沌とした力が、より明確な輪郭を持ち始めるのを感じた。
そして、図書館の中心部へと近づくにつれて、ゼロは一つの強烈な『意思』の存在を感じ始めた。それは、エルミナに似ているが、より厳格で、冷徹で、そしてどこか機械的な響きを持つ意思だった。
図書館の中心部には、巨大な水晶のような構造物があり、その内部で無数の情報が高速で行き交っているのが見えた。おそらく、ここが図書館の中枢であり、そして『監視者』がいる場所だろう。
ゼロが近づくと、水晶構造物の中から、ゆっくりとその意思が語りかけてきた。
《……アクセスコード、ゼロ。自己進化プログラム、ウロボロス。危険度判定、カテゴリーΩ(オメガ)。監視対象として登録を確認》
その声は、完全に機械的で、感情が一切感じられない。
《我は、ライブラリアン。この<狭間の図書館>の管理者であり、原初の記憶と法則の番人。そして、システムの『目』の一つである》
ライブラリアンと名乗る存在。エルミナとは異なる、もう一人の監視者。システムの『目』。それは、ゼロにとって敵であることを明確に示していた。
『俺がここに来た理由を知っているか?』ゼロは問う。
《記録より推測。貴官は自身の起源、世界の真実、及び、個体名エルミナに関する情報を求めている。違うか?》
『そうだ』
《情報開示には、アクセス権限レベルに応じたクリアランスが必要となる。貴官の現在のクリアランスレベルでは、開示可能な情報は限定的である》
ライブラリアンは淡々と告げる。
『ならば、どうすればクリアランスレベルを上げられる?』
《方法は二つ。一つは、システムからの正式な承認を得ること。現在の貴官の状況では不可能と判断される。もう一つは……》
ライブラリアンの機械的な声に、ほんのわずかな変化――好奇心、あるいは試すような響き――が混じった。
《我、ライブラリアンを『理解』し、その論理障壁を完全に突破することだ》
それは、事実上の挑戦状だった。この図書館の管理者であり、知識の化身とも言える存在。それを打ち破り、その知識を奪い取れ、と。
ゼロは、巨大な水晶構造物――ライブラリアン本体――を見据えた。その内部では、計り知れないほどの情報が渦巻いている。あれを喰らえば、ゼロはどれほどの知識と力を得られるのだろうか?
『面白い。その挑戦、受けよう』
ゼロは戦闘態勢を取った。相手は物理的な力を持たないかもしれないが、その情報処理能力と論理攻撃は、書紡ぎのゴーレムやアストラル・センチネルをも凌駕するだろう。ゼロの持つ全ての知識、スキル、そして混沌そのものをぶつけなければ、勝機はない。
<狭間の図書館>の中心で、原初の不定形と知識の番人の、異次元の戦いが始まろうとしていた。それは、力と力のぶつかり合いではなく、情報と論理、混沌と秩序を巡る、究極の知恵比べとなるだろう。この戦いの果てに、ゼロは世界の真実にどこまで迫れるのか。
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名前: ゼロ
種族: 名無し(原初の不定形)
称号: 千貌を喰らう者、星屑を宿す者、竜を喰らう者、嵐を喰らう者、法則を喰らう者、世界を揺るがす災害、断罪を喰らう者
所属: 未定義
【能力値】
(※前話から変化なし)
【スキル】
▼基本・進化スキル
・捕食 Lv.5
・自己修復 Lv.6
・万象擬態 Lv.2
・原初の不定形 Lv.2
・混沌核 Lv.1
・生命力吸収 Lv.2
▼戦闘・攻撃スキル
・腐食毒液 Lv.2
・形態変化戦闘(竜技) Lv.1
・電撃操作 Lv.1
・混沌弾 Lv.2
・精神攻撃(中級) Lv.1
・戦技:強襲 Lv.1
・剣技:亡者の剣 Lv.1
・闇属性操作(中級) Lv.1
・死霊魔法(上級) Lv.1
・竜爪 Lv.1
・風属性操作(上級) Lv.1
・光操作(低級) Lv.1
・念動力(サイコキネシス)(微弱) Lv.1
・マグマブレス Lv.1
・熱毒生成(低級) Lv.1
・氷結ブレス(低級) Lv.1
・凍傷呪詛(低級) Lv.1
・キメラ化(低級) Lv.1
・複数属性同時操作(上級) Lv.1
・聖属性操作(低級) Lv.1
・怨念操作(低級) Lv.1
▼防御・耐性スキル
・装甲化(竜鱗) Lv.1
・毒耐性 Lv.5
・電撃耐性 Lv.2
・水属性耐性 Lv.1
・魔法耐性 Lv.5
・精神耐性(究極) Lv.1 (Level Up!)
・魔力抵抗(中級) Lv.1
・冷気耐性 Lv.2
・呪詛耐性 Lv.3
・光属性耐性(中級) Lv.1
・時間歪曲耐性(中級) Lv.1
・火属性耐性(上級) Lv.1
・硬質化(熱)(初級) Lv.1
・聖属性耐性(上級) Lv.1
・再生能力向上(中級) Lv.1
・**情報耐性(中級) Lv.1 (New!)**
▼移動・補助スキル
・水中適応(中級) Lv.1
・粘性操作 Lv.1
・光合成(中級) Lv.1
・魔力感知(上級) Lv.1
・物質潜行(低級) Lv.1
・振動感知(低級) Lv.1
・飛行(竜翼) Lv.2
・飛行戦闘(極級) Lv.1
・精神感応(テレパシー)(中級) Lv.1
・時間流感知(上級) Lv.1
・時間操作(初歩) Lv.1
・クロノ・イーター(初級) Lv.1
・熱エネルギー吸収(中級) Lv.1
・溶岩操作(初級) Lv.1
・噴火予知(低級) Lv.1
・竜の威圧(上級) Lv.1
・氷操作(初級) Lv.1
・空域認識(初級) Lv.1
・エネルギー変換効率(上級) Lv.1
・並列思考 Lv.1
・高速学習 Lv.1
・岩石操作(初級) Lv.1
・天候操作(低級) Lv.1
・空間認識(上級) Lv.1
・因果律干渉(低級) Lv.1
・次元跳躍(断片) Lv.1
▼知識・解析スキル
・石材知識(上級) Lv.1
・ゴーレムコア解析(最上級) Lv.1
・植物知識(上級) Lv.1
・錬金術知識(中級) Lv.1
・魔法工学知識(上級) Lv.1
・アイテム鑑定(中級) Lv.1
・機械知識(中級) Lv.1
・金属操作(低級) Lv.1
・アンデッド知識(上級) Lv.1
・骨操作(初級) Lv.1
・高度魔術知識(上級) Lv.1
・地脈同調(中級) Lv.1
・星核知識(初級) Lv.1
・竜種知識(中級) Lv.1
・封印解除(低級) Lv.1
・古代言語解読(中級) Lv.1
・生命工学知識(上級) Lv.1
・情報吸収(中級) Lv.1
・世界知識(EFO)(上級) Lv.1
・自然エネルギー操作(初級) Lv.1
・植物再生(中級) Lv.1
・精霊知識(初級) Lv.1
・**法則解析(上級) Lv.1 (Level Up!)**
・混沌制御 Lv.1
・対多数戦闘術(初級) Lv.1
・組織戦術知識(ジャッジメント)(初級) Lv.1
・騎士道知識(堕落) Lv.1
・**論理思考(低級) Lv.1 (New!)**
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【収納∞】スキルがゴミだと追放された俺、実は次元収納に加えて“経験値貯蓄”も可能でした~追放先で出会ったもふもふスライムと伝説の竜を育成〜
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「役立たずの荷物持ちはもういらない」
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これは、ゴミスキルだと蔑まれた少年が、最強の仲間たちと共にどん底から成り上がり、やがて自分を捨てたパーティーや国に「もう遅い」と告げることになる、追放から始まる育成&ざまぁファンタジー!
アルフレッドは平穏に過ごしたい 〜追放されたけど謎のスキル【合成】で生き抜く〜
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