39 / 119
市場にて
しおりを挟む
ゲオルグ様から承認と協力を得た後、辺境爵領都メッサーラの市場を訪れた。
「さすがは大貴族の街ですね。活気があって品物もたくさんありますね!」
「人もたくさんいるな。迷子になるなよ、ティナ?」
「なりませんよ!」
ずっと探してたものが見つかるかもしれないな。穀物を取り扱っている店を探そう。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
一番大きな穀物を取り扱っている店を訪れた。
「小麦や大麦ならあるけどな‥‥‥。兄ちゃんの言うそんなのは取り扱ってないねぇ」
うーん、この世界には無いのかな。
「もう何軒か店があるからそこで聞いてみな?」
場所を教えてくれた。親切な店だ。
「ありがとうございます、そちらに行ってみます」
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
三軒教わった店のうち、二軒はやはりなかった。残りの一軒の『ヤリス穀物店』に有れば‥‥‥。
「お兄さん、お使いかい?」
同じくらいの歳の女の子に話しかけられた。
「はい、こういうのを取り扱っていませんか?」
「これは‥‥‥もしかしてオリザかな? あまり量は無いけど」
オリザって言うのか。地球での学名だ。
「!? あるんですか!?」
「ちょっと待ってて。んーと、コレだろ?」
見せてくれたものはまさしく‥‥‥オリザという名の穀物、日本人の主食「米」だ。
ずっと探していたものだ。
「やったぁ!! コレ、全部ください!!」
「えっ!? 全部かい?」
「あっ、買い占めたらまずかったですか?」
「いや、売れなくて困ってたからさ。食べ方もよくわかんないしさ。買ってくれるならありがたいけど返品は出来ないよ」
返品などするものか。
「もちろん。全て買わせてください」
「小さいのに買い方が豪快だねぇ。金貨一枚と銅貨五枚‥‥‥、いいや、金貨一枚にまけとくよ!」
お、ありがたいな。
「じゃあ銅貨五枚で屋敷に届けてくれますか? 俺じゃ持てそうにないんで」
「お? よしきた! クロス、この兄さんの言うところまでコレを運んでやって」
「あいよー」
「あたいはノア! 兄さんは?」
「エドガーと言います。よろしく」
俺が手を差し出しノアと握手をした。
奥から出てきたクロスさんは大きな身体で米袋をヒョイと担いでくれた。
「で、コレはどこに運べばいいんだい?」
「あ、辺境爵様の屋敷にお願いします」
ザワッ!!!
ガヤガヤしてた雑踏が一瞬静まり返った。
ノアさんが青褪めた顔になる。
「き、貴族様‥‥‥大変失礼な口を聞いてしまい‥‥‥」
「あ、違います! 俺は貴族じゃないんで‥‥‥」
勘違いさせてしまった事を謝罪する。
「あ、そうなのかい。びっくりしたよ、貴族様がこんな所に来るのかと思って‥‥‥」
「また買いに来ます。よろしくお願いします」
良い買い物が出来た。あとは何か掘り出し物でも探すか。
「さすがは大貴族の街ですね。活気があって品物もたくさんありますね!」
「人もたくさんいるな。迷子になるなよ、ティナ?」
「なりませんよ!」
ずっと探してたものが見つかるかもしれないな。穀物を取り扱っている店を探そう。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
一番大きな穀物を取り扱っている店を訪れた。
「小麦や大麦ならあるけどな‥‥‥。兄ちゃんの言うそんなのは取り扱ってないねぇ」
うーん、この世界には無いのかな。
「もう何軒か店があるからそこで聞いてみな?」
場所を教えてくれた。親切な店だ。
「ありがとうございます、そちらに行ってみます」
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
三軒教わった店のうち、二軒はやはりなかった。残りの一軒の『ヤリス穀物店』に有れば‥‥‥。
「お兄さん、お使いかい?」
同じくらいの歳の女の子に話しかけられた。
「はい、こういうのを取り扱っていませんか?」
「これは‥‥‥もしかしてオリザかな? あまり量は無いけど」
オリザって言うのか。地球での学名だ。
「!? あるんですか!?」
「ちょっと待ってて。んーと、コレだろ?」
見せてくれたものはまさしく‥‥‥オリザという名の穀物、日本人の主食「米」だ。
ずっと探していたものだ。
「やったぁ!! コレ、全部ください!!」
「えっ!? 全部かい?」
「あっ、買い占めたらまずかったですか?」
「いや、売れなくて困ってたからさ。食べ方もよくわかんないしさ。買ってくれるならありがたいけど返品は出来ないよ」
返品などするものか。
「もちろん。全て買わせてください」
「小さいのに買い方が豪快だねぇ。金貨一枚と銅貨五枚‥‥‥、いいや、金貨一枚にまけとくよ!」
お、ありがたいな。
「じゃあ銅貨五枚で屋敷に届けてくれますか? 俺じゃ持てそうにないんで」
「お? よしきた! クロス、この兄さんの言うところまでコレを運んでやって」
「あいよー」
「あたいはノア! 兄さんは?」
「エドガーと言います。よろしく」
俺が手を差し出しノアと握手をした。
奥から出てきたクロスさんは大きな身体で米袋をヒョイと担いでくれた。
「で、コレはどこに運べばいいんだい?」
「あ、辺境爵様の屋敷にお願いします」
ザワッ!!!
ガヤガヤしてた雑踏が一瞬静まり返った。
ノアさんが青褪めた顔になる。
「き、貴族様‥‥‥大変失礼な口を聞いてしまい‥‥‥」
「あ、違います! 俺は貴族じゃないんで‥‥‥」
勘違いさせてしまった事を謝罪する。
「あ、そうなのかい。びっくりしたよ、貴族様がこんな所に来るのかと思って‥‥‥」
「また買いに来ます。よろしくお願いします」
良い買い物が出来た。あとは何か掘り出し物でも探すか。
75
あなたにおすすめの小説
無職が最強の万能職でした!?〜俺のスローライフはどこ行った!?〜
あーもんど
ファンタジー
不幸体質持ちの若林音羽はある日の帰り道、自他共に認める陽キャのクラスメイト 朝日翔陽の異世界召喚に巻き込まれた。目を開ければ、そこは歩道ではなく建物の中。それもかなり豪華な内装をした空間だ。音羽がこの場で真っ先に抱いた感想は『テンプレだな』と言う、この一言だけ。異世界ファンタジーものの小説を読み漁っていた音羽にとって、異世界召喚先が煌びやかな王宮内────もっと言うと謁見の間であることはテンプレの一つだった。
その後、王様の命令ですぐにステータスを確認した音羽と朝日。勇者はもちろん朝日だ。何故なら、あの魔法陣は朝日を呼ぶために作られたものだから。言うならば音羽はおまけだ。音羽は朝日が勇者であることに大して驚きもせず、自分のステータスを確認する。『もしかしたら、想像を絶するようなステータスが現れるかもしれない』と淡い期待を胸に抱きながら····。そんな音羽の淡い期待を打ち砕くのにそう時間は掛からなかった。表示されたステータスに示された職業はまさかの“無職”。これでは勇者のサポーター要員にもなれない。装備品やら王家の家紋が入ったブローチやらを渡されて見事王城から厄介払いされた音羽は絶望に打ちひしがれていた。だって、無職ではチートスキルでもない限り異世界生活を謳歌することは出来ないのだから····。無職は『何も出来ない』『何にもなれない』雑魚職業だと決めつけていた音羽だったが、あることをきっかけに無職が最強の万能職だと判明して!?
チートスキルと最強の万能職を用いて、音羽は今日も今日とて異世界無双!
※カクヨム、小説家になろう様でも掲載中
知識スキルで異世界らいふ
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
他の異世界の神様のやらかしで死んだ俺は、その神様の紹介で別の異世界に転生する事になった。地球の神様からもらった知識スキルを駆使して、異世界ライフ
転生したら最強種の竜人かよ~目立ちたくないので種族隠して学院へ通います~
ゆる弥
ファンタジー
強さをひた隠しにして学院の入学試験を受けるが、強すぎて隠し通せておらず、逆に目立ってしまう。
コイツは何かがおかしい。
本人は気が付かず隠しているが、周りは気付き始める。
目立ちたくないのに国の最高戦力に祭り上げられてしまう可哀想な男の話。
異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。
異世界転生~チート魔法でスローライフ
玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています
パーティーを追放されるどころか殺されかけたので、俺はあらゆる物をスキルに変える能力でやり返す
名無し
ファンタジー
パーティー内で逆境に立たされていたセクトは、固有能力取得による逆転劇を信じていたが、信頼していた仲間に裏切られた上に崖から突き落とされてしまう。近隣で活動していたパーティーのおかげで奇跡的に一命をとりとめたセクトは、かつての仲間たちへの復讐とともに、助けてくれた者たちへの恩返しを誓うのだった。
無能と呼ばれたレベル0の転生者は、効果がチートだったスキル限界突破の力で最強を目指す
紅月シン
ファンタジー
七歳の誕生日を迎えたその日に、レオン・ハーヴェイの全ては一変することになった。
才能限界0。
それが、その日レオンという少年に下されたその身の価値であった。
レベルが存在するその世界で、才能限界とはレベルの成長限界を意味する。
つまりは、レベルが0のまま一生変わらない――未来永劫一般人であることが確定してしまったのだ。
だがそんなことは、レオンにはどうでもいいことでもあった。
その結果として実家の公爵家を追放されたことも。
同日に前世の記憶を思い出したことも。
一つの出会いに比べれば、全ては些事に過ぎなかったからだ。
その出会いの果てに誓いを立てた少年は、その世界で役立たずとされているものに目を付ける。
スキル。
そして、自らのスキルである限界突破。
やがてそのスキルの意味を理解した時、少年は誓いを果たすため、世界最強を目指すことを決意するのであった。
※小説家になろう様にも投稿しています
伯爵家の三男に転生しました。風属性と回復属性で成り上がります
竹桜
ファンタジー
武田健人は、消防士として、風力発電所の事故に駆けつけ、救助活動をしている途中に、上から瓦礫が降ってきて、それに踏み潰されてしまった。次に、目が覚めると真っ白な空間にいた。そして、神と名乗る男が出てきて、ほとんど説明がないまま異世界転生をしてしまう。
転生してから、ステータスを見てみると、風属性と回復属性だけ適性が10もあった。この世界では、5が最大と言われていた。俺の異世界転生は、どうなってしまうんだ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる