2 / 96
第2話 ユニークスキル【弱肉強食】
しおりを挟む
洞窟の暗がりで、俺は自分のステータス画面を凝視していた。名前はゴブ。どうやらこの世界では、個体名を持たないゴブリンは便宜的にそう呼ばれるらしい。レベルは1。体力も魔力も雀の涙ほど。スキルは貧弱な棍棒術と夜目が利く程度。あまりにも惨めな初期設定だ。
だが、その最下層に一つだけ異質な文字列が輝いている。
【ユニークスキル:弱肉強食】
捕食した対象の能力を吸収する。その説明文を何度も反芻した。これが俺の唯一の希望。この理不尽な世界で生き抜くための、たった一本の蜘蛛の糸。
しかし、希望を抱いたのも束の間、俺は現実の壁にぶち当たっていた。
腹が、減った。
ゴブリンの身体は、人間だった頃とは比較にならないほど燃費が悪いらしい。常に飢餓感が全身を苛む。群れのゴブリンたちは、時折リーダー格が狩ってきた獲物の残飯を奪い合っていた。俺のような新入りで、しかも小柄な個体に分け前など回ってくるはずもない。
何度か残飯に手を伸ばそうとしたが、その度に屈強なゴブリンに殴られ、蹴飛ばされた。序列。この原始的な社会にも、明確なヒエラルキーが存在する。そして俺は、その紛れもない最底辺だった。
このままではスキルを試すどころか、餓死するのが先だ。
俺は他のゴブリンたちの目を盗み、洞窟の奥へと進んだ。群れの縄張りの中心から離れた、誰も寄り付かないような場所。じめじめと湿った空気と、苔の匂いが強くなる。
何か、いないか。どんな弱い生き物でもいい。食えるものなら何でも。
夜目のスキルのおかげで、暗闇の中でも視界は利いた。岩肌を舐めるように視線を動かし、獲物を探す。前世では虫一匹殺すのも躊躇した俺が、今や生き物を食らうことしか考えていない。この変化に自嘲しつつも、生きるためには仕方ないと自分に言い聞かせた。
しばらく進むと、水が滴る岩壁の下に、青白く光る何かを見つけた。
それは、半透明のゼリー状の塊だった。大きさはバスケットボールほど。不規則に身体を脈動させ、ゆっくりと移動している。
スライムだ。
ゲームや小説で、最弱モンスターの代名詞として登場する存在。今の俺にとって、これ以上ない獲物だった。他のゴブリンも、こんなものをわざわざ食料にするとは思えない。
俺は息を殺し、ゆっくりとスライムに近づいた。幸い、相手はこちらに気づいていないようだ。
どうやって狩るか。素手で殴るか。近くに落ちていた手頃な大きさの石を拾い上げる。確実性を考えれば、これが最善だろう。
石を握りしめ、スライムの真上まで回り込む。一気に振りかぶり、叩きつけようとした、その瞬間。
ふと、俺の脳裏に疑問がよぎった。
本当に、これを食うのか?
目の前にいるのは、紛れもなく生き物だ。意思があるのかは分からないが、蠢き、移動している。これを殺し、その身体を喰らう。人間だった佐藤拓也の倫理観が、最後の抵抗を見せていた。
それに、本当にこのスキルは発動するのか? ただの思い込みや幻覚で、スライムを食ったら腹を壊して死ぬだけかもしれない。毒があったらどうする。未知の寄生虫がいたら?
恐怖と疑念が、振り上げた腕を鈍らせる。
だが、その時。ぐう、と腹の虫が情けない音を立てた。空腹が、俺の理性を焼き切ろうとしていた。同時に、群れの中で蹴飛ばされた屈辱が蘇る。
あのまま何もせず、残飯を漁り、いつか他の魔物に食われるのを待つのか。それとも、目の前の可能性に賭けるのか。
答えは、決まっていた。
「人間だった俺は、もう死んだんだ」
呟いた声は、自分でも驚くほど冷たく、乾いていた。俺はもう佐藤拓也じゃない。ゴブリンのゴブだ。ゴブリンとして、この世界で生きていく。
躊躇を振り払うように、俺は握りしめた石をスライムの身体に叩きつけた。
ブチュッ、という鈍い音が響く。スライムの身体が潰れ、青白い体液を撒き散らした。しかし、スライムは死んでいなかった。潰れた身体はすぐに元の形に戻ろうとし、俺に向かって触手のようなものを伸ばしてくる。
「しぶといな!」
俺は何度も、何度も石を叩きつけた。十数回ほど殴りつけたところで、スライムの脈動が完全に止まった。動かなくなったスライムは、ただの青白いゼリーの塊にしか見えなかった。
息が上がる。初めての、自分の意志による狩り。達成感よりも、疲労と、そしてこれから行う行為への嫌悪感が勝っていた。
これが、俺の最初の食事。
震える手で、スライムの亡骸の一部を掬い上げる。ぷるぷるとした感触が指先に伝わる。見た目は市販のゼリーのようだが、放つ匂いは生臭い薬品のようだ。
目を閉じ、意を決してそれを口に放り込んだ。
「……っ、うぇ」
形容しがたい味が口の中に広がった。酸味と苦味、そして金属を舐めたような不快な後味。食感はぬるりとしていて、喉を通る感覚が気持ち悪い。吐き気をこらえ、無理やり飲み下す。
涙目になりながら、俺は残りのスライムも全て胃に収めた。食欲を満たすためではない。スキルを発動させる、ただその一点のためだけに。
全てを食べ終えた、その時だった。
キィン、と再びあの金属音が脳内に響き渡る。そして、目の前に半透明のウィンドウが現れた。
【ユニークスキル『弱肉強食』が発動しました】
【スライムの捕食に成功】
【スキル『溶解液 Lv1』を獲得しました】
【経験値を1獲得しました。レベルアップまであと4です】
来た!
俺は心の中で叫んだ。幻覚じゃない。このスキルは本物だ。
すぐにステータス画面を開き、新しく加わったスキルを確認する。
【溶解液 Lv1】:体内で生成した弱い酸性の液体を口から吐き出す。生物の皮膚や、柔らかい物質をわずかに溶かすことができる。MPを1消費する。
威力は低そうだ。だが、間違いなく俺は新しい力を手に入れた。ゼロがイチになった。これは、とてつもなく大きな一歩だ。
俺は早速スキルを試してみることにした。近くの岩壁に向かい、意識を集中する。「溶解液」と念じると、喉の奥から何かが込み上げてくる感覚があった。
口を開くと、ピュッと少量の液体が飛び出した。液体が着弾した岩肌は、ジュッと小さな音を立て、僅かに変色した。指で触れてみると、表面が少しだけざらついている。本当に、溶けている。
すごい。これは、使える。
直接的な戦闘力としては心許ないかもしれない。だが、使い方次第では強力な武器になるはずだ。例えば、罠として地面に撒いておくとか。敵の目潰しに使うとか。前世で培った思考力が、次々に応用方法を弾き出す。
空腹は全く満たされなかった。むしろ、スライムの不味さで気分が悪くなったくらいだ。だが、俺の心は希望で満たされていた。
このスキルさえあれば、俺は強くなれる。ゴブリンという最弱の軛から、抜け出すことができる。
スライムを食って、【溶解液】を得た。なら、次は? 毒を持つ生物を食えば【毒】を。硬い甲殻を持つ生物を食えば【硬質化】を、手に入れられるかもしれない。
洞窟の暗闇の先を見つめる。そこには、俺がまだ見ぬ獲物が無数に潜んでいるはずだ。
食って、食って、食いまくる。そうして、ありとあらゆる力をこの身に集めてやる。
俺の腹は、まだ空っぽだ。肉が、力が、スキルが欲しい。尽きることのない渇望が、俺の全身を突き動かしていた。ゴブリンとしての、新たな本能が産声を上げた瞬間だった。
だが、その最下層に一つだけ異質な文字列が輝いている。
【ユニークスキル:弱肉強食】
捕食した対象の能力を吸収する。その説明文を何度も反芻した。これが俺の唯一の希望。この理不尽な世界で生き抜くための、たった一本の蜘蛛の糸。
しかし、希望を抱いたのも束の間、俺は現実の壁にぶち当たっていた。
腹が、減った。
ゴブリンの身体は、人間だった頃とは比較にならないほど燃費が悪いらしい。常に飢餓感が全身を苛む。群れのゴブリンたちは、時折リーダー格が狩ってきた獲物の残飯を奪い合っていた。俺のような新入りで、しかも小柄な個体に分け前など回ってくるはずもない。
何度か残飯に手を伸ばそうとしたが、その度に屈強なゴブリンに殴られ、蹴飛ばされた。序列。この原始的な社会にも、明確なヒエラルキーが存在する。そして俺は、その紛れもない最底辺だった。
このままではスキルを試すどころか、餓死するのが先だ。
俺は他のゴブリンたちの目を盗み、洞窟の奥へと進んだ。群れの縄張りの中心から離れた、誰も寄り付かないような場所。じめじめと湿った空気と、苔の匂いが強くなる。
何か、いないか。どんな弱い生き物でもいい。食えるものなら何でも。
夜目のスキルのおかげで、暗闇の中でも視界は利いた。岩肌を舐めるように視線を動かし、獲物を探す。前世では虫一匹殺すのも躊躇した俺が、今や生き物を食らうことしか考えていない。この変化に自嘲しつつも、生きるためには仕方ないと自分に言い聞かせた。
しばらく進むと、水が滴る岩壁の下に、青白く光る何かを見つけた。
それは、半透明のゼリー状の塊だった。大きさはバスケットボールほど。不規則に身体を脈動させ、ゆっくりと移動している。
スライムだ。
ゲームや小説で、最弱モンスターの代名詞として登場する存在。今の俺にとって、これ以上ない獲物だった。他のゴブリンも、こんなものをわざわざ食料にするとは思えない。
俺は息を殺し、ゆっくりとスライムに近づいた。幸い、相手はこちらに気づいていないようだ。
どうやって狩るか。素手で殴るか。近くに落ちていた手頃な大きさの石を拾い上げる。確実性を考えれば、これが最善だろう。
石を握りしめ、スライムの真上まで回り込む。一気に振りかぶり、叩きつけようとした、その瞬間。
ふと、俺の脳裏に疑問がよぎった。
本当に、これを食うのか?
目の前にいるのは、紛れもなく生き物だ。意思があるのかは分からないが、蠢き、移動している。これを殺し、その身体を喰らう。人間だった佐藤拓也の倫理観が、最後の抵抗を見せていた。
それに、本当にこのスキルは発動するのか? ただの思い込みや幻覚で、スライムを食ったら腹を壊して死ぬだけかもしれない。毒があったらどうする。未知の寄生虫がいたら?
恐怖と疑念が、振り上げた腕を鈍らせる。
だが、その時。ぐう、と腹の虫が情けない音を立てた。空腹が、俺の理性を焼き切ろうとしていた。同時に、群れの中で蹴飛ばされた屈辱が蘇る。
あのまま何もせず、残飯を漁り、いつか他の魔物に食われるのを待つのか。それとも、目の前の可能性に賭けるのか。
答えは、決まっていた。
「人間だった俺は、もう死んだんだ」
呟いた声は、自分でも驚くほど冷たく、乾いていた。俺はもう佐藤拓也じゃない。ゴブリンのゴブだ。ゴブリンとして、この世界で生きていく。
躊躇を振り払うように、俺は握りしめた石をスライムの身体に叩きつけた。
ブチュッ、という鈍い音が響く。スライムの身体が潰れ、青白い体液を撒き散らした。しかし、スライムは死んでいなかった。潰れた身体はすぐに元の形に戻ろうとし、俺に向かって触手のようなものを伸ばしてくる。
「しぶといな!」
俺は何度も、何度も石を叩きつけた。十数回ほど殴りつけたところで、スライムの脈動が完全に止まった。動かなくなったスライムは、ただの青白いゼリーの塊にしか見えなかった。
息が上がる。初めての、自分の意志による狩り。達成感よりも、疲労と、そしてこれから行う行為への嫌悪感が勝っていた。
これが、俺の最初の食事。
震える手で、スライムの亡骸の一部を掬い上げる。ぷるぷるとした感触が指先に伝わる。見た目は市販のゼリーのようだが、放つ匂いは生臭い薬品のようだ。
目を閉じ、意を決してそれを口に放り込んだ。
「……っ、うぇ」
形容しがたい味が口の中に広がった。酸味と苦味、そして金属を舐めたような不快な後味。食感はぬるりとしていて、喉を通る感覚が気持ち悪い。吐き気をこらえ、無理やり飲み下す。
涙目になりながら、俺は残りのスライムも全て胃に収めた。食欲を満たすためではない。スキルを発動させる、ただその一点のためだけに。
全てを食べ終えた、その時だった。
キィン、と再びあの金属音が脳内に響き渡る。そして、目の前に半透明のウィンドウが現れた。
【ユニークスキル『弱肉強食』が発動しました】
【スライムの捕食に成功】
【スキル『溶解液 Lv1』を獲得しました】
【経験値を1獲得しました。レベルアップまであと4です】
来た!
俺は心の中で叫んだ。幻覚じゃない。このスキルは本物だ。
すぐにステータス画面を開き、新しく加わったスキルを確認する。
【溶解液 Lv1】:体内で生成した弱い酸性の液体を口から吐き出す。生物の皮膚や、柔らかい物質をわずかに溶かすことができる。MPを1消費する。
威力は低そうだ。だが、間違いなく俺は新しい力を手に入れた。ゼロがイチになった。これは、とてつもなく大きな一歩だ。
俺は早速スキルを試してみることにした。近くの岩壁に向かい、意識を集中する。「溶解液」と念じると、喉の奥から何かが込み上げてくる感覚があった。
口を開くと、ピュッと少量の液体が飛び出した。液体が着弾した岩肌は、ジュッと小さな音を立て、僅かに変色した。指で触れてみると、表面が少しだけざらついている。本当に、溶けている。
すごい。これは、使える。
直接的な戦闘力としては心許ないかもしれない。だが、使い方次第では強力な武器になるはずだ。例えば、罠として地面に撒いておくとか。敵の目潰しに使うとか。前世で培った思考力が、次々に応用方法を弾き出す。
空腹は全く満たされなかった。むしろ、スライムの不味さで気分が悪くなったくらいだ。だが、俺の心は希望で満たされていた。
このスキルさえあれば、俺は強くなれる。ゴブリンという最弱の軛から、抜け出すことができる。
スライムを食って、【溶解液】を得た。なら、次は? 毒を持つ生物を食えば【毒】を。硬い甲殻を持つ生物を食えば【硬質化】を、手に入れられるかもしれない。
洞窟の暗闇の先を見つめる。そこには、俺がまだ見ぬ獲物が無数に潜んでいるはずだ。
食って、食って、食いまくる。そうして、ありとあらゆる力をこの身に集めてやる。
俺の腹は、まだ空っぽだ。肉が、力が、スキルが欲しい。尽きることのない渇望が、俺の全身を突き動かしていた。ゴブリンとしての、新たな本能が産声を上げた瞬間だった。
100
あなたにおすすめの小説
俺の職業は【トラップ・マスター】。ダンジョンを経験値工場に作り変えたら、俺一人のせいでサーバー全体のレベルがインフレした件
夏見ナイ
SF
現実世界でシステムエンジニアとして働く神代蓮。彼が効率を求めVRMMORPG「エリュシオン・オンライン」で選んだのは、誰にも見向きもされない不遇職【トラップ・マスター】だった。
周囲の冷笑をよそに、蓮はプログラミング知識を応用してトラップを自動連携させる画期的な戦術を開発。さらに誰も見向きもしないダンジョンを丸ごと買い取り、24時間稼働の「全自動経験値工場」へと作り変えてしまう。
結果、彼のレベルと資産は異常な速度で膨れ上がり、サーバーの経済とランキングをたった一人で崩壊させた。この事態を危険視した最強ギルドは、彼のダンジョンに狙いを定める。これは、知恵と工夫で世界の常識を覆す、一人の男の伝説の始まり。
M.M.O. - Monster Maker Online
夏見ナイ
SF
現実世界に居場所を見出せない大学生、神代悠。彼が救いを求めたのは、モンスターを自由に創造できる新作VRMMO『M.M.O.』だった。
彼が選んだのは、戦闘能力ゼロの不遇職【モンスターメイカー】。周囲に笑われながらも、悠はゴミ同然の素材と無限の発想力を武器に、誰も見たことのないユニークなモンスターを次々と生み出していく。
その常識外れの力は、孤高の美少女聖騎士や抜け目のない商人少女といった仲間を引き寄せ、やがて彼の名はサーバーに轟く。しかし、それは同時にゲームの支配を目論む悪徳ギルドとの全面対決の始まりを意味していた。
これは、最弱の職から唯一無二の相棒を創り出し、仲間と世界を守るために戦う、創造と成り上がりの物語。
雑魚で貧乏な俺にゲームの悪役貴族が憑依した結果、ゲームヒロインのモデルとパーティーを組むことになった
ぐうのすけ
ファンタジー
無才・貧乏・底辺高校生の稲生アキラ(イナセアキラ)にゲームの悪役貴族が憑依した。
悪役貴族がアキラに話しかける。
「そうか、お前、魂の片割れだな? はははははは!喜べ!魂が1つになれば強さも、女も、名声も思うがままだ!」
アキラは悪役貴族を警戒するがあらゆる事件を通してお互いの境遇を知り、魂が融合し力を手に入れていく。
ある時はモンスターを無双し、ある時は配信で人気を得て、ヒロインとパーティーを組み、アキラの人生は好転し、自分の人生を切り開いていく。
癒し目的で始めたVRMMO、なぜか最強になっていた。
branche_noir
SF
<カクヨムSFジャンル週間1位>
<カクヨム週間総合ランキング最高3位>
<小説家になろうVRゲーム日間・週間1位>
現実に疲れたサラリーマン・ユウが始めたのは、超自由度の高いVRMMO《Everdawn Online》。
目的は“癒し”ただそれだけ。焚き火をし、魚を焼き、草の上で昼寝する。
モンスター討伐? レベル上げ? 知らん。俺はキャンプがしたいんだ。
ところが偶然懐いた“仔竜ルゥ”との出会いが、運命を変える。
テイムスキルなし、戦闘ログ0。それでもルゥは俺から離れない。
そして気づけば、森で焚き火してただけの俺が――
「魔物の軍勢を率いた魔王」と呼ばれていた……!?
癒し系VRMMO生活、誤認されながら進行中!
本人その気なし、でも周囲は大騒ぎ!
▶モフモフと焚き火と、ちょっとの冒険。
▶のんびり系異色VRMMOファンタジー、ここに開幕!
カクヨムで先行配信してます!
最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~
ある中管理職
ファンタジー
勤続10年目10度目のレベルアップ。
人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。
すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。
なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。
チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。
探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。
万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。
小国の若き王、ラスボスを拾う~何気なしに助けたラスボスたるダウナー系のヤンデレ魔女から愛され過ぎて辛い!~
リヒト
ファンタジー
人類を恐怖のどん底に陥れていた魔女が勇者の手によって倒され、世界は平和になった。そんなめでたしめでたしで終わったハッピーエンドから───それが、たった十年後のこと。
権力闘争に巻き込まれた勇者が処刑され、魔女が作った空白地帯を巡って世界各国が争い合う平和とは程遠い血みどろの世界。
そんな世界で吹けば飛ぶような小国の王子に転生し、父が若くして死んでしまった為に王となってしまった僕はある日、ゲームのラスボスであった封印され苦しむ魔女を拾った。
ゲーム知識から悪い人ではないことを知っていた僕はその魔女を助けるのだが───その魔女がヤンデレ化していた上に僕を世界の覇王にしようとしていて!?
備蓄スキルで異世界転移もナンノソノ
ちかず
ファンタジー
久しぶりの早帰りの金曜日の夜(但し、矢作基準)ラッキーの連続に浮かれた矢作の行った先は。
見た事のない空き地に1人。異世界だと気づかない矢作のした事は?
異世界アニメも見た事のない矢作が、自分のスキルに気づく日はいつ来るのだろうか。スキル【備蓄】で異世界に騒動を起こすもちょっぴりズレた矢作はそれに気づかずマイペースに頑張るお話。
鈍感な主人公が降り注ぐ困難もナンノソノとクリアしながら仲間を増やして居場所を作るまで。
異世界帰りの元勇者、日本に突然ダンジョンが出現したので「俺、バイト辞めますっ!」
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
俺、結城ミサオは異世界帰りの元勇者。
異世界では強大な力を持った魔王を倒しもてはやされていたのに、こっちの世界に戻ったら平凡なコンビニバイト。
せっかく強くなったっていうのにこれじゃ宝の持ち腐れだ。
そう思っていたら突然目の前にダンジョンが現れた。
これは天啓か。
俺は一も二もなくダンジョンへと向かっていくのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる