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第21話:魔法という名の新技術
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エルフの少女を屋敷に運び込んだことで、アシュフォード家は一時的な混乱に陥った。
「エ、エルフですって!?」
母は腰を抜かさんばかりに驚き、父は「厄介事を拾ってきたな」と頭を抱えた。兄たちは遠巻きに興味津々な視線を送っている。
エリアーナだけは、冷静に状況を分析していた。
「なるほど、この子が森で起きていた怪事件の犯人……いえ、原因だったというわけね。彼女を助けたことで、森の開発は進めやすくなるかもしれないわ」
その思考は常に現実的で、頼もしかった。
俺はすぐに、清潔な客室に少女を寝かせ、治療を開始した。
リリアナの看病の経験を活かし、傷口を煮沸消毒した布で清め、薬草をすり潰した軟膏を塗る。だが、傷は深く、出血もひどかった。このままでは感染症を起こし、再び命の危険に晒される可能性が高い。
何か、もっと根本的な治療法はないか。
前世の知識では、抗生物質を投与し、外科手術で傷口を縫合するのが最善だ。だが、この世界にそんなものは存在しない。
俺が打つ手なしと思考を巡らせていると、ベッドのそばで様子を見ていたリリアナが、おずおずと口を開いた。
「お兄様、このお姉さん、なんだかキラキラしてる……」
「キラキラ?」
俺がリリアナの視線の先を見ると、確かに、気を失っているはずの少女の体から、ごく微かな、淡い緑色の光の粒子が立ち上っているように見えた。それはまるで、初夏の夜に舞う蛍の光のようだった。
これは一体、何だ?
俺がその現象に見入っていると、さらに信じられないことが起きた。
少女の傷口の周りに、その光の粒子がゆっくりと集まり始めたのだ。そして、光が集まった部分の皮膚が、まるで早送り映像のように、僅かずつ、しかし確実に再生していく。裂けていた皮膚が繋がり、赤黒かった傷口が、少しずつ薄いピンク色へと変わっていく。
「な……」
俺は自分の目を疑った。
これは、自然治癒の範疇を完全に超えている。細胞の再生速度が、物理法則を無視して加速している。
エリアーナも、バルガスも、その超常現象を目の当たりにして言葉を失っていた。
「リオ様、これは……まさしく、魔法……」
バルガスの口から、畏怖に満ちた声が漏れた。
魔法。
そうだ、これこそが、物語の世界で語られる奇跡の力。
俺はこれまで、この世界に魔法が存在する可能性を頭の片隅では考えていた。だが、それはあくまでファンタジーの産物であり、現実的な脅威や利用価値があるとは思っていなかった。
しかし、今、目の前で起きていることは紛れもない現実だ。
驚異的な治癒能力。
これが魔法の力だというのなら。
俺の技術者としての魂が、激しく燃え上がるのを感じた。
これは、オカルトや奇跡などではない。
これは、未知の物理法則に基づいた、再現性のある現象のはずだ。
つまり、これは「技術」だ。
もし、この力を解析し、その原理を解明し、意図的に制御することができたなら。
医療革命が起きる。エネルギー問題は解決するかもしれない。産業、軍事、あらゆる分野に、計り知れないほどのイノベーションがもたらされる。
鉄やガラス、蒸気機関ですら霞んで見えるほどの、究極の技術。
それが、今、俺の目の前にある。
「……面白い」
俺の口から、無意識に笑みが漏れた。
エリアーナが、そんな俺の様子を見て、呆れたようにため息をついた。
「普通は恐れおののくところでしょうに。あなたのその好奇心は、本当にどうかしているわ」
「だってそうだろう? エリアーナ。これは、世界を変える力だ。俺たちの革命を、次のステージへと押し上げる、最大の切り札になるかもしれないんだぞ」
数時間後、エルフの少女はゆっくりと意識を取り戻した。
自分の足の傷が、驚くほど癒えていることに気づき、目を見開いている。そして、周りを俺たち人間に囲まれていることに気づくと、再び激しい警戒心を露わにした。
「ここは……どこだ。私に何をした」
「君を助けただけだ。ここはアシュフォードの屋敷。俺はリオだ」
俺はゆっくりと、彼女の警戒心を解くように話しかけた。
「君の仕業だな。森の杭を抜いたり、木こりの斧を弾いたりしたのは」
俺の言葉に、少女はビクリと体を震わせた。図星だったようだ。
「森は、私たちの聖域だ。人間が穢すことを、私たちは許さない」
「森を穢すつもりはない。だが、俺たちにも木材が必要なんだ。話し合えないか?」
「人間とは話すことはない」
少女は頑なに心を閉ざし、それ以上何も語ろうとはしなかった。
俺は無理に聞き出すことを諦め、彼女に食事と水を用意させた。
彼女の名前は、シルフィというらしい。それだけは、かろうじて聞き出すことができた。
その夜、俺は開発室で一人、興奮を抑えきれずに羊皮紙にペンを走らせていた。
『魔法に関する考察』
・魔法は、術者の体内から放出される未知のエネルギー粒子(仮称:マナ)によって引き起こされる物理現象である。
・マナは、生体エネルギーの一種であり、細胞の再生を促進する効果を持つ(治癒魔法)。
・斧を弾いた現象から、マナは物理的な斥力、あるいは運動エネルギーに変換可能であると推測される。
仮説、検証、考察。エンジニアとしての思考プロセスが、未知の技術「魔法」の輪郭を少しずつ捉えようとしていた。
俺はふと、シルフィが眠る客室のことを思った。
彼女は、俺たちの世界の常識を覆す、歩く技術情報の塊だ。
彼女の協力を得られれば、魔法の解析は飛躍的に進むだろう。だが、彼女の人間に対する不信感は根深い。
どうすれば、彼女の心を開かせることができるか。
俺は、昼間のリリアナの言葉を思い出していた。
『このお姉さん、なんだかキラキラしてる……』
子供の純粋な目には、魔法の力が、ただ美しく不思議なものとして映っていた。恐れも、警戒も、利用しようという下心もなく。
もしかしたら、鍵を握っているのは、俺の知識や交渉術ではなく。
リリアナのような、汚れのない純粋な心なのかもしれない。
俺は、一つの可能性に賭けてみることにした。
この頑ななエルフの少女の心の壁を溶かすのは、理論や理屈ではない。もっと温かく、もっと根源的な何かであるはずだと、俺は信じていた。
「エ、エルフですって!?」
母は腰を抜かさんばかりに驚き、父は「厄介事を拾ってきたな」と頭を抱えた。兄たちは遠巻きに興味津々な視線を送っている。
エリアーナだけは、冷静に状況を分析していた。
「なるほど、この子が森で起きていた怪事件の犯人……いえ、原因だったというわけね。彼女を助けたことで、森の開発は進めやすくなるかもしれないわ」
その思考は常に現実的で、頼もしかった。
俺はすぐに、清潔な客室に少女を寝かせ、治療を開始した。
リリアナの看病の経験を活かし、傷口を煮沸消毒した布で清め、薬草をすり潰した軟膏を塗る。だが、傷は深く、出血もひどかった。このままでは感染症を起こし、再び命の危険に晒される可能性が高い。
何か、もっと根本的な治療法はないか。
前世の知識では、抗生物質を投与し、外科手術で傷口を縫合するのが最善だ。だが、この世界にそんなものは存在しない。
俺が打つ手なしと思考を巡らせていると、ベッドのそばで様子を見ていたリリアナが、おずおずと口を開いた。
「お兄様、このお姉さん、なんだかキラキラしてる……」
「キラキラ?」
俺がリリアナの視線の先を見ると、確かに、気を失っているはずの少女の体から、ごく微かな、淡い緑色の光の粒子が立ち上っているように見えた。それはまるで、初夏の夜に舞う蛍の光のようだった。
これは一体、何だ?
俺がその現象に見入っていると、さらに信じられないことが起きた。
少女の傷口の周りに、その光の粒子がゆっくりと集まり始めたのだ。そして、光が集まった部分の皮膚が、まるで早送り映像のように、僅かずつ、しかし確実に再生していく。裂けていた皮膚が繋がり、赤黒かった傷口が、少しずつ薄いピンク色へと変わっていく。
「な……」
俺は自分の目を疑った。
これは、自然治癒の範疇を完全に超えている。細胞の再生速度が、物理法則を無視して加速している。
エリアーナも、バルガスも、その超常現象を目の当たりにして言葉を失っていた。
「リオ様、これは……まさしく、魔法……」
バルガスの口から、畏怖に満ちた声が漏れた。
魔法。
そうだ、これこそが、物語の世界で語られる奇跡の力。
俺はこれまで、この世界に魔法が存在する可能性を頭の片隅では考えていた。だが、それはあくまでファンタジーの産物であり、現実的な脅威や利用価値があるとは思っていなかった。
しかし、今、目の前で起きていることは紛れもない現実だ。
驚異的な治癒能力。
これが魔法の力だというのなら。
俺の技術者としての魂が、激しく燃え上がるのを感じた。
これは、オカルトや奇跡などではない。
これは、未知の物理法則に基づいた、再現性のある現象のはずだ。
つまり、これは「技術」だ。
もし、この力を解析し、その原理を解明し、意図的に制御することができたなら。
医療革命が起きる。エネルギー問題は解決するかもしれない。産業、軍事、あらゆる分野に、計り知れないほどのイノベーションがもたらされる。
鉄やガラス、蒸気機関ですら霞んで見えるほどの、究極の技術。
それが、今、俺の目の前にある。
「……面白い」
俺の口から、無意識に笑みが漏れた。
エリアーナが、そんな俺の様子を見て、呆れたようにため息をついた。
「普通は恐れおののくところでしょうに。あなたのその好奇心は、本当にどうかしているわ」
「だってそうだろう? エリアーナ。これは、世界を変える力だ。俺たちの革命を、次のステージへと押し上げる、最大の切り札になるかもしれないんだぞ」
数時間後、エルフの少女はゆっくりと意識を取り戻した。
自分の足の傷が、驚くほど癒えていることに気づき、目を見開いている。そして、周りを俺たち人間に囲まれていることに気づくと、再び激しい警戒心を露わにした。
「ここは……どこだ。私に何をした」
「君を助けただけだ。ここはアシュフォードの屋敷。俺はリオだ」
俺はゆっくりと、彼女の警戒心を解くように話しかけた。
「君の仕業だな。森の杭を抜いたり、木こりの斧を弾いたりしたのは」
俺の言葉に、少女はビクリと体を震わせた。図星だったようだ。
「森は、私たちの聖域だ。人間が穢すことを、私たちは許さない」
「森を穢すつもりはない。だが、俺たちにも木材が必要なんだ。話し合えないか?」
「人間とは話すことはない」
少女は頑なに心を閉ざし、それ以上何も語ろうとはしなかった。
俺は無理に聞き出すことを諦め、彼女に食事と水を用意させた。
彼女の名前は、シルフィというらしい。それだけは、かろうじて聞き出すことができた。
その夜、俺は開発室で一人、興奮を抑えきれずに羊皮紙にペンを走らせていた。
『魔法に関する考察』
・魔法は、術者の体内から放出される未知のエネルギー粒子(仮称:マナ)によって引き起こされる物理現象である。
・マナは、生体エネルギーの一種であり、細胞の再生を促進する効果を持つ(治癒魔法)。
・斧を弾いた現象から、マナは物理的な斥力、あるいは運動エネルギーに変換可能であると推測される。
仮説、検証、考察。エンジニアとしての思考プロセスが、未知の技術「魔法」の輪郭を少しずつ捉えようとしていた。
俺はふと、シルフィが眠る客室のことを思った。
彼女は、俺たちの世界の常識を覆す、歩く技術情報の塊だ。
彼女の協力を得られれば、魔法の解析は飛躍的に進むだろう。だが、彼女の人間に対する不信感は根深い。
どうすれば、彼女の心を開かせることができるか。
俺は、昼間のリリアナの言葉を思い出していた。
『このお姉さん、なんだかキラキラしてる……』
子供の純粋な目には、魔法の力が、ただ美しく不思議なものとして映っていた。恐れも、警戒も、利用しようという下心もなく。
もしかしたら、鍵を握っているのは、俺の知識や交渉術ではなく。
リリアナのような、汚れのない純粋な心なのかもしれない。
俺は、一つの可能性に賭けてみることにした。
この頑ななエルフの少女の心の壁を溶かすのは、理論や理屈ではない。もっと温かく、もっと根源的な何かであるはずだと、俺は信じていた。
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